天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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第35期名人戦第4局/井山名人、4連勝で初防衛

2010-10-12 20:48:15 | ハイキング

 神奈川県秦野市の旅館「陣屋」で打たれていた第35期囲碁名人戦七番勝負の第4局は10月6、7日、井山裕太名人が挑戦者の高尾紳路九段に黒番中押し勝ちし、4連勝で名人位を初防衛した。
 昨年、史上最年少の20歳で名人位を奪取した囲碁界の新星は、強豪ひしめく挑戦者決定リーグ戦を勝ち抜いてきた高尾九段を圧倒。名人戦では10年ぶりとなるストレート決着だった。

     (朝日新聞より抜粋)

「井山連覇、高尾に4タテで初防衛!」
<井山名人の話>
 シリーズを通して自分が思ったとおりに打つことが出来ました。現時点の力を出し切れたと思います。

<高尾挑戦者の話>
 一生懸命打ち、自分の力は出し尽くしたつもりです。4局で終わってしまい、囲碁ファンや関係者に申し訳ないです。

     (週刊碁より抜粋)

       ◇  ◇  ◇  ◇

井山名人、4連勝のストレートは若武者の勢いを感じます。鉄壁のディフェンスから繰り出す、重いパンチが相手を追い詰めたようです。

4連敗の苦渋を味わった高尾挑戦者、井山名人との対戦成績は開くばかりで情け無い思いをしているでしょう。一世代若い名人の勢いに、挑戦者の迷いがあったように思われます。

7番勝負が4局で終わってしまうのは残念な気がしますね。
この両者は棋聖戦A、Bリーグでそれぞれ優勝し、11月上旬に挑戦者決定戦を行います。高尾九段がどんな心境で盤上に向かうか、注目の決戦ですね。

       ◇  ◇  ◇  ◇

今回の対局地は神奈川県秦野市の鶴巻温泉、旅館「陣屋」。囲碁・将棋のタイトル戦の宿として有名です。和風旅館には「本陣」や「陣屋」と名のつく宿が多いですね。

秦野というと丹沢山塊を思い出します。20代の頃、塔ノ岳、丹沢山、蛭ケ岳などに登りました。
ガイドブックでは相模湾が一望の景色とありますが、あまりその景色が浮かんできません。天気が悪かったのか、景色より登ること自体に満足していたのか。
機会あればもう一度登ってみたいと思いますが、群馬県からだと不便ですね。

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戦いの手筋/風鈴会

2010-10-11 21:36:22 | 囲碁

昨日(8/7)は定例の「風鈴会」の日、講座の内容は「戦いの手筋」でした。

①黒番:▲のシチョウを防ぐには?
Furin_101010_1q

アテ一本でノビ(両方のシチョウを防ぐ)
Furin_101010_1_6

②白番:筋のよい打ち方は?
Furin_101010_2q_2

切れる所を切らない
Furin_101010_2a

では、筋が良くなるためにはどうすべきか? → これが難問です。

   ◇   ◇

今回の実戦対局は1勝1敗、連敗ストップで一息です。
1局目はT亀さんとの常先。堅実路線で盤面十目くらい優勢と思っていましたが数えて5目勝ち。コミなしで辛勝でした。
2局目はS藤さんとの常先。本局も堅実路線で後半に入る時点では形勢不明。ところが隅の死活で見損じ(下図で黒が無条件で死んだ)があり、奈落の底です。

白番:黒の死活は?
Furin_101010_3q

正解:白から一手ヨセコウ
Furin_101010_3a

◎基本的な死活の強化が課題ですね。

   ◇   ◇

例会の後は、常連十数人での懇親会、その話題の中から。
★「悔いの残る負け方」
全力を出し切っての敗戦はやむなしと割り切れるが、気を抜いたり、凡ミスでの負けは後々まで引きずってしまう。→ ほぼ納得。

★「団体戦での勝ち負け」
S原女史がN村支配人の団体戦での不甲斐無さをなじっていましたが、N村氏曰く「楽しければいいじゃん・・・」。
確かにアマにとっては趣味ですから、勝負に固執するのもどうかと思います。ただ、チーム戦となると苦楽を共有しますので、アッサリと投げるのは非難されても仕方ないかも・・・。

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こども囲碁教室/アンケート結果

2010-10-09 21:41:42 | 囲碁

午前中は囲碁教室「伊勢崎こども囲碁アカデミー」の指導スタッフです。
今日は出席者が少なかったですね。「3連休の初日」「幼稚園の運動会」など、行事が重なった影響でしょうか。

先週、保護者宛に配布したアンケートが回収されました。
特長的な項目をあげてみますと、

(1)囲碁教室で何を期待しますか?
 ・集中力、考える力:(35%)
 ・棋力のアップ:(31%)
 ・礼儀・マナー:(18%)
 ・友達を増やす:(16%)

(2)指導方法で強化したいものは?
 ・指導碁 :(44%)
 ・実戦対局:(38%)
 ・宿 題 :(9%)
 ・定石など講座:(9%)

個人的な感想として、
(1)では「礼儀・マナー」を、もっと重視すべきか思います。
(2)では指導碁の要望が多かったのですが、スタッフのパワーを考えると難しいところですね。

今後も相互のコミュニケーションを大切に、進めたいと思っています。

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世界アマ日本代表決定戦/84歳平田さん、優勝

2010-10-07 20:53:27 | アマ棋戦

第32回世界アマ日本代表決定戦が9月18日と19日に東京・市ヶ谷の日本棋院会館で行われ、平田博則さんが14大会ぶり8回目の優勝を果たした。平田さんは2011年に行われる世界アマチュア囲碁選手権に日本代表選手として出場する。

・優勝:平田博則
・準優勝:玉城大資
・3位:平岡聡
・4位:三浦浩

    (日本棋院HPより抜粋)

「ハツラツ84歳!平田さん日本代表に」、「前代未聞の快挙!」

    (週刊碁、見出しより)

   ◇   ◇   ◇

84歳の平田さん、全国強豪選手の頂点となる優勝。驚きですね。
頭脳ゲームとはいえ、気力・体力は減退すると思われますが・・・。
高齢化の進む日本ですが、平田さんの闘志を見習う必要がありそうですね。
来年5月に松江市で行われる「世界アマ選手権」では、世界を驚かす活躍をしてほしいと思います。

今年のアマ名人戦、アマ本因坊戦は韓流ブームとなりました。本棋戦は日本代表戦ということで影響はなかったのですが、院生経験者が出場していないようで、全体的には年齢が高かったようです。

準優勝の玉城大資さん(岐阜・25歳)はインターネットで強くなった異色の選手。碁盤を使っての対局が少ないため、準決勝では審判長に整地を手伝ってもらったそうです。
囲碁界でもインターネットの影響は、見逃せない状況になっていますね。

群馬県代表の小澤弘季さん(高崎高校・1年)は、1回戦で準優勝の玉城さんと当たり敗退。まだまだ成長過程ですので、今後の活躍に期待しましょう。

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第35期新人王戦第3局/白石三段、タイトル獲得

2010-10-05 20:47:32 | プロ棋士

 三谷哲也六段(25)と白石勇一三段(26)の対決で最終局にもつれこんだ第35期囲碁新人王戦決勝3番勝負は10月1日、日本棋院で第3局がおこなわれ、白石三段が黒番中押し勝ちしました。白石三段は1敗後の2連勝の逆転優勝で新人王に輝きました。

<白石三段の話>
 難しい碁だと思ったが、中央のたたかいでよくなった。第1局の内容が悪かったので、負けても内容のある碁を打とうと思いました。これまで新人王戦で活躍できませんでしたが、最後の年に優勝できて運がよかった。

<三谷六段の話>
 最初で悪くしてしまった。全力を尽くしたが力が足らなかった。また出直します。

    (しんぶん赤旗より抜粋)

「白石新人王、ダイナミックに三谷破る」、「三谷、気合が空回り」 

    (週刊碁、見出しより)

   ◇   ◇   ◇

白石三段が乱戦を巧みに打ち回し、強打の三谷六段を制した一局のようでした。
白石三段は「全国高校選手権優勝」、「全日本学生本因坊戦優勝」のタイトルを獲得してプロ入り。先日、タイトルを獲った坂井秀至碁聖(アマ・タイトル者から転身)の活躍が刺激になったそうです。

敗れた三谷六段、持ち前の強打が不発で昨年に続いての準優勝でした。来期に期待しましょう。

   ◇   ◇   ◇

三谷六段は群馬県伊勢崎市の出身。地元の囲碁ファンも優勝を期待していたでしょうが、残念な結果となりました。

将棋界では先日(9/29)の王座戦で群馬県沼田市出身の藤井猛・九段は羽生善治・王座に3連敗。今春の名人戦では同じく群馬県出身の三浦弘行・八段が羽生・名人に4連敗と群馬県・棋士は今一歩のところで、涙を飲んでいます。

地元棋士の活躍は、普及の面でも大きな影響を与えます。
「がんばれ、上州出身棋士」。

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こども囲碁教室と町内月例囲碁大会(2010/10月)

2010-10-03 21:43:14 | 囲碁

昨日(10/2)の午前中は、囲碁教室「伊勢崎こども囲碁アカデミー」の指導スタッフです。
昨日はテキスト「ヒカルの囲碁入門(実戦編)」に載っている「模範棋譜」の早並べを、4人の生徒にやってもらいました。
この棋譜は2ヶ月ほど前から何度も説明しているのですが、45手までの手数を4分~6分もかかってしまいました。

子供達にとって、「棋譜並べ」はあまり興味が湧かないのかも知れません。
それでも正しい石の運びを学んでもらうため、今後も続けようと思っています。

    ◇   ◇

Tama5 午後は玉村町囲碁会の10月度月例大会、参加者は27人でした。
優勝は上位クラスが菱沼さん。飄々としていますが、力強い実戦派です。
下位クラスは羽鳥さん。いつも優勝候補と云われていましたが、実力発揮です。

私の成績は●○●○の2勝2敗。2敗は白番の置碁(5子、3子)で、薄い打ち方を反撃されました。
2勝は互先と白番コミなしの碁で、内容的にはまずまずかなと思っています。

今回も初参加の人が2名と、当会にとってありがたいことです。
ただ、一人は準優勝、もう一人も3勝と申請ハンディが低いようです。
段級位は地区やグループによってマチマチですが、見慣れぬ人が賞品をもらっていくのは、常連からすると??という雰囲気もありますね。

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秋の到来(2010年10月)

2010-10-01 20:30:55 | 囲碁
記録的な残暑も一段落、今日から10月で秋の到来です。
秋になると「食欲の秋」「スポーツの秋」「読書の秋」「芸術の秋」などの言葉をよく耳にします。
サラリーマンを卒業して1年余り、自由な時間は増えましたが充実感はイマイチといったところです。

「囲碁」はそれなりの活動してきましたが、それ以外の活動となるとパッとしたものが見当たりません。
「ハイキング」「音楽」「映画」もご無沙汰の状態で、「××の秋」という言葉が虚しく通り過ぎていきます。
「囲碁一筋」も悪くはないのですが、「これでいいのかなあ・・・」と迷う今日この頃です。
 「今はもう秋~、誰もいない海~・・・」



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