マクロンが自爆した。
6月30日に行われたフランス下院総選挙では出口調査速報で、ルペンが率いる国民連合が34%、ついで左派連合の「新人民戦線』が29%、肝腎のマクロン与党連合が23%となった。保守政党がフランスで第一党になったのだ。
フランス下院選挙の仕組みは、候補者多数の選挙区で、より正確に民意を反映させるために行われ、7月7日の第二回投票で確定する。
仕組みは第一回投票で25%以上の得票は当選が確定するが、12・5%以上』得票があった候補、殆どが上位二位の決戦投票となるが、12・5%以上が複数の事もある。とくに激戦区では四人〜五人が候補者として残っている選挙区もある。
マクロンの人気が急落した理由は沢山あるが、そもそも初期のマクロン人気なるものは婦人層に支えられた現象的なものでしかなく、24歳年上の夫人とのラブストーリーが、艱難辛苦を乗り越え、悲恋を克服したドラマのように語られたからだった。
就任後の廊下鳶外交は殆どすべてが失敗、くわえて軍事予算をめぐる対立、年金と農業問題で長期のストライキ、とくに移民対策の不手際が「国民連合」への急傾斜に繋がった。
いずれにしてもフランスの政治で左翼の体調は顕著である。6月6日からのEU議会選挙でマクロン与党は惨敗を喫したが、「これは何かの間違い」といきなり下院解散、総選挙に打って出た。このマクロンの賭けは大失敗だった。
ドイツでも保守の『ドイツのための選択肢』(AfD)が各地で躍進を続けている。
西側先進国でまだ左翼が健在、むしろ影響力を維持しているのがアメリカ、カナダ、そして保守が次の選挙で負けそうなのが英国と日本だ。
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