囲碁の謝依旻女流本因坊(20)に向井千瑛四段(22)が挑戦した第29期女流本因坊戦5番勝負の第3局は10月20日、日本棋院で打たれ、謝女流本因坊が黒番9目半勝ちし、第1局から3連勝で4連覇を果たした。
向井四段は春の女流名人戦に続く謝への挑戦だったが苦杯を喫した。
<謝依旻女流本因坊の話>
左辺を生きて優勢と思った。中央で形勢不明になったが、下辺の二子を取って残るかと思った。防衛の実感はまだわかない。
<向井千瑛四段の話>
左辺の黒に生きられた段階で苦しいと思った。3局とも難しい碁だった。力が及ばなかった。
(共同通信HPより抜粋)
「謝四連覇、向井にストレート防衛」、「向井歯車かみ合わず・・・」
(週刊碁、見出しより)
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謝さんの3連勝で本棋戦防衛となりました。
女流タイトル戦では昨年の女流本因坊戦第2局から10連勝、今年は一つも負けずに女流三冠を守ったことになります。「謝・一強時代」はいつまで続くでしょうか。
敗れた向井挑戦者、無敵・謝さんの影が大きく見えたのでしょうか、自分流が乱れたようです。
謝さん、国内の女流棋戦では向かうところ敵なしの状況ですが、世界戦となると日本での栄光もかすんでしまいます。世界戦でも、名をとどろかせてほしいですね。
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謝さんの強さばかりが目立つ日本の女流碁界ですが、その差はどこにあるのでしょう。
「日本人棋士は勝負に甘い」という声をよく聞きます。確かに勝負に対する粘着力は中韓に比べると淡白なような気がします。
あと棋士同士の競争意識についても、中韓に比べると温い感じがします。でも、その温い友達感覚って長所のような気もします。
アジア大会の日本チーム愛称は「知恵の輪ジャパン」に決まったそうですが、日本の良さを発揮してほしいですね。
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