本因坊戦七番勝負の第6局は7月11日、12日に神奈川県箱根町で行われ、高尾紳路本因坊が挑戦者の山田規三生九段に先番中押し勝ちし、4勝2敗で防衛を果たした。
高尾は昨年、張栩本因坊(当時)から4勝1敗で奪取し、2期目となる。関西から44年ぶりの挑戦者となった山田の本因坊獲得はならなかった。
<高尾本因坊の話>
結果がたまたまうまくいっただけで、苦しい七番勝負でした。でも、開始前の不調からシリーズを打っているうちに調子が上がってきたことはあるかもしれません。内容面では全然ダメでした。
<山田九段の話>
もうちょっと力を発揮できるかなという気もしますが、こんなものでしょう。第3局、第4局の連敗は痛かったですが、しょうがないかと思いました。
(毎日新聞より抜粋)
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高尾本因坊、初防衛おめでとうございます。重厚戦車の持ち味が発揮されたシリーズのようでした。
敗れた山田九段、ダイナミックな展開の碁は新鮮でした。関西の期待を担っての登場でしたが残念でした。
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今回の対局地は神奈川県箱根町の龍宮殿新館。
「箱根の山は天下の険」といいます。本因坊位が箱根を越えるのはいつのことでしょう。
本シリーズ、第1局の北海道札幌市から、三重県鳥羽市、広島県尾道市、佐賀県唐津市、山形県米沢市、神奈川県箱根町と6ヶ所で行われました。
それぞれ歴史や風景など特長のある町のようででしたが、今後も日本の美しさを広めてほしいものです。