日本勢で山下敬吾九段と河野臨九段が勝ち残っていた、第22回世界選手権富士通杯は準々決勝が6月6日に韓国ソウルで行われ、山下は韓国の李昌鎬九段に、河野は同じく韓国の朴永訓九段に敗れ、ベスト4進出はならなかった。
7月4日(土)には準決勝が、7月6日(月)には決勝戦と3位決定戦が東京・市ヶ谷の日本棋院会館で行われる。
■準決勝組み合わせ(7月4日対局)
・常 昊 九段(中) vs 李昌鎬 九段(韓)
・朴永訓 九段(韓) vs 姜東潤 九段(韓)
(日本棋院HPより抜粋)
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週刊碁の最終面・見出しは「日本沈没」。「山下、肉薄も李昌鎬の軍門に」、「河野、得意の形に持ち込めず」。「勝利の女神はいずこ・・・」。
山下九段(黒)は序盤で白の一団を召し取り順調な立ち上がりでしたが、乱戦の雄・李九段の強靭な粘りと巧みなヨセにに屈した格好となりました。
これで山下九段は対李戦で6連敗、相性が悪いようですね。
河野九段(白)は中盤からヨセ勝負の様相でしたが、小競り合いで朴九段に一日の長があったようです。
昨年の本棋戦はベスト8に依田九段が一人進出しましたが、準々決勝で李昌鎬九段に敗れてベスト4ならずでした。
準決勝、決勝は日本棋院で行なわれますが、主催国の選手がいないのは寂しいですね。
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「日本沈没、勝利の女神はいずこ・・・」、最近は国際棋戦のニュースを見るのが、怖いですね。
状況としては日本勢の後退というより、中・韓の急躍進というべきでしょうか。
これも国民の支持率が反映した結果と云えそうです。
「トヨタ&デンソー杯囲碁世界王座戦」が、スポンサーの業績悪化で休止というニュースもありました。
「文化・芸術」と「経済」、相互の補完関係は難問のようです。
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2009-04-22 「第22回富士通杯/山下・河野8強」