京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

京都ブライトンホテル 京懐石「螢」雅の会

2024年04月30日 07時36分00秒 | 日記
 4月26日は、御所西にある京都ブライトンホテルへ。
こちらの五つのレストランは全てがホテル直営で、しかもどのレストランもレベルが高いです。









3月8日に「京都レストランウィンタースペシャル」で京懐石「螢」でお昼を頂いた際になかなかの味わいに"感動"を覚えました。

その時に担当して頂いたのが細川さまでした。
その際に今回の「雅の会」をご紹介頂き、早速この日(4月26)を予約させて頂きました。







会場は離れ座敷「翠光菴(すいこうあん)」です。







京懐石「螢」料理長・村山弘司さまからご挨拶があり、楽しみにしていた"宴"が始まります。

今回の節句のテーマは「端午の節句」、、、
別名「菖蒲の節句」とも言われるように床の間には花菖蒲が生けられています。
立派な生け花と思いきや嵯峨天皇ゆかりの大覚寺に本部がある"嵯峨御流の先生が生けられたものだそうです。

テーブルの上には紙を折った"兜"が置かれています。
兜をほどくと今日の"お献立"が現れる趣向もなかなかのアイデアですね。

① 先付





いつもは最後に出される"水物"ただのこし餡の柏餅と思いきや、中は二層になっています。
最初から違った趣向さらスタートです。

⑵ 前菜





炙り筍に揚げた若布、鯛の子、海老、海老味噌、そら豆、山菜のお浸し
と和食の"華"八寸のようです。

これからの旬の素材を使いながら料理長のアイデアがいっぱい詰め込まれています。
筍の皮を器に巧みに取り込んでいます。
味の方も文句なしに美味しかったです。

⑶ 御椀







"鯉こく"です。
僕が最も重要視する椀物です。
鯉の臭みが完全に取り除かれ、しかも揚げられているので白味噌仕立てのお出汁と良く絡み、絶品の美味しさでした。

⑷ お造り 盛り合わせ





鯛にまぐろ、いかのお造りです。
ようやく桜鯛の漁が解禁され、この日は淡路島産の天然鯛です。
鯛の皮の湯引きが入っているのがいいですね。
これがまた、なかなかの美味なのです。

京都の料理人は好んで明石産の真鯛を使いますが、まだ、漁の解禁日がまだで、瀬戸内で真っ先に解禁されるのが淡路島です。

産卵の為に沖合から浅瀬にやって来る真鯛は脂がのり、見た目もピンク色で美しいです。

⑸ しのぎ

雲丹とキャビアの手巻き寿司





これは絶品です。
雲丹の濃厚な美味さとキャビアの塩味とが見事に調和しています。
おかわりしたい程でした。

寿司が置かれている台は大根を細工されたものです。

⑹ 温菜

"あいなめ(あぶらめ)"のスープ蒸し
筍、菜の花、わらび





あいなめ、、、大好きです。
白身魚ですが味もしっかり、身もしっかりとした美味しい魚です。

魚からでるエキスの為でしょうか?山菜にも魚とお出汁がよく染み込んでいます。

⑺ 焼八寸

鮎塩焼き、鱸(スズキ)と素麺の博多
九十蜜煮、矢羽蓮根、蛍烏賊(ほたるいか)天麩羅











今年初めての鮎です。
京都の料亭で使われる鮎はほとんどが琵琶湖産です。

しかし、去年の猛暑と小雨で若鮎の漁獲量が例年の半分以下だそうです。
夏場の最盛期が心配されます。

ホタルイカは二匹が天ぷらで揚げられ、鯉に見立てて滝を登る姿を器の中で表現されています。
「鯉は滝を登って龍となる」登龍門の語源ともなっています。

⑧ 御飯

岐阜県産「龍の瞳」の釜炊きの白御飯。
米沢牛の牛吸い
どんたまの温玉
山本食品の寄せ豆腐
香の物(打田漬物)











土鍋で炊いた御飯は無茶美味しいです。
岩塩があれば御飯だけでも充分にコースの一品になります。

"どんたま"は京都府福知山のたまご農家が生産している"こだわり"の卵です。
飼料に魚粉を多く入れた昔ながらの卵です。

この時は温玉だけで頂きましたが、卵かけご飯にピッタリの卵だそうです。

米沢牛の肉吸、、、ズバリ美味いです。
お腹も膨れて来ているので"ここで肉吸はキツいなぁ"と思っていましたが、さすがは米沢牛、、、脂の質がいいのでしょう、、、美味しく、すんなりと胃袋に吸い込まれてしまいました。

⑨ デザート

苺とグレープフルーツのジュレ
オレンジ果汁入りのわらび餅のちまき







最後まで充実の「雅の会」でした。
ほとんどの方が常連さんで、次回と次々会を申込みされていました。





僕も凄く気に入ったので7月と9月とを予約を入れました。



コースの途中には料理長のワンポイント料理解説があり、これを楽しみにされているお客様も多いそうです。
今回は筍の湯で方でした。



お腹も心も満たされて、京都ブライトンホテルを後にしました。














森高千里「今夜はモアーベターよ!」ライブ 枚方市総合文化芸術センター

2024年04月28日 10時05分00秒 | 日記
 4月21は、昨年から続いているコンサートツアー「今度はモアーベターよ!」の枚方公演に参戦?しました。





生憎の3階席でしたが、会場の枚方市総合文化芸術センターは新しい施設で3階でも良く見えました。
もちろん、単眼鏡を持参していました。





この4月で55才になった森高千里さんですが、ますます綺麗になっている感じです。
やはり、ヤクルト化粧品がいいのでしょうか??











ファン層もそれなりに高齢化?していますが、皆さん千里さんの曲にノリノリです。







MCでは恒例の地元名品の紹介があって、地元の人でも知らない品には会場が一瞬シーンとなりますね。
ホント「灯台下暗し」ですね!

この日は生憎の雨、、、念願だった"ひらパー"に行けなかった事を残念がっていました。

大阪もUSJに押されて遊園地がどんどん減ってしまい、今や"ひらパー"と"生駒山上遊園地"を残すのみとなってしまいました。

さて、ステージに戻りますが、ロック調のノリノリの曲もいいですが、"渡良瀬橋"や"雨"と言ったバラード曲もまた森高の真骨頂です。

歌詞が昔の自分の思い出と重なってしまい、思わず"しんみり"と聴いていました。







全20曲くらいは歌われたのではないでしょうか?
ご自身で考えられた振り付けも昔のまま、、、
凄い体力です。

また、トレードマークのミニスカートの似合う事、、、、

一旦、ステージを退場されると僕も登録している"森高千里LOVE"のリーダーから"千里"コールが、、、いつもですが、、、

衣装を着替えてアンコールを3曲、そしてダブルアンコールの2曲を熱唱されました。



いつもはグッズを購入するのですが、長蛇の列が、、、
5月4日にも大阪のCOOL JAPAN PARK OSAKA WWホールでの公演に参戦?するので、その時に購入するつもりです。




無鄰菴 「無鄰菴会議の日」洋館2階特別公開

2024年04月27日 10時24分00秒 | 日記
 4月21日は、南禅寺別荘群のひとつ無鄰菴に来ました。











この日は「無鄰菴会議の日」として洋館2階の扉が開けられ、通常立ち入る事の出来ない所まで入る事が出来ます。 

4月21日の恒例企画になっています。
通常非公開の場所からの窓が開けられた洋館の雰囲気や陽光で輝く壁一面の金碧障壁画を楽しむ事が出来ます。













金碧障壁画は痛みが激しく、近々剥がして修復に入るそうです。
狩野派の障壁画と言われていますが、その絵師の名はわかっていないそうです。

二条城の金碧障壁画などで狩野永徳や探幽の作品からすると画力は随分と劣っています。

明治36年(1903)年4月21日、名だたる政治家4 名(伊藤博文、小村寿太郎、桂太郎、そして無鄰菴の施主山縣有朋)が無鄰菴の洋館に集まり、日露戦争前夜の外交方針を話しあう歴史的な会議が開かれました。

この会議で大国ロシアとの開戦が決められた重要な会議でした。
(当時は当然ですが密室会議で国の方針が決められていました。)

毎年4月21日の恒例になる無鄰菴の行事です。
その際使われた洋館の非公開スペースを今年も公開します。通常は保存のために閉鎖している窓を開け、往時の洋館の雰囲気を味わっていただけます。普段は入れない場所からの写真撮影がしていただけます。陽光で輝く壁一面の金碧障壁画が、明治さながらに甦ります。





洋室にはテーブルセットが一組置かれていますが、テーブルは2つの小さな机をドッキングし上にクロスを掛けただけの簡素な物、椅子も座面は張り替えられていますが、比較的小さな物で、無鄰菴会議で使われた物ではない様に思われます。
(机も椅子も戦後に山縣家から寄贈されたものだそうです。)













その後、主屋2階で呈茶がありました。

この日は生憎の曇空でしたが、東山の新緑が眩しく、いい光景でした。
施主の山縣有朋は"無鄰菴の雨"を好んだそうで、霧に霞む東山をことに好んだそうです。

その後は、いつもの通りアンケートに記入し、自由観賞となりました。




上の写真上部に見える巨石は醍醐から牛24頭で曳き、据えられた石です。
かっては豊臣秀吉も採石に挑んだ巨石でしたが、天下人秀吉でさえ動かせなかった巨石は山縣の自慢のひとつでもありました。





これまでの枯山水庭園などを否定した山縣は独自の感性で庭園を設計し、7代目小川治兵衛(植治)を抜擢し作庭に当たらせました。

故郷山口県下関の第一無鄰菴、木屋町二条に残る第二無鄰菴と同様に水の流れのある開放感ある庭園を設計しました。











最奥にある場所から琵琶湖疏水の水を引き込み(一次取水)、それを三段の滝で落としています。

遣水沿いには杜若(カキツバタ)を始め四季の花々が植えられています。







無鄰菴には"燕庵"の写しの茶室もありますが、山縣自身は茶に思い入れは無かったそうです。

無鄰菴で一次取水された琵琶湖疏水の水は、園内を流れた後、向かいにある"瓢亭"と鉄管で結ばれていて二次利用されます。

いつ訪れても緑あふれ、心和む庭園です。


當麻寺(奈良県葛城市) 奥院

2024年04月26日 10時13分00秒 | 日記
 4月17日の最終は奈良県葛城市にある古刹・當麻寺を拝観しました。








當麻寺と言えば、曼荼羅堂(本堂)にあるご本尊當麻曼荼羅や金堂・講堂の仏像が名高いですが、何度も拝観しているので、今が見頃の牡丹の花を求めて「奥院」へ。

當麻寺境内には多数の塔頭寺院がありますが、その中で最大規模の塔頭が奥院です。

奥院は浄土宗総本山知恩院の「奥の院」として建立されました。

知恩院第12世誓阿普観上人が、知恩院のご本尊としてお祀りされていた法然上人像(重文)を、戦乱が続く京都から後光厳天皇の勅許を得てこちらに遷座された歴史が有ります。

書き方に語弊があるかも知れないですが、こちら當麻寺奥院に安置されている法然上人坐像が"ホンモノ"なのです。







先ずは宝物館へ。

宝物館には、當麻曼陀羅の写本の一つ「延宝本」や二十五菩薩来迎像を始めとする仏像。

撰擇本願念佛集や十界図屏風など、様々な文化財が保管されています。
普段は閉まっていますが、受付でお願いすると開扉して頂けます。

この日は丁度、特別公開の期間で宝物館と御影堂が5月6日まで公開されています。









當麻寺曼荼羅は中将姫ゆかりの綴織曼荼羅で、今まで多くの複製品が作られて来ました。

上の「當麻曼荼羅延宝本」延宝2年(1674)は色彩の状態も良く、曼荼羅の世界観を感じる事が出来ます。



次に特別公開期間、入堂する事が出来る御影堂にお詣りします。



ご本尊さまは圓光大師法然上人坐像(鎌倉時代)
勅伝によると源平争乱期の源氏方の御家人・桑原左衛門作と伝わっています。
法然上人生前中に造られた木像で唯一現存する法然上人像です。

先程にも書きましたが、元は浄土宗総本山知恩院のご本尊でした。

ご尊顔を拝したように書きましたが、像の前には法然上人のお軸がかかり、そのお姿を排する事は出来ませんでした。

毎月2月24日の「遠忌大法要」の一日のみご開帳されます。









阿弥陀堂の前を通り、広大な面積を誇る浄土庭園へ。

阿弥陀浄土の世界観を表現した庭園で、宝池の向こうに坐わられている阿弥陀如来像を中心に、阿弥陀さまに付き従う菩薩達を自然石と牡丹とで表現した雄大な庭園です。









當麻寺奥院の牡丹の由来は、奥院大方丈の仏間には慶長期に描かれた牡丹の天井画が描かれています。
この天井画に由来して多くの牡丹が植えられ、仏前にお供えしたのが"牡丹園"の始まりです。

牡丹は「百花の王」として中国・唐時代に最も尊ばれた花です。
しかし、その維持管理は大変な様で年に4日肥料を与えて大切に育てないと立派な花が咲かないそうです。

花に差し掛けられている和傘にも風情を感じますが、雨から大きな花を守る役割があるそうです。









大方丈まえにある「二河白道の庭」です。

経典に登場する場面を再現したお庭で
念仏信者の極楽浄土に対する信仰心を譬えた「二河白道(にがびゃくどう)」を冠した庭ですか。

二上山で古代より産出される金剛砂を火の川、白砂を水の川に用いている珍しい庭園で作庭家は足立美術館の日本庭園を創りあげ「昭和の小堀遠州」と称えられた中根金作先生です。

二上山を眺めながら、ゆっくりと境内を巡る事の出来るお気に入りのお寺です。









また、近鉄当麻寺駅前には「中将餅本舗」があり、参拝の帰りに立ち寄るのも楽しみのひとつです。


伊勢の名物「赤福」に似ていますが、餅がよもぎ餅です。


瓦そば(山口県下関の郷土料理) はしもと商店(奈良県葛城市)

2024年04月24日 08時41分00秒 | 日記
4月17日の昼食は當麻寺の手前にある「はしもと商店」さんへ。

練製品と山口県下関の郷土料理「瓦そば」を取り扱っている専門店です。
下関出身の店主さんが、山口県の名産の練製品と瓦そばを広めたい想いで始められたお店です。

以前にも一度来ましたが、大変な人気店でランチタイムは常に満席状態です。




絶品!人気の下関直送「ねり天」。



風味豊かなすり身とマッチする食材を厳選して煉り合せた天ぷらはまさに絶品です。
イートインでは揚げたての熱々が出されます。

下関から直送、揚げたてのねり天は綺麗なキツネ色で冷めても揚げたてに匹敵する美味しさを誇り、長年培った職人の技法によって、食感豊かな天ぷらなのです。





注文したのは「瓦そばセット」です。
上記の"天ぷら"と山口県下関の郷土料理"瓦そば"とがセットになっています。

明治10年、西南の役において熊本城を囲む薩軍の兵士たちは、長い野戦の合間に瓦を用いて野草、肉などを焼いて食べたそうです。
麺の上に載っているレモンと大根おろしを、かつお風味のおだしの中に入れて、
熱い瓦の上でパリパリと焼けてくる茶そばを温かいおだしにつけて頂きます。

茶そばはパリパリ状態です。
これをざる蕎麦のようにお出汁に付けて頂きます。

この食感とお出汁とのコラボ、、、最高に美味しいです。
レモンの輪切りと大根おろしもいい脇役になっています。

場所柄、サイクリングやバイクのツーリングの方も多いお店です。

瓦そばは以前に「県民ショー」でも紹介されていました。