HOTEL THE MITSUI KOYTOは昨年4月に開業された国内最上級ラグジュアリーホテルです。
館内の随所には現代作家の作品が展示されています。
「オマール海老と琵琶鱒のガトー仕立て うに」
「国産和牛フィレ肉のポワレ 赤万願寺とうがらし ピペラード」
以前は、この地で"京都国際ホテル"が営業されていましたが、施設の老朽化や耐震性の問題があり、2014年12月に惜しまれながら閉店されました。
元々この地は三井総領家(北家)ゆかりの地で阪急不動産から土地を譲り受けホテルとして開業されました。
堂々とした門も三井総領家の門だった事もあり今回、ホテルの顔としてロビー前に移築されています。
ロビー前の庭園には十三重石等があり、手前の井戸の様な物は温泉の源泉です。
地下1000mで掘りあてたそうです。
館内は木材を多く使い和のテイストに満ちた雰囲気です。
廊下は伏見稲荷大社の千本鳥居をモチーフにしているそうです。
館内の随所には現代作家の作品が展示されています。
中庭の庭園です。
山田造園さんが手掛けられ、近代庭園の良い所を多く取り込んだよく手入れのされた庭です。
枝垂れ桜がありますが、近年の夏の異常気温を少しでも和らげる為に幹には菰が巻かれています。
「四季の間」です。
かってこの地に存在した三井総領の邸宅の一部を総檜造で現代に再現した建物です。
節がひとつもない檜材が使われ、贅沢な建物ですね。
お茶会や食事会の他に館内のふたつのレストランの別室としても使わられているそうです。
前には「もみじ台」があり、気候のいい季節には休息にいい場所です。
野点をするには別に営業許可がいるそうです。(相変わらず、規制だらけの日本の行政ですね)
館内ツアーは現代アートと庭園が中心で客室内や地下にあるスパの見学が無かったのは少し残念です。
もうひとつの楽しみのランチです。
場所は一階の「都季-TOKI-」です。
壁には西陣織と京友禅の着物のはぎれを使い四季を表現しているそうです。
"フランス料理と日本料理を融合・昇華させた料理"をコンセプトにしたレストランです。
小鮎とトマトのカルパッチョ
最初から鮎で出て来たのには驚きです。
この時期の鮎はあ頭から全て頂けるのがいいです。
和食では蓼酢ですがトマトのカルパッチョソースで頂くのがフレンチ風。
バケットも焼きたてで美味しいです。
バケットも焼きたてで美味しいです。
「オマール海老と琵琶鱒のガトー仕立て うに」
これこそ和とフレンチとの融合した一品です。
一度に色々な味や食感を味わえます。
最も気に入ったのがこの料理「甘鯛のポワレ イカ墨のリゾート 日本酒のエメルツション」です。
甘鯛の鱗までポワレされた一品で皮目のパリパリ感と身のジューシーさのバランスが絶妙でした。
また、ソースも良く合い、美味しく頂きました。
「国産和牛フィレ肉のポワレ 赤万願寺とうがらし ピペラード」
ミディアムでお願いしました。
火の通りが抜群でした。ボルドーソースで頂きますが、ややソースの濃い味が勝っている印象です。
しかし、そこがフレンチ、、、
僕なら岩塩ですが、、、
ドルチェは「二重のパイナップルと実山椒のアイス」
最後の珈琲にもお菓子が添えられているのも嬉しいサービスです。
恐らく一生涯、利用する事のない高級ホテルを満喫させて頂きました。