シャガール展の招待券をもらったので愛知県美術館へ行ってきました。
こういう展覧会は誰に気兼ねすることもなく自分のペースで見れるので、独りが気楽でいいですね。もっとも一応形だけでもかみさんを誘ったらそういう教養と興味がないのであっさり却下されていましたが。
いつも思うのですが、展覧会の最初は一生懸命解説文を読んでいるのですが、だんだん疲れてきて投げやりになり、いい加減に飛ばしつぃまうのですが、そのころに一番いい作品が出てくる…
今回のシャガール展ではちょうど疲れたころに座って映像でのオペラ座などの作品の紹介を見るところがあって一息つきことができて、よかったですね。ふだんはスルーしがちなのですが、今日は疲れていたし、一人だけなので好きにすればいいので、しっかり一回り半見てしまいました。
それにしても本当に理解しようと思うと旧約聖書(シャガールはロシア系ユダヤ人なので旧約聖書の世界です)とかギリシャ神話の基礎的教養がないとできませんね。パンフレットに旧約聖書、ギリシャ神話の人名辞典がついているのですが、それを読んでもある程度の基礎知識がないと、すぐには理解しがたい部分はたくさんあります。
シャガールの活動範囲は絵画から舞台美術、舞台衣装、ステンドグラスに陶器と多彩ですが、どれも当たり前ですけどシャガールですよね。どんな表現手段を使っても個性はあふれ出ています。「俺はシャガールだ、これで文句あるか。」という矜持があります。そんなに力んでいなくて、私はこれしかできないんですということかもしれませんけど。記憶だけで書いているので正確でないかもしれませんがカフカの「断食芸人」という短編があるのですが、一世を風靡した断食芸人がピークを過ぎ誰からも振り向かれなくなっても断食を続けてカラカラになって死んでしまうのですが、死ぬ前に「あなたはなぜ断食を続けているのですか」と聞かれて「私にはこれしかできないんですよ」と答えます。芸術家とは誰にどう評価されるのとは関係なく、自分の信ずるままに信じることしか表現できないのではないでしょうか。
ところで見終わって県美の所蔵品展を見たのですが、これが結構いい。クリムトの黄金の騎士(トヨタの寄付みたいです)はあるし、ピカソの青の時代の絵もある。アンディ・ウオーホールもある。毎回入れ替えているみたいですが、梅原龍三郎から岸田劉生、藤田嗣治、杉本健吉まで、さすが日本人の作品は充実しています。その作品をこんなに近くで見ていいのというくらいの距離で見ることができました。小川芋銭は一部屋使っての展示でしたが、結構まとめて見るといい味があります。この所蔵品展だけでも十分見る価値があります。シャガール展だけで帰るともったいないですよ。
美術展はしっかり見ると立ちっぱなしなので結構疲れてしまいます。いい目の保養にはなりましたが、帰ったらヘロヘロでした。
こういう展覧会は誰に気兼ねすることもなく自分のペースで見れるので、独りが気楽でいいですね。もっとも一応形だけでもかみさんを誘ったらそういう教養と興味がないのであっさり却下されていましたが。
いつも思うのですが、展覧会の最初は一生懸命解説文を読んでいるのですが、だんだん疲れてきて投げやりになり、いい加減に飛ばしつぃまうのですが、そのころに一番いい作品が出てくる…
今回のシャガール展ではちょうど疲れたころに座って映像でのオペラ座などの作品の紹介を見るところがあって一息つきことができて、よかったですね。ふだんはスルーしがちなのですが、今日は疲れていたし、一人だけなので好きにすればいいので、しっかり一回り半見てしまいました。
それにしても本当に理解しようと思うと旧約聖書(シャガールはロシア系ユダヤ人なので旧約聖書の世界です)とかギリシャ神話の基礎的教養がないとできませんね。パンフレットに旧約聖書、ギリシャ神話の人名辞典がついているのですが、それを読んでもある程度の基礎知識がないと、すぐには理解しがたい部分はたくさんあります。
シャガールの活動範囲は絵画から舞台美術、舞台衣装、ステンドグラスに陶器と多彩ですが、どれも当たり前ですけどシャガールですよね。どんな表現手段を使っても個性はあふれ出ています。「俺はシャガールだ、これで文句あるか。」という矜持があります。そんなに力んでいなくて、私はこれしかできないんですということかもしれませんけど。記憶だけで書いているので正確でないかもしれませんがカフカの「断食芸人」という短編があるのですが、一世を風靡した断食芸人がピークを過ぎ誰からも振り向かれなくなっても断食を続けてカラカラになって死んでしまうのですが、死ぬ前に「あなたはなぜ断食を続けているのですか」と聞かれて「私にはこれしかできないんですよ」と答えます。芸術家とは誰にどう評価されるのとは関係なく、自分の信ずるままに信じることしか表現できないのではないでしょうか。
ところで見終わって県美の所蔵品展を見たのですが、これが結構いい。クリムトの黄金の騎士(トヨタの寄付みたいです)はあるし、ピカソの青の時代の絵もある。アンディ・ウオーホールもある。毎回入れ替えているみたいですが、梅原龍三郎から岸田劉生、藤田嗣治、杉本健吉まで、さすが日本人の作品は充実しています。その作品をこんなに近くで見ていいのというくらいの距離で見ることができました。小川芋銭は一部屋使っての展示でしたが、結構まとめて見るといい味があります。この所蔵品展だけでも十分見る価値があります。シャガール展だけで帰るともったいないですよ。
美術展はしっかり見ると立ちっぱなしなので結構疲れてしまいます。いい目の保養にはなりましたが、帰ったらヘロヘロでした。