京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

退蔵院 秋夜の坐禅会

2018年09月30日 22時52分13秒 | 日記
今日、9月22日は、表題の「そうだ 京都、行こう。」のイベントに参加しました。

集合時間に少し時間があったので近くにある「ラーメン親爺」でチャーシュー麺(900円)で腹ごしらえ!醤油味のスープ、麺、チャーシューどれも美味しかったです。





妙心寺は46もの塔頭がありますが、本坊を含め4カ寺が通常公開されており退蔵院もそのひとつです。





まずは、庫裏の一室で副住職の松山大耕さんから法話があり、その後に松山さんの案内で庭園を周り詳しく説明して下さいました。
退蔵院には2つの庭園があります。
ひとつは「余香園」で中根金作先生の作庭。当時、中根先生が妙心寺北門の向かいに住まわれいて退蔵院の先代住職が作庭を依頼し作って頂いたそうで昭和の名庭のひとつです。





もうひとつは室町時代の庭「元信の庭」で狩野派の絵師 狩野元信(永徳の祖父)の作庭です。枯山水の庭で植栽は全て常緑樹です。四季を通して常に不変であることを表しているそうです。苑路からと方丈からとふたつの視点から見るとまた、違って見えます。





余香園の後に茶室「大休庵」でお抹茶と生菓子を頂きました。いつもはお干菓子ですが、今日は特別に桂にある「麦代餅」で名高い中村軒のお菓子を出して頂きました。こちらでは昨年約2万人の方が坐禅体験をされたそうです。凄い回転率です。



夜の帳もすっかりと落ち、いよいよ夜坐です。初めての方もおられるので説明があり20分の坐禅が始まりました。今回は方丈の広緣で20名ですので警策はありませんでした。終了後に打たれい方は自己申告して打たれる段取りで半数の方が打たれていました。(僕もです、、、)やはり気持ちがスッキリとします。
この日は仲秋の名月の二日前で、ほぼ満月のお月さまは素晴らしい光景でした。







その後に、松山さんの著書「京都、禅の庭めぐり」にサインを頂きました。





夜坐が終了後、閉門の時間までもう一度園内をひと回りし、退蔵院を後にしました。

初秋の永観堂(禅林寺)

2018年09月25日 20時46分19秒 | 日記
9月24日は、野村美術館を鑑賞後、1時間ほど時間があったので随分と久しぶりに永観堂(禅林寺)を訪ねました。
暑かった夏もようやく終わり、朝晩はひんやりとした空気が心地よい季節になってきました。





気に入った写真を貼り付けます。















臥龍廊もいい色になって、すっかり周りと馴染んで来た感じです。

紅葉シーズン(寺宝展と称して拝観料が1000円に跳ね上がります。それ以外は600円です。)は凄い人ですが、この時期は静かに拝観でき、むしろ、おすすめの時期かも知れないです。

京都文化博物館バックヤードツアー

2018年09月25日 20時39分37秒 | 日記
9月24日は、まいまい京都の京都文化博物館ツアーに参加しました。
今まで、設計が辰野金吾で旧日本銀行京都支店だった事くらいしか知りませんでしたが、今回、当時の銀行や、現在の博物館の後方施設を学芸員の方の案内で巡ってきました。





別館が旧日本銀行京都支店で各窓口はエレベーターの様な構造になっており今でもスムーズに上下に動きます。



また、天井も凝った意匠が施されています。





金庫室は現在は前田コーヒーさんが出店されています。入口には分厚い扉がありかっての名残りがあります。



こちらの前身のひとつは角田文衛が、昭和43年に設立した古代学協会の平安博物館です。
今も、彼のコレクション、著書、銅像などが残されています。





その後、地下の倉庫や電気室、貯水槽、展示品の搬入口を見学し、大きなバックルーム用エレベーターで6階へ。
6階5階はミュージアムギャラリーで貸展示室になっています。

4階は特別展示室で年間を通じて特別展を開催しています。

3階は総合展示室でフィルムシアターになっています。文博の特徴でもある所蔵の映画が定期的に上映されています。バックルームには専用の書庫、フィルムを保管する冷蔵庫まであるのが大きな特徴です。





2階も総合展示室になっており、京の歴史、京の祭り、京の至宝と文化が展示されています。また、ボランティアの方による説明やオーディオガイドの貸出しもあります。
京都の学習をされるなら、こちらから始められるのもいいと思います。

10月2日からは、特別展「華ひらく皇室文化ー明治宮廷を彩る技と美」が開催されます。

鳥羽・伏見の戦い最後の激戦地と二つの淀城を偲んで

2018年09月22日 00時54分45秒 | 日記
9月15日は、僕が所属しているNPO法人 京都の観光文化を考える会 都草の歴史探訪会に参加しました。
12時30から受付なので、まずは腹ごしらえで海鮮丼が格安で頂ける「魚楽」(ととらく)さんへ。
なにせ、海鮮丼が500円からありメニューから選ぶのも大変です。
しかし、旬を頂こうと秋刀魚丼を選びました。お連れさんは秋刀魚とろろ丼を。両方とも550円です。



[user_image 3c/6d/f15f1151de0dc93ff3111e76ub1e2098b.jpg]





①淀小橋





②井上源三郎埋首の地



新撰組六番隊長。平成20年4月11日の新聞で、鳥羽伏見の戦いで「千両松の激戦」で、鉄砲の砲撃に会い戦死した。その埋首の「欣浄寺」の跡地が古地図から特定されました。淀小橋を少し北に行くと、陸橋があり、その東となりに「弁慶うどん店」の駐車場があり、ここが埋首の地と特定されました。

③妙教寺
淀古城跡地に建つ法華宗真門派の寺院で、東軍と西軍が衝突した小枝橋から南方約6キロの地点にあり慶応4年(1868)1月5日、この付近は激戦地となりました。
東軍の砲弾が本堂南壁をぶち破り、内陣の柱を貫通し、さらに北側位牌棚頂き戸に当たって落ちましたが、幸いにも不発弾でした。







④唐人雁木
「唐人雁木」とは朝鮮通信使一行が上陸した船着場が石段の代わりに木で作られたもので、雁行形の階段を雁木と言います。
朝鮮通信使は慶長12年(1607)から文化8年(1811)まで12回来日しています。





⑤淀の水車
かって、淀城には西と北側に直径九間(約16m)の大型の水車2基があり、二の丸の居間や西の丸の園地に水を取り入れるために使用されていたと思われます。
淀駅の西側に縮小した水車があります。





⑥長円寺
浄土宗寺院で境内には、本堂、閻魔堂、観音堂があります。以前に、浄土宗寺院大公開で公開され訪問しています。
こちら閻魔さまは、新撰組、幕府軍も拝んでいます。東軍(幕府軍)の負傷者、戦死者は運ばれ東軍の野戦病院となり、山門左手には榎本武揚の書による慰霊碑が建立されており今も法要で供養を行なっているそうです。

⑦淀城跡・與杼神社
江戸時代に入り、幕府は伏見城を廃城とし、代わる城として淀が京都・大阪の間にあり淀川とつながる水陸交通や軍事の要衝として重要な位置であることから、淀古城から場所を移して、再び淀に城が築かれることになり、初代藩主は京都守護の大名として、また、畿内の政治・西国監視体制の一員として松平定綱が就任しました。
当初、伏見城の天守が移築される予定でしたが、急遽二条城へと移され、淀城には一回り小さい二条城の天守が移築されました。
後水尾天皇の二条城行幸のためと思われます。

與杼神社は、慶安2年(1649)の建立で向拝とその奥の拝枡の蟇股に花鳥動物の彫刻が施され、本殿両翼の彫刻は桐と鳳凰の華麗なものでした。しかし、本殿は昭和50年(1975)に未成年の花火で焼失し、現在の本殿は清楚な3間社流れつくりで再建されました。

今回、特別に三基のお神輿を見せて頂きました。











京都 菊乃井 なごりの鱧懐石

2018年09月19日 21時49分46秒 | 日記
9月17日は、菊乃井の「なごりの鱧懐石」を頂きました。ミシュランガイドで9年連続で三つ星の評価を得ている京都の老舗料亭です。





ご主人は関西ではMBS「魔法のレストラン」始めテレビでおなじみの村田吉弘です。



今回、5年分くらいの「自分へのご褒美」+「勤労感謝の日」で、ホント思い切って参加させて頂きました。

まずは、ご主人の村田さんから本日のお品書きの内容説明、食材、調理方法をお話しされました。
しかし、僕には想像の域を超えた世界で、正直、食べて見ないとわからない世界です。



料理が出された順に写真をアップします。



















以上がお料理です。どれも今までの料理とは異次元の世界です。最初の八寸のお寿司も、京都では普通に出されるのは鯖寿司ですが、かますの焼目寿司で寿司の間にはすだちのスライスが挟まれおり、いいアクセントになっていました。

一番に美味しかったのが子持ち鮎の塩焼きです。湖北産だそうで調達にご苦労された事と思います。蓼酢も添えられていましたが、そのままで頂きました。

最後の水物は、「無花果と巨峰の紅茶カクテル」で細かく砕いた氷の中にイチヂクと巨峰が紅茶ジュレの中に包まれるように入っていました。もちろん、初めての食感で最初から最後まで期待に満ち溢れたお料理でした。

次に部屋の写真です。













玄関を出て、しばらくすると中居さんが出て来られ、厨房はガラス張りになっていて常時30人くらいの料理人の方がはたらかれているそうです。中には外人さんもおられて日本料理の修行をさるために来日されているようです。





玄関の仲秋の設えの前で、女将さんにモデルになって頂きました。お着物が良く映える綺麗な方でした。



今だに余韻に浸っている今日この頃です。