怪しい中年だったテニスクラブ

いつも半分酔っ払っていながらテニスをするという不健康なテニスクラブの活動日誌

嵐山光三郎・磯田道史「影の日本史にせまる」

2023-01-31 14:27:20 | 
嵐山光三郎と磯田道史、異色の取り合わせですが、何を語られるのか。影の日本史とは何か。
取り上げられたのは、西行と芭蕉、その間をつなぐ宗祇です。

西行も芭蕉も花鳥風月を愛し旅を愛して日本各地を漂泊すると言う俗世間からは離れてある意味風流を絵に書いたような人生を送ったかに見えますが、どうもそこには影があるみたいです。
西行こと佐藤義清は清盛と同期の北面の武士としてエリートコースを歩んできて、これからという時に突然の出家、隠棲。上司ともいうべき藤原頼長は日記に「家富み、年若く、心に憂いなきに、遂に以って遁世す。人これを歎美する也」と書いている。身長も180センチ近くあったと言われ骨格たくましく体力もあってどちらかというと体育会系。それだけに隠遁は大きな話題になった事件だったみたいです。
ところが当時の政治情勢を見てみると院政による調停内部のごたごたが沸騰する直前。実際に暫くして保元の乱、平治の乱と続けて戦乱が起こっていてたくさんの血が流れてます。もし西行が北面の武士のままでいたら当然ながらどちらかにつくか去就を迫られ抜き差しならない立場に追い込まれていたのだろう。当時のメンバーを見てみると平清盛とその一派以外はほぼ罪に問われ殺されている。目端の利く西行は危険を察知してうまく立ち回ったともいえるのだろうか。
出家隠とんしてからも歌を詠み都から離れきれない。「世の中を捨てて捨てえぬ心地して都離れぬ我が身成りけり」とは本音なんだろう。
歌人として名をあげると何度も旅にでているが、都の歌人が来たとなると自然人が集まり当地の情報も聞こえてくる。怪しまれることなく情報収集出来る。歌を通じて朝廷周辺にも絶えず繋がりがあったので、情報活動をする貴重な人材で単なる風流だけの人ではなかった❗️
その後時代は鎌倉、南北朝時代から室町、戦国と進むのですが、貴族社会の和歌から花の下に平等の連歌が広く親しまれるように。宗祇が全国を行脚して連歌を広め、京と地方の情報の橋渡しをしていた実情がいろいろな話とともに楽しく読めます。連歌というものが都と地方を文化的につなぐ役割をしていたことがよく分かります。詳しくは実際に読んでください。
芭蕉となると嵐山光三郎が「悪党芭蕉」を書いているように、隠密を多数抱えていた伊賀藤堂藩に仕えていたこともあって、隠密ではなかったかと言われることも。実際に奥の細道を一緒に歩いた曽良は幕府の巡察視だったとかで、芭蕉自身はともかく一行は同じ穴の狢と見られていてもおかしくない。小説や漫画の影響もあって忍者とか隠密というと黒装束で手裏剣を使い何処へも忍び込んでいくように思われていますが、実際には藩ごとに閉ざされた世界の実情を探るのが主な仕事でしょう。隠密的な役割を果たし、その情報は曽良などを通じて幕府にも伝えられていた面はあると思います。
俳諧師というのは、地方を歩いても怪しまれることなく、行き先々で俳諧の会を催すことによって他藩の人とも豪商、庄屋など地方の名士とも情報交換ができ、地方の実情を探ることが出来ると言う誠に便利な存在。とは言っても芭蕉が俳諧を極め蕉風を確立し、新たな文学をおこしたのは事実。江戸に出てくると水道工事人として働いていますが、仕事熱心で人を束ねる力があり腕もよく裏切らないので重宝されます。決して食べられなくてのバイトではない。そこで筋のいい弟子にも恵まれ蕉門も隆盛していく。芭蕉自身に一門を組織化し魅力的なキャッチコピーで広報宣伝していく力があった。ただ俳句について言えば芭蕉の俳句は事実をそのまま描写するのではなくてフィクションをうまく入れ込み「見立てる」という作業をしている。嵐山いわく「俳句はみんな噓ですから」となるのだが、そこを乗り越えるには正岡子規を待たなければいけないのだろう。
一緒に写っているのは磯田さんの「素顔の西郷隆盛」ですが、大河ドラマの「西郷どん」の時代考証をしていた磯田さんの番宣本と言うかドラマを見ながら実際はどうだったかを読めばより面白いですよというものです。磯田さんも商売上手ですが、こうして稼いだお金を古書店を巡って古文書購入に使っているのか。とにかく嵐山さんが「影の日本史にせまる」のあとがきで書いていましたが、小さな紙に書いてある古文をすらすらと読み下してくのでびっくりしたそうですが、幼い頃から古文書に親しんでいて未発見の古文書を渉猟するのが無上の喜びのような人ですのでいくらお金があっても足りないかも。でも貴重な文書は博物館なり大学に寄付しているみたいですけど。保管するのも大変ですし、日本の財産ですからね。
それにしても西郷というのは多面的で捉えにくく、自らの身を顧みぬ底知れぬ面があり、肝心な時にすぐエスケープしてしまうとか一緒に働きながら付き合うには結構厄介な人だったかも。
「命もいらず、名もいらず、官位も金もいらぬ人は、始末に困りもす」は山岡鉄舟を評した西郷の言葉ですが、まさに西郷自身のことに思える。
この本には西郷の私生活と言うか東京暮らしの実際とか鹿児島での日々についても触れてあり、恐れ多いですが人間西郷に親近感持ちます。
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1月29日東山公園テニスコート

2023-01-29 21:04:19 | テニス
朝焼けがきれいです。
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今日はいい天気みたいです。
しかし、体調はイマイチ。先週からの咳が収まらず、夜になると咳が出てなかなか眠られない日々が続いています。
熱はないのですが、夜になると37度くらいの微熱が出ています。
朝起きるとまた咳込み、この日のテニスは遠慮したほうがいいのかと思いつつ、参加人数が4人だけなので多少無理しても行くべきか…
馬鹿でないのという視線を感じながら9時30分には家を出て西高蔵の駅へ
八事日赤の駅について歩いて行くと道路の向こう側に何やら見知ったテニスバッグを背負った人の姿が。

前は八事日赤からバスに乗っていたこともあったのですが、この日は歩きです。
それにしても結構寒い。
何時もの歯医者さんの気温計では3度。

風邪をひいていて完治していない身としてはもう少し着込んできた方がよかったかも。
管理事務所に着いて体温を測ると36.4度。
途中はげ親父を抜いてきたので受付をしなければ思っていたらすでに1059さんが受付を済ませていました。
この日は2番コートです。
待っているとちょっと見小野ヤスシさんも来て4人揃いました。
どうも話すと咳が出るので辛いところですが、せっかく会えたならついつい話してしまい、咳で苦しい。
まずが4人で乱打を一通りやります。
天気は雲が少しあってもいい天気。

でも丁度太陽が北側のコートだと正面になり、冬の太陽は低いのでかなり眩しい。
休んでいると寒いので乱打が終わるとすぐに試合に。
4人だけなので適当に組み合わせて最初はちょっと見小野ヤスシさんと組んで1059、はげ親父組と対戦。やっぱり動くとイマイチ体がままならずミスが多い。
当然ながらちょっと見小野ヤスシさんの足を引っ張り最初の3ゲームを落としたのですが、最後のはげ親父がサービスでミスを重ねて何とかブレークして1:3。
次は1059さんと組んではげ親父、ちょっと見小野ヤスシさん組と対戦。ここでもミスを繰り返し、そうなると1059さんにもミスが伝染して、またしても1:3で負け。
やっぱり無理してきても碌なことはない。
試合の合間にははげ親父は持参の湯籐椅子機でお湯割りを飲んでいますが、私はさすがに遠慮しておきます。
次ははげ親父と組んで1059、ちょっと見小野ヤスシさん組と対戦。この試合ははげ親父のサーブも冴えてミスも少なく4:0で完勝。
この時点で12時。まだまだ時間があるので最初に戻ってもう一度。
ちょっと見小野ヤスシさんと組んでノ1059、はげ親父組との対戦ですが、ここでもミスを連発して太陽にも嫌われて0:4の完敗
もう1試合はできそうなので、今度は1059さんと組んでちょっと見小野ヤスシさんはげ親父組と対戦。一進一退の展開でしたが、最後のゲームを捲土重来の気迫(と書いてみただけ淡々と)で勝って3:1に。
時間は12時20分になったのでここで終了。コート整備をして帰ります。
帰る時もいい天気でした。

帰りは助手席で咳込んだりして名w区だったでしょうけど、ちょっと見小野ヤスシさんが車で送ってくれました。
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一応陰性でしたが

2023-01-27 18:35:27 | Weblog
なかなか咳が止まらず、夜寝る時に咳込んで眠れない日が続いています。
熱は37度を超えることもなかったのですが、水曜日には夜になると熱っぽくなり、測ってみると38度5分。いよいよ発熱もしてきた~
こうなるとかみさんも子どももコロナかどうかはっきりしないと仕事にも行けない、発熱外来にかかれとブーイングの嵐で隔離生活に。
木曜日はいつも行く開業医は休診日で、とりあえず検査キットを買ってきてもらい調べることに。
税込み2640円でしたが、購入するのに誰が使うのかと聞かれ住所氏名を書いて1人分しか売ってくれません。これも中国人が買い占めているから?

早速説明書に従って、鼻の中に棒(スワプ)を突っ込み、結構奥までの指示なのでおっかなびっくりで痛い。スワプをチューブに入れてよくかき回して反応カセットに3滴滴下。
待つこと15~20分。
結果は、

コロナもインフルも陰性。
よかった~
それにしても説明書の字が薄くて小さいので高齢者には読みにくい。
しかし咳は陰性だと関係なく止まらず、夜になると咳が激しくなってなかなか寝つけられない。体温も昼間は36度台なのですが、夜になると38度近くにまで上がる。
なかなか症状は好転せずに、これも歳による免疫力の低下からか・・・
金曜日は昼間は雪が降っていて一日何処にも出かけず家で暖房を聞かせてゴロゴロ。熱は36代でも咳は未だ止まりません。
これで夜寝る時になると熱も出て咳も激しくなるのか…この分では日曜のテニスも無理かも?

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小川洋子「そこに工場があるかぎり」

2023-01-26 13:33:50 | 
工場見学が大好きな小川洋子さん。
今回は大小6社の工場を訪れています。会社の規模としてはグリコを除いていたって小さいのですが、オンリーワンの存在感ある会社ばかりです。
坂本光司さんの「日本で一番大切にしたい会社」の小川洋子バージョンでしょうか。そこは文学者としての視点が文科系の私にも理解しやすいので楽しく読めました。

6社全部紹介したい魅力的な会社ばかりですが今回は2社だけにしておきます。あとは本を読んでください。
今の朝ドラ「舞い上がれ」は東大阪の町工場が舞台ですが、東大阪の町工場は東京大田区と並んで中小企業が林立しているのですが、それぞれの企業は技術力が高くて声をかければどんな部品でも調達できると言われているところです。今回最初に取り上げられたのは株式会社エストロラボという細穴放電加工の会社で屋号は「細穴屋」
ここは家業が町工場という訳ではなく社長が33歳の時に起業を思い立って女性3人でスタートした会社.。起業するまでは社長は青年海外協力隊を目指していたのが病気でとん挫。ここから紆余曲折があって起業に至ります。
仕事は電極から電気エネルギーを加えて火花で穴をあける。穴は基本中の基本で完成品からは見えないところにも様々な穴をあけることが必要で、そこでプラスマイナス100分の2の仕事を請け負っている。ところで機械に材をセットするにはどうしても人の手が必要になる。そこにあるのは熟練。数値化マニュアル化しがたい面があるそうです。今は役員二人従業員6人で男性もいるが、女性が働きやすい職場づくりめざし状況に合わせてシフトを組み直しているとか。起業当時は子育てとの両立が課題だったのが時の経過とともに介護の問題が立ちはだかっているとか。
もう1社は五十畑工業。と言ってもほとんどの人は知らないのでは。私は天気がいいと徘徊老人として近所の公園を彷徨っているのですが、保育園の子どもたちが乳母車を大きくしたようなもので運ばれてきます。これはサンポカーというのですが、それが主力商品。勿論普通のベビーカーも作っていて美智子様が浩宮殿下のために特注で購入したそうです。ベビーカーにつけたバックミラーは美智子さまの要望だったとか。
他にも介護用品も作っていて最近では犬用の車椅子も作っています。
従業員は40:人でなんと自社一貫生産。そのためお客さまの要望を細かく聞いて試作を繰り返す。自社一貫生産だからできます。まあ、要望を聞いて作ってみたけど商売にならなかったものもあるそうですけど。とにかく作ってみると言うことが出来るのが大きな魅力です。
要望に即した多品種少量生産。地に足の着いたコツコツとした商い。一番を目指さず、一定の器で社会貢献する、自分の手の延長上に製品がある。いずれも社長さんの言葉だそうですがいつまでもこの精神を失くさないでほしいものです。
公園でサンポカーを見かけたら応援します❗️
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1月22日鶴舞公園テニスコートは風邪でダウン

2023-01-24 16:56:59 | テニス
金曜日頃からのどがいがっらぽくて咳が出るようになってきた。
実はかみさんは先週から咳込んでいてそれがうつった様だ。
かみさんは職業柄頻繁に抗原検査とPCあR検査をやっていて、症状が出てからも検査はやっているのだが陰性。
熱も出ていないし風邪薬を飲むだけでした。でも咳はなかなかとれないんですよね。
そんなに濃厚接触はしていないのですが、同じ部屋で起居しているので、どうやらそれがうつってしまったようです。
咳はだんだんひどくなっていて、土曜日の夜には咳込んで夜中に目が覚めることが度々。
かみさんに言わせると咳込むだけでなく唸っていたとか。唸っていた自覚はないのですが、これは薬を飲んで安静にするしかないか。

咳・タンには「ストナ」がいいと言うネット情報を頼りに早速買ってきて服用。
幸いなことに発熱はなく体も咳を除けば大丈夫。
しかし、日曜日はテニスだったのですが、これは咳をしながらバスや鉄道に乗るのは憚られるし、当たり前ですが薬の注意書きには飲酒は控えるようにとあります。
朝起きて窓の外を見るといい天気で空が朝焼けに染まってきています。

まあ、天気はよくても諸般の事情により残念ながら欠席するしかないか。一応その旨LINEを送っておきます。
風邪の方はというと昼間はともかく夜は咳込んで眠れないのは相変わらずと言うかますます悪くなってきます。
月曜には寝起きに体温を測ると37.5度ありました。ついでに血圧を測ったのですが、それは130~85とまあ正常範囲。
でも薬の影響なのか朝起きての大の喜びがありません。何度もトイレに行くのですが空砲ばかり。このまま3日も出ないと浣腸でもしなければいけないのか、それなら薬をやめるかと思っていたら幸いなことに夕方に実弾発射。とりあえずホッとしました。
これを書いているのは火曜日ですが、少し咳も収まりつつあって、熱も平熱に戻り、やっと峠を越えたのかなという感じ。
これで発熱でもしていたら発熱外来に行って…と考えるだけ気が滅入ってしまいますが、そこは何とかスルー出来たみたいです。
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養老孟司・池田清彦「年寄りは本気だ」

2023-01-20 08:22:07 | 
本のカバーにあるように、養老さんが84歳。池田さんが75歳。もはや怖いものなしの放談です。
一応テーマは環境問題なのですが、当然ながら話はあちらへ飛びこちらへ転がり、そこが面白くて魅力なんですけど。最近の対談を元にしている(発行が2022年7月)ので、コロナ禍による大混乱のこともロシアによるウクライナ侵攻のことも話題になっています。

二人が出会ったのは1986年のあるワークショップ。それ以来の仲なのですが、二人とも昆虫マニアでもっぱら昆虫採集に励んでいる同好の士。もっとも養老さんはゾウムシで池田さんはチョウやカミキリムシが専門。二人が同じ専門でないことが喧嘩もせずに馬が合う理由かもしれない。話のあちこちに二人の生い立ちや学者になってからの様子がうかがえるのですが、池田さん曰く養老さんは東大教授時代は大酒飲みで煙草もパカパカ吸っていたとかで相当なストレスがあったみたいだと言うのですが、東大という象牙の塔で教授を務めるのが養老さんのように自由人には牢獄のように感じられたのでしょう。
それにしても二人とも博覧強記で、当然ながらありとあらゆる本を読んでいる。この本でもいろいろ紹介されているのですが、自然科学はもちろんのこと社会科学、人文科学の本もどんどん出てくるのでびっくりです。経済の分野でも話の中に藻谷浩介とか斎藤幸平に水野和夫とかが出て来て、時には対談したりもしているみたいですけど、面白い人のところには人が寄って来るんですね。
まあ、根拠はあるにしても断定するにはホンマかいなという説も結構言っていて、アルツハイマーの原因については歯周病菌が脳に入ると発症する可能性がある、近衛文麿は青酸カリで服毒自殺と言われているけど最近では殺されたと言う説が強い、岸信介は戦犯として殺されても文句を言えない立場だったのにアメリカと密約を結んでうまくごまかした、東条英機はそこまで頭が回らなかったので殺された、ニホンジカが生息数も増えすぎて生息域も広がっているので木の皮まで食べ木が枯れて昆虫もいなくなり生物多様性の面では外来生物なんかよりよほど問題などなど。生物の適応の在り方を見れば温暖化でたくさんの生物が滅びると言うのは怪しい。温暖化に耐えられない生物は北上し、寒冷化したら南下する。今までの魚がいなくなって取れなくなったと言っても絶滅したわけでなく他のところに行っているだけかも。今まで鮭を狙っていたのにブリが北海道の定置網にたくさんかかっています。
池田さんは時折危ないような発言もあって、生放送の番組には呼ばれないとか。たまに出た時には、後で「番組中不適切な発言があったことをお詫びします」とコメントが出てくることがあると言っています。そう思うとこの本でも「天皇制」についての発言は放送するにはリスクがあり問題視して騒ぐ人もいるのではと思うのですが、放送ではなくて本を読む人はまた言っているぐらいに思っていて嫌ならば読まなければいいじゃんと言うことなのでしょう。
環境問題については最近SDGsが盛んに言われているけど、矛盾しているようなことも多くて、実効性が乏しいと批判的。石油がダメで電気と言っても発電には石油が必要で、風力でも太陽光でも装置をつくるには膨大なエネルギーを使っている。日本の里山というのはサスティナブルでエコな循環があったのだが、あまり顧みられていない。大規模なダムをつくるよりも地味だけど小規模水力発電をたくさん作ったほうがいいと思うのですが、それでは企業は儲からないからダメか…
因みに池田さんの座右の銘は、経済人類学者のカール・ポランニーの名言「愚かな人には、ただ頭を下げよ」
養老さんの座右の銘は、ピーノ・アプリーレの「愚か者ほど出世する」という本に出てくる「どん底まで落ちたら、掘れ」
池田さんのもう一つは自身の言葉ですが「人生は短い、働いている暇はない」
養老さんの名言では「天才とはどういう人かというと脳の壊れている人」要は基準値の範囲内に収まらない人なんです。
もはや二人とも老人なのでもうすぐ死ぬのでどうでもいいと言いつつ、日本と子どもたちの未来には憂慮しているところが多々あり、思いのたけを語っています。
これから生きていく人たちにはそこそこ楽しく生きていってほしいと思い、国際関係でも国内政治でも「だましだまし」いい意味で適当にやっていけるシステムを作らないといけないとか。人間も国も、いい加減な方がしぶとく生き延びる、これはもう年寄りの知恵でしょう。
そうは言っても、私も数えで言えば古稀。自他ともに認める年寄りですが、とみに集中力がなくなり、こんなに本を読むことも出来ず、歳を重ねた知恵もなく、誰も寄ってこない身としては呆然としつつ二人の放談を感心して読むだけです。
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今野敏「石礫」・逢坂剛「相棒に手を出すな」

2023-01-18 14:02:15 | 
今野敏の小説は読みだすと止まらない。一気呵成に読んでしまいます。
今回は警視庁機動捜査隊渋谷分駐所の機捜車235の高丸卓也と縞長省一が主人公。と言うか高丸が狂言回しで主役は縞長。五十代後半で機動捜査隊としては新入りなので高丸が一応ペア長と言うことになっている。機捜に配属される前は捜査共助課の見当たり捜査班にいて、見当たり捜査のレジェンドと言われていた。その実力から機捜に配属されてからも実績を上げている。

今回も爆弾テロの指名手配犯を見つけ、そこから新た爆弾テロの計画を阻止していく。
見当たり捜査のレジェンドと言われるだけに、犯罪者の顔の特徴を記憶して街を歩いている犯罪者を見つける。
そこに至るまでには縞長は捜査共助課で毎日千人くらいの顔写真を見て、その特徴を覚えられるようにする。そのうえで街角や駅の人ごみに立って実践。そうすると五百人くらいの顔は覚えられるようになる、超人的な能力ですが、訓練次第ではできるようになりそうだと思えてくるので、本当にそんな人がいるかもしれません。
話は警察の総力を挙げた地道な捜査と縞長の推理によって、紆余曲折がありながら徐々に進展して、犯人を追い詰め、爆弾テロを阻止するのだが、まあ、そこは小説なので、縞長の見立てがずばずば的中して、あまりにも調子良く捜査が進むのですけど、そのテンポの良さが読み進めるのに心地よい。
今野敏の警察小説は多くのテレビドラマの原作になっているのですけど、推理中心ではなくて犯罪捜査する警察の組織としてのいいとこと悪いところ、警察官の複雑な感情が丁寧に描かれているのが魅力。必ずしも警察組織がまとまっているわけではなく部門それぞれの対抗心とか権限の張り合いとか功名心とか名誉欲とかが錯綜していて、そこをうまく取りまとめながら何とか事件を解決に導いていく。その点は警察だけでなくいろいろな組織の中で日常的に起こりうることで、自分のことに当てはめて共感しながら読んでいくことが出来ます。
もう1冊は今度は逆に警察とはあまりお近づきになりたくないようないかがわしい生業(裏ビデオ販売とか詐欺師まがいの探偵とか)の腕力も資力も平均以下で口達者で機転で切り抜ける主人公のコンゲーム小説。これもすいすい読めるのですけど、逢坂剛の小説としては岡坂神策シリーズとかスペインものとか禿鷹シリーズ、百舌シリーズとかと比べるといかにも軽い感じで、お茶の水警察署の凸凹コンビのシリーズと同様の箸休め的な位置づけと言えばいいのか。でもその方が気軽に読めるので、その日の気分によってはいいかも。
もっともそこは逢坂剛さんなので単純な一直線の展開ではなくて、必ず最後に一ひねりも二ひねりもあって、いい意味で裏切られて話の展開を楽しめます。
それでも主人公の相棒というか恋人というのが少し太めの美人の「ジリアン」こと四面堂遥、頭の回転が速くて悪知恵が働き、人間観察が鋭い。ジリアンとは「Xーファイル」シリーズのヒロイン役で名を売ったジリアン・アンダースンのことと言うのですが、わたしはそのXーファイルを見ていないし、当然ながらヒロインのジリアンはまったく知らない。そのために人物像が浮かばないし、どうも実感がわかないんだよね。そこがイマイチ小説の世界に没入できないところなのか…
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1月15日東山公園テニスコート

2023-01-16 18:34:09 | テニス
朝からいい天気
ところが予報では午後から天気は下り坂。時折雨が降るかもとか。
午前中はまったくそんな気配はなくリビングで日に当たっていると暖かくて眠くなってしまいました。
それでも午後になって支度をして出かけようとすると曇ってきました。
13時30分に家を出て西高蔵の駅へ。
13時47分の地下鉄に乗って八事日赤から歩きだす時には空を雲が覆っています。
それでも風はなくて気温も14度。

東山公園テニスセンターまで1キロ歩いてくると結構汗をかきます。
この日の4番コートにはえみちゃんに1059さん、はげ親父が既にいました。
この日はLINEのイベント表ではタケちゃんマンにかばちゃんも参加予定だったのですが、時間になっても来ない。
タケちゃんマンは参加予定でも来るかどうかはその日の気分次第のようで、よく時間とか日程を間違えるのでひょっとすると終わったころに来るかも。
カバちゃんはたいてい遅れ気味に来るので、とりあえず4人で乱打をやることに。
一通りやったら一休み。30分過ぎてもカバちゃんは来ません。実は前日熱田のテニスコートをかばちゃん家族が使うことになっていたのですが、雨で使用不可だったので、この日は来るのではと思っていたのに来ない。
天気は相変わらず空を雲が覆っていて、今にも降り出しそう。ひょっとすると西の方では雨が降っているのか。

それでは4人で試合をすることに。
最初はえみちゃんと組んではげ親父、1059組と対戦。この試合は4ゲーム全てブレークの2:2。4人だけなので、このまま同じ組み合わせにもう4ゲームすることに。
今度は全てブレークとはならなかったのですが、結局2:2の引き分け。
休憩中にははげ親父がビールを出してくるので頂きます。

気合を入れ直して今度は1059さんと組んでえみちゃん、はげ親父組と対戦。
この試合は2ゲーム連取されてこのままずるずる行くかと思ったのですが、ここから頑張って2:2の引き分けに。
一休みしてもう一度同じ組み合わせで4ゲーム。ここは連続して私がボレーのチャンスボールをミスって落としたことに加えて最後のゲームをデュースの末に落としてしまい1:3の負け
この頃から雨がぽつぽつ降ってきました。
休んでいると雨が気になるけどゲーム中はそれほど気にならないぐらいの降り。
早めに次の試合と言うことではげ親父と組んで1059、えみちゃん組と対戦。
雨はだんだん激しくなってきて、空も暗い。最近とみに目が悪くなって暗いと見にくい。そろそろ眼科に行って白内障の検査をしなくてはいけないのか。
それでもゲームをやるのですが、どうも気合も入らず0:2となったところで降雨中断。
16時になったし、これから天気が好転する気配もないのでここでコート整備して帰ることに。
車で来ているえみちゃんに3人が東山公園駅まで送ってもらい地下鉄で帰りました。
果たして金山について外へ出ると雨はやんでいた。
雨が結構降っていたら金山からバスに乗ろうかコンビニで傘を買おうかと思っていたのですが、その心配はいりませんでした。
この日は予定外に早く帰宅したので夕飯の支度はなし。私はコンビニで弁当を買ってきて残り物のつまみで焼酎を飲みつつの夕食でした。
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テニスボールにも物価高騰の波が

2023-01-15 08:21:58 | テニス
テニスボールの在庫も少なくなってきました。

そろそろ1箱買おうかと楽天市場を見てみると結構値上がりしている。
ダンロップテニスショップでは20900円。
いつも買っているショップでは18900円。
だいぶ値上がりしているのではと購入履歴を見てみると同じダンロップのフォート30缶が
2018年6月15日では税別14278円、と言うことは当時は消費税8%だから15420円。
2019年10月28日では税込み16200円で10%オフのクーポン適用の14580円。
今回は同じショップで税込み18900円。10%オフのクーポンがあり、それを適用して17010円。
それにしても値上がり幅が大きい。
それでは実店舗ではどうかとスポーツオーソリティに行って値段確認。ここはアプリの割引で税抜き16000円。と言うことは税込み17600円です。
いつも購入しているところは18900円で高いと思ったけど10%割引クーポンがあり、さらにポイントが5倍ついて期間限定ポイントもあったので、この分を引けば16300円。
これならば、まあいいかと注文。

それでも基金残額は1万円ちょっとに激減。ダンロップフォートは一番高いのでこの際もう少しレベルを落としてダンロップではなくてウイルソンとかヨネックス、ヘッドにすればもう少し安くなる。ダンロップでもフォートではなくてセントジェームスにすればだいぶ安い。今のところ何とかなりそうなのでフォートを購入しましたがこれから東山公園テニスコートが続くと基金残額も乏しくなるかもしれないのでそういうところも討材料になるかも。まあ、私としては草テニスの域を脱していないのでボールの種類がどうあってあまり関係ないと思うのですが、ここは意味のないプライドでしょうか。
どうしてこんなに値上がりするのかよく分からないのですけど、円安の成果なのか原油価格の値上がりなのか、わがテニスクラブにも影響が及んでくるとは、とにかくいろいろなところに値上げの波はボディーブローとして効いてくるようです。
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1月9日はいつもながら紫禁城で新年会

2023-01-13 11:55:05 | テニス
終わって今年初めてと言うことで、テニスを終えてのり平さんを除いた6人で紫禁城へ。
キッチンカーの間を縫って歩いて行きましたが、行列が長く伸びたキッチンカーも。
そういうところへは浮気せずにいつものようにryuちゃんが迎えてくれた紫禁城へ。

とりあえず私は糖質制限でハイボール

みんなは生ビールで乾杯。

最初の料理は定番の干し豆腐サラダ。

今回は6人いるので料理は全部2人前です。
もう1品はヤッターマンがいつも頼む麻婆豆腐。

ぐつぐつ煮立って出てきたのですが、見ると上に何やら怪しげな粉が振りかけてある。多分凶悪な山椒?
私はそこをよけて頂きます。それでも結構辛い。慌ててハイボールを流し込んでいきます。
6人ですが、こうやって新年会ごときものをやるには今年の最初で最後か。とにかくヤッターマンは家族で家で食事会はともかく外で飲み会などは1年ぶりぐらいとか。ヤッターマンは5人、えみちゃんも5人、はげ親父が3人の孫がいて家庭で食事会でも賑やかなんでしょうけどね。
コロナ禍で失われた2年間ですが、飲食店の経営は本当に大変です。
ここらで飲み物の追加。
森の熊さんは辛口の日本酒がいいと言うので「越乃寒梅」を。私とはげ親父も付き合います。


ヤッターマンとえみちゃんは生ビールを追加です。
ここでryuちゃんがサービスで豆を出してくれました。

エンジンがかかってきた森の熊さんは料理を追加。
牡蠣のチヂミとげそのから揚げ


こうなるとお酒もすぐになくなり、のどが渇いたと森の熊さんが瓶ビールを注文。

最初の2本では済まずにもう2本追加。さらにと言う声もありましたが切がないので、もう1本で打ち止め。
〆は五目焼きそばにします。

お勘定は21690円。一人3600円でした。

勘定を見ると結構飲んで食べたみたいです。
図書館でトイレを借りてからバスで帰ったのですが、家に帰ったらそのままソファーで爆睡
いつもながら体には悪いテニスでした。

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