赤星因徹ネタをもう少し。
「吐血の局」は本因坊丈和のTKOで圧勝となりますが、囲碁史では敗者の因徹に同情する傾向があります。
一つは日本人特有の「判官びいき」の気質でしょうか。井門、師・幻庵因碩のため、病を押して命がけで戦う姿に熱い思いを寄せるのでしょうね。
あと、本因坊丈和に対しての評価でしょうか。丈和の碁は「強力無双」と呼ばれる激しい碁で、その強さは誰もが認めるところです。
ただ「名人・碁所」就位に関する策謀などダーティーな一面が、マイナスに作用しているように思われます。
「吐血の局」は「赤星因徹・敗者の激闘譜」でしょうか。
敗者(歯医者) → 歯医者といえば、赤星因徹から5代目となる子孫で熊本県菊池市(因徹の出身地)で、歯科医をしている方がいるそうです。
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囲碁の棋力アップに「古碁」を並べるとよいと云われ、プロ棋士も修行時代は必ず「古碁」で勉強したと云います。
なぜ現代の碁ではなく、古碁なのか・・・?
確かに一局にかけるエネルギーは現代に比べ桁違いでしょうが、技法の進化を考えると悩ましい問題だと思います。
まあザル碁党にとっては悩むレベルではありません。悩むより実行ですね。