12月12日、アフガニスタンの首都カブールにある高級ホテルがテロリストに襲撃を受け、警備隊と銃撃戦。宿泊客ら25名が死傷した。死者に中国人は含まれていなかった模様。近くには中国人専用の迎賓館もある。
タリバンが制圧し、米軍が去ったアフガニスタンで治安は悪化している。
9月にはロシア大使館が襲撃され、二人が死亡した。12月2日にはパキスタン大使館が襲われ、警備員が重傷を負った。代理大使は無事だったが、パキスタン政府はアフガニスタン政府に警備体制を徹底せよと申し入れた。
『ザ・タイムズ・オブ・インディア』やカラチの有力紙『ドーン』などの報道を総合すると、襲撃を受けた当該ホテルは中国人ビジネスマンが利用するため、市民の間では「アイナク鉱山開発の権利を取得しながら、その後、何もしない」と不満の声が聞かれたという。
しかし、いまのアフガニスタンの「商用」でやってくる外国人は居ない。滞在して居るのは外国人特派員と大使館関係者ぐらいである。
そうした状況下に、中国人の「ビジネスマン」が足繁くカブールの通うのは、ほかの目的がありそうだ。
近郊のアイナク鉱山は銅埋蔵で世界有数の鉱脈とされ、アレキサンダー大王の時代から『光る山』として知られた。
中国は開発途次にたびたびのテロ事件に遭遇し、道路、鉱夫宿舎、発電所建設などインフラ工事が永きにわたり中断している。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます