このところリチウムバッテリー関係の不具合が続いている。
大きくて平べったい機器がBMS(バッテリーの管理器)で、その下に透けて見えるのがリチウムバッテリー。
電気の師匠から、BMSに正確な電圧を拾わせるために「バッテリー端子回りの電気抵抗を減らしてやる」ことを勧められた。
そこで、4つのバッテリーセルの端子、セル間をつなぐバスバー、それを留めるネジと座金、これらをサンドペーパーで磨くことにした。
各セルの端子間で測った電圧と、バスバーで測った電圧を比較すると、当然バスバー経由は僅かに電圧降下する。
負荷をかけないと差が出ないので、630ワットの電気ストーブを使いながら計測した。
各部の計測値を書き出すとこうなる。
①の電圧は、バスバー経由の②では94.6%に下がっている。
他に大幅に下がっている箇所がある。
1500番のペーパーで丁寧に磨いた。
さらに、電極のボルトがボルト穴の底に届いて浮いている可能性も考慮して、座金の枚数を増やした。接触面積を大きくするために、スプリング座金は使わないで平座金だけにした。
元通りに組み戻して、再びストーブをつけて電圧を測定し、バスバー部分での電圧降下率を計算すると、すべての箇所が99.6%以上になった。
師匠の言う通りで、接続部分の電気抵抗というのはバカにならないことがわかった。
これで、BMSが判断するオーバーボルテージやアンダーボルテージは、より正確になるだろう。
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