京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

醍醐寺 伽藍拝観

2021年06月21日 17時23分00秒 | 日記
 醍醐寺三宝院の素晴らしさを堪能させて頂き次に伽藍を巡ります。







先ずは金堂(国宝)からです。
醍醐天皇の御願により延長4年(926)に建立されましたが戦禍により二度にわたり焼失しています。

現在の金堂は豊臣秀吉の命により紀州湯浅の寺院から移築が計画され、秀頼の代、慶長5年(1600)に完成しています。

ご本尊は阿弥陀如来坐像で醍醐寺のご本尊でもあります。







五重塔(国宝)です。
醍醐天皇の冥福を祈る為に第一皇子の朱雀天皇の時代に着工し、第二皇子の村上天皇の代の天暦5年(951)に完成しています。





初層には両界曼荼羅や真言八相が描かれています。
高さは38mですが相輪分が約13mもあり、塔全体の安定感につながっています。
京都府下で最古の木造建築物でもあります。





不動堂です。
堂内には不動明王を中心に五大明王がお祀りされています。

お堂の前には護摩道場が設けられています。



観音堂です。
醍醐天皇一千年御忌を記念して建立されましたが、現在は閉堂されています。
西国三十三所観音霊場をはじめ各種の御朱印は全て三宝院で授与されています。







醍醐寺(下醍醐)の最も東にあるのが弁天堂です。
音楽などの芸能や知識の女神である弁財天をお祀りしています。



周辺は紅葉や銀杏が多く、秋には錦秋の風景になります。

畔には食事や甘味を楽しめる「阿闍梨寮」がありますがコロナの影響でしょうか?閉まっていました。

いよいよ醍醐寺発祥の地である「上醍醐」へと向かいます。










醍醐寺 三宝院

2021年06月21日 08時27分00秒 | 日記
 フレンチカフェのル・クロで昼食後、三宝院を拝観しました。
やはり醍醐寺では三宝院は外せないですね。





受付を済ませて三宝院境内へ。
西側の門が開かれていて雄大な庭園の奥行きを感じます。





国宝の唐門です。
天皇の行幸時には豊臣家の家紋の扉2枚が内に隠れ天皇家の菊の紋章だけが見える様になっています。

10年前の修復で往時の輝きがよみがえりました。









三宝院の庭園、建物は天下人豊臣秀吉が慶長3年(1598)に催された「醍醐の花見」に合わせて整備されました。



庭園の基本設計は秀吉自ら行い、「天下の名石」が前後の大名から寄進され、中でも「天下人の名石」と言われる「藤戸石」は足利義昭や織田信長が所有した事で名高い名石です。
また、庭園は国の特別史跡・特別名勝に指定されています。
このふたつを兼ね備えている庭園は他にはふたつしかなく、ひとつは鹿苑寺庭園ともうひとつは慈照寺庭園の計三ヶ所しかありません。







庭園の正面には表書院(国宝)があり、内部は金碧障壁画で彩られています。
下段の間の畳を上げると能舞台になるそうです。







表書院の東側にある純浄観(重文)を拝観します。
通常は特別公開の時に別料金での拝観ですが、今は通常の拝観順路になったのでしょうか?結界も何も無く自由に行き来が出来ます。

秀吉が槍山で花見をした際の建物を移築したものと言われています。





内部の襖絵は平成になり浜田泰介画伯により描かれた「桜」と「紅葉」です。





三宝院の本堂(重文)です。
ご本尊は弥勒菩薩坐像で脇には弘法大師像と理源大師聖宝像がお祀りされています。





奥宸殿(重文)です。
茶室「松月亭」を背景の一部に取り込んだ素晴らしい庭園があります。

違棚は「醍醐棚」と呼ばれ桂離宮の「桂棚」、修学院離宮の「霞棚」と並び「天下の三大名棚」のひとつです。



国宝・重文が多くあり非常に見応えのある三宝院です。

秀吉公もこの庭園で舟遊びをし、秋には紅葉の醍醐寺を楽しみたかった事でしょうね。
しかし、夢叶わず「醍醐の花見」の年の夏に亡くなっています。
「夢のまた夢」でしょうか?

建物内部の写真はネットからの転載です。

次に金堂、五重塔を中心にした醍醐寺伽藍を巡ります。