昨日の選挙は自民党の惨敗におわり、民主党政権が誕生した。
自民にとっての厳しい逆風が、そのまま民主の追い風になった格好だ。
子ども手当てや高速料金が無料になるといった、財源が明確でないエサにつられた・・というよりは、現状の不況や格差に対する与党への不満が、今回の選挙結果としてあらわれ、たまたまその受け皿になったのが民主党・・という印象だ。
「政治」とは、狭義においては国民から集めた税金で「予算」を組み、どのように使うか?・・というコトであろうが、もっと本質的には、国をどーゆー方向に導くか?・・というコトであろう。
それは国民全体の命運を決するものである。
ただ政権交代のために、安易なばらまきに走るとゆーのはいただけない。
「一年の計は穀を樹(う)うるに如くはなし。十年の計は木を樹うるに如くはなし。終身の計は人を樹うるに如くはなし。」
・・という管子の言葉がある。
目先のコトより、将来のコト、国家百年の計を考えるなら、人材育成、すなわち「教育」をいかにするかというコトが、何より重要であろう。
学力の低下が指摘される昨今であるが、いくら頭がよくても、受験の勝ち組で人の痛みのわからないエリート官僚や政治家に、民心に即した政治がはたして出来るのであろうか?
「恕」―思いやりの心をもった人間を育てる人格教育こそ急務であろう。
それには学校教育だけでは不十分で、家庭再建が不可欠である。
家庭の再建とは、いささか唐突に思われるかもしれないが、虐待や育児放棄で子どもが亡くなる・・といった痛ましい事件を最近よく耳にする。
そうした親からの暴力で命の危険にさらされ、心に大きな傷を負っている子どもたちが、現実に多く存在するコトはまぎれもない事実である。(カテゴリー/最近思うコト:「「じょうたん」て、知ってます?」http://blog.goo.ne.jp/kinto1or8/e/0dd0a3c788e81a07d767c18a8e855e0f)
この8月は、原爆の日があり、終戦記念日があり、平和な時代に生きるコトのありがたみを特に感じさせられる月であるが、一見平和に見える今の日本で、あるイミ、戦争よりも過酷な環境の中、生命の危機にさらされている子どもたちがいるのだ。
それも、外からの敵ではなく、本来自分を保護してくれるはずの親から、抗う術もないまま、虐待というかたちによってである・・。
家庭の中で行われる分、戦争のように実態が見えにくく、なおタチが悪い。
少子化や晩婚化に加え、「できちゃった婚」、「シングルマザー」といった言葉に象徴される結婚観や倫理観の変化・崩壊が、安易な離婚や子連れでの再婚・・というケースの増加につながり、そうした虐待の温床になっている事実は否めない。
家庭が崩壊し、本来安らげる場所であるべき家庭に平和がない・・という、あるイミ、最も悲惨な状態が蔓延しているのが、今の日本なのかもしれない。
「子どものコト考えてるわよ、民主党なら子ども手当て出るでしょ」
・・という親御さんもいるかもだが、民主党政権で文科大臣になると予想されるのは日教組バリバリの議員。
「男女平等」、「男女共同参画」の美名の下、学校に通う子どもをもつ親御さんたちが、ゾっとするよーなコトにならなければいいが・・と願うばかりだ。