第107回東アジア歴史文化研究会
日 時 2014年6月12日(木)午後6時30分~8時45分
場 所 常円寺 祖師堂地下ホール
新宿区西新宿7-12-5 電話03-3371-1797
テーマ 「中国共産党は3年で崩壊する!? 中国の民衆の我慢は限界を超えた」
講 師 宮崎正弘氏(作家・評論家)
参加費 2,000円
連絡 TEL:080-7012-1782
Eメール:e-asia@topaz.ocn.ne.jp
※どなたでも自由に参加できます。
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レジュメ
「中国共産党は3年で崩壊する!? 中国の民衆の我慢は限界を超えた」
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(1)世界情勢は先行き不透明だが、みえてきたモノがある
米国の衰退、ロシアの再起、中国の急激な頓挫、アジアの勃興 ユーロの挫折
ユーロは米ドル基軸体制を脅かしたが、ドル復活と人民元のハードカレンシー化消滅
ウォール街の論理の限界、米国はいつまでも世界経済を牽引できないのではないか
ドイツは周回遅れで対中投資に熱中(仏山に独工業区)、欧州政治は保守政党が大躍進
アセアンの中国離れ。「インド経済圏」の混沌的成長、トルコの復興など。
(2)日本はまたとないチャンスに恵まれた
安倍首相のツキは尋常ではない アベノミクスは第2段階まで成功した!
日米同盟の基軸は変わらないが、米国の意思が変わった 米中G2は予測から外れた
中国は経済が頓挫し、共産党の秩序が混乱し、いずれ昏睡状態にはいる
産油国とロシアの関係(共通の利益とライバル関係から、次はイラン、シリア問題)
日米欧のアフリカへの梃子入れ、資源争奪戦は新段階へ
(3)アセアンの急激な、予想外の「団結」は、全てがチャイナへの反動
国別比較 第一群は フィリピン、ラオスとカンボジア
第二群は タイ、シンガポール、マレーシア、ブルネイ
第三群は ベトナム、ミャンマー、インドネシア、フィリピン
そして「インド経済圏」はインド、バングラ、スリランカ、ネパール
(4)「中国の時代」の終わりの始まり
コラプション、ポルーション、デット(腐敗、公害、借財)の三大アポリア
ごまかしの統計、全てが張り子のトラ 政策的誤謬は解決不能
党も軍も機構も整合性なきでたらめ、右と左が混在しアナクロ毛沢東主義
軍事的脅威の神髄は孫子の兵法 ルトワックは孫子を評価するのが誤りと指摘した
腐敗退治は国家国民のためではなく、党派党争、利権の奪い合いが本質
公害は解決しない、やがて水涸れ、食品汚染、農業の困窮化、国土の砂漠化
地方政府債務300兆円、シャドーバンキン316兆円、借金はGDP比215%
富は少なくとも1兆ドルが海外へ持ち逃げされた 富裕層と権力者の予感
かくして「中国の時代」は終わる
ソロスもロジャーズも、二年から数年で中国経済は終わると予測した
クルーグマンは「中国は30年の停滞期に入る」と言っている
?
補足
(1)王朝が衰退するとき(いまの中国は「共産党王朝」。独裁政権ゆえ崩壊も早い)
経済の破綻、猛烈インフレ、軍の不整合。「戦略がない」(ルトワック)
腐敗、汚職の蔓延、モラルの低下(というより中国に倫理は存在しない)。
新興宗教が乱立、社会騒乱と暴動(法輪功、全能神)。ネット世論の急発展。
闇資金と特権階級の海外逃亡。海外の不動産漁り。無秩序の混沌は世紀末現象。
(2)中国バブルはなぜ崩壊するか? 歴代王朝はトップさえ贅沢であれば良い
金融システムは中国独特のからくりで成り立ち、西側と比較する必要なし。
史上空前の外貨準備高の面妖さ、金準備の異常。理財商品の猖獗。
GDPの47%が不動産投資という異常。財政出動の限界、利払いの開始。
そして富は海外へ持ち去られた(1兆ドルと中央規律委員会が秘密報告)
(3)不動産バブル、過剰投資バブルの正体と影の銀行
シャドーバンキングと不良債権、中央銀行 vs 国有銀行
講の伝統と地下銀行、温州投機集団と浙江商人
マフィアと高利貸しの胴元は公務員と党員、そして偽札。
国有企業優遇と過剰投資 突然の贅沢禁止令。軍に綱紀粛正命令。
独創的起業が育たない土壌 コピィ文化と裏口MBAブーム
(4)中国経済大暴落の悪影響の程度は?
株式、社債、債権市場は金利暴騰の懼れ。独英の支援はどこまで有効か?
進出企業(日米欧)の株式狼狽売りとパニック
保有する米国債を売却したらどうなるか?
人民元の国際化はありえず、次の「失われた十年」はチャイナへ移行する。
「中国は大地震に遭遇するような深刻な結末がくる」(TIME、1月6日号)
ゆえに三年以内に異変がおきる可能性が日々増大している。日本はこういう「国」を相手にしている。
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宮崎正弘の最新作
『中国共産党、三年以内に崩壊する』(海竜社)
『「中国の時代」は終わった』(海竜社)
『取りもどせ 日本の正気』(並木書房)
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※もし面倒ならこの書き込みも抹消しちゃって構わないので気にせずにお願いします。
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