群馬ケンミンのひとりごと2

群馬に住むケンミンが県内の出来事やイベント・鉄道旅行などを紹介しています。

トロッコわたらせ渓谷号の旅

2010-09-19 13:37:00 | 群馬の話題
桐生駅と間藤駅(栃木県日光市)を結ぶ第三セクター「わたらせ渓谷鐵道」では、大間々駅~足尾駅間、週末を中心にトロッコ列車「トロッコわたらせ渓谷号」を1日1往復運転しています。今年は4月から11月の間に運転しています。1列車定員185名です。この列車に乗車するには乗車券の他に乗車整理券が必要です。




大間々発足尾行きの「トロッコわたらせ渓谷号」は4月から座席指定制になり、乗車当日の午前9時から大間々駅にて先着順に乗車整理券を座席指定券への引き換えを行います。途中駅から乗車の場合は空いている席に係員が案内します。座席表を見ながら自分の好きな席を指定することができます。足尾発は自由席です。この日の下りは全席満席になっています。


定刻の午前11時14分に大間々駅を出発進行!列車の編成はDE10 1537(ディーゼル機関車)+1号車客車(5010)+2号車トロッコ車両かわせみ(5020)定員91名+3号車トロッコ車両やませみ(5070)定員94名+4号車客車(5080)の5両編成です。真ん中2両がトロッコ車両になっています。実はこのトロッコ車両は元は電車で、京王電鉄5000系から改造してトロッコ車両になりました。そしてトロッコ車両を挟んでいる客車は元JRスハフ12形です。
平成10年10月10日(土)にデビューしました。

↑今回使用した1日フリー切符と座席指定券。画像の1日フリー切符は桐生織物で製作された記念切符ですが、すでに完売しています。


列車は、渡良瀬川沿いを走り途中の神戸(ごうど)駅までは車窓右側に渓谷美が堪能できます。トロッコ車両には窓ガラスがないので自然の風が車内に入ってきます。時折大きなトンボが車内に飛んでくるので乗客の皆さんは驚いています。

乗客は家族連れ、鉄道ファン、学生の団体、お爺ちゃんと孫、恋人同士など老若男女です。


また係員が車内販売をしており「わ鐵グッズ」を乗車記念に購入する方が多く見られました。ケンミンの前に座った横浜から来た恋人は、早速、わ鐵グッズを購入していました。



お弁当なども販売しており、今年1月から本格販売されている「やまと豚弁当」は、県産豚を使用しており、累計1万個を売り上げている駅弁です。手ぬぐいも付いています。お弁当類は全部完売していました。この駅弁は「わ鐵」が製造販売しています。乗客の皆さんは、車窓を目で楽しみ、駅弁を舌で味わい、風で涼しさを感じています。

今月9月30日まで「ググっとぐんま鉄道スタンプラリー」を開催しており、全34個のうち33個のスタンプは各鉄道会社の駅に設置してありますが、残りの1個はこのトロッコ列車内に設置してあるので、たくさんの方はこのスタンプラリー帳を持ってスタンプを車掌から押してもらっていました。

神戸駅を発車すると全長5242mの草木トンネルに入ります。車内には涼しい強風が吹いています。トンネルに入るとすぐにトロッコ車両の天井に備えた約8000個のLED(発行ダイオード)が点灯し、乗客からは「おーっ!」「すげー!」などの歓声が起こりました。車内はブルー系になりました。カメラで撮影する乗客もいます。約12分間のトンネル走行でのワンシーンとなりました。


列車は渡良瀬川を左に見ます。そして栃木県日光市に入ります。ほとんどの乗客は、足尾銅山観光の中心駅である通洞駅で下車していました。今年は足尾銅山が発見されて400年になります。11月30日まで記念イベントを開催しています。


「トロッコわたらせ渓谷号」は通洞駅の次の足尾駅が終点となりました。わ鐵沿線では、これからは本格的に紅葉シーズンに入っていきます。「トロッココわたらせ渓谷号」の運転日は10月は火曜日と水曜日以外毎日運転、11月は木曜日以外毎日運転されるので、是非乗って、紅葉を楽しむ旅に出掛けてみませんか?

ではまた。