怪しい中年だったテニスクラブ

いつも半分酔っ払っていながらテニスをするという不健康なテニスクラブの活動日誌

無事任期満了して晴れて年金生活に。

2019-06-28 22:21:49 | Weblog
6月27日の評議員会で無事5年間の任期満了。

思えば惰眠をむさぼりボーっとしているだけでとても報酬分の働きをしなかった5年間でした。
5年間で貯まった書類を一緒くたに廃棄して溶解するために箱に詰めたのですが、3箱分。

5年という長きにわたっていた割には書類は少ない。現役時代の1年分にもならないかも。
仕事してなかったことを実感します。
役員というのは実務に携わらないので大事にはして頂いたのですが、あまり口出しもできずに、まあ、象徴(そんないいものではないのですが)みたいなものでしょうか。
これを機に自分の棚卸をしてみたのですが、何の資格も免許もなく(はるか昔に仕事の必要から衛生管理者と防火管理者の資格はありますが、今となっては何の役に立たないと思います)、実務からは遠ざかっているので実務能力もさび付き、パソコンもデータを打ち込むことはできてもエクセルで表を作れと言われるとおぼつかない。それでは主夫になるかと言うと洗濯とか掃除ぐらいはともかく料理はおぼつかなくて家事手伝いがいいところ。
因みに今某社会福祉法人の監事をしていますが、今回法人の役員が任期満了になると肩書をどうするかと言われ、実情に則すのなら「家事手伝い」とか「年金生活」かなと言ったら「それは…」と言われ、それなら「ー」かなとの返事。どうも家事手伝いとか年金生活にある種の偏見があるのでは…
とにかくこれからは誰からも自分の進路を命じられることなく、思うままに生活できるのはすごい解放感です。
これからが我が世の春ですという人もいましたが、残念ながら体力も衰え、色気も食い気も歳を感じること甚だしい。今までの人生のしみったれた生活を突然変えれるすべもなく、贅沢をしても居心地が悪くて、退職金を全部使いきれるかどうかというのが実感。まったく望んでいないけど案外倒れて半身不随で長生きして使いきれるかも。
人生ボチボチ楽しむしかないので、まあ、初冬の小春日和というところか。

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6月22日瑞穂公園テニスコートの後は3人

2019-06-26 20:15:10 | テニス
3人で何処へ行こうかとなったのですが、いつもの新瑞橋方面ではなく、森の熊さんと1059さんは、帰りのことを考えると瑞穂運動場東近辺がいいみたい。
ということで一度行ったことがある玉よし寿司へ。

お店に入ると土曜日の18時過ぎというのにお客は誰もいなくて、私たちが小上がりのテーブルに座ろうとすると、慌てて電気をつけて空調を入れます。しげすしもそうだったけど、街のお寿司屋さんって大丈夫なんだろうか。
とにかく瓶ビールを2本。

ひえ~、冷えたビールが美味い。
ここはまさにお寿司屋さんで、枝豆とか言ったお酒のつまみ類はありません。
近いところでげそのから揚げを。

これはビールを2本飲む間に出てきました。
もう一品は刺身の盛り合わせを2人前。

すかさずビールを2本追加。
飲みながら私は相変わらずの認知障害をきたしている母の世話の愚痴を聞いてもらいます。
森の熊さんも経験があるので思い出しつつ同意してくれて、ちょっと癒されます。
1059さんも父親の面倒を見ていたのですが、結構ディサービスを楽しんでいたみたいで、うらやましい。
ここで寿司を食べようとなって森の熊さんがアナゴ巻きを。

これをつまみにビールを追加。
この店ももう少し酒のつまみ的なものあればいいんですけど、あとはてんぷら盛り合わせとかタコのから揚げぐらいで、それがお店の方針なのか。大将は愛想はいいのですが、商売気はあまりない?土曜日の夜もこんなお客の入りだとすると、ここも出前で守っているんでしょうか。
結局この日はこれで終了してお勘定。
9720円で、一人3500円出しておつりは基金に入れておきました。
私はお店のすぐ前にバス停があり、5分ほどっ待つだけでバスが来てラッキー。森の熊さんと1059さんも瑞穂運動場東の駅はすぐ近くなので、帰りは便利のいいお店でした。



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6月22日瑞穂公園テニスコート

2019-06-24 21:09:07 | テニス
週間天気予報では週末はずっと雨だったんですが、前日になって予報が突然曇に。
当日は明け方雨がぱらついたみたいですが、雲はあっても雨の降る気配はなし。次第に晴れ間がでてきました。

今週はテニスが出来そうです。
しかし、ヨイショとヤッターマンからは欠席のメール。瑞穂は地下鉄駅から15分ほど歩かなくてはいけないので、やっぱり不便ですからね。
午後になると結構日も差してきて暑くなってきました。この日は16時30分からなので神宮東公園を16時のバスに乗って瑞穂運動場西へ。そこから歩いて15分はかからないので16時25分にはコートに到着。この日は8番コートでした。
時間前なのでコートサイドの観客席でタケチャンマン、森の熊さん、1059さん、はげ親父と待っていました。
準備運動を軽くして前の組が終わったら5人で練習に。
一回りやったら汗が吹き出します。

気温を測ってみたら33度。暑い訳です。
一休みしたら試合にしますが、今回はじゃんけんではなくて先着順で順番を決めました。
一番遅くに来た私は見学だったのですが、何やら人待ち顔の女性が一人2番コートへ行きます。あとで見てみたら所在無げに一人でコートで待っているので思い切って待つ間でも一緒にやりませんかと声をかけたのですが、見事撃沈。その後しばらくして男性が来たみたいだったので仕方ないか。
タケチャンマンは最初の試合を終えたらもう十分だったのか、急遽帰ることに。無理をしない方がいいし帰りが遅くなるといけないので、お疲れさまでした。
私の最初の試合は森の熊さんと組んで1059、はげ親父組と対戦。この試合4ゲーム中3ゲームがデュースにまで縺れこむと言う長い試合で、結局2:2の引き分け。
隣のコートは小学生らしきソフトテニスのグループで実に楽しそうにテニスをしています。

小学生特有の甲高い声で叫びながらのプレイです。部活動の軍隊式悲壮感は全くなくて横で見ていてもなんだか楽しい。スポーツはこうでなくては。
次の試合は、はげ親父と組んで森の熊さん、1059組と対戦。この試合何と2ゲームをあっさり連取して、それでも1ゲームは返されましたが、最初の勢いで押し切り3:1で勝利
この時点で18時近くになったのでちょっと早めですけど最後の試合ということで、1059さんと組んで、森の熊さん、はげ親父組と対戦。最後の試合というのでデュースになったら次の1本とったら勝ちというデュース1本勝負にしたのですが、これが明暗を分けました。
結局、2回デュースにまでなったのですが、2回とも肝心の1本を落としてしまい、1:3に。時間的には余裕があったので決着をつければよかったか‥
まあ、少し早いですけど、コート整備をして終了にしました。
はげ親父はかみさんとウナギを食べに行く予定とかで帰り、残った3人で飲みに行きましょう。
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「日本史の一級史料」山本博文

2019-06-21 20:48:25 | 
私は読んでいないのですが、百田尚樹の「日本国紀」が賛否両論巻き起こしているみたい。井沢元彦の「逆説の日本史」は長く連載を続けていて、私も単行本になると順番に読んでいます。
ところが彼らは歴史学者ではなく、日本史の専門家から見ると単なる読み物の扱いみたいです。
都合のいい史料を取捨選択して都合のいいように話をつなげていく。基本的に現在からみているのでうまくつなぎ合わせれば首尾一貫した美しい歴史物語になります。歴史とは当事者ではないので「史料」とそれを読む「歴史家」というフィルターを通して語られるのですが、史料も多々あってなにが一級史料かをよく吟味しないと都合のいい歴史物語になってしまいます。まあ、百田尚樹は日ごろの言動から見て彼なりの勝手な物語とは思うんですけど。
でも実際の歴史の現場は、混乱の中での試行錯誤の極みで、たまたま運よく勝ちを拾ったということがままあるみたいです。敗者の書いた歴史資料はほとんどなくて、勝者の記録ばかり。日本書紀だろうと古事記だろうとまさに体制側の都合のいいことを集めた歴史。勝った人はさも計算通りと言いふらして、美化していますが、バイアスがかかっていることをちゃんと読まないと。
今の歴史物の依拠しているのはほとんどが事件当時の史料ではなく後日に書かれたもの。この本では最初のイントロダクションとして宮本武蔵と忠臣蔵について紹介していますが、吉川英治が小説で書いた宮本武蔵は、ほとんどが「二天記」によっていますが、これは武蔵が没してから1世紀以上後にまとめられたもの。多分武蔵の流派の発展の一助とするために始祖の事績を脚色して過大に美化したものだろうと。武蔵の著と言われている「五輪書」についても本当に武蔵が書いたとは怪しい。自筆本は残っていないしおそらく武蔵没後、その、高弟が武蔵の剣法を整理し、秘伝書として自らの正当性の証拠としたみたいです。

武蔵に関する同時代の一次資料と言えるものは、熊本藩奉書の七人扶持・合力米18石給すという記録ぐらい。あとは後年の二次資料ばかりなのです。確かなことはよくわからないというのが真相みたいです。
一方忠臣蔵については、大石内蔵助の手紙を始めとして多くの一次資料が残っています。残っていない部分ではどうしても二次資料なりに頼らざるを得ないのですが、そこに推理なりが入り、歴史家としての姿勢が出てきてしまいます。そういうところをうんと膨らまして面白い読み物として仕立てたものを真実の歴史と宣伝する場合が往々にしてありますけど。
この本、正直、宮本武蔵と忠臣蔵について書いてある「第1章」が一番面白かったのですが、事件からしばらくたって書かれたものは書き手の立場を補強する意向が強く働いていて、勝者の歴史になっているので、要よく吟味することが必要です。その面では同時代に書かれた日記とか手紙は、書き手の立場の吟味は必要ですが、信頼に足りるのでしょう。また、書かれていないことについてもなぜ書かれていないかを考えることも重要です。
そこから出てくるのは、予定調和の美しい歴史ではないので面白くはないかもしれませんが。
そうは言っても私は井沢元彦の「逆説の日本史」には新しい観点もあって、それなりに目をひらかされた面もありました。呉座さんにはコテンパンにやられていますが、いろいろ牽強付会の部分があったとしても全否定すべきではないと思っています。
今では歴史学者たちの地道な努力もあって今は一次資料についてもデーターベース化がかなり進んでいる(実際の実務的作業を考えると気が遠くなりますが)ので、まだまだすべての史料まで網羅されているわけではないのですが、膨大な古文書を渉猟しなくてもネットでかなりのことが検索できるようになったみたいです。そういうことを知っていると歴史小説を読んでも少し奥行きが出てきて、面白く読めるかも。
因みに最後に藤沢周平の「海坂藩」シリーズの時代考証もしていますが、藤沢さん結構勉強していたみたいです。歴史学者の著者も藤沢周平の時代小説ファンというのもなんだか微笑ましいというか。
新書本で学者論文ではなく、非常に読みやすいので、歴史に興味がある方はご一読を。


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「あん」と「砂の器」

2019-06-19 20:52:56 | 映画
土曜日は結局テニスに行かずに家でゴロゴロ。
手持無沙汰で、かみさんの見ていた映画「あん」を一緒にしっかり見てしまった。
実は仕事の一環で、年に1回手分けしてハンセン病の療養所に慰問に行くことがあり、まだ若かりし頃に局長のかばん持ちで東京の多摩全生園へ行く機会がありました。確か池袋から西武鉄道に乗っていったような。
当時はまだまだ偏見は残っていて、私も内心はおっかなびっくり。医師でもある局長から今は全く心配ないと言われ、菌は紫外線に弱いから心配ならあとで日向を歩けと言われた記憶がある。お昼に行って所長さんと一緒に昼食を取ったのだが、隣で局長の食べるのを見て遠慮がちに食べていたような・・・その後名古屋出身の入所者の方々と1~2時間ほど懇談するのだが、比較的症状が軽い人が来ると言われたのだが、外見でそれなりの症状が分かった人が多かった。とにかく入所以来隔離状態で名古屋のことについても新聞、テレビで知るしかない。市電が走っていて八高のれんが作りの門があったとか、私の小学生時代の頃の話をしたら話がつながった記憶です。なごやかな懇談で入所者の皆さんから恨みがましい話は一切なかったのですが、療養所の歴史を聞き、入所者の来し方行く末を考えると世間の理不尽さと言われなき差別への無念の思いを身にしみて感じました。
その後療養所には熊本と静岡に行ったのですが、どんどん高齢化が進み名古屋出身の人も減ってきていました。
今ではハンセン病に対する理解も進み、人権回復の声も高まっていますが、あからさまには言われないにしても、まだまだ差別意識は残っていて入所者の人たちが故郷に帰ろうとすると忌避する声が親類縁者からも強いとかいう話は聞きます。
ハンセン病をテーマにした映画では「砂の器」がありますが、確か私が大学生の時に封切りになったと思います。私が多摩全生園に行った時の知識はほとんどこの映画からのものでした。
この「砂の器」は、「あん」と比べると「動」の映画。

記憶をたどると森田健作の汗臭い演技と丹波哲郎の茫洋とした刑事。加藤剛とか緒形拳とかもはや鬼籍に入ってしまいました。刑事は東北に行き島根県に行き、とにかく日本中を走り回り犯人の加藤剛を追い詰めていきます。療養所に入るまで親子で日本全国を放浪する姿には、どこにも誰にも受け入れられずに彷徨するしかないハンセン病患者の悲しみがあふれ出ていました。
そこから最早半世紀近くたった日本を舞台にした「あん」。

街の小さなどら焼きやを舞台に静かに物語が紡がれます。樹木希林が作っている「あん」は手間暇と愛情をかけて本当においしくそうです。そしてあんを作っている樹木希林の嬉しそうな姿。長い間磨いてきた熟練の技が世間の人に認めてもらえる。言葉には出さないけど全身がうれしさを醸し出しています。
ちなみに私が和菓子は苦手であんは基本食べませんけど、そんな私にもおいしさが伝わってきます。
どら焼きはおいしくて大評判となるのですが、やがてうわさが広がり、お客が寄り付かなくなる。どんなに味がよくても言われなき偏見のうわさには勝てません。今では入所者の皆さんも普通に街に出て散歩したりしているし、普通に買い物したり触れ合ったりしているのですが、内心の忌避感を拭い去れないのは残念ながらまだまだ現実かと思います。
どら焼きやをやめた徳江を療養所へ訪ねていくのですが、急に老け込んだ姿には樹木希林の演技を超えた迫力がありました。市原悦子の指が変な具合に曲がっているのですが、どうやったんだろうと言ったら、かみさんにそこへ突っ込むのかと言われましたけど。
ハンセン病を患い偏見にさらされながら、隔離された空間で一生を送らざるを得なかった深い悲しみがじ~んと伝わってきます。
緑が多くて平屋の建物が並んでいるのは見覚えがあって、あとでクレジットを見たらやっぱり多摩全生園でした。
ところで樹木希林の孫が出演しているのですが、イマイチ役としての関係性が分からなく、演技もこの年代でもっとうまい子はいっぱいいるんではと思うのですが、これは樹木希林への忖度?監督の河瀨直美もそこらあたりは大人の対応をしたということか。
原作はドリアン助川ですが、かみさん曰く、こんなふざけた名前の人がこんないい小説を書いたのか。これも言われなき偏見と差別意識かも。
「砂の器」「あん」。動と静の対極的な描き方ですが、どちらも心に残る映画です。
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6月15日瑞穂公園テニスコートは雨のはずでしたが

2019-06-17 06:53:40 | テニス
低気圧が日本列島を縦断する予報でこの日の予報は雨。
朝起きると弱い雨が降っていました。
これはもう中止かなと思っていたのですが、雲は厚いけど雨はやんできました
それでも雲の動きを見てみると10時過ぎには雲がおおって雨になるのは必定。
はげ親父からは詩吟があるので欠席のメール
ゆうこりんからはこの天気では無理ですねとのメール。なんでも今月はもう来られないとか
9時過ぎても雨は降っていないのですが、雲の動きの予報では11時ごろには確実に雨みたいなので、みんなに「今日は中止」とメールしました。
ところが10時になっても雨は降ってこない。
雨が降る前に図書館でも行こうと出かけたのですが、途中の神宮東公園ではコートを3面とも使っている。

この調子なら何とかテニスはできたかも。
予約時間の10時30分になっても雨は降らない。
気分としては雨が降ってほしいような降ってほしくないような・・・
図書館から帰る時にも雲は厚いのですが雨は降っていない。

結局12時過ぎまで雨は落ちてこないままで、テニスをやろうと思えばできた…
たぶん黙ってキャンセルしても何にも言われないと思うけど、もしも今日の名義人のヤッターマンのところへ電話があったらごめんなさい。桑名は雨ですと言えば許してくれたと思います。
こんな天気でどこかへ出かける気分にもなれずに一日家でゴロゴロしていたのですが、4時過ぎには雲も切れて晴れ間ものぞくことに。

梅雨時では、無理してもやらないといけなかったかも。
でも傘を持ってテニスに行く姿は美しくないんですよね。
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中山裕次郎「医者の本音」

2019-06-14 20:37:17 | 
著者の中山さんは日経ビジネスオンラインにも連載をしていて、毎回読んでいます。
鹿児島大学医学部を卒業してから、医局に属することなく医師としての研鑽に励み、多くの手術件数をこなし、必要な各種認定医の資格も取って、今は福島県の総合病院の外科医長を務めています。確か最近まで休職なのか研修かはともかく1年間京都大学の公衆衛生課程を学んでいたとか。
そういうちょっと変わった履歴だからからか、医局の徒弟制度の制約とかにとらわれることなく本音が書いてあります。
通算5年間市立病院の事務方を務めた経験から言っても、結構納得できるも多いし、こんな風に考えていたのかとかうかがい知れなかった実際が覗き見出来たと思うこともあって、興味深く読み進めることができました。

経験上、病院の本音ではなぜこんなに待たされるのかと言われると外来時間の制約の中で物理的に膨大な患者をこなすためには、待たさずにはできないし、患者本人はたとえ後の人がどんだけ待たされようが自分の診察は丁寧に時間をかけて診てほしいと思っているんだよね。予約制度を整え機械化できるところは機械化すればある程度は解消できても、それなりに投資が必要なのですべての病院ができるわけでもない。とりあえず何でもすぐに大病院という信仰は捨てることです。
ところで中山さんは外科ですが、一度も医局に属したことがない。自分の人事権は自分で持っていたかったし、順番待ちの序列の中で技術を身につけるのではなくて飛び級したかったからとか。でもこれは外科という徒弟制度がきついところでは結構苦難の道。
もちろん医局に属せず、苦労して技術を磨き、天野篤先生のように名を成す人はいるのですが、その努力は凄まじいものだったはずです。
医局に属していると一定の研修プログラムの中で技術と経験を積むことができ、偏りなく臨床経験ができ、仲間と助け合いながら研鑽を積むことができる。そのためには教授を頂点とした医局に属して、教授が黒と言ったら黒と言わなければいけない。
まあ、同調圧力の強い日本では往々にして白い巨塔のような形になるのでしょうか。もっとも先日見たテレビドラマは今ではありえないと思うほどそこらあたりを強調していたのでちょっと辟易としましたが。今では研修医も応募制ですし、面倒見てもらいたくなければ医局に人事に従わない人はたくさんいます。
でも田舎病院の事務方にとってみると、医局の存在はありがたいというか一縷の望みで、誰も行きたがらないような病院にも医局人事で医師を送ってもらわなければ医師を確保できません。医局は自分の権力機構を守るためだけに人事を行っているのではなく、地域医療を守るためにもローテーションで期限を区切って無理やりにでも医師を派遣しています。そもそも患者もあまり多くなく経営的にも厳しい中で高価な医療機器を整備できず給料もそんなに出せない、けど地域にとって必要な病院を医師が確保できないということで潰していいのでしょうか。中山先生には医療政策の中で医局が果たしている役割にも言及してほしかったと思います。
因みに「科」で分かる医者の性格は経験上も妙に納得。興味のある方は是非ご一読を。
巷でよく言われる名医についても書いてありますが、いわゆる「名医本」はほとんど信頼できないとか。掲載料を取って載せているところもありますし、医師の評判と言ってもそれこそ医局の力が大きいかも。良い医者の条件はコミュニケーション能力が高いことが必須。特にAIが診断分野に力を発揮してくるこれからの医療ではコミュニケーション能力の低い医者は能力が低いとなります。
その観点からすると、医者が掛かりたくない医者の4条件を上げていますが、
1 話を聞かない医者、話を遮る医者
2 白衣がヨレヨレな医者
3 看護師や若手医師に異常に高圧的な医者
4 「分からない」と言えない医者
う~ん、今まで私のいた病院でもかなりいたような‥‥
ちょっと下世話な話ですが、お金と恋愛についても書いてあります。まあ、そんなもんかなという感じなのですが、よく聞く製薬会社との関係についてはネット時代で最新の情報が瞬時に調べられるようになってМRの仕事は無くなりはしなくても減っていくのは確実。これも私がもう20年以上前ですが病院にいたころには確実に癒着していて部長室の前には出待ちのМRがいつもたむろしていたのは日常の風景で、部長室の冷蔵庫にはいつも缶ビールが冷えていてそこには薬のシールが張ってあったとか、宴会では裏方をМRが全部やって、2次会会場まで案内してくれたのは覚えています。今はだいぶ見直されたみたいですが、どうだか。МRの機能としては確実に減っているんでしょうね。
最終章のタブーとしての「死」と「老い」については、父をみとった経験からもいろい考えさせられます。これが正解ということはないのでしょうが、医者は神様ではないので生死の決定権を全て任せられても困ってしまうだろうし、患者、家族とのコミュニケーション能力が問われます。
人間の致死率は100%ですし、どういう形で最期を迎えるかなどというのは触れたくないのですが、心構えをしておかなくてはいけないことなのでしょう。私自身は一人称の死についてはなるようになるしかないので,できるだけ苦しまないようにしたいというぐらいですが、二人称の死についての心の落ち着かせ方は難しいかもしれません。因みに医者の患者に対する立場としては2.5人称と中山さんは書いていますが、二人称だと入り込みすぎて身がもたないでしょうし、客観的な医療ができなくなってしまうでしょうし、三人称では患者家族から冷たいと言われそう。立ち位置は難しくて悩みそう。
この本が出版されてから、評判も良く版を重ね、続編も今執筆中とか。
読みやすいので、ご一読お勧めします。
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6月8日鶴舞公園テニスコートの後は

2019-06-12 21:09:09 | テニス
いつも紫禁城へ行く途中、何やら普選壇あたりが騒々しい。
どうもよく知らないアイドルグループが公演しているみたいで、入場料を取っているわけでもないので後ろで少し見ていました。

最前列はファンが総立ちで掛け声をかけ手を振っています。
しばらく見て帰ろうと後ろへ回ると別のグループが待機中。

みんなそれぞれ御贔屓があって追っかけているんでしょうけど、ご苦労さん。
さて、紫禁城は12時前なのでお客はほとんどいない。
真ん中のテーブルを占拠してとりあえずの生ビール。

注文するものはワンパターンなのですが、まずは森の熊さんの青菜炒め。

私は干し豆腐の和え物。

もう1品、アサリの酒蒸しを。

ビールはすぐに空いてしまうので、今度は瓶ビールを。

定番で餃子を2人前。

ここの餃子は毎回味と言うか形と言うか違うのですが、今回は少し焼きが甘い。もっちり感はあるのですが、浜木綿の餃子とは比べるべくもない。まあ、総じて浜木綿の料理と比べるのは失礼か。浜木綿は日本人向けの中華料理になっているからね。
ビールの味は変わらないので瓶ビールを追加。この日は5本飲みました。
ヤッターマンはこれまた毎度の烏賊の鉄板焼き。

これは注意しないと唐辛子をもろに食べてしまうのでよく見ながらいただきます。でも凶悪そうな顔をしていても食べてみて辛くないのもあるんですよね。
更にヤッターマンの定番のマーボー豆腐。

グツグツ言って熱いので、すぐには手が出ません。
1059さんは八宝菜をオーダー。

私は明太フワフワ卵焼きと迷ったのですが、エビマヨをオーダー。

〆は冷やし中華にします。ゴマダレと海鮮醤油があったのですが、両方出してもらいます。


ゴマダレは分かるのですが、海鮮醤油はどこが海鮮?上に載っている具はほとんど変わらないので海鮮の意味はよく分からないまま食べていしまいました。
お勘定は14080円(うろ覚えです)で、一人3千円のおつりは基金に入れておきました。
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6月8日鶴舞公園テニスコート

2019-06-10 20:30:01 | テニス
金曜日には梅雨入り宣言。この日も朝から雲が低く垂れこめた曇り
でも予報では雨の心配はなくて徐々に晴れてくるとのこと。
仕度をして出かけようとした時に、母から電話で昨日話をした父の法事についての蒸し返し。記憶は無茶苦茶で当事者能力はないのに文句だけは言うので朝からブチ切れてしまい、不快指数マックス。おかげでバスを1本遅れてしまいました。
バスを降りて鶴舞公園に向かうと雨がぽつぽつ。天気までも不快指数マックスになりました。
駐車場でちょうどゆうこりんと一緒に。
コートでは森の熊さん、島んちゅう、ヤッターマン、はげ親父にえみちゃんと乱打をやっています。私たちも準備運動をやって順次入れてもらいます。
この日私は新しいボールを持参してみんなに配りました。

これで一箱買ったボールもすべて配布済みに。納戸を早く片付けろというプレッシャーからやっと解放されました。
練習を終える頃に1059さんも登場。この日は8人と盛況です。
雲は相変わらず低いのですが、雨が降ることはなくて、何とかもっています。
それではじゃんけんして試合に入りましょう。

最初は1059さんと組んではげ親父、ヤッターマン組と対戦したのですが、来たばかりの1059さんもエンジンがかかっていなかったのか全くいいところなしで0:4の完敗。
腰の具合がイマイチなので、バンテリンを巻いているのですが、動くと汗がお腹にたまるような気が。まあ、勝負とは関係ないんですけど。
次の試合ははげ親父と組んで1059、ヤッターマン組と対戦。この試合は一進一退だったのですが、最後のゲームを粘り切れずに落として1:3でした。まあ、善戦したと言っておきましょう。
いつもながら思うのですが、相手の待っているところに素直に球を返してしまうので、なんでもう少しずらせないのかと思うのですが、意図せずにあたりそこねではずれるんですけどね。コート全体の大局観がないということなんでしょうが、どうも性格が素直すぎる!
天気予報通りだんだん雲が切れてきて、日が差すと暑くなります。こういう時はヤッターマン持参のビールのご相伴に。

一息ついて次の試合は、ヤッターマンと組んではげ親父、1059組と対戦。相変わらずヤッターマンの守備範囲は広いので難しい球はお任せして3:1で勝利しました。
この時点で予告通りゆうこりんは早退。
私も3試合はやったので次は最後の試合と森の熊さんと組んで1059、島んちゅう組と対戦。島んちゅうの強烈サーブにノータッチエースを食らうなど苦しめられましたが、島んちゅうも4試合目で結構つかれてきたのか、ミスが目立って、一方森の熊さんは相変わらず人の逆を突いてポイントを重ね、4:0で勝利
この時点で11時20分。私はもうこれで上がりにしましたが、体力の余力がある4人であと1試合をやりました。
隣のコート2面は大学のサークルなのか30人以上がやっています。

11時30分過ぎには終わったので、となりの学生さんにコートを使いますかと聞いたら「ありがとうございます」の返事。こちらもコート整備をやらなくていいのでありがとうなんですけど。
えみちゃんと島んちゅうは帰るというので、残りの5人でいつもながらの紫禁城へ行きます。
公園の芝生では家族連れでしょうかピクニック気分で弁当を食べている姿も。

私たちも準備がしてあれば公園の芝生で宴会でもいいのですが、こんな天気だし、突然やるわけにもいかないので、この日は断念。
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「史上最大のメガ景気がやってくる」武者陵司

2019-06-07 07:35:41 | 
日本株について常に超強気の発言の武者さんの新刊です。

表題を見れば一目瞭然ですが、この本でも超強気。
日本株のフェアバリューは株式と債券のインカムゲインが同等となる「配当利回り=十年国債利回り」水準をもとに日経平均株価の水準を考えるとおよそ4万円が適正価格。2020年前後には4万円にトライして2030年には10万円まで値上がりしていくだろう。
株を持っている人には至って気分のいい予言です。
もっとも第1章で2019年の新天皇即位の時には日経平均株価三万円ののせるところまで上昇と書いてあるのですが、早くもこの予言ははずれ!
この日本の強さの理由は、一つには国際分業上の優位性。IOT時代に向けたインフラ整備が進む中で、新たなイノベーションに必要な周辺技術、基盤技術のほぼすべてを握っていて、希少性が高く、価格支配力が維持できる、オンリーワンの分野を確保している。今や米中冷戦時代に入っているが、日本は米国とも中国にも競合は少なく、日本の設備や部品や材料は必要不可欠。日本企業の収益と日本経済は、為替や貿易摩擦に影響を受けにくい構造となっている。
優位性の二つ目は、日本の地政学的立場。世界覇権をめぐって米中対決が本格化している中で、中国に対抗できる強い日本経済は米国の国益に直結、それ故ジャパン・バッシングによる円高や貿易摩擦は起きようがない。
振り返ると、日本の失われた20年は、産業分野での日本の優位性がアメリカの覇権を揺るがせたことによる危機感を抱いたアメリカによるジャパン・バッシングの結果と考えるとよく分かる。アメリカの圧力によって経済、金融、政治は右往左往して、今やジャパン・アズ・ナンバー1なんて言う言葉は死語となってしまった。
今の安倍政権はトランプにべったりで絶好調のアメリカについて行きさえすれば大丈夫。アメリカ経済はバブルなどという説もあるけど、トランプ大統領の下で戦後最長の景気拡大を目指している。トランプ経済政策は合理的で中国の覇権挑戦を許さない。
でも中間選挙は乗り切れると書いてあるけど、結果は微妙なんですけど。
トランプについて書いた「炎と怒り」を読んでいる身としては、どう贔屓目に観てもトランプに大統領としての人格識見があるとは思えないのですが、トランプ流のサプライズを捨象すれば基礎としての底流の政策としては新しい時代に即しているということなのでしょうか。
戦後の日本はアメリカの属国で、その手の平の中で動かさられているだけとすれば、とにかく大統領が誰であれ、すり寄っていきヨイショに努めるのが首相の大切な資質。しっかりついて行けば日経平均10万円も大丈夫という見立て。
その観点から言えば今回のトランプ訪日のおもてなしは「よくやった!」というしかない。トランプが行く国では大規模な反トランプデモが街にあふれるのですが、日本では大歓迎。忍び難きを忍んでも幇間に徹しなければならないのが属国たる日本の務め!
案外忍んでなどはいなくて嬉々としてやっていたとするとなんだかな~ですが、安倍首相の自慢げな顔を見るとそんなところかも。
株価第一主義であれば、格差拡大とか財政赤字などは大した問題ではなく、楽観的に見れば未来は明るい。
武者さんは講演も聞いたこともあり、その真摯な語り口には好感が持てるし、万年強気の楽観論には元気が出ますが、経済学的にも政治的にもあまりにも現体制べったり論にはちょっと辟易。株価至上主義ということでしょうけど総資本の露骨な狙いとはこんなもんでしょうか。


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