囲碁に限らず諸事好調なときは、精神状態が安定しているときでしょう。
家庭、健康、仕事などで気掛りな問題を抱えている場合は、情緒不安定となりミスも多くなります。
このところネット対局が多いのですが、ささいな事でも気掛りがあると勝敗に影響します。
集中力が散漫になり、粘り強さも無くなるようです。このため、焦りと単純なミスで負けることが多くなります。
こんな時は対局しなければいいのですが「気分転換」にと、つい始めてしまい不機嫌のスパイラルに陥ります。
情緒不安定な時は、テレビの囲碁番組や旅番組、散歩、カラオケなどが、気分転換にいいかも知れません。
悩ましいことも、時間の経過とともに薄らぐこともあるでしょう。
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アマチュアの場合、囲碁は趣味ですから気分によって打てばいいのですが、プロは気分など関係なく決められた日程で対局する義務があります。
悩ましいことがあっても、対局に影響しないよう「ココロの修練」が大切でしょうね。
プロは結婚すると成績は上がるというのが定説のようで、井山六冠も昨年の結婚後に快進撃を続けました。
精神的に安定するでしょうし、所帯を持つ責任感もあるのでしょうね。
明日はその井山六冠と、結城九段が対決する十段戦の第5局が行われます。
井山さんの防衛か、結城さんがタイトル奪取か、注目の一戦ですね。