京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

東山慈照寺銀閣

2020年05月31日 08時22分00秒 | 日記
 平安神宮から銀閣寺にやってきました。
正式には東山慈照寺(とうざんじしょうじ)と言い相国寺の三つある山外塔頭のひとつです。





総門を入ると左側には有名な"銀閣寺垣"が続きます。
石垣と竹垣、椿の生垣の三つを組み合わせたもので中門まで約50m続いています。
いつも参拝者でいっぱいの銀閣、、、人が写らない写真が撮れるのは今だけかも知れないですね!

中門手前の受付で拝観料を払い境内へ。



宝処関(ほうしょかん)と名付けられた慈照寺の玄関に当たります。 

慈照寺では毎月第三月曜日に夜の坐禅会(夜坐:やざ)が行われいます。その際にはこの宝処関から入り、二棟奥に坐禅道場があります。(純和風の立派な建物で、ムチャ綺麗です。)
僕も毎月参加していましたがコロナの影響で今は中止されています。
いつも6名から10名ほどの方が参加されています。

宝処関の前を通り過ぎると急に視界が開けます。
先程の背の高い銀閣寺垣があるのは、その先にあるものをあえて見せない工夫でもあるのです。





室町幕府八代将軍義政公が政治から身を引き、隠居生活を過ごすために造営した山荘東山殿を彼の死後に禅寺に改めた寺院です。彼の法号慈照院にちなみ東山慈照寺とされました。

しかし、山荘全体は彼の死後に完成しています。当時の建物は観音殿(銀閣)と東求堂のみでこのふたつは共に国宝指定されています。



方丈前の向月台や銀沙灘は造営当時には無かった物で江戸時代になり出来たようです。

恐らくは沢から錦鏡池に堆積した白川砂を浚渫(しゅんせつ)し、庭の一部に取り込んだ物ではないでしょうか?(勝手な説ですが、、、)


(花頭窓から見える方丈、東求堂)



観音殿(銀閣)よりはむしろ東求堂こそが見どころいっぱいの建築物です。
義政公の持仏堂として建てられましたが、義政公の書斎「同仁斎(どうじんさい)」はその後の日本建築の基礎になった部屋です。四畳半の畳の間に付け書院があります。現在の和風建築の基礎がここにあるのです。
こちらも毎年春と秋には特別公開があるのですが、今年の春は中止になってしまいました?





方丈と東求堂との間には「銀閣寺形手水鉢」が置かれ、錦鏡池には守護大名が寄進した名石が配されています。





回遊式の庭園を巡ると義政公が使った「お茶の井」があり、今もこんこんと湧き出しいて銀閣寺でのお茶会に使われているそうです。



高台まで来ると境内が一望できます。
観音殿の先には吉田山が、さらに遠影には先日登った愛宕山が見えます。

拝観者最後に御朱印を授与して頂きました。いつもは書いて頂けるのですが、ここでもコロナの影響で書置きのみの対応でした。逆にレアなのかも知れないですね。



 慈照寺銀閣を堪能し、久しぶりに大文字山に登ります。








平安神宮神苑

2020年05月30日 04時52分00秒 | 日記
 平安神宮は明治28年(1895)桓武天皇・孝明天皇をご祭神に創建された神社です。





何度か記事にしていますが四季折々に楽しめる神苑は魅力的な庭園です。 





白虎楼の入口を入ると別世界が広がります。
まずは南神苑です。八重紅枝垂桜が出迎えてくれます。



四阿を通り過ぎ、最も南側には京都市内を走っていた市電のオリジナルが展示されています。この度、重要文化財への指定が決まったのは記憶に新しいニュースですね。







茶室の澄心亭を通り過ぎると中神苑です。
様々な色の花菖蒲が咲いています。

丸太町通の直ぐ南の園路を東に、、、
中神苑に来ます。まず目に入るのは杜若です。





杜若はアヤメ科の一種ですが花びらの真ん中に白い筋が入っているのが特徴です。 

今の上皇さまの前に生前譲位された光格天皇遺愛の杜若が植えられています。





早くも睡蓮が見頃です。睡蓮は水面に咲くのが特徴です。

中神苑に架かる臥龍橋です。





豊臣秀吉が鴨川に架けた三条大橋・五条大橋の橋脚を再利用したもので、七代目小川治兵衛のアイデアの真骨頂ですね。

神苑の終わりは東神苑です。







御所から移築した尚美館、橋殿の泰平閣の風景はまさしく平安の雅を感じます。



神苑の水も琵琶湖疏水の水が引かれています。完成したばかりの疏水を最大限に利用したのも植治です。







毎年、4月には尚美館をステージに紅しだれコンサートが4日間にわたり行われますが今年はコロナの影響で中止になってしまいました。

京都三大祭のふたつ葵祭と祇園祭が中止になってしまい、10月に行われる時代祭の開催が心配されます。(葵祭も祇園祭も神事は関係者だけで執り行われます。)





誰も写り込まない応天門を境内から撮影出来る程に人が少ないです。

次に以前、毎月の夜坐(やざ:夜に行う坐禅)に通っていた慈照寺銀閣へと向かいます。










楠公誕生地遺跡(大阪府千早赤阪村)

2020年05月27日 07時33分41秒 | 日記



 楠木正成は永仁2年(1294)に、ここ水分山ノ井で誕生したと言われています。





平成2年から3年にかけて隣りに建設予定の「くすのきホール」に伴う発掘調査が行われました。
その結果、二重の堀に囲まれた中世の城館跡が確認されています。

最初の写真は明治8年に大久保利通が行った楠公遺跡巡りの際に建立顕彰した碑が建っています。
碑の銘は幕末の剣豪のひとり桃井春蔵の筆によるものです。
毎年、4月25日には「楠公祭」が行われます。



生誕地のすぐ横には郷土資料館がありますが、生憎、コロナの影響で閉まっていました。

資料を頂き次に「楠公産湯の井戸」へ。
生誕地の碑がある場所から道路を挟んで向かい側の畑の中にあります。











今も水が湧き出していて、この水を沸かし産湯に使ったと伝えられています。

次に延喜式にも載る建水分(たけみくまり)神社へと向かいます。




観心寺(大阪府河内長野市)

2020年05月26日 07時59分00秒 | 日記
す 観心寺は大阪府河内長野市にある古刹で、その歴史は飛鳥時代後期にまで遡ります。







役行者により開創され平安時代には弘法大師空海がご本尊如意輪観音像を刻まれました。
実際の寺の造営は空海の弟子の実恵(じえ)が行いました。









"関西花の寺霊場"でもあり境内には黄菖蒲や杜若、牡丹が咲いています。また、初春の梅園は有名です。







金堂は和様建築物ですが一部に禅宗様や大仏様を取り入れた大阪府では五つしかない国宝建築物のひとつです。
内部のお厨子には弘法大師作と伝わる国宝如意輪観音像がお祀りされています。







光のあたり具合で表情が全く違って見えます。
長年、秘仏としていたので彩色もよく残っています。

しかし、毎年の4月17日と18日の2日間お厨子が開けられ公開されます。
一度、公開日にお詣りしましたが如意輪観音さんの中で最も美しいと感動したのを覚えています。

また、観心寺は南北朝時代に活躍した楠木正成の学問所でもあり、建武新政後には後醍醐天皇の命で金堂を建立。







金堂の建立の後、三重塔の建立を始めましたが、延元元年(1336)に湊川の戦いで戦死したため初層のみの建物となっています。
建掛塔(たてかけのとう)と呼ばれています。

境内にある楠木正成の首塚です。


楠木正成の首級(しゅきゅう)は足利尊氏の命によりここ観心寺に届けられ首塚に葬られています。
毎年5月の楠公祭には法要が行われます。

境内背景の山には後村上天皇桧尾陵があります。





後醍醐天皇の第七皇子で南朝第二代の天皇です。
激動の南北朝時代に践祚され、各地を転戦され、非常にご苦労の多い天皇さまでした。

また、境内には母君の新待賢門院兼子の墓もあり、今は親子で静かに永遠の眠りにつかれている事でしょう。



観心寺を後に、楠木正成公ゆかりの地を訪ねます。





鳥居本"平野屋"(むしやしない 焼き筍丼)

2020年05月25日 06時55分00秒 | 日記
 "むしやしない"とは京言葉で食間に小腹が空いた時に頂く軽めの食事の事です。

奥嵯峨、愛宕神社一ノ鳥居畔に店を出されて400年、四季それぞれのお料理を出される名店"平野屋"
特に初夏から初秋にかけての鮎料理は有名です。



(藍色の着物の方が女将さんです。京言葉で話され、とても気さくな方です。)

愛宕神社と月輪寺をお詣りし、約6時間。
そんな訳で以前にもお邪魔した"平野屋"さんへ。

座敷に通され、桜の昆布茶が供されます。



この時期の"むしやしない"は「焼き筍丼」です。





新筍を、醤油やみりんで味付けした"筍のステーキ丼"のような感じです。
今まで食べたことの無い食感と味付け、、、春を感じる充実の一品です。付け合せには蕨のお浸し、香の物、汁物です。

食後にはデザートが付きます。





名物"志んこ"団子とお抹茶です。



毎朝、女将さん自ら"おくどさん"で蒸される米粉のお団子で、きな粉には上白糖ではなく黒糖が入れられていて上品な甘さを感じます。

ニッキ、お茶、白の三色で、愛宕山の九十九折の坂道を現し、ねじれは愛宕神社までの山道を模したものだそうです。
団子ひとつにも長い歴史といわれがあるのですね。







この充実した内容で2500円です。
お土産にちりめん山椒を頂きました。

一度、初夏の鮎料理を頂いてみたいものです。(懐具合と要相談ですが、、、)

最後にお気に入りの場所から、、、