京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

三室戸寺の紫陽花苑公開

2021年06月06日 13時08分00秒 | 日記
 6月2日は宇治市にある三室戸寺に来ました。こちらの紫陽花苑は規模が大きく種類も多いのが特徴です。
7月11日までの開園で週末の土曜日、日曜日にはライトアップも行われます。







拝観受付を終えて朱色の山門を潜ると右手に紫陽花苑が広がっています。









前日の1日に開園したばかりですが、例年より一週間程開花が進んでいます。
また、花の数は多くはないですが充分に楽しめます。
梅雨の時期、ひと雨毎に花の数を増やし、輝きを増す紫陽花の花、これからも楽しみなところです。





今年は本堂に登る石段60段に鉢植えの紫陽花の花で"昇り龍"が表現されています。
約600鉢の赤、白、青の紫陽花で表現された龍は新型コロナウィルスの終息と景気回復を願い、寺宝の曼荼羅にある宝珠を求めて天を昇る龍の姿を紫陽花の花で表現したものだそうです。







本堂にお祀りをし、境内を散策します。
ご本尊の十一面観音さまは秘仏の為、いつもお厨子が閉められています。





本堂の東側には親鸞聖人の父君・日野有範の墓があります。







さらに東側には鐘楼と三重塔があり宇治の山間に佇む山寺の雰囲気が漂います。
しかし、西国三十三所霊場の札所でもあり常に参拝者の多いお寺です。







山裾にひっそりと置かれているのは源氏物語宇治十帖の"浮舟"の古蹟です。
源氏物語に登場する場所にそれぞれ古蹟の碑が建っているのは凄い事ですね。

来月には蓮の花が境内を彩ります。








東福寺 ライトアップ②

2021年06月06日 07時25分00秒 | 日記
 龍吟庵の夜間拝観を終え、東福寺の中心伽藍を回ります。







東福寺の本堂にあたる仏殿兼法堂です。
昭和9年(1934)の再建で、ご本尊は塔頭万寿寺から移された釈迦如来立像、脇侍に迦葉尊者と阿難尊者がお祀されています。





天井の「蒼龍図」は京都画壇の巨匠・堂本印象の筆によります。







山門(国宝)は応永32年(1425)、足利義持による再建で現存する禅宗寺院の山門としては最古の建築物です。

建物の外側へと広がる組物や屋根の反りが美しく、建物全体に軽やかな印象を受けます。







東福寺の"顔"とも言える通天橋からの眺めです。
下から照らされた照明で"新緑の上に浮かんでいるかのように"感じます。



重文の愛染堂です。
昭和12年(1937)に塔頭万寿寺から移築されたものです。













東福寺のもうひとつの見所、方丈庭園です。
なにも無かった方丈庭園に昭和14年(1939)に作庭された重森三玲の初期の代表作です。
方丈を囲むように4つの庭園で構成され、釈迦成道を表現した庭園で「八相の庭」と命名されています。

作庭にあたりお寺からの注文は"お寺にあるものを活用してください。"だったそうです。如何にも物を大切にする禅宗寺院らしいエピソードです。



方丈東庭は石柱で北斗七星を表現していますが、石柱は東司(とうす)の良材を活用したものです。

龍吟庵は修復工事に入る為に暫くは拝観が出来ないようです。

"まいまい京都"の約50名だけの贅沢な夜間拝観、ライトアップを堪能させて頂きました。