石油元売各社の9月第4週から1週間の仕切価格は、平均的な原油コストが上昇していることから、全油種1.0円値上げが通知されている。値上げは3週ぶりでここ数週間の仕切価格は値上げ、値下げを含めて変動が大きくなっている。
先週までの原油価格は、粗い値動きとなった。世界的な新型コロナウイルス感染拡大が続いていることから、IEAなどが石油需要予測を下方修正したことも油価押し下げ要因となった。一方でインドでは感染拡大が止まらず、欧州の一部では感染が再燃し第2波に突入したとの観測もあり、月初は45ドル前後で推移していたドバイ原油は、一時40ドルを割り込む局面もあった。他方でEIA発表の米国の原油在庫の取り崩しが続いていることや、米国に相次ぎ襲来しているハリケーンが油価押し上げ要因となった。9月初旬に史上最強クラスのカテゴリー4で米国に上陸したハリケーン「ローラ」は東海岸の製油所の稼働を急落させたものの、石油需要の落ち込み要因の方が大きく、油価を押し下げたが、中旬に上陸したハリケーン「サリー」は、比較的弱いカテゴリー2クラスだったものの、フロリダ州などに歴史的な洪水をもたらしたことで「ローラ」と同様に製油所の稼働が急落。ところが今回は石油供給不安により油価が押し上げられる展開となった。
石油通信社
先週までの原油価格は、粗い値動きとなった。世界的な新型コロナウイルス感染拡大が続いていることから、IEAなどが石油需要予測を下方修正したことも油価押し下げ要因となった。一方でインドでは感染拡大が止まらず、欧州の一部では感染が再燃し第2波に突入したとの観測もあり、月初は45ドル前後で推移していたドバイ原油は、一時40ドルを割り込む局面もあった。他方でEIA発表の米国の原油在庫の取り崩しが続いていることや、米国に相次ぎ襲来しているハリケーンが油価押し上げ要因となった。9月初旬に史上最強クラスのカテゴリー4で米国に上陸したハリケーン「ローラ」は東海岸の製油所の稼働を急落させたものの、石油需要の落ち込み要因の方が大きく、油価を押し下げたが、中旬に上陸したハリケーン「サリー」は、比較的弱いカテゴリー2クラスだったものの、フロリダ州などに歴史的な洪水をもたらしたことで「ローラ」と同様に製油所の稼働が急落。ところが今回は石油供給不安により油価が押し上げられる展開となった。
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