京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

三十三間堂(蓮華王院)

2021年04月30日 07時37分00秒 | 日記
 三十三間堂こと蓮華王院は平清盛が後白河上皇の為に建てたお堂で中に安置される千一躰もの千手観音さまと共に院にプレゼントされたものです。





実は清盛の父・忠盛も鳥羽上皇に三十三間堂をプレゼントしているのです。
場所は六勝寺があった一角、岡崎疏水と東大路通が交わる少し東側にある"徳成橋"の東側です。

平安時代末期の数年間、三十三間堂がふたつ存在していた事になります。



今は石碑が残るのみです。

この事をきっかけに忠盛の地位が上がり武士として初めて殿上人になっています。
しかし、元暦2年(1185)の大地震により倒壊してしまい、その後も再建される事は有りませんでした。



話は蓮華王院に戻ります。
長慶2年(1164)に完成していますが約80年後に火災で焼失してしまいます。
ただちに再掲に着手され文永3年(1266)に再建工事が完了しています。

前回の火災の際、124躰の観音さまが救い出され、今も"創建佛"の札がつけられお祀りされています。







外観は柱と柱の間が35ありますが、両端の一間は仏像を安置する須弥壇がないので数えないそうです。



お堂の中は壮観です。













中央の中尊の左右にはそれぞれ500躰の千手観音さまが整然と並ばれ、両端にはそれぞれ風神像と雷神像が、その間には二十八部衆の仏像が安置されています。

これらの仏像の全てが国宝指定されています。
文書類の国宝を除けば、ここ蓮華王院が最も多くの国宝仏を有する寺院です。





境内には「法住寺跡」の石碑があるように、この辺り一帯は後白河上皇(法皇)の院庁が置かれた政治の中心地でした。

三十三間堂の東側には後白河院の御陵があり、三十三間堂の諸仏は院の御陵に向かっている事になります。





駒札にある様に三十三間堂の南門は方広寺大仏殿の南大門でそれに続く塀は「太閤塀」と呼ばれています。







有名な「通し矢」は毎年1月中旬に行われる弓の競技でお堂の西側軒下で南から北へ向けて矢を射通す競技で京都の正月の風物詩にもなっています。

(堂内の写真は購入した絵葉書から転載させて頂きました。)







前田珈琲 京博店

2021年04月29日 06時35分00秒 | 日記
 京博の後はひと息つきたい気分になります。平成知新館の展示室は一階から三階まであり、フルに観て周るとかなり疲れます。

そこでつい寄ってしまうのが前田珈琲京博店です。



片山東熊設計による重要文化財・明治古都館を見ながら頂く珈琲は最高です。(スィーツ)もですが、、、

秀吉の時代にはこの辺りは方広寺の境内。
北東部には奈良東大寺を凌ぐ程の大仏が安置されていました。
当時の栄華は大仏公園に残る礎石と周囲の巨大な石垣のみです。

珈琲の酸味のバランスが自分の嗜好に合うのか好きなお店です。






小腹が空いたのでサンドイッチとケーキのセットをオーダー。

サンドイッチの玉子には京都らしく出汁の効いた玉子がサンドされています。

ケーキはモンブランをチョイス。
ワンパターンですがこれが一番です。
この内容で1000円です。

たっぷりと充電して久しぶりに向かいにある三十三間堂へと向かいます。




「鑑真和上と戒律のあゆみ」京都国立博物館

2021年04月28日 08時53分00秒 | 日記
 4月22日は京都国立博物館で開催している「鑑真和上て戒律のあゆみ」の特別展に行って来ました。







重要文化財の明治古都館前では早くも躑躅が満開を迎えていました。







会場は平成知新館で三階から一階までの全ての展示室を使い、第一章の「戒律のふるさと-南山大師道宣に至るみちすじ-から第五章の「近世における律の復興」までが時代ごとに展示されています。

予想はしていましたが「文書」類が多く、漢文や漢詩が全くダメは僕には理解不能です。









しかし、そこは京博!戒や律をわかりやすく解説したリーフレットが用意されています。
専門的な内容ではないですが展示物鑑賞に役立ちます。





全く密ではない展示室で数名の方が見入っていたのが有名な国宝の鑑真和上坐像です。

像が安置されている唐招提寺御影堂は今、修復工事中で、4月24日からは神戸市立博物館で東山魁夷画伯の「御影堂障壁画展」が開催される予定です。

聖武天皇の招聘に応え五度に渡る渡航の末に日本に来られ、ホントの戒律を伝えられた中国の高僧です。
生前に弟子が依頼し制作された像だけに和上のお姿に最も近い像だと思われます。

内容はコアな展示物が多く、知識がなければ難解ですが、ホンモノの鑑真和上の坐像や絵画、書、仏具に触れるいい機会となる展覧会でした、

平成知新館の展示室は広いので全室を丁寧に観て周ると結構な時間と労力が必要ですね。

尚、鑑真和上坐像の写真はミュージアムショップで購入した写真からです。

次に入口横にある前田珈琲店で休憩します。



次の特別展は「京の国宝」展で7月24日(土)からです。





當麻寺奥之院

2021年04月25日 19時38分00秒 | 日記
4月18日、観心寺へ向かう前にもう一か所、當麻寺奥院を参拝しました。



応安3年(1370)に戦乱の続く京都知恩院からご本尊の法然上人坐像をこちらに遷座され、知恩院の「奥之院」として建立されたのが始まりです。

ある意味、こちらの像が"真のご本尊法然上人坐像"かも知れないですね。





自動車で周っている関係で今回は東門から境内に。
大方丈の前には「二河白道」の庭が広がります。

毎年、11月中旬から12月上旬の期間に大方丈内部が公開され上村淳之画伯が奉納された襖絵が公開されます。





御影堂には浄土宗を開かれた法然上人の坐像(重文)がお祀りされていますが普段は幕が降りていて、そのお姿を見る事は出来ません。

毎年、2月24の御忌大法要の一日のみご開帳され、参拝者に甘酒が振る舞われます。







何より牡丹が有名です。
平安時代から貴族や公家に愛された花でお寺の襖絵によく描かれています。










収蔵庫も見学し、奥院の歴史に触れました。浄土宗の寺院だけに阿弥陀如来が二十五菩薩を引き連れ来迎されるお姿には感動を覚えます。





天平時代の三重塔が現存するのはここ當麻寺だけです。





日本最古の石灯籠です。



いつ訪れても心休まるお寺です。

15時半になり、今日のメインの観心寺へと向かいます。(既にアップ済みです。)







フォションホテル京都

2021年04月24日 06時59分00秒 | 日記
す 4月22日は今月21日に開業されたフォションホテル京都の館内ツアーとランチを頂く機会を得ました。







場所は河原町通沿いの四条と五条の間です。
今まで高級紅茶ブランドでしか知りませんでしたが、130年の伝統がありパリではホテルも運営されていて本店以外ではこちらが2号店となります。









本番フランスの雰囲気を基調に日本のテイストも多く取り入れたファッションセンスに溢れる内装になっています。






内装はイメージカラーのピンクで統一され、日本人の年配の方には少し落ち着かない感じがします。





客室の椅子の生地には西陣織が使われ、部屋毎にデザインが異なっています。
各部屋にはグルメバーが設置されていて宿泊者は自由に利用する事が出来ます。

客室は全59室で、ボリュームゾーンのスーペリアルームは38㎡で32室あります。









1階にはペストリーアンドブティックフォションがあり紅茶はもちろんですがジャムやクッキー、パリ直輸入のマカロンなどが販売されていて、購入し窓際のテーブルで頂く事も出来ます。
気分はパラジェンヌになれますね!







館内ツアーが終わり、お昼のランチです。



"レストラン グラン カフェ フォション"は最上階の10階にあり比叡山から始まる東山三十六峰が見渡せるロケーションです。





















コースはフレンチですが食材は地元産の食材を使われています。
最近は牛の頬肉が流通するようになって来ているようです。
赤身ですが肉の味が濃く柔らかく美味しいです。
今までは食肉関係の方々にしか出回らない希少部位だったようです。




ホールの方にお願いして厨房を見せて頂いたところ、気が付かれたシェフが出てこられ一緒に写真に入って下さいました。
気さくな方ですね。