千本釈迦堂から徒歩で雨宝院へと移動します。











雨宝院は、弘仁12年(821)弘法大師空海が嵯峨天皇の病気平癒のために建立された寺院で東寺とともに皇城鎮護の寺院として栄えました。
しかし、応仁の乱で荒廃し、天正年間に再興されましたが天明8年(1788)の大火で焼失、現在の伽藍はその後に再興されたものです。


雨宝院と言えば、山門横にある"御衣黄桜"が名高いです。薄緑色の花を咲かせる珍しく品種で、開花は枝垂桜や染井吉野より遅く、4月中旬頃に見頃を迎えます。
何度か訪れていますがなかなか満開の時に出会えません。


重要文化財の千手観音立像です。
現在は10本の手を残していますが、本来は12本の手を持たれ、光背に左右に15本の脇手があったと考えれているそうです。



今回特別に大師堂に入れて頂き、間近で拝ませて頂きました。
ふっくらとしたお姿で口を開いた珍しい大師像です。
東寺御影堂の「吽」の大師像と向かい合っていると言われています。

ご本尊さまは大聖歓喜天で密教では大日如来の化身として現世利益や欲望を叶えて下さる仏さまです。
仏像の見方がよくわかるイベントでした。