京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

京都の桜⑤ 善峯寺(桂昌院しだれ桜)

2020年03月31日 06時31分00秒 | 日記
 十輪寺で"なりひら桜"の満喫し、さらに西にある善峯寺を訪ねました。



善峯寺は西国三十三ヶ所観音巡礼の第二十番札所でいつも多くの参拝者で賑わっていますが新型コロナウィルスの影響で人影もまばらです。

参拝ルートの案内板に番号が振られているので初めて方でも境内を一周出来るようになっています。一周だいたい1時間くらいでしょうか。







立派な山門の中にある受付で拝観料を志納し本堂へ。
本堂観音堂は江戸時代元禄5年(1692)の建立。ご本尊は仁弘法師作の千手観音で西国二十番のご本尊です。

ここ西山にある善峯寺も応仁の乱の戦火でほとんどの堂宇を失いました。
現在の伽藍のほとんどは徳川第五代将軍綱吉の生母・桂昌院の寄進によるものです。







国指定の天然記念物"遊龍の松"。
現在の全長は37mもあり、成長の遅い五葉松のこと、何年の歳月をかけてここまでに成長したのでしょうか?
一ヶ所から全体を見回す事が出来ないくらいの長さです。







建物内は撮影禁止のお寺が多い中、善峯寺はほとんどがオープンにされています。

経蔵を考案された中国南北朝時代の僧・傅大士(ふだいし)像。
中には鉄眼一切経が納められています。
絵馬堂も兼ねており壁面には多くの絵馬が奉納されています。


国指定の重要文化財の多宝塔と経蔵で、その前にあるのが桂昌院お手植えの"桂昌院桜"です。





京都市内を一望できる高台には桂昌院廟があり、出身地の大徳寺周辺を懐かしみ、そっと見守っているのでしょうか?

釈迦堂には珍しい合掌姿の石仏の釈迦牟尼仏がお祀りされています。





「けいしょう殿」には桂昌院の像が、、
何をお祈りされているのでしょうか?
脇には子犬が寄り添っています。





青蓮院親王御陵(宮内庁管轄)と善峯寺に功績ある祖師のお墓があります。
しかし、綺麗な石畳の参道です。




再び経蔵にもどり"桂昌院しだれ桜"を鑑賞しました。





馬酔木の花も見ごろです。


最後に御朱印を、授与して頂き、次に京都府向日市にある向日神社へと向かいます。









京都の桜④ 十輪寺(なりひら桜)

2020年03月30日 07時48分00秒 | 日記
 井手町から移動し、右京区小塩にある十輪寺へ来ました。




寺の創建は古く、嘉祥3年(850)文徳天皇の御代です。
ご本尊さまは伝教大師最澄の作と伝わる延命地蔵菩薩です。
秘仏ですが毎年、8月23日の一日だけ御開帳されます。

こちらは平安時代の貴族・歌人である在原業平ゆかりが晩年に隠棲したお寺で通称"なりひら寺"と呼ばれています。

伊勢物語で二条天皇の皇后(藤原高子)との恋愛話は有名ですね!

写真の桜は庭園「三方普感(さんぽうふかん)の庭」に植る通称"なりひら桜"と呼ばれる枝垂れの一本桜です。
桜の生育には厳しい条件ですが推定樹齢は約200年だそうです。



鳳輦(ほうれん)形の屋根を持つ珍しい本堂の裏山には在原業平の墓、業平が晩年に塩焼きの風流を楽しんだ塩竃(しおがま)跡が復元されています。
※鳳輦とは天皇が乗られる輿の事で屋根には鳳凰が飾られています。








最後に"桜の季節限定"の御朱印を授与して頂き、次に善峯寺へと向かいました。








京都の桜③ 地蔵禅寺(京都府綴喜郡井手町)

2020年03月29日 08時52分00秒 | 日記
 3月27日は、公共交通機関では周りにくい寺院、神社を巡りました。

まずは、京都市内の南部、奈良県に近い綴喜郡井手町にある曹洞宗地蔵禅院です。



ご覧のように鐘楼の横にある枝垂れ桜🌸が見事です。
この妖艶な枝ぶりが何処かの枝垂れ桜に似ていますね!
それもそのはずで円山公園にある祇園枝垂れ桜と親木同士が姉妹木だそうです。







毎年、桜祭りをされており、近所の方々が手作りのお菓子や漬物、佃煮を販売されていますが、生憎のコロナウィルス感染拡大防止の為に中止になってしまいました。







樹齢280年と言われる古木で、京都府の天然記念物に指定されています。







境内には早くもシャガの花が咲いていました。







寺院の上には玉津岡神社が鎮座されています。
本殿は江戸時代の春日造。もとは椋本天神社で6世紀創建の古社です。
末社には橘神社があります。 

この辺りは橘氏の本拠地で、その礎を築き、井手の里を世に出した橘諸兄ゆかりのお社でしょうか?

また、神社の参道を降ると"小野塚"があります。











小野小町の供養塔で一説には、ここ井手で没したと伝わります。
玉川の山吹を詠んだ歌碑です。

町には玉川が流れ両岸にはソメイヨシノが綺麗ですが、この日はまだ、咲き始め程度でした。




平成20年には「平成の名水百選」にも選ばれた清流です。

次に右京区小塩にある十輪寺を訪ねます。




中之島香雪美術館 平成の玄庵

2020年03月28日 08時00分00秒 | 日記
す 大阪中之島にあるフェスティバルタワーウェスト4階にある中之島香雪美術館には常設展示で「中之島玄庵」があります。

建物内に茶室を再現したものは数多くありますが、茶室そのものと露地まで忠実に再現した施設はこちらだけだそうです。



朝日新聞社の創業者村山龍平の神戸市東灘区にある国指定重要文化財「旧村山家住宅」にある「玄庵」を忠実に再現したものです。





全体的な設計・監修は当時の茶室研究の第一人者中村昌生先生、施工は安井杢工務店、露地は中根庭園研究所が担当されました。










村山龍平は財界人との交流を通じて「茶の湯」に傾倒し、藪内流の藪内節庵に師事しお茶を学びます。

明治44年(1911)には藪内節庵指導のもと村山邸和館に茶室「玄庵」を造ります。
「玄庵」は藪内家の重要文化財の茶室「燕庵」の写しです。

写しの建築を許される事は藪内流の茶を極めた者だけに許される事であり、村山龍平がいかに茶道に傾倒していたのかがわかります。








大阪市内のど真ん中、まさに「市中の山居」ですね。

次の特別展は4月4日からの「香のいろは」です。












2020京都の桜②

2020年03月27日 06時11分00秒 | 日記
 千本釈迦堂を後に、市バスを乗り継ぎ水火天満宮へと来ました。
南側には"天神公園"があり子供たちが元気に遊んでいました。
こんな"普通の光景"に一安心する、、、こんな異常な状況が一日でも早く改善されるように願わずにはいられません。









日本人にとって"桜"は特別な存在なのをのをつくづくと感じますね!

長い忍耐の冬が終わり、気温も気分も上昇する春には"精一杯"に咲く桜に感動を覚えたり、ようやく春が来たとホッとしたりします。

桜と会話出来るなら「なぜ、そんなに一生懸命に咲くの?」と聞いてみたいですね。



帰りに御朱印を授与して頂きました。


次にJR嵯峨野線花園駅近くにある法金剛院を訪ねます。







法金剛院は栄枯盛衰を繰り返しながらも平安時代から続く由緒ある寺院です。
今の法金剛院は鳥羽天皇の皇后待賢門院璋子(たまこ)が再建したものです。
上の写真の桜も"待賢門院桜"と呼ばれ、見事な枝垂れ桜です。



近日。文部審議会でご本尊阿弥陀如来坐像の国宝への昇格が決まりました。
他にも藤原期の重要文化財の仏様が多数おられます。

次に嵐山へ。
久しぶりに天龍寺を拝観しました。








嵐山を借景にした曹源池庭園は禅僧・夢窓疎石の作庭で国の特別名勝庭園の第一号です。(庭園の国宝にあたります。)
龍門爆の石組みも素晴らしく鯉魚石も確認できます。









境内には早くも石楠花が咲いていました。





天龍寺北門を出て、嵯峨野の竹林を抜けて常寂光院に来ました。



こちら常寂光寺は茅葺きの山門と多宝塔、苔むした庭園の美しさ、また、高台からの眺望の良さで知られますが、山門手前左手に見事な枝垂れの一本桜🌸があります。







極楽浄土の世界では"宝相華"の花が咲いているそうですが、この桜🌸の下に居ると現世の極楽浄土に居る感さえして来ます。



山門を潜り長い石段を登ると京都市内が一望できる絶景が待っています。







左手には霊峰比叡山が、右手には五山の送り火で最初に点火される如意ヶ岳(通称 大文字山)が望めます。







斜面にはミツバツツジが可憐な紫の花を咲かせています。







雪柳や石楠花の花も春の花々に色を添えています。