無鄰菴の跡に永観堂禅林寺の新緑を見に訪ねました。
悲田梅です。
臥龍廊を戻り阿弥陀堂へと向かいます。
桃山文化が盛んな慶長12年に大阪から移築された建物です。
「紅葉の美しさところ=新緑も美しい」
の鉄則通りで永観堂は京都でも屈指の紅葉で有名なところなのでこの法則にもびっくりとはまります。
紅葉シーズンで紅葉狩りを楽しむのも一考ですが、この時期の永観堂は拝観者も少なく、ゆっくりと新緑や仏さま、伽藍を楽しめるのでむしろ春の新緑の頃がおすすめです。
禅宗寺院のように浴室も残されています。
方丈周りには池があり、そこに映るもみじの美しさは感動モノです。
勅使門です。
長らくの修復工事が終わり、ようやく庭園と一帯になった感じです。
釈迦堂との間には盛り砂があり、勅使はこの盛り砂を踏んで身を清めます。
悲田梅です。
永観禅師はこの梅の木に実がなるのを待ちかねて、貧しい病人に施されたと言われています。
いつしか「悲田梅」と呼ばれ、今も可愛い実を付けるそうです。
勅使門の前は釈迦堂(方丈)と呼ばれ、書院を備えた本格的な書院造りの建物です。
襖絵には「松鳥図」や「郡仙図」などが描かれています。
開山堂へ向かう臥龍廊です。
山の斜面に沿って造られた廊下で、まるで龍の背中を歩いているようです。
臥龍廊を戻り阿弥陀堂へと向かいます。
モノトーンの建物の中で"紅一点"彩色が施された建物です。
桃山文化が盛んな慶長12年に大阪から移築された建物です。
内装も豪華で天井の格天井には「百花」が描かれています。
ご本尊さまのみかえり阿弥陀如来立像(重文)です。
お顔を左に向けた特異なお姿は永観禅師との逸話が面白いです。
最後は多宝塔を訪ねます。
永観堂のもうひとつの"顔"多宝塔です。
他の多宝塔とは構造が異なり、上部は円形、下方は方形の二重塔になっています。
また、多宝塔でありながら屋根の上の相輪には九輪と水煙が付いています。
塔と多宝塔とを折衷したような建物です。
こちらからの眺望も素晴らしいです。
まだ、空気が乾燥しているので汗が直ぐに引いていきます。
梅雨入りまでもう少し、それまでにもう一度新緑に癒されたいですね。