京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

竹の寺 地蔵院

2018年06月26日 09時13分18秒 | 日記
6月24日のそうだ 京都、行こう。のイベント第2部は西芳寺から徒歩で約5分のところにある地蔵院です。境内、また周辺には竹林が多い通称「竹の寺」と呼ばれています。





書院は最近に解体修理をされ今年の1月に完成したばかりです。大阪北部地震にもビクともせずに済んだそうで修理が間に合ってよかったです。その書院の奥の部屋に入れて頂き、呈茶を頂きました。部屋のしつらえも素晴らしく床の間には一休宗純禅師の墨書が、裏庭が見える窓にはハート型の窓がありモダンさも感じるお部屋です。







お菓子は竹を模ったお干菓子、ところどころ見える黒いモノは大徳寺納豆だそうです。もうひとつの菓子には創建した細川家の家紋の意匠があしらわれています。いずれも鶴屋吉信さんの別注のお菓子だそうです。その後、先代のご住職(恩とし92才になられるそうです)がお寺のご由緒、本堂前の一六羅漢の庭の説明をして下さいました。92才とは思えないはっきりとしたお言葉でお話しされいたく感じ入りました。







書院の襖絵は地蔵院創建の細川頼之公の弟頼有公の末裔にあたる細川護熙元首相の瀟湘八景図8面が奉納されていますがこの日は2面だけがはめられていました。

次に本堂内に案内して頂き、ご住職の奥様から詳しい説明がありました。本堂内、内陣、内陣裏まで拝見し、貴重な機会を得、ありがたかったです。



また、ここ地蔵院は一休禅師がお生まれになったところで幼少期をこちらで過ごされたそうです。
本堂の南には頼之公のお墓がありますが細川石と呼ばれる簡素なお墓で、その隣には、開祖の碧潭周咬のお墓が並んであります。





今度は7月7日の京都の伝統工芸のひとつ、西陣織の企画が待ち遠しいです。

梅宮大社神苑

2018年06月26日 08時39分43秒 | 日記
6月24日午前中は梅宮大社を訪ねました。社務所の前には人懐こい猫がいて参拝者を迎えてくれ、すっかり人気者になっています。





こちらの神苑も平安神宮と同様、季節の花が咲き素晴らしい庭園です。今の時期は紫陽花そして咲き始めの蓮が初夏を感じさせてくれます。紫陽花苑にはいろいろな品種があり、花が苑路を塞いでしまうくらい咲き乱れています。











平安遷都後の平安時代、嵯峨天皇の妃、檀林皇后は皇子に恵まれませんでしたがこちらで祈願し後の仁明天皇を生まれた事から当社の跨げ石は子宝に恵まれると言われ、白砂は安産のお守りとされています。







梅宮大社の参拝を終え、次の目的地に向かうべく松尾大社前のバス停へと向かいます。

世界文化遺産 苔寺 西芳寺

2018年06月25日 21時57分28秒 | 日記
6月24日は、そうだ 京都、行こう。のイベントで西芳寺を拝観しました。創業は聖徳太子、開山は行基菩薩、夢窓国師が中興と言うスゴイお寺です。一般拝観はされておらず拝観には事前に往復はがきで申込む必要があります。





入場は衆妙門の脇の潜り戸から入り本堂に通されます。こちらで般若心経の写経をしますが薄墨の上をなぞるだけなので初心者の方でも安心して写経が出来ます。文鎮、筆ペンもお寺がご用意されていますが僕は自分が書き慣れたマイ筆ペンで自分なりに丁寧に、心を込めて写経をしました。出来上がると各自でご本尊様の前まで持参して奉納します。最近は御朱印集めがブームですが、本来は写経やお経をご本尊様にお納めした証が御朱印ですので僕は「納経帳」が正しいと思っています。
写経が終わった方から退出し、庭園へと向かいます。





上の写真は、本堂周りの庭です。
庭園への潜り戸を抜けると一面が苔に覆われた別世界が現れます。作庭当時は心字池を周る池泉廻遊式庭園だったと思われますが横に西芳寺川が流れ、また湿度が高い環境があり長い年月を経てこのような姿になったと思われます。







途中には千少庵ゆかりの茶室「湘南亭」があり、また明治維新で活躍した公家岩倉具視が一時こちらに隠棲した碑が立っています。





また、向上閣と呼ばれる門をくぐり園路を登ると指東庵があり横には夢窓国師作庭の枯山水の石組が残っています。







やがて園路は庫裏の横を下り先程の写真、手水鉢がある休憩所に戻ります。本堂の前の池には極楽浄土に咲くて言われる蓮の花が咲き始めていました。





前日に雨が降った後だったのでどの苔も輝いて見え、いい日に拝観出来た事に感謝です。
西芳寺を満喫し次の竹の寺地蔵院へと向かいます。

初夏に楽しむお煎茶講座

2018年06月24日 10時38分43秒 | 日記
今日6月23日は、そうだ 京都、行こう。のイベント"初夏に楽しむお煎茶講座"に参加しました。
このイベントは昨年10月に企画されていて僕も申込みをしていたのですが台風で中止になってしまった企画が今日、復活した次第です。

京阪電車の東福寺駅で下車するとけっこうな雨でしばしファミマで雨宿り!しかし、一向に止む気配がないので偶然お会いしたお二人とイベント会場の東福寺塔頭悲田院へ。





約10分で到着!イベント開始まで時間があったので、ご住職が本堂の説明をして下さいました。
内陣にはご本尊の阿弥陀如来様が右側にはこちらのお寺を再興された高槻藩主 永井直清公のお像、また他のお寺からの客仏の宝冠阿弥陀如来様がおられ快慶作と伝わっているそうです。障壁画は土佐光起筆でどれも見応えがあります。





いよいよ客殿に移動してお煎茶講座の開始です。
室内の床の花入れには笹の七夕飾りが、また向かい側の床には沙羅双樹(夏椿)が生けられており、障子が外され簾がかかり、夏の装いになっており お寺の中とは思えない雰囲気です。







まず一席目は玉露茶です。60度くらいのお湯で入れるのが最もお茶の旨み成分が出るようで五客の茶碗に均等に入れ、40度くらいまで冷ましながら最後の一滴まで抽出します。お抹茶席と違い、皆さん"どんな作法で頂くのか?"とか"お菓子はいつ食べたらいいのか"とかお聞きしながらですのですごくアットホームな雰囲気でまずは一服目を頂きました。





普段は、このような高級なお茶を頂く事がないのでなんと表現していいかわかりませんがひと口含むと濃厚な旨みと言うか芳醇な味わいが口いっぱいにひろがります。最初は渋いと感じていましたがだんだんと旨みがわかったような気がしてきます。お干菓子を頂き、二服目に。先生いわく、渋みや苦みが出てくるそうですが一般ピープルの僕にはわかりませんでした。





続いて二席目のお煎茶席です。と言っても席は同じでお点前をされる部屋が、先ほどの簾が掛かった奥のお部屋です。







今度は70度くらいのお湯で入れられ、先ほどの玉露茶よりも温度で出されます。
お煎茶も家で飲むお茶とは全く別物です!

お菓子もこの時期の紫陽花をイメージしたもので美味しく頂きました。





ある方のリクエストで三服まで頂きました。その後、先生から茶道具の説明がありご丁寧に皆さんに回して下さり、じっくりと拝見できました。





先生にお聞きすると煎茶でもグラム4千円は出さないといいお茶には巡り合わないそうです。今までグラム千円も出せばいいお茶と思っていましたが、全く認識不足、知識不足、味覚不足ですねぇ!
お茶会が終わり、今回使ったお茶を提供された丸久小山園さんの出張販売があり、茶団子と抹茶入りの飴を購入しました。
お煎茶講座をたっぷり堪能し、またまたある方の案内で即成院に立ち寄りご本尊の阿弥陀如来様と二十五菩薩様にお参りをし、泉涌寺を後にしました。

真如堂の沙羅双樹の花(夏椿)

2018年06月17日 16時06分39秒 | 日記
今日、6月16日午前中は真如堂(真正極楽寺)を訪ねました。市バスを岡崎道で降り、まずは金戒光明寺に向かいます。ご存知、幕末期に会津藩が本陣を置いたお寺で黒谷さんの上にまるで城郭のように高い石垣の上に伽藍を構えています。







国指定有形文化財の本堂を西に折れ、金戒光明寺の北門を出ると右手に真如堂の朱色の山門が見えてきます。参道を上がるて右手に三重塔が見えてきます。春の新緑、秋の紅葉と抜群のロケーションで僕のお気に入りの撮影スポットでもあります。さらに進むと本堂があります。本堂に向かって右には菩提樹の木がありますが残念ながら花の時期は過ぎていました。お釈迦さまがこの木の下で悟りをお開きになったことで仏教では沙羅双樹とともに大切な木です。さらに左には先ほどの沙羅双樹の木があり、ちょうど咲き始めでした。お釈迦さまはこの木の下で亡くられておりよく"涅槃図"に描かれています。花は時期を過ぎると花ごと落花し平家物語でこの世の無常を象徴する花として語られています。しかし、本物の沙羅双樹は日本の気候では育たないので夏椿が代わりをしています。













また、本堂の裏手には近年に紫陽花苑が作られており背丈がだいぶんと伸び立派な花が咲き誇っていました。なまこ壁や遠くは大文字山や比叡山をバックに京都らしい風景です。









急いで次の目的地の京都府庁旧議場へと向かいました。(毎月土曜日の一日にこちらで京都に関するいろいろなテーマを専門家の方が約一時間半、講演をされます。今回は"明治の大事業 琵琶湖疎水建設"です。)