前回、2月13日に映画de英語で「E.T.」を紹介しましたが、今回はその第2弾です。
映画E.T.は、30年前の1982年公開され、その後、15年間興行収入の記録が破られることはありませんでした。しかし今から15年前の1997年公開の映画で首位を明け渡します。
それは、1997年12月19日公開(日本では、翌日の平成9年12月20日公開)のジェームズ・キャメロン脚本・監督の「TITANIC」です。
処女航海で氷山と衝突し、1513人が犠牲になった豪華客船タイタニック号(4万6328総トン)は、1912年4月15日に沈没します。この沈没事故から今年で100年を迎えます。
史上最大の製作費2億ドルを投じた「タイタニック」はまさに「世紀の超大作」として全世界を魅了しました。全米で6億ドル、日本で興収記録262億円、全世界で18億3500万ドルと、同じ監督の『アバター』に抜かれるまで映画史上最高の世界興行収入を記録し、ギネスブックに登録されていました。16億35000万ドルの儲けです!ご覧になった方も多いと思います。
ケンミンはすぐに映画館で3時間16分の映画に魅了されてしまいました。
そして13年前の平成11年1月30日(土)群馬県太田市にある社会教育総合センターにてこの映画の字幕を担当した字幕翻訳家の戸田奈津子さんの講演会「映画、その魅力」(参加無料)を聞きに行きました。会場内は立ち見客が出るほどの聴講者です。
「タイタニック」に関する話もされました。ここでご紹介しましょう。
日米同時公開(1997年12月)の前、東京・渋谷にて11月1日に「第10回東京国際映画祭」で、この映画「タイタニック」はオープニング作品として上映されました。主演のレオナルド・ディカプリオやキャメロン監督も来ているので大フィーバー状態でした。実はこの試写会に上映するフィルムが日本に来たのは試写会のナント3日前。しかも上映時間が3時間を越える大作。しかもフィルムは3つに分割されて来たので、戸田さんはこの3日間のうちに字幕制作を終えなくてはなりません(普段は字幕制作に約1週間かかるそうです)。
それからは徹夜状態で字幕を作り、なんとか試写会当日に終わり午後5時から試写会が始まりました。上映中は戸田さんは、きちんと字幕が観客に伝わっているか心配。キャメロン監督はとてもナーバスな人で、成功するか廊下をあっちこっちと歩き回っていたそうです。そして上映終了後、観客は涙・涙・涙・・・・で大成功。観客の涙を見て、戸田さんと監督は、笑ったそうです。
この映画は予算も制作時間もオーバーしてしまい、当時のアメリカのマスコミではこの映画は必ず失敗すると批評し、雑誌の見出しには「タイタニックは沈没する」 しかし映画公開後は、全世界で空前の大ヒットを記録します。
タイタニック沈没後、Jack(レオナルド・ディカプリオ:当時19歳)と恋人Rose(ケイト・ウィンスレット)は大西洋上で漂流しているところに、1隻のボートが助けに来ますが、生存者がいないと見えて、通り過ぎようとします。
Roseが「Come back!」とボートに向けて何度も呼びかけます。Come backは誰でも知っている言葉で「戻って」です。しかしこの言葉はボートに呼びかけているだけでなく、死にかけている恋人Jackにも「Come back」(死なないで)と呼びかけているのです(学校の英語のテストで「Come back」を「死なないで」と訳したら0点ですが・・・)。映画で使用される言葉(英語)は、いろんな意味があるそうです。
もしRoseが「Come back」を1回しか言わなかったらどのような字幕にするか悩んだそうです。しかし連呼したのでホッとしたそうです。
そして今年2012年4月6日(土)に、映画「TITANIC」は3Dとして世界同時公開され、スクリーンに「Come Back」します。
では。
映画E.T.は、30年前の1982年公開され、その後、15年間興行収入の記録が破られることはありませんでした。しかし今から15年前の1997年公開の映画で首位を明け渡します。
それは、1997年12月19日公開(日本では、翌日の平成9年12月20日公開)のジェームズ・キャメロン脚本・監督の「TITANIC」です。
処女航海で氷山と衝突し、1513人が犠牲になった豪華客船タイタニック号(4万6328総トン)は、1912年4月15日に沈没します。この沈没事故から今年で100年を迎えます。
史上最大の製作費2億ドルを投じた「タイタニック」はまさに「世紀の超大作」として全世界を魅了しました。全米で6億ドル、日本で興収記録262億円、全世界で18億3500万ドルと、同じ監督の『アバター』に抜かれるまで映画史上最高の世界興行収入を記録し、ギネスブックに登録されていました。16億35000万ドルの儲けです!ご覧になった方も多いと思います。
ケンミンはすぐに映画館で3時間16分の映画に魅了されてしまいました。
そして13年前の平成11年1月30日(土)群馬県太田市にある社会教育総合センターにてこの映画の字幕を担当した字幕翻訳家の戸田奈津子さんの講演会「映画、その魅力」(参加無料)を聞きに行きました。会場内は立ち見客が出るほどの聴講者です。
「タイタニック」に関する話もされました。ここでご紹介しましょう。
日米同時公開(1997年12月)の前、東京・渋谷にて11月1日に「第10回東京国際映画祭」で、この映画「タイタニック」はオープニング作品として上映されました。主演のレオナルド・ディカプリオやキャメロン監督も来ているので大フィーバー状態でした。実はこの試写会に上映するフィルムが日本に来たのは試写会のナント3日前。しかも上映時間が3時間を越える大作。しかもフィルムは3つに分割されて来たので、戸田さんはこの3日間のうちに字幕制作を終えなくてはなりません(普段は字幕制作に約1週間かかるそうです)。
それからは徹夜状態で字幕を作り、なんとか試写会当日に終わり午後5時から試写会が始まりました。上映中は戸田さんは、きちんと字幕が観客に伝わっているか心配。キャメロン監督はとてもナーバスな人で、成功するか廊下をあっちこっちと歩き回っていたそうです。そして上映終了後、観客は涙・涙・涙・・・・で大成功。観客の涙を見て、戸田さんと監督は、笑ったそうです。
この映画は予算も制作時間もオーバーしてしまい、当時のアメリカのマスコミではこの映画は必ず失敗すると批評し、雑誌の見出しには「タイタニックは沈没する」 しかし映画公開後は、全世界で空前の大ヒットを記録します。
タイタニック沈没後、Jack(レオナルド・ディカプリオ:当時19歳)と恋人Rose(ケイト・ウィンスレット)は大西洋上で漂流しているところに、1隻のボートが助けに来ますが、生存者がいないと見えて、通り過ぎようとします。
Roseが「Come back!」とボートに向けて何度も呼びかけます。Come backは誰でも知っている言葉で「戻って」です。しかしこの言葉はボートに呼びかけているだけでなく、死にかけている恋人Jackにも「Come back」(死なないで)と呼びかけているのです(学校の英語のテストで「Come back」を「死なないで」と訳したら0点ですが・・・)。映画で使用される言葉(英語)は、いろんな意味があるそうです。
もしRoseが「Come back」を1回しか言わなかったらどのような字幕にするか悩んだそうです。しかし連呼したのでホッとしたそうです。
そして今年2012年4月6日(土)に、映画「TITANIC」は3Dとして世界同時公開され、スクリーンに「Come Back」します。
では。