京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

"仙太郎"さんの水無月

2020年06月30日 09時06分00秒 | 日記
 京都の6月の和菓子と言えば"水無月"。
旧暦の今頃は梅雨も明け夏本番を迎える頃。
宮中では氷室で保存していた氷を食し暑気払いをしていたそうです。







無論庶民には夏に氷を手に入れるのはおろか、見る事も叶わぬ贅沢品。

そこで氷の結晶に見立てた三角のお菓子に小豆をのせて魔除けの意味を込めた"水無月"が誕生しました。

豆は"魔滅"に通じるところから来たと言われています。

京都には幾多の和菓子店がありますが"仙太郎"さんのが一番!
外郎の食感と小豆の甘さ加減が絶妙です。





今回は高島屋京都店で購入。相変わらず"限定"に弱く8月末までのお菓子"玉露かん"も購入。



京都の中心四条河原町に店を構える高島屋さんだけに和菓子の多くの名店が出店され、また、有名店の商品だけを販売しているコーナーもありますが行列が出来ているのは"仙太郎"さんのみ!
地元京都の人たちにも人気の和菓子店です。
15分くらい並んで水無月の白と抹茶、限定の玉露かんを購入。
帰宅して頂くのが楽しみです。

宮中の行事が形を変えて庶民に浸透している京都。(正月に頂く"花びら餅"など、、、)

千年の都の伝統文化を思います。



東福寺塔頭 天得院の桔梗

2020年06月29日 07時44分00秒 | 日記
 この日の最後は東福寺塔頭天得院を参拝しました。
桃山時代作庭と伝わる庭園には、初夏の桔梗、秋の紅葉と美しい庭園が広がります。
通常は非公開のお寺ですが初夏と秋に特別公開されます。









昨年の11月の事でした。ご住職の繭(その)英晃さんが旅先で急逝されました。まだ、40代のお若さでした。

直接にお会いした事はありませんでしたがFacebookを通じてやり取りをさせて頂いていて笑顔の素敵な方で"心の拠り所"のような方でした。
本山の総務部長にも就任され、これからなのに、、、、残念でなりません。

仏間に置かれている繭さんのご遺影とご位牌にお詣りさせて頂きました。





禅宗寺院らしい花頭窓から眺める桔梗の庭も一幅の絵を見ているようです。

保育園も経営されており境内には心温まる花岡大学さんの石碑が建っています。






最後に通天橋の青もみじです。












シチリア料理 バッバルーチ

2020年06月28日 08時43分00秒 | 日記
 今日は家族3人でランチへ。
と言っても徒歩圏内にあるシチリア料理のお店"バッバルーチ"へ。





以前は和食の"和庵(なごみあん)"でしたが息子さんがイタリアンへの修行を終え、去年の9月に新たに"シチリア料理 バッバルーチ"としてオープンされました。

入口にある旗はシチリア州旗だそうです。





店内は古き良き時代のシチリアをイメージしているのかレトロな雰囲気に満ちています。

前菜は全部で六品、、、多いですね!










オリーブオイルたっぷりの料理を想像していましたが、どれもさっぱりしていて食べやすかったです。
シチリアは地中海に面しているのでまぐろの養殖が盛んで日本に輸入されるまぐろの何割かは地中海産です。

写真の鮪のハムをはじめ、食材は全てが直輸入で、調理はシェフによる自家製です。

ここから、いよいよメインです。
3人別々にオーダーしていますのでシェアして頂きます。



片口鰯とフィノキエットのソースです。


手打ちいなご豆のタリアテッレ。
表面には鮪のハムが巻かれ、"美味しい肉団子"のようでした。





ヒメジのラグー リングイネ。
初めて食べた魚です。魚体の割に脂が乗っていて美味かったです。


ガッチョの素揚げでしょいか?
釣りをしていると外道で良く釣れる魚で今までは放流していて食べた事がなかったです。
白身魚でやや淡白な味ですが油との相性がいいですねー。



ハリイカのイカ墨リゾット。
ハリイカの歯応え、米のプチプチプチ感、イカ墨のコクが絶妙にマッチした一品です。





北海道産生ウニのスパゲティ。
ウニの濃厚な旨味とトマトのさっぱり感が絶妙です。

最後はフェットチーネのパスタ。
具材のミートソースの味は控えめで"身体に優しい"味付けです。

どの料理も"イタメシ"ぽっくなく、僕の年齢にはピッタリの味付けで、どれも美味しく頂きました。



最後にはデザートと飲み物がつきます。





参考までに名刺です。
この日、予約なしで運良く入れましたが、食材の関係でランチでも予約するのがいいようです。
ひとつ近所に"隠れ家"を見つけました。







京都嵐山 虚空蔵法輪寺

2020年06月27日 08時06分00秒 | 日記
 法輪寺は嵐山の渡月橋を北から南に渡ったところ、山の中腹にある寺院です。



参道の青緑が素晴らしいです。


京都の方なら"十三まいり"で馴染みの深い寺院でもあります。





門を潜りすぐ右側ちはエジソンとヘルツとを顕彰する碑が建っています。

境内には電気・電子・情報の神さま「明星天子」をお祀りした"電電宮"があります。





京都では数え年の13歳になると、子供の幸福や開運を願いお祀りします。
13という数字はご本尊虚空蔵菩薩が13番目に生まれた智福を司る菩薩に由来します。



真言密教では「大日如来」が宇宙そのものを示すように、「虚空」も宇宙を意味します。ですから自然界の森羅万象そのものを意味します。

虚空蔵菩薩に知恵を授けて貰った13歳の子供は渡月橋を渡り切るまで後ろを振り返ってはいけないことになっています。
恐らくは迷信のひとつでしょうが、折角授かった知恵が逃げてしまう。と言われています。

もうひとつの名物、名所に大きな舞台があります。







標高は高くはないのですが、京都の西側がよく見渡せます。



渡月橋の北側からもよく見える多宝塔です。





駒札のように、毎年12月8日には針供養が行われます。





保津川下りの舟は最近に開館した福田美術館手前の船着場でお客様を降し、船頭さんが小橋の方まで竿を操作しこちらまで運ばれます。
写真のようにクレーンで吊り上げられ4艘1組でトラックに積まれ、始発点の亀岡まで陸送されます。






智積院の紫陽花

2020年06月26日 05時56分00秒 | 日記
 6月15日の最終は真言宗智山派の総本山智積院へと来ました。





本来なら6月15日は「青葉まつり」で様々な法要が行われたり、国宝の長谷川等伯・久蔵筆の楓図、桜図を展示している宝物館や利休好みの庭園が無料開放されますが、コロナの影響で法要は関係者のみで行われ、無料開放もありません。



築50年と老朽化していた智積院開館も建て替えられ、この4月に竣工し、8月から開業予定だそうです。
現在は9月からの宿泊予約を受付しているようです。







参道には桔梗の花が咲き始めていて、新緑とのコラボもいいものですね。









金堂の裏手南側には紫陽花園があり、まだ、株も大きくはないですが、色とりどりの紫陽花が咲いています。
金堂を背景にすると紫陽花がより一層映えますね。



また、金堂の南側にも数は少ないですが紫陽花が植っています。









鐘楼周りの新緑も綺麗です。

智積院は智山派の総本山だけあり、境内の参道や諸堂、庭園もいつも綺麗に手入れされています。
すれ違うお坊さまもキチンと挨拶をして下さいますので気分良く参拝が出来る数少ない寺院のひとつです。



この地は秀吉時代には、夭折した長男鶴松の菩提寺・祥雲禅寺があった所です。
長谷川親子の楓図、桜図も元は祥雲禅寺を飾っていた襖絵のひとつです。

近くの京博も7月23日からの「聖地をたずねて-西国三十三ヶ所霊場-」から本格的に開館されます。

やはり、このエリアは京博、三十三間堂、方広寺、豊国神社、法住寺、養源院、智積院があってこそのエリアですね。
あっ!もうひとつ、清水一芳園さんのスイーツを忘れていました。