京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

2019京都 桜紀行④ 妙顕寺

2019年03月31日 06時40分42秒 | 日記
妙蓮寺を後にし、次に妙顕寺に向かいます。
こちらは今回で3度目のライトアップ実施で既に定着した感がありますが、交通の便の問題もあり拝観する人が少なく穴場中の穴場です。





3年前に"妙顕寺さんが夜間拝観をされる"と聞いた時は驚きました。日蓮宗の寺院には観光寺院は少なく、檀家さん以外には門徒を開いていない事が多く、なかなか敷居が高く感じられるのも理由のひとつかもしれないです。





しかし、地元の方々が立ち上がり「お寺まるごと美術館プロジェクト」を立ち上げ、今や多くの芸術家の発表の場になっています。











上の亀は京亀(庭師ユニット)おふたりの作品です。部屋の中に石を組み合わせた亀の作品で、最近のニュースで海亀の胃袋から大量のビニール袋が出て来たと報道がありました。
海が大量のゴミ特にプラスチックゴミに汚されている事への海亀の悲痛な叫びの姿に感じました。









客殿前の庭園は勅使門背後の本堂を借景に白砂の枯山水庭園で美しいです。日蓮宗八本山のひとつの風格があります。









また、妙顕寺では「オテラヨガ」を期間限定でされています。face bookでも、情報を発信されています。






2019京都 桜紀行③ 妙蓮寺

2019年03月30日 08時18分02秒 | 日記
3月29日の昼間の部を終えやってきたのが日蓮宗寺院の妙蓮寺です。
この春、初めて夜間拝観をされます。
昼間は宝物館特別拝観、夜は初夜間ライトアップと2度楽しめる趣向です。











例年10月頃から咲き始める"御会式桜"も見頃を迎えていました。また、庫裏の塀際には木蓮が見頃が迎えていました。





庫裏の前には和傘が置かれ、内からライトが当てられ、非常に綺麗でした。これからの拝観の期待が高まります。





庫裏の受付で拝観料800円を納め伽藍内へ。



中庭にも和傘のアートが、、、



十六羅漢の石庭は、桂離宮の造園を指図した妙蓮寺の僧、玉淵坊日首の作庭と伝わり、大きな青石は臥牛石と言われお釈迦様が涅槃されているお姿で、奥の皐月の刈り込みは十六羅漢を表していましす。







今回、4人のアーティストが作品を展示されています。お寺の中でこのような芸術作品を鑑賞するのもいいものです。
お寺が博物館、美術館になりアーティストの方々の発表の場になる、、、素晴らしい試みだと思います。
プロジェクトの代表は菅 真継さんで地元 上京を盛り上げるために3年前から「お寺まるごと美 術館プロジェクト」を立ち上げられ今年で3年目になります。









次の妙顕寺に向います。






2019京都 桜紀行②

2019年03月29日 21時35分14秒 | 日記
今日3月29日は午前中に仕事を片付け京都へ向かいました。西日本の多くで桜の開花宣言が出され、いよいよ京都も観桜の季節となりました。

日本人にとって、桜ほど開花が待たれる花が他にあるでしょうか?桜ほど落花が惜しまれる花が他にあるでしょうか?長い冬を耐え一気に咲き、一週間ほどで散ってしまう、、、
そんな桜を愛でる半日観桜の旅です。、

まずは、京都府庁旧本館の中庭に咲く桜🌸です。
中庭西側にある「容保桜」はまだ咲き始めの状態でした。













2階の都草の事務所にお邪魔すると事務局の藤井さんと小松理事長がおられ、外郎のお菓子とお茶を出して下さいました。

次に有栖館のしだれ桜。烏丸通の歩道にはみ出すように咲く見事な桜🌸です。十一代目の小川治兵衛さんが管理されています。







次に京都御苑の近衛邸跡に咲く糸桜(しだれ桜)です。
いくつかの洛中洛外図屏風の近衛邸にも糸桜が描かれており邸宅が移転しようとも糸桜は近衛邸の"顔"だったんですね!









次に寺町今出川を上がったところにある日蓮宗のお寺の本満寺です。一本桜🌸ですが見事なしだれ桜です。見上げると空から桜のシャワーが降り注ぐようです。
以前は木に近寄ることができましたが昨年からロープが張られるようになりました。カメラマン同士でトラブルがあったようです。
お互いマナーには気を付けたいものです。

次に円山公園の祇園しだれ桜です。
数年前まで樹勢が衰え、花の付きも悪かったですが桜守の佐野藤右衛門さんの努力で近年、だいぶんと樹勢が回復してきたようです。







まだ、二部咲き程度でしょうか?満開になると実に妖艶さな桜です。夜はさらに妖艶さが増します。僕は祇園の芸舞妓さんの様な桜だと思っています。

次に高台寺の方丈南庭 波心庭のしだれ桜です。









馬酔木もまだ、見頃が続いています。



次にバスを乗り継ぎ天神公園にある水火天満宮です。境内が狭いので密集感があり見応えがあります。











昼間の観桜はこちらまでです。
この後、近くの夜間拝観をされている二カ寺を巡ります。
続編でお届けします。

平野の家 わざ 永々棟のひなまつり

2019年03月27日 22時39分03秒 | 日記
3月23日の三嶋亭での昼食会のあと、京都仲間のおふたりと北野天満宮と平野神社の間にある永々棟(えいえいとう)のひなまつりを見学しました。









門を入ると立派な数寄屋建築が、、、二階に目を移すとステンドグラスが、、、興味津々で受付を済ませ二階へと進みます。西側のステンドグラスの部屋はサンルームで、吹抜になっています。西に白虎、南に朱雀がデザインされています。また、踊場の北側には玄武が、東側に流れる紙屋川を青龍に見立て四神を表現されています。

十畳間と十二畳間には江戸時代から現代までの雛人形が展示されています。

建物の中は撮影禁止ですのでHPやパンフレットから転載しています。







一階の土間にはグランドピアノが置かれ音楽会も開催されるそうです。庭に面した部屋には「京の伝統産業わかば会」に所属する若手職人の方の作品が展示販売されていました。

雛人形を見学した後、小間の茶室で呈茶を頂きました。菓子は京都でひなまつりのときに頂く「引千切(ひちぎり)」です。



正客の席だったのでお決まりの茶道具の事をお聞きしましたが茶道部の学生さんだったのでカンペを見ながら答えられていて、それがまた、アットホームな雰囲気で微笑ましくもあり楽しかったです。
5名の茶席だったのでひとりずつお点前をして下さいました。
楽しい茶席でした。

永々棟のひなまつりの見学を終えて、お仲間のおひとりがお茶席のお菓子を買う為に北大路新町にある「紫野 源水」に立ち寄りました。







京都本を多数出されている柏井 壽さんが"京都のほんまもん"の和菓子店として度々紹介されているので知っていましたが来たのは初めてでした。



フッダーを見ると2006年3月の日付が、、、僕が京都にハマっていった頃の記事です。

ショーケースの上に試食のお菓子があり頂いてみると口の中でとろける食感ときな粉の味がなんとも言えず気に入り、ひとつ買い求めました。「黒州浜」と言うお菓子です。

今日もいい京都を楽しみました。

琵琶湖疎水記念館 リニューアル

2019年03月26日 20時34分49秒 | 日記
琵琶湖疎水記念館は、京都市が竣工100周年を記念して平成元年8月に開館した施設です。
今回、30周年を機に展示替えをして3月にリニューアルオープンしました。







①明治時代
第3代京都府知事 北垣国道は、京都の将来を見据え、京都復興の一大プロジェクトとして琵琶湖疎水を計画しました。
そこで登用されたのが東京工部大学校を卒業したばかりの若き技師 田邊朔郎であり、測量技師 島田道生です。



「夢之年百楽」(百年の夢を楽しむ)
百年先の事まで考えている政治家が今の世の中にいるでしょうか?北垣の政治家としての器量の大きさが分かります。
今でも京都市の水の99%は琵琶湖疎水に頼っています。

②大正・昭和時代
琵琶湖疎水は、明治23年(1890)に完成し、飲料水や水力発電、舟運、防火用水など様々に利用されています。





今回のリニューアルで、今も真如堂近くに残る田邊朔郎の書斎「百石斎」の展示コーナーが出来ていました。
田邊は、疎水工事で出た石を自分の書斎に飾っていた事から「百石斎」と名付けたそうです。
以前に見学しましたが勲章の数々、論文、著書が展示されていて国の登録有形文化財に指定されています。







京都の人と滋賀の人との間で揉め事が起こると滋賀の人はよく「琵琶湖の水 止めたろか!」と冗談混じりで言いますが京都市は年間予算のうち2億2千万円を「琵琶湖疎水感謝金」として支払っているのです。

今回のリニューアルから「琵琶湖疎水 ドラム工場」が公開されるようになりました。インクライン(傾斜鉄道)の機械室です。









今回、リニューアルした展示を見て、北垣国道、田邊朔郎、島田道生の偉大さを改めて実感しましたし、もっと三人に注目が集まっててもいいと感じました。