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天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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バルトの楽園

2006-07-23 21:53:59 | 映画

先日、映画「バルトの楽園」を観てきました。

<ストーリー>
1914年。第一次世界大戦で日本軍は、ドイツの極東根拠地・中国の青島(チンタオ)を攻略した。ドイツ兵4700人が捕虜として送還され、徳島県の板東俘虜収容所に収められる事となる。
ドイツ人の捕虜達は、言語・習慣・文化の異なる地域住民と民族を超えた素朴な人間愛を育みながら収容所での生活を送る。
そして、休戦条約調印、大ドイツ帝国は崩壊する。自由を宣告された捕虜達は、松江豊寿所長や所員、そして地域住民に感謝を込めて、日本で初めて『交響曲第九番 歓喜の歌』を演奏する事に挑戦したのであった。

   ◇  ◇

日本では古来より敗者に対するいたわりの心が厚いとされています。
主人公の松江豊寿所長(松平健)の父は会津藩士。幕末での戊辰戦争では薩長の官軍に敗れ、陸奥の荒廃した土地に追いやられます。
「勝てば官軍、負ければ賊軍」。会津人はこの過酷な現実を一番受けた人達で、松江所長もこのことは武士道に反すると、ドイツ人に温情をかけたと思います。

   ◇  ◇

この映画を観て思い起こすのは1957年に公開されたイギリス映画「戦場にかける橋」です。
日本軍の捕虜になったイギリス将校が日本軍と協力して橋を造るというようなストーリーだったと思います。敵味方であっても橋を造りあげるという同じ目的を持ったとき、そこに同志という感情がつながったと思います。

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