怪しい中年だったテニスクラブ

いつも半分酔っ払っていながらテニスをするという不健康なテニスクラブの活動日誌

真山仁「オペレーションℤ」

2023-04-27 17:01:51 | 
財政破綻国家アルゼンチン。超高金利で魅力的に見えてもアルゼンチンの債権はデフォルトの危険と隣り合わせと言うか何回もデフォルトしているので手を出してはいけない。物語はその財政破綻国家アルゼンチンの描写から始まる。
今となっては信じられないのですが、アルゼンチンは豊富な農業資源と第二次世界大戦の圏外にいたこともあって南米トップの富裕国で国民一人当たりGDPが世界第4位だったこともあった。ところが政治はポピュリズム的人気取りに走り放漫な財政運営を続けたことにより財政は破綻、ハイパーインフレを招きIFMの管理下となり立ち直れないままに。
しかし、日本もこのまま財政赤字を垂れ流していればいいのか。何時か破綻が来るのでは…

そして2015年、生命保険会社の取り付け騒ぎから国債暴落の危機に瀕しこれを何とか収めた江島が総理大臣になり、日本を若き時に見たアルゼンチンにしてはならないと財政革命オペレーションℤを実行しようとする。その中身は一般会計歳出半減つまり手を付けかねる国債費、防衛費、人件費を除いた社会保障関係費と地方交付税交付金をゼロにする。併せて歳入増を図るために増税も行う。
そこにはアメリカ大統領からの日本経済への懸念から財政再建に取り組むべきという(表には出ないが)強い働きかけがあり、IFMの専務理事からも同様な懸念があった。
江島総理の決意のもと財務省からは若手エリートのプロジェクトチームが動き出していく。
当然ながら霞が関は大混乱。与党内部でも異論噴出で永田町は反対の声で満ちていく。
たしかに日本の財政は歳出の半分も税で賄えずに国債依存度は35%、国債残高は積もり積もって1000兆円を超え。アベノミクスの名のもとに日銀は異次元の金融緩和の名のもとに物価目標2%を達成するまではゼロ金利政策をとり、国債を買い続けさらにはETF迄購入して、市場にマネーを供給し続けている。残念ながら当初は1年で物価目標を達成すると言っていたのに円安は進んでも未だデフレ脱却とは言えずに金余りの状態。資金供給しても国内投資に向かわず生産性も賃金も横ばい。
それでもアベノミクスの修正については強い抵抗がある。旧安倍派はいまだ与党内では大きな勢力であるし、野党も対抗軸として異次元の金融緩和の撤回を訴えるところはない。見直そうとすると経済への影響は大きく大混乱に陥る可能性もあり、大きな外圧でもない限り修正できないのだろう。そう思うと昔は口癖で「子や孫のためにあえてこの政策をやらなくてはいけない」という政治家が結構いたはずだが、最近は今そこにある危機ばかり語られ日本の将来のためにという議論はあまり聞かないような…
借金頼みの財政が続くと徴税権を持つ国と家計とは違うとは言われているけど、これだけ国債残高が膨らむといいのかと思う。国の資産と相殺すれば大したことはないと言う意見もあるが国の資産は道路でも建物でも土地でも売れないものばかりだし、仮に売れてもそれが全部中国辺りに買われてしまえば国家の独立も危うい。これから少子高齢化はとどまることなく進むのに賃金も生産性もあがらず税収の確保はままならず社会保障費は増え続けざるを得ないとなると、このままでこの日本は大丈夫かというのは多くの人が思い、漠とした不安を抱えている。とにかく財政再建を訴えれば財務省の省益を考えた陰謀なのだから心配せずにどんどんばらまけばいいと言う議論が跋扈しているのだが、本当にそれで日本としての持続可能性があるのか?いったい誰が日本の未来に責任を持つのだろうか。
この小説では今が国家破綻にならないようにする転換の最後のチャンスで、アメリカもIМFも憂慮して手を差し伸べようとしているとなれば、破綻国家アルゼンチンを見ている江島が総理大臣となり一か八かの大博打に乗り出していくのだが、ちょっと乱暴な展開過ぎる。
トランプ以降のアメリカは日本の財政事情などどうでもよくてアメリカの武器を買いアメリカ製品を輸入して生産拠点をアメリカに移せと言っている。日本が破綻しようがアメリか大事としか思っていない。
既得権益を全部見直すなどと選挙になれば増税だの歳出削減だのは誠に不人気の政策で打ち出して戦えば負けるし、政治家も分かっているだけに反対論陣を張りポピュリズム的な主張しかしない。国民にとっては漠とした不安に留まっている限りは真剣に向き合おうとしない。現実に自分の生活に影響が出るまでは何とかなるだろうと思っているし、自ら身を切ろうとはしないし、危機が現実化した時には遅いかも。
普通に考えてあり得ない物語なのだが、この物語が現実味を帯びないように祈るだけです。
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今野敏「任侠シネマ」

2023-04-26 07:16:05 | 
前回「任侠楽団」をレヴューしましたが、その時にこの今野敏の任侠シリーズのうち第5弾の「任侠シネマ」を読んでいないと書きました。
早速図書館で予約して取り寄せ読んでみました。

相変わらず一気に読めて楽しめました。
今回の任侠シネマは廃館の危機にある映画館の話。いつも通り兄弟分の永神組長から持ち込まれた話に組長の阿岐本が一肌脱ごうと言うものです。実際に動いて苦労するのは代貸しの日村なのですが、それぞれ訳アリの個性的な組員(と言っても4人しかいないのですが)も活躍し、ここに敵役としてしゃくし定規に暴力団を撲滅しようと新任の組織犯罪対策係長仙川が動き回り、間に入って部下の甘糟が苦労します。
斜陽の映画界ですが、映画館は数を減らしつつシネコンに集約されている反面、名画やマイナーな映画を上映するミニシアターはそれなりに生き残っています。今回の舞台の千住シネマも経営的には赤字と言えども不動産業を営む会社としては黒字で映画館を廃館にする積極的理由はあまりない。そこには本社ビルを売却して会社を成長させようという内部の意見とその裏にある再開発計画、対する永神組長も阿岐本に黙っていた自身の思惑があって、存続を願うファンの会とともに話が転がっていく。
阿岐本組長は映画好きで、特に高倉健の東映やくざ映画はの大ファン。ここで面白いのは代貸しの日村は映画など見たことがなくて若き頃は映画を見る奴をカツアゲした口。それでも初めて高倉健の映画を見て嵌まってしまいます。
高倉健の東映やくざ映画は、兵役なり懲役なりから帰ってきた高倉健が理不尽に大企業にいじめられ潰されようとするまっとうな小企業で我慢に我慢を重ねた挙句、最後はどすを抱いて殴り込みに行くと言うパターンなのですが、遂に高倉健が決起する時には映画館に「よし!」という掛け声があちこちから上がった。映画館から出る時にはみんな高倉健になり切っていた。
テレビで映画は無料で見ることができるようになり、録画もでき、DVDレンタルもあり、最近ではネット配信されるので、わざわざ時間を作りお金を払って映画館に行くこともないのですが、映画館で見る映画は特別な感じがありワクワク感がある。真っ暗な映画館の中で見えない観客が一体となる時があり映画館はいわば「ハレの場」。暗い館内で誰にも邪魔されず映画の世界に没入できる感覚は家では味わえない。画面の大きさはともかくとして、中々一人だけで没頭して見ることことが出来ず、見ていることお構いなしに電話がかかってくることもあるし宅配便が来たりします。横で家人が台所仕事で音を立てたり、スマホで何やら検索して音をたてたりというのも現実。コマーシャルが入るとトイレを我慢する必要がないのはいいのですけど、やっぱり専念できません。
今日のように雨は降りだし家には一人だけという時には映画に没頭出来て、BSの「お湯を沸かすように熱い愛」を思わず全部見てしまいました。この映画、ストーリーとしては突っ込みどころ満載なんですが、最初観だしたらどういう展開になるのか読めずに結局トイレも我慢して最後のクレジットまで見ていました。主役の宮沢りえは末期がんとしては顔色がよく元気よすぎるのですが、オダギリジョーのダメ男ブリは堂に入っていて、杉咲花は本当に芸達者と感心して、映画に世界に浸ってしまうと多少のちょっとちょっとは吹き飛ばしていきます。
閑話休題。水面下の再開発計画の地上げは蛇の道は蛇の阿岐本組長が乗り込んでの談判で立ち消えとなり、映画館はオーナー社長の映画愛と社員の賛同、ファンの会の後押しもあって存続が決まってめでたしめでたし。お決まりの大団円。
今回も一気読みで楽しませてもらいましたが、謎解き要素の入った任侠楽団よりもいつもの展開で安心して読めました。
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4月23日千代田橋緑地公園テニスコート

2023-04-24 11:44:03 | テニス
風は強いみたいですがいい天気。
でも気温の乱高下で朝から体調はイマイチ。前日の久しぶりの飲み会もあっておなかの調子もイマイチ。
気温が低いとどうも血圧も高めで頭も何となく重い。
午前中はぼーっとして過ごして、それでもあまり体調が悪ければ途中で帰ればと思いつつ時間になったら支度して出かけます。
12時30分に家を出て西高蔵発12時47分の左回り環状線に乗ります。茶屋ヶ坂は西高蔵からはちょうど中間点で右回りでも左回りでも乗車時間は30分。景色の見えない地下鉄の30分は閉塞感があり乗り出があります。

茶屋ヶ坂からしばし歩いてようやくコートに着くと我が家から結局1時間かかっています。
コートにははげ親父、えみちゃん、1059さん、カバちゃん夫妻といて乱打をやっています。準備運動をしつつ待っていると丁度一回りしたところだそうで、終了。私は遅れてきたとかのかばちゃん夫妻に付き合ってもらい乱打をします。
軽く乱打をしたらじゃんけんして試合に。
最初の試合ははげ親父と組んでかばちゃん、1059組と対戦。最初の試合はまだまだ集中力があるのかはたまた体調不良で余分な力が入っていないからか調子がよくて3ゲーム連取。最後のゲームは落としたのですが、3:1で勝利。
となるとお腹の調子がどうのと言っていてもビールを飲んでしまいます。

ところでこの試合の後かばちゃんハズはトイレと買い物でアピタまで行ってなかなか帰ってこない。仕方なく順番を変えて1試合。
その後えみちゃんと組んでかばちゃん夫妻と対戦。最初2ゲーム連取したのですが、ここからはずがバレーボール仕込みの前衛アタック連発で結局2:2に引き分けでした。
続いては1059さんと組んではげ親父、カバちゃんハズ組と対戦。一進一退の展開でしたがこの頃にはビールも入って集中力が途切れて最後のゲームを落として1:3の負け。う~ん、やっぱり体調が悪いんだ。
試合の合間に河川敷を覗いてみると少年野球をやっています。

川の上流を見ると瀬戸の山までみえて、河川敷の緑地沿いにたどってくれば猪でも来れるか。いつぞや大曾根まで出没した猪もここらあたりを通ったのでしょうけど、さもありなん。

次の試合はカバちゃんハズと組んでえみちゃん、はげ親父組と対戦。この試合それぞれのゲームは一進一退と言うかデュースまで縺れるのですが、いつもながら最後の肝心な時にミスをしてしまい結局0:4の完封負け。このコメントよく出てくるみたいですけどいつもながら改善されていません。
次の試合はカバちゃんと組んで1059、かばちゃんハズ組と対戦。ここは両者相譲らずと言うかみんな疲れて来てお互いにミスを重ねて結局2:2の引き分けに。
気温はそんなに上がらなかったのですけど、天気はずっとよくて半そで短パンでのプレー。

風もこのコートの三方が土手と木立に囲まれていることもあってあまり気になることもないまま、16時15分で終了。
コート整備をして帰ります。
この日は前日も1059さんと飲んでいるのでさすがに飲みに行こうと言う声は出ずそのまま茶屋ヶ坂の駅まで歩いて帰りました。
テニスをしている間に頭の重いのは少し良くなって、まあ、無事テニスをできたことだけでも幸いです。
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本郷和人「徳川家康という人」「合戦の日本史」

2023-04-21 07:08:34 | 
今やテレビの歴史番組などで売れっ子の本郷先生。
中世史が専門ですが、大河ドラマで「鎌倉殿と13人」「どうする家康」と専門としている時代にはまっていてコメンテーターとして引っ張りだこです。
でも少し前には地味で本を書いてもちっとも売れないとかぼやいていたのですけど、どうしてどうして。
機を逃さず新書本を書きまくっていて、売れているみたいです。
今回取り上げるのは2022年に出版されたそうした2冊です。

ところでそれぞれの本の最後には既刊本の宣伝がのっているのですけど、見るとびっくり。

本当に何冊も書いているのが分かります。多分内容がかぶっているものもあると思うのですが、時流を逃さず商売上手というのでしょうか。
ここに取り上げた2冊の本もかぶっているところが多々あるので、まとめてレビューしてみます。
徳川家康という人は、織田信長とか豊臣秀吉とかの天才と比べてみると軍事についても文化についても独創性は見られずある意味凡人で我慢の人。桶狭間の合戦で今川義元が討ち取られなければ、そのまま今川の有能な一武将で終わった可能性が高い。そもそも松平家は三河の支配を確立していた訳でもなく今川家の人質としての扱いとか桶狭間での役割を見ればそれほどの重要人物とはみられていなかったのか。
三河時代の譜代の武将というのは固い結束で結ばれていたように言われているけど桶狭間後に三河の支配を確立するまでには、離反・内部抗争が絶えなかったし、下剋上の戦国時代に全面的に心許せるようなものではなかったはず。徳川の支配が固まってから勝者の歴史として美しく語られたところを考えないといけない。その面で言えば、徳川家康という人は決して戦上手ではない。小牧長久手の戦い以前はどちらかというと負け戦が多かった。でも徳川の時代になると家康の神格化が進み都合の悪い話はかかれず話はどんどん盛ってくるので街道一の弓取りと言うことになっている。
因みに戦国時代の日本の人口は1200万人程度。戦国武将の兵の動員力というのは、概ね100石当たりおよそ3人、40万石当たりおよそ1万人というのが妥当な線だそうです。基本的には戦いは数なのですが、まさに経済力が兵の多寡を決めています。
桶狭間の合戦では今川軍が4万5千、織田軍3千というのは、勝った織田方が小よく大を負かすと言うことをことさら宣伝したことによると思われます。さらに言えば日本陸軍の戦史研究でも物量的に不利な相手にも奇襲攻撃で勝利できると言うことは対米戦争を考えると都合がいいのでことさら喧伝されたことにもよるのでしょう。今川の領地は駿河、遠江、三河を合わせて70万石程度、一方の尾張は生産力の高い土地で57万石。本郷先生は1万5千対1万ぐらいのだったではと推測しています。今川軍の目的も尾張制圧、上洛などと言うものではなく、鳴海・大高城の周りの織田方を制圧して尾張への進出の足掛かりを確たるものにすることぐらい。今川軍は外征なので正規軍の他にロジスティックを担う輜重隊を引き連れているので数は多くても戦闘員としては突撃してきた織田軍とほぼ互角、むしろ精鋭を鳴海、大高方面に割いているので奇襲攻撃でなくても撃破されたと思われる。
桶狭間の戦いの後、家康は今川から離反して織田と同盟を結び、三河を紆余曲折はあっても平定して、対武田の最前線としての役割を担うのだが、織田にとっては対等な同盟などではなく、いわば将棋の駒、あちこちの戦場にこき使われている。三方ヶ原の戦いでも織田からの援軍はわずか3千。武田側に寝返ると言う選択肢もあったかも思うのですが、ここは律義者の三河人で意地を通して、信玄の病死により何とか苦境を免れます。本当は信長に対してもっと全力を引き連れてちゃんと武田と戦いましょうと言いたかった…
秀吉との関係でも三河を捨てての関東への領地替えなど当時の感覚で言えば徳川にとってはとんでもないことだったのだろうが、秀吉存命中はひたすら恭順の姿勢を取っている。それでも本郷先生が言っているように、秀吉亡き後天下を狙う筆頭は家康である以上、なぜ秀吉は存命中に難癖をつけて家康を殺すなり失脚させるなりしなかったのか?朝鮮出兵の最前線を命じて疲弊させることぐらいはすぐにできただろうに子飼いの大名ばかりを疲弊させて深刻な内紛を抱えてしまっている。家康もいろいろやっているが排除したければ理屈抜きの難癖だろうといくらでもつけれただろうに。
関ケ原の合戦では、戦いの前に内部切り崩し工作をして西軍を軍として統制できないようにしている。蓋を開けてみれば裏切りを確約していたり戦線放棄したりと戦の始まる前に勝敗は決していたのだが、そのような工作を可能にした人心掌握力と将来構想力は抜きんでいたと言うしかない。
戦後家康は戦後処理として領地の配分を行っているのですが、それは主従制的支配権の発露であり実質的な徳川政権が出来上がったと言えます。しかしそれでも火種となる豊臣秀頼をすぐに滅ぼすことなく諸大名の動向を注視つつ、大阪の周りを堅固な城で囲み防衛態勢を整えるとともに満を持して大坂の陣に挑みます。関ケ原から15年かけているのですが、慎重に事を運んでいます。そのうえで方広寺鐘銘での難癖をつけて大坂の陣へと突入していきます。もはや高齢なのに15年待つという辛抱強さは健康オタクとして自身の寿命に自信があったからなのか。
ところで家康は将軍職を秀忠に譲ると江戸ではなくてし駿府に隠居してしまう。そこで実質的な政務を行っていたのだが、なぜ江戸ではなくて駿府?京都大阪は前政権の印象をぬぐうためには避けるとして自身が大規模な土木工事を行って整備した江戸に住んだほうが何かと便利みたいだが、どうも家康は江戸という土地は秀吉に押し付けられたこともありあまり気に入っていなかったのかも。それよりも気候温暖で幼少期の人質時代を過ごした駿府が良かったのか。岡崎や名古屋でもいいような気もしますが、幼少期の記憶で一番安らいだのは駿府だったのか。
このレヴューでは戦国時代の合戦のリアルな姿を紹介できませんでしたが、私たちの想像するものとは違い、兵の動員は在地領主が個々に行うので半分以上は農民の非常勤兼業兵士?従って近代的軍隊のように兵種ごとに組織され統制のとれた行動は難しい。在地領主がそれぞれに5人10人と兵を動員しており、恩賞はそれぞれの動員した武将ごとに行われるので鉄砲だけ引っこ抜いて鉄砲隊を組織したり槍だけ引っこ抜いてとはならないのが実情だし、兵種ごとの統一的な訓練も出来ていないはず。
戦国時代と比べると人口は3倍ほどになっているにもかかわらず戊辰戦争での動員兵力数が大きく減っているのは(例外的に奇兵隊などはあっても)農民を動員せず基本的に武士だけの戦いだったから。
長篠の合戦での鉄砲3段打ちはあり得ず、基本的に兵数と火力で圧倒したと言うことみたいです。勝者の後日談として話を盛ったり物語として盛り上げたりした話と違って実際の戦場ではテレビや映画で見るようにはならないことがよく分かりました。
大河ドラマ受けの2冊ですが、新書本なので読みやすくて、知的好奇心を満足させられました。
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4月16日千代田橋緑地公園テニスコートの後は

2023-04-18 18:55:43 | テニス
終わって当然ながらまだ明るいのですが、はげ親父から茶屋ヶ坂に「や台すし」が開店したという情報があり、はげ親父、1059さん、森の熊さんと4人で行くことに。
途中私は階段でけつまずいて、テニスの疲れが足にきていました。

10分ほど歩いて目指す店に到着。
「や台すし」は16時からやっていて、押切公園テニスコートの終わった後は浄心店に行くのですが、17時前に入店してもほぼ満員。そう言えば新瑞橋店でも混んでいました。でもここはまだ開店間もないからか地域柄なのか空いていた。
とにかく席について生ビールで乾杯。
一応寿司と名乗っていますが、ほぼ居酒屋ですので料理は種類豊富。
鮪の角煮の突き出しをつつきながら、まず八刺身の5点盛の大。

生ビールと言えば枝豆も。

揚げ物でイカ天のハーフ。

ここのイカ天は豪快というだけあって圧倒的に量が多い。
以前隣の夫婦が頼んでいて半分ぐらいしか食べられる残りを持ち帰っているのを見たのですが、確かに二人ではちょっと苦しいぐらいな。
我々は4人ですがひとまずハーフで。
飲み物がなくなると今度は日本酒に。いろいろ種類があるので悩んでいると店員さんが銘柄酒は時間サービスの半額対象外というので半額対象の辛丹波のお銚子大に。

飲みながら丁度浅テレビの「元気な時間」で白内障の特集をやっていたので、手術経験者の1059さんに体験談を聞く。実際の手術は片目15分くらいとかで1週間間隔を空けて両眼やったそうです。老化現象なのでいずれ手術が必要になるのでしょうけど番組での判定法ではまだ大丈夫みたい。いろいろ聞いても眼科の手術は怖いんですけど。
飲みながら世間話をしながら料理はアスパラベーコンのチーズ焼き

辛丹波はすぐに空いておかわり。結局銚子大を3本飲んでいます。
続いて真鯛のかぶと唐揚げポン酢を頼みます。真鯛のかぶと煮とかぶと焼きとあったのですが、お勧めで張り出してあった唐揚げに。

こういう時にはまめな森の熊さんが箸でほじって解体してくれました。ほじるとどんどん身が出てくるんですよね。
さらにおすすめから島唐辛子餃子を。

これは島唐辛子の辛さが後で効いてくる。結構辛い。
日本酒はもうだいぶ飲んでいるので、ここらで森の熊さんお得意の瓶ビールで〆ることに。ついでに鉄火巻きも頼みました。

〆の瓶ビールも1本では済まなくて3本飲んだのですが、この瓶ビールは半額ではない。
18時になり、さすがに結構酔っぱらってお勘定に。

19時まで飲み物半額サービスが効いて10550円。一人2700円で250円は基金に入れておきました。
陽が長くなって店を出てもまだ明るい。
帰りは地下鉄で大曾根まで出て、そこからJRに乗り換え鶴舞に。さらにそこから基幹バスで雁道へと敬老パスをフルに使って帰りました。

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4月16日千代田橋公園テニスコート

2023-04-17 18:23:04 | テニス
夜中に風の音で目が覚めたのですが、前線通過で雨風が強い夜でした。
朝になって雨は止んだのですが、雲が低く風は強く吹いていました。
それでも徐々に晴れ間が出て来て昼にはいい天気になったのですが、相変わらず風は強い。北北西の風5~6メートルでした。
この日は千代田橋公園なので12時30分に家を出て地下鉄の西高蔵へ。そこから地下鉄環状線で茶屋ヶ坂まで30分。景色の見えない地下鉄の30分は閉塞感があって結構しんどい。
茶屋ヶ坂からはいつも迷うのですが、東海病院の手前で曲がってコカ・コーラの工場横を進みます。

花水木がきれいです。この道をまっすぐ進んで土手にぶつかると右に曲がってしばらく歩いてコートなのですが、木立でコートが見えなくて入口は何処だ。案内看板が欲しいところです。
13時30分にテニスコートに着いたのですが、既にはげ親父、えみちゃん、1059さん、森の熊さん、カバちゃんといます。カバちゃんは今来たところみたいで、二人で暫く乱打でウオーミングアップ。
それから1059さんを除いた5人でボレーとストロークに分かれての練習をひと回し。
一休みしてからじゃんけんして試合に。いつもながらじゃんけんがなかなか決まらないんですよね。
最初は1059さんと組んで森の熊さん、カバちゃん組と対戦。デュースの続く長いゲームが続いたのですが、何とか最後のゲームを取って2:2に持ち込みました。
試合の合間にはお決まりのビール。森の熊さんはスプリングバレーを持参してきていて、高いだけあって美味い。

ビールははげ親父も持ってきていて全部で500缶4本。えみちゃんと蒲ちゃんは車なので4人で飲みましたが、テニスをしながらではもうちょっと控えておいた方がよかったかも。
次の試合はもう一度1059さんと組んではげ親父、えみちゃん組と対戦。これまた一進一退の展開でまたも2:2の引き分け。
合間に飲むビールはまだまだあります。私は先日の残りのまぐろチーズと家から持ってきたピスタチオチョコにエビのアヒージョ味ラスクを出してシェアします。

組み合わせを変えて試合を続けます。
今度はカバチャンと組んではげ親父、森の熊さん組と対戦。この試合は私もカバちゃんもつまらないミスを連発してしまい負の連鎖となって1:3の負け。どうもチャンスボールを決めてやろうとか力んでしまってボールから目が離れてしまうミスばかりで、もっとクールにならなければ。
もう一度同じくカバちゃんと組んで1059、えみちゃん組と対戦。この試合は気持ちを引き締めミスしないようにして、それでも2:2の引き分けがやっとでいた。
天気はよくて風も少し治まってきたのか、このコートが木立に囲まれているからかあまり気にならない。

風が冷たいからと着込んでいたのですが、テニスをしていると暑くなって半そで短パンになっています。
この時点で15時30分過ぎでしたが、森の熊さんはもう十分やったからとリタイア。1059さんも背中に痛みがあるとかでこれ以上はやめておくと宣言。
でもまだ時間はあるので残った4人でもう1試合することに。
えみちゃんと組んでかばちゃん、はげ親父組と対戦。劣勢でしたが盛り返して1:2で最後のゲームに。ところがこのゲームはデュースが延々と続きなかなか決着がつきません。森の熊さんと1059さんはコートブラシをもって早く終われとばかりに待機しています。
もうどちらでもいいので早く終われと切れそうになったこのゲームをなんとか粘り勝ちして2:2の引き分けに持ち込みました。
いや~疲れた。この日は5試合やったので、疲れが足にきています。
コート整備をして16時に終了、早めに帰ります。


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池谷裕二「眠る脳は風邪をひかない」

2023-04-13 15:44:52 | 
初めて知ったんですが、池谷さんは週刊エコノミストに2008年から毎月巻頭エッセイを連載している。この本は14年分のエッセイをテーマ別に分類してまとめたもの。
巻頭エッセイなので1項目が見開き2ページ。他の池谷さんの著作と比べて週刊エコノミスト連載なのでその傾向の読者を意識しての方向のテーマが多い気がします。
毎朝一番で数多のアップされた論文の目を通しているのが日課という池谷さん。その中で気になった論文を選んで、その趣旨を分かりやすく紹介しています。ページの最後には小さな字で読めませんが出典も書いてあります。
もっとも見開き2ページの量ですのであまり深掘りできないし、反対の趣旨の論文も結構あると思うのですが、時を経て今や常識となったものもあります。
ホンマでっかという説やへ~という説もあるのですが、論文での根拠があるだけに知的好奇心を刺激されます。

いろいろ紹介されている説の中で、気になったもの(あくまで私個人の感想です)をアトランダムに書き出してみます。
・脳は慣れるのが比較的得意で、ニューノーマルは遅かれ早かれただのノーマルになる。新しい習慣に慣れるのにどれくらいかかるかと計測してみたら平均して66日、2カ月ほど努力して継続すれば、それが新しい習慣として根付くそうです。
・歳をとれば記憶力は衰えると言うのは俗説で、解剖学的知見では脳の神経細胞の数は3歳時以降ほぼ一定で経年劣化しません。記憶力が衰弱した気がする一番の原因は「老化すれば記憶力が衰える」と本人が思い込んでいるから…年年歳歳経年劣化の進んでいる私の実感からはこれは本当かなと思うのですけど。
・集中力を鍛えるためには、疲れたらより簡単で集中力を要しない課題に切り替えて対処しようと思いがちですが、あえて難しい問題に挑み集中力を要求することで集中力は再活性化するそうです。集中力は消費することで枯渇してしまう減価資源ではなく、掘れば噴き出す湧泉と言われるといつも疲れたからと安易な道を探るのはだめか。
・女性の涙には男性の感情に影響を与える化学物質が含まれている。実験によると涙が男性の性的興奮を低下させることが分かっている。女の涙に騙されてはいけないのに脳は無意識にちゃんと反応してしまうみたいです。
・私個人としては血液型性格判定などは信じていないのですが、血液型占いはあながち荒唐無稽な話でもないみたいです。アメリカ自殺研究センターが先進国における自殺要因を大規模に解析したところ、国を超えて最も普遍的な要因は環境因子ではなくて血液型にあり、O型は自殺率が少ないのです。因みにO型はマラリアにかかっても劇症化しにくいそうです。
・様々な状況に置かれた人を想像して、その時の感情を推測するテストを行った結果、テストの直前に短編小説を読んでもらうとテストの点数が5~10%上昇した。心を読む脳力は鍛えるには小説を読むといいみたいですが、大衆性の高い探偵小説や恋愛小説ではだめで文学賞を取る様な格調高い文芸作品でないと効果がない。読者に想像力を要求する心理的負荷の高い読書がお勧めです。
・ラッシュ時には渋滞が常態化していますが、上空から見ると道路の表面積の90%以上には車が存在しない。道路は効率的に活用されていない。AIによる自動制御になれば都心の交通網は現在の数倍にも耐えられるようになる。20年後には運転を趣味とする人は公道では走れずサーキットへ追いやられる?
・アメリカ国民健康栄養調査のデータから食生活が環境に与える影響を調べてみると健康的な食事はそれだけ多くの水や土地やエネルギを要し、地球環境には優しくない。
・高齢化が進むとともにアルツハイマー病患者は増大しているのですが、年齢や診断制度の高まり損段基準などの外部要因を除去して計算するとアルツハイマー病の罹患率は年々減っているそうです。男性の罹患率は過去20年間で平均20%減少している!理由はよく分からないけど糖尿病とかメタボリック症候群などのリスク要因に対して予防線を張るようになったからかも。これはなんか希望が持てる話ですけど、ホンマかいなです。
と書きだすときりがないので興味がある人は後は自分で読んでみることです。1項目が見開き2ページなのでもう少し深掘りしてほしいことが多々あるし、説明が舌足らずに思えるところもあるのですけどそれはそれとして知的好奇心を刺激されます。
一緒に写っているもう1冊は藤岡換太郎「天変地異の地球学」です。
有史以来人類は数々の天変地異に見舞われてきましたが、地球誕生以来46億年の歴史から見ると蚊が刺したようなもの。
地球に生命が誕生してからの40億年を見ても、何度となく大きな天変地異が起こり、ほぼ生物が絶滅すると言うことが少なくとも5回はあるとか。そのうち1回は有名な恐竜絶滅をもたらしたユカタン半島への隕石落下による地震・津波、気候大変動なのですが、それ以外の4回の生命大量絶滅の原因は火山活動とかによる無酸素状態になったことなど言われていますが、複合的でいろいろな説もあるみたいです。大陸がくっついたり離れたり、大洋が形成されたり大山脈が出来たりする過程では地震津波、火山活動などなど想像を絶する天変地異が起こっていたと思います。
さらに言えば「全球凍結」スノーボールアースという天変地異もありました。地球表面が厚さ3000メートルの氷に覆われ、その状態が数千万年から数億年続いたと言うのですが、これが2あるいは3度あったとか。当然生物も大打撃を受けたのですが、ごくわずかな種は生き残っています。
全球凍結迄は行かなくても、よく知られているように氷河期というのも周期的に訪れていて、過去30万年を見れば今はウルム氷期が終わっての第4間氷期。どうしてそうなるのかという点については太陽の活動の変化とか言われていますがまだまだ諸説あります。そう言えば安部公房の小説で「第四間氷期」という題のものがありましたけど、これは関係ない。
間氷期の中でも温暖化したり寒冷化したりしているのですが、私たち人類が誕生して以来の500万年(現生人類で言えば30万年)を見れば、いろいろな天変地異に襲われたと言っても、長い地球の歴史から見れば比較的落ち着いていると言ってもいいぐらい。人為的な二酸化炭素の増大で地球温暖化が進んでいると言われていますが、氷河期が来るとどうなるのか。私たちの文明というのは非常に小さなレンジの気候変動でも大きく影響を受ける脆弱なものと思えてきてしまいます。
まあ、宇宙誕生からの大きなレンジで地球環境を考えてみるにはいい本です。
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4月9日熱田神宮公園テニスコート

2023-04-10 17:44:11 | テニス
朝からいい天気です。
前日は前線通過後で強風が吹きまっくていましたが、この日は風も大したことなさそう。

名古屋駅の高層ビルまできれいに見えます。

桜は染井吉野は散っても牡丹桜は今が盛りです。
今回は9時から13時と2コマ予約してあるので、そんなに急がず8時50分に家を出て、それでも9時10分には着きました。
コートにははげ親父、えみちゃん、ノリ平・エビちゃん夫妻とちょっと見小野ヤスシさんがいます。少し遅れて1059さんも来ました。この日は総勢7人です。
時間はあるので急がずにまずはボレーとストロークに分かれての乱打をします。
朝一番なのでかいつになくファイスが閉まっているのですが、聞くとはげ親父が朝来た時にローラーをかけたとか。えらい!ご苦労様です。
ひと通りやったら、暫し休憩してから例によってなかなか決まらないじゃんけんして試合に。
最初はちょっと見小野ヤスシさんと組んではげ親父、1059組と対戦。デュースまで行くのですが、いつものように肝心な時にミスをして3ゲーム連敗。それではいけないと最後のゲームは何とか取ってやっとの思いの1:3でした。
合間には天気もいいのでいつものようにビールを。私はお土産にもらったまぐろチーズを出します。

次の試合ははげ親父と組んでちょっと見小野ヤスシさん、エビちゃん組と対戦。ここはミスしないように辛抱、辛抱でつないで4:0で勝利
次の試合はエビちゃんと組んでノリ平、ちょっと見小野ヤスシさん組と対戦。結構風が出て来て上にボールが上がると微妙に勝負の綾となるのですけど、ここはうまく味方にして3:1で勝利。
何時になく調子がいいのでビールが進む。

堀川を挟んでの白鳥公園では何やら太鼓の音がして騒がしい。
テントも並んでいて何やらイベントをやっているみたい。
試合の合間に見に行くとどうやら「日比野こい祭り」とか。

タコ焼きなどの露店も並んでいたのでタコ焼きでも買って行こうかと思ったら現金でなくてチケット制。商店街がチケットを発行しているみたいですが、詳細が分からずに断念。
戻ってテニスをやるのですが、11時にはノリ平・えびちゃん夫妻は帰るとか。
残った5人で組み替えるためにまたもじゃんけん。5人でもなかな決まらないんだよね。
結果、最初に組んだちょっと見小野ヤスシさんと組むことになりえみちゃん、1059組と対戦。昔は力任せでオーバーする打球(1059ショットと言います)が多かった1059さんですが、最近はクールにコースを衝くことが多くて翻弄されて0:4で完敗
ビールを飲みつつ試合は続き、今度は1059さんと組んでちょっと見小野ヤスシさん、はげ親父組と対戦。はげ親父はこの日サーブの確実性がなくて1ゲームで2回ほどダブルフォールトがある。ちょっと見小野ヤスシさんのサーブは確実性が大幅に向上してきたのですが、そんなこんなに助けられて3:1で勝利。
さらにはげ親父と組んでえみちゃん、ちょっと見小野ヤスシさん組と対戦。順番の都合でちょっと見小野ヤスシさんは休みなしの試合となりさすがに疲労が出てきたのかミスが続いて4:0で勝利。
ここで12時になったのですが、もう十分やったと言うことで早めに終了することに。

丁寧にコート整備して12時10分には帰ります。
この時間だとお昼をと思っても金山まで行くしかなくてこの日はまっすぐ帰宅することに。6試合やったのでヘロヘロになってお疲れさまでした。
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今野敏「任侠楽団」

2023-04-08 08:35:04 | 
今野敏の任侠シリーズの最新刊(2022年6月初版)です。

阿岐本組の組長の気まぐれの安請け合いで傾きかけて問題の多い組織を建て直すと言う任侠シリーズ。
今まで、出版社、高校、病院、公衆浴場、映画館と舞台を移してきましたが、今回はオーケストラ。
いつもながら組長の阿岐本の安請け合いで今回はイースト・トウキョウ管弦楽団というオーケストラのごたごたを丸く収めて年末の定期演奏会を無事にできるようにしてほしいという依頼を引き受けることに。と言っても実際に動くのは代貸の日村。当然ながらやくざの組の代貸しの日村はクラッシック音楽などとは全く縁がなく、オーケストラの構成も分からない。事務局に乗り込んでいってもちんぷんかんぷん。そこで丁寧に解説してくれる役がマネージャーの片岡静香。
事務局に詰めている中でごたごたの内情が分かってくるのだが、そんな中、新任の常任指揮者エルンスト・ハーンが襲撃される。
今回はどちらかというのとその襲撃事件のなぞ解きがメイン。なぞを解いていくと楽団内部のごたごたも丸く収まるという趣向なのだが、いつもは勝手な指示をするだけで日村を困らせている組長の阿岐本がかなり前面に出て日村と一緒に行動していく。
さらに襲撃事件の捜査と言うことで今野敏のファンならおなじみの警視庁捜査1課の碓氷刑事が登場して、事務局の1室を前線本部にして常駐。刑事は普通単独行動しないはずですし、本部への報告はどうなっているのかなど突っ込みどころはスルーして、付き合わされる日村は状況がよく分からないまま阿岐本と碓氷の使い走りのようなことをするばかり。
そろそろヤクザが出張ってもめごとをうまく納めるネタも尽きてきたのか、いつもの路線とはちょっと変えています。
おかげで4人しかいない組の若い衆たちがそれぞれの特技を生かして活躍する場面はほとんどありません。
さらに言えば北綾瀬署のマル暴の甘粕巡査部長とか仙川係長はほとんど出番もなし。
第1作目の出版社とか2作目の高校とかは組員みんなが特技を生かして活き活きと活躍していて、甘粕巡査部長も要所に出て来て狂言回しをしていたのに、ちょっと物足りない。
それでも読みだしたら止まらなくて一気に読了してしまいました。
雨の日の手持ちぶた差の解消には最適です。
このシリーズ全部読んだつもりなのですが、カバー帯を見ていたら「任侠シネマ」はまだ読んでなかったかも。早速予約してみましょう。でも最近は記憶力減退が激しくて、もう読んでいて忘れただけかも。まあ、忘れているならもう一度読んでも面白いんですけどね。
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4月4日鶴舞公園テニスコート

2023-04-06 10:10:56 | テニス
日曜から中1日置いての鶴舞公園でのテニス。
回復力が衰えているので体が何となく重いのですが、天気もいいし参加人数も少ないので少し遅れてでも参加することに。
8時45分に家を出てJR金山駅に行くとちょうど9時6分の列車が来るところ。なんとか間に合い9時15分には鶴舞駅に到着。
鶴舞公園の中を突っ切るとさすがにこの時間では人も少ない。

並んでいるキッチンカーも開店準備中。
前夜の宴の残りをあさっているのかカラスが目立つ。どうも不気味ですが、カラスも色が白いとかパンダ柄ならばもっと愛されたのでしょうけど、真っ黒というのはメリットは何だろう、どういう生存戦略なんでしょうか?
桜は満開は過ぎて散りだしていますが、まだまだきれいです。


名残の花見をしながらこの日のコートDへ向かいます。
コートにははげ親父、ちょっと見小野ヤスシさん、エビちゃん、ノリ平夫妻が既にいます。
それでは準備運動をして早速5人で乱打を始めます。
天気もいいし、この日は短パン半そでです。
一回りしたら暫し休憩してじゃんけん、試合を始めます。
最初の試合はちょっと見小野ヤスシさんと組んでエビちゃん、はげ親父組と対戦。まだ疲れが抜けきっていないのかミスが多くて一進一退の展開ですが、勝てる時にミスをして2:2の引き分け。
隣のコートは市邨学園の高校生のクラブ活動のようですごいボールを打っています。試合中も女子高生の球に気を取られていて、じいさんは気もそぞろではミスも出ます。

次の試合ははげ親父と組んでノリ平エビちゃん夫妻組と対戦。日曜日の疲れを引きずっているのか集中力なく、ミスが増えるし、どうもそういうところが相手にまるわかりになるのか翻弄されて1:3の負け。なんだかな~
続いての試合はノリ平と組んでちょっと見小野ヤスシさん、はげ親父組と対戦。これではいけないとなけなしの気力を奮い立たせて何とか3:1で勝利。
公園の様子を見るとさすがに平日で花も盛りを過ぎたと言うので静かです。この日はテニスコートのトイレに花見客が行列することもありませんでした。

この時点で11時少し前。実はノリ平・エビちゃん夫妻は所用があって11時には帰らなくて行けないとか。こちらもこの日は丁度いいんで11時に帰ろうと思っていたら、エビちゃんがAコートのグループが知り合いとかで女性3人しかいないので一緒にやったらと強引に話を決めてきます。
あまり気が進まなかったのですが、一緒にミックスダブルスの試合をやることに。
結局2試合をしたのですが、試合巧者でライン際のボールに対応できずに2試合とも惨敗。どうも初めての人とやるとプレースタイルが分からずテニスの引き出しが乏しい身としてはミスばかりで一緒にペアを組んだ方に申し訳ないことをしました。それにしても疲れました。
11時30分には這う這うの体でご無礼して、公園を1周してからバスで帰りました。






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