京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

高台寺 観月茶会

2023年09月29日 08時27分00秒 | 日記
 9月17日は、高台寺の「観月茶会」に参加しました。







高台寺はお茶を中国から伝えた栄西禅師が創建された建仁寺に属する塔頭寺院だけに"お茶会"が定期的に行われています。

年間の行事として茶事だけで八つのお茶会があります。





その他に常設の茶室「雲居庵」があり、立礼席で気楽にワンコインでお薄とお干菓子が頂けます。





「観月茶会」の茶事は茶室"湖月庵"で行われます。
北政所ねねさまの戒名から"湖月"を頂き命名された広間の茶室です。

二席目だったので、先ずは室内の待合に通されます。
コロナも落ち着き20名程の方がおられました。

お隣に座られた三人さんと親しくお話が弾み、僕の知っている"ほんの少し"の茶事の心得をお教えしました。

聞くところ僕と同じ年の同期の看護師さんで遠く長崎から来られたそうです。
(勝手に"花の38【サンパチ】組)と名付けました。
朝は大原を散策され、清水寺など東山界隈を満喫されたそうです。

そして、この日の締めが"高台寺観月茶会"ですから素晴らしい京都の一日を満喫されたそうです。
ホント、タフな方々です。(看護師さんの職業も半ば体力勝負な所が多いと思います。)



この日の茶会記です。



待合のお軸です。

やがて一席目が終わり、本席へと案内されます。
待合で白い靴下や懐紙、扇子の準備をしているのは僕だけなので不詳ながら"主客"にさせて頂きました。





床の間には珍しく団扇がかけられ、これもまた珍しく建仁寺小堀泰厳管長猊下のひらがなが入った書が飾られていました。



一服目は建仁寺御用達の和菓子店"松寿軒"の主菓子がニ服目には和三盆のお干菓子が出されました。


 
この日のお道具を拝見します。







茶会が終わり、係りの方の案内で高台寺境内を案内して頂きます。

















高台寺は何度も紹介しているので、今回は写真だけ掲載します。

次に高台寺御用達の湯葉専門店「羽柴」が点心席です。











円山公園に店舗を構える".いそべ"の系列店で"湯葉料理"を得意としています、

今年こそは10月に行われる「北政所茶会」の開催を期待していましたが、高台寺念願の"小方丈"が再建中でもあり中止になってしまいました。






「発見された日本の風景」大坂高島屋7階グランドホール

2023年09月28日 16時36分00秒 | 日記
 9月17日は、大阪高島屋で開催されている「発見された日本の原風景」展に行って来ました。



明治時代、日本は欧米諸国に追いつく為に富国強兵を実施して来ました。
西洋諸国の文物や人々を迎え入れ、一大変革期を迎えました。







美術界でも日本を訪れた外国人画家たちは日本の文化や自然を描き、また、日本人画家たちは西洋の新しい技法で日本の風景や暮らしを描くようになりました。







こうした作品の多くは外国人が購入し海外へと渡ってしまいました。







コレクターである高野光太正氏は半生をかけて、これらを収集し、日本へと持ち帰りました。







高野光正氏のコレクションには、今まで失われてしまった明治期の貴重な日本の姿が残されています。







人々の暮らしを描いた絵画のひとつひとつに黎明期の日本の古き良き時代が描かれています。







明治維新からわずが155年、、、
古き良き明治期を知ることの出来る"珠玉のコレクションです。



2021月9月7日〜10月31日まで京都近代美術館でも同様の展覧会が開催されました。











鳳凰堂建立970年に訪ねる 平等院の特別拝観②

2023年09月28日 08時34分00秒 | 日記
 9月26日の記事の続編です。







浄土院と養林庵書院とを神居文彰(かみいもんしょう)ご住職の解説で拝観し、次に鳳翔館ミュージアムを観賞します。
(毎回思いますが、世界文化遺産「平等院」のご住職を務められるだけあり、非常に分かりやすくお話され、しかも無茶苦茶"博学な方"です。










ミュージアム内はまさに国宝ワールドです。





最新の調査で阿弥陀堂内は煌びやかな彩色に彩られた"極楽の世界"が描かれていたそうです。
末法思想の中で藤原道長・頼道親子も"極楽の世界"に行きたかったのでしょう。



8月31日の朝日新聞に掲載されていましたが、創建当時は一部は板葺きだった可能性が高い、とする研究成果が平等院より発表されました。

中堂の大屋根は現在と同じく瓦葺きだったようですが、その下にある裳階(もこし)と呼ばれる飾り屋根は板葺きで、瓦葺きと板葺きとのハイブリッドだったようです。

建立から970年も経過して新たな事実が解明されるのは、現在まで継続して研究されて来た大きな成果です。

次に、鳳凰堂内部の拝観です。
一般の拝観が16時10分の回が最終で、その後に我々20名だけの貸切り拝観です。
(一般拝観は約50名です。)











ご本尊の阿弥陀如来坐像は定朝が製作した証拠が残る唯一の仏像で平安時代独特のふくよかな体型と穏やかな表情が特徴です。

創建から970年を経過してもなお輝きを放つ阿弥陀如来と二重に吊るされた天蓋、、、見応えたっぷりの鳳凰堂内部です。





こんな特別感満載のJR東海「そうだ 京都、行こう。」の会員イベントですが、残念な事に来月10月いっぱいで終わってしまいます。
"ホントの京都"を深く深く掘り下げ教えて頂いたイベントの数々、、、残念でなりません。

あと3回、イベントが残されています。
しっかりと京都を学びたいと思います。



森高千里ライブ「今度はモアベターよ!」大阪NHKホール

2023年09月27日 16時41分00秒 | 日記
 9月24日は、森高千里ライブで大坂NHKホールへ。





今年2月5日の"Zeep Nanba"以来のライブです。



今回のツアータイトルは「今夜はモアーベターよ!」
今年6月4日に東京都・昭和女子大学人見記念講堂でスタートしたツアーもようやく大阪公演に。
当初のスケジュール発表では大阪公演は入ってなくてヤキモキしていましたが、ツアー途中の6月22日に大阪と愛知県の追加公演が決まりました。
コロナも終息しつつあり、なかなか会場が取れないそうです。



ロビーにはFM大阪とFBの"森高千里Love"からの花が飾られていました。







16時15分開場、17時開演ですが16時20分に会場に到着し、グッズを購入します。

マフラータオル(オレンジ)と各会場限定の"生写真"を購入しました。

ようやく観客席へ。
一階の左側(L10列 5番)の座席でまずまずの場所、、、
しかし、ここで普段持ち歩いている単眼鏡を忘れてしまう"痛恨のミス"が発覚、、、
この日は"音楽を楽しむ、ノリノリになる'事に決めました。 





"短い夏"、"八月の恋"、"海まで5分"と夏のアップテンポの曲が続き、会場は早くもスタンディングでノリノリ状態に、、、

その後も元気いっぱいの曲が9曲ほど続き、"渡良瀬橋"、"雨"とバラード曲へ。
ようやく着席して聴けました。

アップテンポの曲もいいですが、しっとりと歌いあげるバラードも彼女の持ち味のひとつですね。







ステージMCでは必ずご当地名物が紹介されす。

大阪と言えばたこ焼きを始め、お好み焼きや焼きそば、551蓬莱の豚まんが有名ですね。
彼女のFBでも紹介されていました。



もうひとつ、忘れてはならないのがサンガリアが出している「みっくす じゅーちゅ」
喫茶店のミックスジュースを再現していますが、やたら甘いです。

約2時間で20曲を歌い、全く息切れもなし、、、タフなタフな彼女です。
一旦、メンバーは引き上げますが"森高千里LOVE"から千里、千里、千里、、、のアンコールが。

暫くすると衣装替えを終えた彼女が再登場、、、
アンコールの2曲は「コンサートの夜」と「この街」
〆に相応しい曲を会場の皆さんと大熱唱し楽しい、楽しいライブが終わってしまいました。

全22曲、、、まさに"奇跡の54才、、、、
まだまだミニスカートが似合う彼女に夢中になりそうです。

鳳凰堂建立750年に訪ねる平等院の特別拝観①

2023年09月26日 10時50分00秒 | 日記
 宇治市営茶室「対鳳庵」でお抹茶を楽しみ、平等院の表門に来ました。





平等院はご存知、時の関白だった藤原頼道により平安時代永承7年(1052)、父道長の別荘を寺院に改められたものです。
平安時代の華やかな文化の集大成がここ平等院に集まってる感があります。



平等院の名所のひとつ"藤棚"の横を抜けると鳳凰堂の優雅な姿が目に入って来ます。







しかし、この日のメインは通常非公開寺院の拝観です。

今回は鳳翔館ミュージアムの学芸員の方が境内を案内してくれます。

① 扇之芝







治承4年(1180)、平家打倒の令胸を出した以仁王とともに挙兵し敗れた源頼政終焉の地と言われています。

① 浄土院

一ヶ所目は塔頭寺院の「浄土院」です。
明応年間(15世紀後半)に栄久上人が平等院修復の為に開創された寺院です。







本堂の正面には救世船乗観音さまが、内陣の中央には阿弥陀如来坐像が、脇侍には法然上人像と善導大師像がお祀りされています。





② 養林庵書院





養林院書院(重文)は、桃山時代慶長6年(1601)に豊臣秀吉の隠居城だった伏見城から浄土院境内に移築された建物です。



幅、奥行きともに約9mの檜皮葺の建物で庭園に面した広縁の中央には"寛永の三筆"のひとり松花堂昭乗の扁額が掛かっています。(現在はレプリカです。)





内部の襖絵は狩野山雪「籬(まがき)に梅図」が、床の間の壁絵は狩野山楽「雪景楼閣山水図」が描かれています。

向かって左から書院、仏間、茶室からなり、桃山様式の建物の要素が見らます。













庭園は細川忠興の作庭とされ、珍しく基礎のある織部灯籠が目を引く洗練された平庭枯山水庭園です。

長くなるので、続編に続きます。