憲法と集団的自衛権との関係をどう考えればよいのだろうか。以下で私見を披瀝し、ご批判を賜りたい。
《最大のねらいは抑止効果》
集団的自衛権とは、1949年の北大西洋条約5条が典型的に示しているように、同盟国のいずれか1カ国に対する武力攻撃を同盟国全体に対する攻撃とみなして、兵力の使用を含め、共同で防衛する権利を基本とする。その最大のねらいは、抑止効果にある。抑止効果にもとづき、自国の防衛に資す . . . 本文を読む
【北京=矢板明夫】「トラもハエもたたく」として、中国の習近平政権が全国で大々的に展開した反腐敗キャンペーンで、元最高指導部メンバーの周永康・前共産党政治局常務委員は「最大のトラ」と位置づけられてきた。“反腐敗ショー”のクライマックスになるはずだった周氏の裁判は、あっけなく幕を閉じる形となった。
これまでの中国メディアの報道によれば、周氏は石油閥の総帥としてエネルギー業界に長年君臨しただけで . . . 本文を読む