平安神宮に参拝し、神苑の素晴らしい庭園を満喫し、次に宇治市にある曹洞宗のお寺興聖寺へと来ました。


























紅葉の美しい所=新緑の美しい所の原則通り素晴らしい景観が待っていました。
上の写真は「琴坂」と呼ばれる坂道で、もみじが参道を覆うようです。
坂の両脇を流れる水のせせらぎが琴の音のように聞こえることから名付けられました。


興聖寺の前身は1223年に中国から帰国された道元禅師が伏見深草に開かれた禅宗寺院です。
その後、紆余曲折を経て1649年に現在地に再興され現在にいたっています。
龍宮門のような山門を入ると伽藍が回廊で結ばれています。




庫裏で拝観受付を終え、先ずは本堂にあたる法堂にお詣りします。
ご本尊は釈迦牟尼仏で興聖寺の開基の永井尚政公が他のお寺から譲り受けたもので寺伝では道元禅師のご自作と伝わります。
法堂は伏見城の遺構を用いて建立された為、天井には"血天井"が上げられています。


開山堂です。
道元禅師が梅を好まれたことから「老梅庵」と名付けられています。




天竺殿には開基の永井尚政公をはじめ、一族四体の木像とご位牌がお祀りされています。



宝物殿の中央には平安時代初期の作と伝わる聖観音菩薩立像がお祀りされています。
右足の親指が少し浮いているのは「衆生の困苦を救うため、すぐに駆けつける」観音さまの意志を表しています。

僧堂の北側には三面大黒天がお祀りされています。
正面に大黒天、右側に毘沙門天、左側に弁財天の三つの顔を持たれる大黒天です。
豊臣秀吉も三面大黒天を信仰し、若い頃は肌身離さず持っていたそうです。
今は高台寺塔頭の圓徳院境内にお祀りされています。


僧堂です。
修行僧が坐禅をしたり、寝起きや食事をする生活の場所です。
時間により坐禅をされているので入堂が出来ない時間帯があります。




次に世界文化遺産の宇治上神社へと向かいます。