歴声庵

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岡義武著「山県有朋」

2006年04月23日 22時41分13秒 | 読書
 山県については幕末から西南戦争までの動向は多少は知っているのですが、その後の山県については殆ど知らないので購読してみました。
 この手の個人を扱った本は対象者を絶賛するか、若しくは極端に誹謗する場合が多いですが、この本は山県を擁護する訳でも無ければ必要以上に批判する内容でもなかったので読んでいて不快は感じませんでしたね。
 それで肝心の内容についてですが、個人的には日清・日露両戦争での「軍人」としての山県の手腕を読みたかったのですが、内容の大半が「政治家」としての山県の姿だったので、その辺はちょっと残念だったかな。日清であまりの戦下手ぶりから司令官を解任され国内に更迭された山県の姿を読んでみたかったです(^^;)
 まあ政治家としての山県の手腕を知れたのは良かったですけどね、ただ山県の政治家としての実績を知れば知るほど何故ここまで山県が嫌われるのか余計判らなくなりました。小悪党の政治家は確かに国家にとって害悪ですが、大悪党の政治家は時には国家にとって必要だと私は思っていますもので・・・。
 余談ですが、この本にも同時代の政治家として大隈重信は国民に好かれたと書かれていますが、山県が嫌われて大隈が好かれる理由が私には判りません。だって大隈と言えば明治2年の信州大一揆の際「3千人くらいなら農民を殺してしまえ」と言った人間ですよ、選挙に関する法律を作って国民を弾圧した山県は嫌われて、「3千人くらい殺してしまえ」と言った大隈は好かれる、う~ん私にはどうも理解が出来ません(汗)

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