「えべっさん」ことえびす講(カテゴリー/広島のオススメ!:「えびす講」参照http://blog.goo.ne.jp/kinto1or8/e/15150f1c292dbd5543dd43beb5c23ede)、ゆかた祭りの「とうかさん」(カテゴリー/広島のオススメ!:「とうかさん」参照http://blog.goo.ne.jp/kinto1or8/e/edb3e35b6e1fc342aba8fffacd641e6e)と並び、広島三大祭のひとつに数えられる「すみよしさん」こと住吉祭が、昨日、今日とで行われた。
市内中心部で行われる「えべっさん」や「とうかさん」に比べると、やや知名度が低い感は否めない。
実際、自分も広島三大祭の3つ目といえば、この「すみよしさん」ではなく、フラワーフェスティバル(カテゴリー/広島のオススメ!:「ひろしまフラワーフェスティバル」参照http://blog.goo.ne.jp/kinto1or8/e/52d278de621153db616fc2fe63d7af4c)かと思っていたくらい・・。
夏越大祓神事のひとつ、「茅の輪くぐり」。
清めの霊力があるといわれる植物、茅がやで作った直径約3mの巨大な「茅の輪」をくぐるコトで心身を祓い、災厄から逃れるコトができるという。
『備後国風土記』にある蘇民将来の話が起源といわれているそう。
自分には馴染みのないものである。
回り方があって、参拝者は皆律儀に輪のまわりをくるくる回りながらくぐっていたのがちょっと面白かった。
神楽の奉納もあり、さすがの人気!
神社の前の道は露店が並び、にぎわっていた。
「いかなる天候でも祭りを決行する」・・というこの夏祭り、開催中は神社周辺が込み合うため、18時~23時までは交通規制も行われる。
住吉神社は、広島市中区住吉町にあり、住吉橋と、国道2号線が通る新住吉橋という本川(太田川)沿いの2つの橋の間に位置する。
川の神事に特徴がある同祭では、本川、元安川へ船を出し、神体や神霊を乗せた「御座船」や御座船を引く古来の「漕伝馬船」(こぎでんばせん)、御供船ら「船渡卸」(ふなとぎょ)が太田川を巡航する。
人形をとうろうに乗せて本川に流す「人形流し」もある。
御神体を乗せた御座船?
普通のボートだ。
漕伝馬船には、14人のこぎ手とかじ取り、音頭取り、太鼓、さい振り、ちょうちん持ちなど総勢20人が乗船し、景気をつける音頭に合わせて元安川をさかのぼり、空鞘神社まで行く。2日目の順路は1日目とは異なるそうだ。
漕伝馬船が御座船を曳航していく。
神社の前で何度かまわってから川をさかのぼっていく。
海には出ないそうだが、こうして御神体が巡航するコトで、川を鎮めるのだという。
現在は川に面しているが、昔はこのあたりまで海が広がり、もともと海の神さまを祀る神社である住吉神社は、こうした神事に見るごとく、非常に水とかかわりの深い神さまなのだ。
御由緒によると、1733年(享保18)に住吉三神と相殿二神を勧請したのにはじまり、1738年(元文3)船府一統の守護神となって社殿・境内が拡張され、水主の信仰を集めた海上安全、交通安全の神。
御祭神は住吉三神が表筒男命(うわつつのおのみこと)、中筒男命(なかつつのおのみこと)、底筒男命(そこつつのおのみこと)、相殿二神が大国主命、事代主命。
この三柱で祀られる住吉神、一柱のときは、塩土老翁(しおつつのおじ)と呼ばれるそうであるが、この話はまたいずれ・・。
(カテゴリー/歴史・民俗:「浦島太郎と塩土老翁」参照http://blog.goo.ne.jp/kinto1or8/e/01b1563c5791890c16f75bb3c4205c8d)