「繁栄の守護者作戦」は遂行が難しくなった。紅海ルートを航行する西側船籍の船舶に対してフーシ派のミサイル、ドローン攻撃が続いている。国防総省は付近を遊弋中の空母「アイゼンハワー」に帰国を命じた。
替わりに韓国釜山に停泊中だった空母「セオドア・ルーズベルト」が太平洋から中東へ向かう予定である。
紅海とアデン湾でのイランが支援するフーシ派の攻撃は激化しており、6月24日にも神風ドローンによって弐隻が被弾し、航行不能となった。フーシ派による攻撃では6月第四州にも輸送船「チューター」が沈没した。
紅海ルートを諦めた日本などの船舶は喜望峰を迂回しており、貨物船の船賃が暴騰した。 バブ・エル・マンデブ海峡を航行する西側諸国の商船に対してフーシが攻撃する理由は「ガザ地区でのハマス武装勢力とのイスラエルの戦争においてパレスチナ人と連帯するため」としている。
マンデブ海峡を通過する船舶数は前年比46%減少した。スエズ運河を通過する船舶数も前年比べ28%減少している一方で、喜望峰を通過する船舶数が前年比63%増加した。
喜望峰ルートを迂回すると、たとえば日本から欧州への貨物は10日ほどの遅延となり、また海上運賃はリスクが高まったため五倍となって、消費者物価にも悪影響がでている。たとえばイタリアから輸入されるスパゲッティは四割近い値上げとなっている。
中東情勢はむしろ悪化しており、AP通信は、中東のイラン支援グループの戦闘員数千人が、レバノンに殺到してヒズボラに加わる準備をしていると報じた。となるとガザ征討作戦がさらにレバノンへと戦線をひろげることになる。
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