京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

廬山寺の新緑

2021年06月07日 08時49分00秒 | 日記
 5月29日は京都御苑の東側に伽藍を構える廬山寺にお祀りしました。
何度も訪れているお寺ですが、今月まで授与されている「元三大師」の御朱印を授与して頂く目的もあり再訪されて頂きました。


源氏物語を執筆した紫式部の邸宅跡として余りに有名な寺院です。
この地を紫式部の居宅として特定されたのは古代学協会の理事長を長年のにわたり務められた故角田文衛先生です。

山門を入るとすぐにあるのは元三大師堂です。






本堂前の"桔梗の庭"の桔梗はまだですが新緑が眩いばかりに輝いています。







本堂のご本尊さまの阿弥陀如来坐像にお祀りします。





脇侍は観音菩薩、勢至菩薩ともに大和坐をされ来迎の姿をされています。
平安・鎌倉時代の作で重要文化財です。





今回は公開されていませんが明智光秀の念持仏と言われる地蔵菩薩坐像も所蔵されています。



毎年2月3日に行われる「追儺式鬼法楽」通常"鬼おどり"は有名な年中行事のひとつです。
しかし、ここ2年間はコロナの影響で中心されているのは残念な事です。
ここまでは皆さん回られる拝観コースです。

ここからは廬山寺のディープな場所です。慶光天皇陵(追尊天皇)はじめ閑院宮家の陵が並んでいます。
第119代光格天皇の父君・典仁親王は閑院宮家の初代当主で明治天皇の高祖父にあたるため、明治17年(1884)に「慶光天皇」の諡号と「太上天皇」の尊号が贈られています。









境内の最も東側には秀吉が築いた「御土居」が残っています。
京都の治安維持と川の氾濫から洛中を守る目的で築かれたもので廬山寺境内に残っているのを見るのは初めてです。











境内を散策していると様々な発見があります。
何度も訪れている寺院や神社にも、まだまだ知らないところで多いのを廬山寺の拝観で感じました。