怪しい中年だったテニスクラブ

いつも半分酔っ払っていながらテニスをするという不健康なテニスクラブの活動日誌

日本人の「体質」 奥田昌子

2018-03-31 07:11:31 | 
日本人の体質は欧米人とはかなり違うらしい。
では、体質とは何かというとこの本では「遺伝的素因と環境要因との相互作用によって形成される、その人の体がもつ性質と特徴」としている。

遺伝的要因だけではなく日本人が培ってきた文化に育まれた生活習慣とか食習慣が大きく作用しているみたいです。まったく同じ遺伝子を持っている一卵性双生児でも年齢を重ねれば見た目もそれなりに異なってくるし、二人そろって同じ病気にかかる確率は意外なほど低いそうです。遺伝子にはスイッチがあり、生活習慣を含む多くの環境要因がスイッチを入れたり切ったりすることで遺伝子の作用を調整している。この仕組みを「エビジェネティクス」というそうです。
それやこれやで、同じ病気でも国や人種によって発病率や原因、症状などに大きな違いが出るのです。
例えば日本は皮膚がんが最も少ない国とか。逆によく知られているように胃がんは多いですよね。米国に行くとそれぞれの人種に最善に医療を施すために人種差医療が導入されているとか。
そのため巷間流布している健康法でも日本人にはあまり効果がないものもあるそうです。
例を挙げると、日本人はその筋肉の質から筋力トレーニングだけで基礎代謝を上げるのは難しいので痩せ体質にはならない。痩せたければカロリー摂取量を減らしてください。
フレンチパラドックスと言ってフランス人は赤ワインをたくさん飲むから心筋梗塞にかかりにくいと言われていますが、日本は心臓病の発症率が世界で最も低い国の一つで、わざわざ赤ワインを飲む必要はないし、アルコールに弱い民族なのでアルコールの害の方が大きいとか。これは残念!
この他にもいろいろな健康法が必ずしも日本人の体質に合っているものではないことが紹介されています。
最近日本でも糖尿病患者が増えてきているのですが、カロリー摂取量を見てみると70年代から減少傾向にあって砂糖の摂取量も同様に減少傾向でアメリカの半分以下です。ではどうしてかというとカロリー総摂取量に占める脂肪の割合が上がり、炭水化物の割合が減っているのです。糖尿病患者の数と脂肪の摂取比率はグラフにすると相関しています。どうやら内臓脂肪の量が問題みたいです。それやこれやで極端な糖質制限食は問題みたいですが、ほとんどの人は糖質を制限しているつもりでも知らず知らずのうちに取り込んでいるのであまり問題になっていないそうです。糖尿病予防の観点からは食物繊維が豊富で脂肪が少ないアジアの伝統食がいいので和食を食べましょう。
高血圧では塩分が悪者になっていますが、塩分だけでは説明がつかない調査結果が出てきています。国際比較でもわかりますが、日本の秋田県の農村と岩手県の漁村のデータ比較でも脳溢血の発症率の大きな差があり、そこには生活習慣と食生活の違いが大きく影響していたのです。塩分だけでなく食事や運動、節酒でも血圧に大きな影響をもたらすのです。日本人を含む東アジア人の約半数が飲酒により血圧が上がりやすいタイプの遺伝子を持っていると言われると酒がまずくなります。
私は健康診断の度に高脂血症で要医療になっていて、ある時テレビを見ていたらよくある本当に危ない体の何とかで芸人の誰やらのコレステロールの数字が危険と言われていたのですが、私の値よりも低かったのでがっくりした記憶があります。でも不都合な現実は見ないことにして医者には全然掛かっていないのですけどね。
コレステロール自体は健康維持に欠かせないもので低すぎてもいけない。日本人のLDLコレステロールは近年米国と同じぐらいになってきているのですが、心筋梗塞の発症率は世界一低い低い国。でもハワイに移住した日系移民はそうとは言えずアメリカ並みになっているので遺伝的要因とはいいがたい。心筋梗塞に関して言えばLDLよりもHDLの値が低い方が問題みたいで、キーになるのは魚。青魚にたくさん含まれているEPA、DHAが中性脂肪を減らし、LDLを減らすというのです。皆さん、魚を食べましょう。因みにコレステロールは70%が体内で合成されるので多く含む食品でも食べるのに問題なし。コレステロールの合成を促す飽和脂肪酸を避けることが大切です。ところで日本人の死因の第一位はがんで、3割以上と聞くとがんが増えていると思いがちですが、がんは加齢によって発症しやすくなるので年齢調整が必要です。まあ、途上国ではがんになる前に他の病気で亡くなってしまうということです。そうした年齢調整を行うと1960年以降がんの死亡率は一貫して減ってきているのです。
それでも国や人種によて掛かりやすいがんというのはあって日本人は胃癌が多いというのは先ほども書きました。
がんはどの要因がどのくらいの割合の原因かといアメリカの調査では成人してからの食事と肥満が30%、喫煙が30%、運動不足が5%、飲酒が3%で個人の生活習慣ががんの原因の68%を占めていたとか。遺伝的要因は5%!とか。ただ、日本人は飲酒の影響が大きく、すべてのがんの発症率が上がるので、お酒はほどほどにということです。う~ん、やっぱり酒がまずくなる…
まあ、がんも生活習慣を改善するして予防することができるということです。
この本では胃癌、大腸がん、乳がんについて、それぞれ日本人の特徴と予防法を書いてありますので、興味のある人は是非読んでみてください。
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「開店休業」吉本隆明・ハルノ宵子、「なるほどの対話」河合隼雄・吉本ばなな

2018-03-29 06:50:29 | 
今週はなぜか吉本隆明親子の本を2冊。

「開店休業」は吉本隆明が「danchu」に連載した職に関するエッセイに長女のハルノ宵子が追想を書き加えたもの。
戦後の知の巨人と言われ、新左翼の思想的バックボーンにもなっていた吉本ですが、この本によるとブントの島成郎夫妻もよく家に出入りしていたとか。
私自身は学生時代は何やら小難しそうで理解しがたいと思ってほとんど読んだ記憶がない。最近は目につくと読みやすそうな親鸞などに関する本を読んだ記憶ですけどね。
このエッセイは最後の自筆連載だそうですが、晩年のこのエッセイは普通の年寄りの食と家族に関する思い出話。あの吉本と言う名前の看板にみんな感心して読むのでしょうが、内容はこれと言って思想的なものは全くなく、どうってことありません。
この本の面白いところは、長女の追想です。いろいろと吉本家の内情が分かっていささか品がないですが、ゴシップ話として読むと結構興味深く読めます。因みに次女は当然あの吉本ばなな。時折登場してくるのですが、ふふんとなってしまいます。
長女によると吉本は30代の頃から糖尿病を患っていて、食事制限をしなければいけなかったのだが、これがなかなかできない。血糖値は300を超えていて何とか100以下に戻そうと奥様が一生懸命カロリー制限食を作っても、それでは我慢できないのか、どこかほかで食べてきてしまう。レシートなどからばれてしまい奥様は怒ってそれ以来食事を作らなくなったとか。吉本にしても欲望のコントロールはこんなものなんです。
そんな具合ですから糖尿病はどんどん進行してインシュリン注射を打たなければいけない状態に。老いては尿漏れにも悩んで掃くタイプの紙おむつを愛用していたとか。目も見えなくなってきて晩年は口述筆記が多くなったのですが、この連載はなぜか自筆で書いたそうです。
朝食はいつもおかゆに温泉卵にトマト、小鉢と梅干だったそうですが、一人で食べていると見えないからか醤油をテーブルにかけていたり、何かしら食べ忘れていたりだったとか。
そうは言っても、なくなったのは88歳。晩年まで執筆していたりして糖尿病を患っていたにしてはご長寿です。
因みに吉本の最後の食事はカップ麺のキツネどん兵衛に温泉卵とゆでほうれん草を入れたもの。う~ん、これが最後の食事と言うのもと思うのですが、病院の制限された味気のない食事より良かったのかも。
吉本隆明が書いていなければ読むこともない本でしたが、どことなくほっこりするエッセイでした。
「なるほどの対話」は次女の吉本ばななと河合隼雄先生の対話。
人の話を聞くのが仕事の河合先生にうまくのせられて、吉本ばなながたぶん人には話したことがないようなことをたくさん話しています。吉本ばななの作品は、初期のキッチンとか白河夜船とかツグミとかは読んでいるのですが、最近ではとんとご無沙汰。さくらももことお友達なのかエッセイに時折名前が登場しますが、話題になった近刊の本はありましたかね。
この本の中で吉本ばななは自分の小説の書き方を話しているのですが、基本的なテクニックと言うのはあるのですが、前もって組み立てるものではなくて「偶然性に頼る」のが全てとか。ひらめきをパッと捕まえなくてはいけないのですが、捕まえられるかどうかは自分の感度の問題。そこではいざとなったら自分が何とかするだろうという「自分を頼みにする心」がとても大切で、それがあれば結局最後は勝つ…不安で下調べをいっぱいしても下調べ通りのものが目の前にあるだけでは意外性もなくかいてもつまらないし、小説にはならない。
何となく分かります。
ある小説があって、こういうテーマを訴えたい、と言うことだけが決まっていてでも自分の中でどうしても深くならなかったり、テーマとかみ合わない時に、現実にふっとした出来事が起こって、自分の中でぱっとつながって書ける時がある。その小説が自分に対して求めていることにこたえられるのかという部分が合致すれば、絶対大丈夫。「こんなもの書いてやれ」と思ったら何も偶然が起こらなくて堅苦しい空間ができて広がりがなくなっちゃうから、絶対だめ。
小説の技術と言うのは偶然にアクセスする最低限のもので、それがないと偶然にさえアクセスできない。「思うように書ける」「リズムを取る」「ここは薄く、ここは濃く、というように強弱をつける」とかを自分の筆で自由にできないと、本当に何かが降ってきた時にそれを表すことができない。
何かが降ってくるのをちゃんと見つけるというのは天賦の才能と思うのですが、吉本ばななの創作の秘密です。吉本ばななファンの人は絶対読むべきです。
一方の河合先生も聞き役に徹していた訳ではなくて結構いろいろ話しています。クライアントと対する時は1対1の真剣勝負なのですが、1000人に講演する時には原稿もつくらず気楽に話ができるというのは、聴衆の真剣さの違い?
色々なクライアントとの対応の様子とか心構えとか真剣さが伝わってきます。いつもの河合節かもしれませんがこれもファンには必読ですね。
それにしても写真の二人の笑顔は素敵です。
ところでもう1冊池井戸潤の本がありますが、この本ははっきり言って若書きです。
この作品で江戸川乱歩賞を受賞しているのですが、ミステリーに引きずられて、銀行の内部のリアルさとか人間の深みが乏しくなっています。でっもまあ、受賞作なのでそれなりに楽しめますけど、もう一皮むける前の池井戸作品でした。


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3月25日東山公園テニスコート

2018-03-27 21:04:08 | テニス
お彼岸は全国的に雨で東京では雪も降ると言う異常気候。名古屋も最高気温が10度前後で我が家では床暖房をつけていました。こういう時はスイッチ一つでいいのでガスの床暖房は便利です。当然ながらテニスは中止でした。
日曜日は打って変わっていい天気
高気圧にすっぽり覆われて風はほとんどなく気温も上がってきます。
いつものように9時40分に家を出て池内町からバスに乗ります。
途中石川橋では山崎川の桜並木が遠くに見えるのですが、かなり色づいているのですが、もう少しかな。

ほぼ時間通りに東山公園テニスコートに着いたのですが、公園周辺の桜は木によってはもう満開近い。

この日のコートは一番端の12番コート。
クラブハウスを出ると呼び止められるので誰かと思えば病院時代にお世話になった小児科のナベ先生。相変わらずの若作りでお元気です。さすがドクター、この日はセンターコートでテニスをしていたそうです。
天気がいいので森の熊さん、ヤッターマン、はげ親父、タケチャンマン、1059さん、ヨイショ、カバちゃんと総勢8人の大盛況です。
入れ替わって乱打をやるのですが、日差しは結構きつくて汗が出ます。
気温を測ると20度あります。

私は年甲斐もなく短パンに半袖Tシャツになりました。
しばらく乱打をやると一休みしてじゃんけん。でも8人もいるとなかなか決まらないのでとりあえずグウとパーで二手に分けようということになったのですが、そう言ってもチョキを出す人が必ずいるんですよね。
すったもんでして順番を決めて試合に。
私の最初の試合はカバちゃんと組んで1059、ヤッターマン組と対戦。1059さんの小技とカバちゃんのエンジンの掛かりが遅くて、一進一退だったんですが、結局1:3の負け。
試合の合間にはタケチャンマンが娘のアメリカ土産でBudweiserを持ってきていたので、久し振りにコートでビールを1杯。

こういう天気の時にはビールがうまい!それにしてもこのビールの缶は大きい。容量はどれぐらいかと表示を見てもよくわからない。たぶんガロンなりで表示してあるんでしょう。
つまみではないですが、ヤッターマンが奥様手づくりのチョコケーキを持ってきてくれて、さらにカバちゃんがUSJのお土産を持ってきてくれて、もぐもぐタイム。

次の試合はヤッターマンと組んでカバちゃん、1059組と対戦。この試合は毎度ながらのヤッターマンのコート狭しと走り回る守備範囲の広さで、デュースまで縺れるゲームを制して3:1の勝利。
最後は1059さんと組んでヤッターマン、カバちゃん組と対戦したのですが、どうも最近1059さんは3試合目ぐらいになると戦闘力が急減してパ゚ワーダウン。カバちゃんは若さなんでしょうが反対にだんだんよくなる何とやらでパワー全開。結局こちらのサービスゲームでは何とかデュースまで行っても落とし、相手のサーブの時にはラブゲームで負けという惨憺たる結果の0:4の完敗。
これで一応一回りしたのでコート整備をして終了。
この日は私は実家で食事会の予定なので、いつものように昼飲みすることなく、そのままバスで帰ることにしました。


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3月18日八事昼飲み彷徨(続)

2018-03-21 08:53:13 | テニス
お店はテーブル3にカウンターの狭いお店で、店主が一人でやっています。これでは2時ごろからならともかくお昼時にグダグダ飲むのは無理だったんでしょう。
とにかくテーブル席に腰を落ち着けて、私と森の熊さんはハイボールを。

1059さんとタケちゃんマンはフルボディの赤ワインにしました。
つまみはチーズの3種盛合わせ。

真ん中のグラスに入っているのはオリーブの実です。
酒のみに気を使ったのか皆4切れづつになっていました。
つまみにはなりませんがお腹が膨れるものも欲しいので店長の気まぐれパスタを。
次の飲み物は赤ワインにしようとしたのですが、グラス4杯というのならボトルの方が安いというのでボトルで。

スペインの軽めのやつです。ちなみにボトル1本2500円。最初に頼んだワインはワイングラスで1杯800円だったので、種類は違ったのですが確かにボトルの方が安かった。
フルーティで飲みやすかったですね。
最後にサーモンのピザが出てきました。

ピザ生地が薄くてパリパリのピザ。ワインにもあうね。
お勘定は8575円だったので、一人2200円でお釣りは基金へ。

タケちゃんマンは一度エンジンがかかると止まらないので、中途半端では満足できない、家に帰れない。
結局八事を男4人で彷徨いながら、しっかり昼飲みしたのでした。
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3月18日は男4人八事で昼飲みを求めて彷徨う

2018-03-20 23:14:32 | テニス
テニスを終えて森の熊さん、1059さん、タケちゃんマンと4人でえみちゃんに車に乗せて行ってもらい八事まで。
八事の「西遊記」に行くつもりだったんですが、お昼時で待ちの人が並んでいる。浜木綿ならもっと並んでいるので、おとなしく待てばよかったのですが、八事ならば他にいくらでも昼飲みできるお店があるだろうと彷徨うことに。
結果的にこれが大誤算。
八事は学生街でいくらでもお店はあると思っていたのですが、居酒屋はみんな夜しかやっていない。ラーメン屋はあるのですが、カウンターでラーメンと餃子はいかがか。とみるとすごい行列のラーメン屋があったりして、ここでグダグダ昼飲みするのはとても無理…
それならば寿司屋にするかと通りを渡ってイオンの前の「東寿司」へ。
ここも結構満員だったのですが、奥のテーブルが空いていてそこで一先ず腰を落ち着ける。
でも満員の店内でカウンターの中は2人いるんですが、店員さんはおばちゃん一人だけで圧倒的にキャパシティオーバー。
席についてもなかなか注文を聞きに来てくれなくて、やっと来たと思ったらこの席は2時から予約が入っているのでそれまでにしてくださいとのこと。それならば早いとこ注文を聞いてください。
とにかくこの調子だといつ出てくるかもわからないので、瓶ビールを一先ず2本。
乾杯しつつ、料理を一気に頼みます。
カニサラダに、だし巻き卵、ホタテフライにつくね4本。実はカマ焼きとげそのから揚げを頼んですが、時間がかかるのか、それはもう売り切れましたとのこと。
ビールはすぐになくなったのでもう2本。これもなくなりそうなときにやっとカニサラダが登場。

どうしてカニサラダが一番?
ホタテフライも出てきました。

ビールが無くなったので焼酎のボトルで「二階堂」を水割りで頼んだのですが、店は相変わらず混乱しているみたいで、ボトルを出すだけでもこれは何時になるやら。
どう考えても店員さんの処理の能力を超えているみたいです。
だし巻き卵がやっと出てきたのですが、この調子だと2時までに全部出てくるのか?

店員さんは申し訳なさそうに店内を動き回っているのですが、どうも端から見るとハンドリングが悪くて空回りしているかも。
2時まであと15分くらいになってつくねが出てきたのですが、これでは焼酎は無理とキャンセル。
ランチなら早いかもと〆に何か頼もうとも思ったのですが、これも断念。

まあ、ランチのお寿司は結構お値打ちみたいでしたけどね。
つくねを食べてお勘定に。一人1500円でした。
当然まだ不完全燃焼だったのでラーメン屋でビールでも飲みつつ餃子とラーメンでもとなったのですが、先ほどのラーメン屋は2時近くなってもまだ行列。

ラーメン屋はあきらめて隣のカフェ&ワインバーの「Seattle sandwich cafe」に。
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3月18日東山公園テニスコート

2018-03-19 20:25:52 | テニス
穏やかないい天気です。
いつものユニ9時35分過ぎに家を出て池内町へ。
ほぼ定刻どおり来た9時56分池内町発のバスで終点妙見町まで。日曜日の午前中なのでか、なぜかバスは混んでいて立っている人もいましたが、後ろには座席が空いていて座っていくことができました。
バス停で気温を測ってみたら13度。

バスを降りていつもの歯医者さんの気温表示を見てみると14度。風もほとんどないのでこれはテニス日和。
この日は1番コートで、森の熊さん、1059さん、タケチャンマンにえみちゃんが乱打をやっていました。この日は5人です。
暫く準備運動をしてから入れ替わって乱打に入れてもらいます。
体を動かすと暑いくらいで、試合には半袖Tシャツに短パンでやることに。
雲は少しあるのですが、テニスには気持ちいい天気です。

中京テレビの鉄塔が青空に突き出ています。
一休みしたらじゃんけんして試合です。5人でもなかなか決まらないんだなあ~
最初の試合は1059さんと組んで森の熊さん、えみちゃん組と対戦。このところの傾向ですが1059さんは最初の試合はまだまだパワー全開で調子いい。おかげで4:0の完封勝ち。久しぶりです。
えみちゃんは先週フルマラソンを走っていて疲労がまだ残っていたのでしょうか。いつもの粘りがイマイチか。まあ、フルマラソンを5時間台で走ればしばらくは疲労困憊ですよね。
次の試合は森の熊さんと組んでタケチャンマン、えみちゃん組と対戦。この試合はミスも多かったのですが、相変わらずの森の熊さんの動きを見たショットで何とか3:1で勝ち切りました。
この頃から風が少し出てきたのですが、微妙に球がオーバーしたりするのですがプレーに支障あるほどでもなく、気持ちいいぐらいです。
次の試合はタケチャンマンと組んで森の熊さん、1059さん組と対戦。結構白熱した試合になったのですが、最後は落として1:3の負け。まあ、こんなもんでしょう。
最後の試合はえみちゃんと組んでタケチャンマン、1059組と対戦。この頃になるとみんな4試合目となるので疲労困憊気味。タケチャンマンは肘が気になってきますし、1059さんもサーブは手抜きで打ってきます。そういう時にはえみちゃんの粘りが生きてきてデュースの続く一進一退の長い試合に。結局最後のゲームを勝ちきれずに2:2の引き分け。ここでほぼ12時30分近くになったのでコート整備して終了。
4人でえみちゃんに乗せてもらい八事に行くことに。
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「閉じていく帝国と逆説の21世紀経済」水野和夫

2018-03-17 07:51:25 | 
今週の本はこれ。

最近スケールの大きな話で資本主義の終焉を説いている水野和夫さんの最新(?、17年5月発行)の本です。
第1章は今までのおさらいなのですが、確か前にも書いたと思うのですが、利子率で歴史を見ていき、資本主義の分析を行うというのはシンプルで説得力があるのですが、シンプルすぎてどこまで精緻な実証研究がされているのか、経済史の分野では精緻な研究がたくさんあるだけに、ちょっと疑問です。
資本主義の始まりは1215年のラテラノ公会議でローマ教会が限度を超えない金利を容認したことにあるというのですが、そこから資本の自己増殖が始まり、中世から近代への移行期「長い16世紀」での超低金利では地中海を囲む「陸の世界」から「海の世界」に転化し、「海の世界」が限界に達すれば「電子・金融の世界」によって成長してきたが、もはやそれも限界で、新たに利潤を生む投資対象を見出すことが出来ずに、結果として低金利が続いている。
資本主義の始まりについてはいろいろな意見がありそうだし、その歴史をこうもシンプルに切っていいのかと思うんですよね。
でもいくら金融をじゃぶじゃぶにしてももはや利益を生み出すところが枯渇してきたので投資先がないというのは今の日本を見ていると肌感覚で分かります。まさに資本主義の終焉です。
グローバリゼーションの下、資本の利益と国民の利益が相反するようになり国家は資本に従属してしまいます。国民国家が機能不全になってきつつあるときに、トランプが現れた理由が理解できると思います。
ここからは予言的になるのですが、成長の糧を失った世界は、新しい中世に向かっていると。世界は有限であるという条件のもとに「閉じた帝国」に再編されつつあると。アメリカ帝国とEU帝国、そして、中国、ロシア、トルコも独裁者の下で帝国を目指しています。これは最近地政学観点からもよく言われている議論です。
著者はこうした定常状態になるのならば「閉じた経済圏」で市場経済を再構築することが必要というのですが、正直理論先行で現実世界に落とし込められないのではと思ってしまいます。日本がポスト近代の先頭に立つための提言もしています。
ただ、一つの意見としてはそれなりに説得力あり成り立つのですが、成長の夢を追うことなく定常状態の中での生活を受け入れるというのは、日本の国家戦略として受け入れられるにはなかなか難しいと思えます。いろいろ考えさせられるのですが、50年100年という長いレンジでこの日本はどうしていけばいいのか、耄碌した頭ではさっぱりわかりません。
ところで写真に写っているあとの2冊ですが、日本書紀については東アジアの中で考えるということの重要性を再認識しました。実際に日本書紀を書いたのはおそらく百済からの渡来人、日本書記の注記に頻繁に出てくる百済本記などの表記の比較からも書いた人の背景が分かってきます。難しいところは飛ばしても大勢に影響がないので割とスラスラ読めました。
池井戸潤の本はご存知「花咲舞」が主人公のもの。さすがテレビドラマでも評判だっただけあって面白い。でも銀行員が主人公の小説がこうも人気を呼ぶのはなぜ?銀行員というととかくお堅いだけと思われていたのですが、バブル期を経て頻発した金融不祥事を知ってしまったことによって、とかく金貸しの強みで偉そうにしているのに影ではとんでもないことをやっているんではないのか、でも銀行さんにはお金を借りているので逆らえないというアンビバレントな心情が反映しているのでしょうか。これ以外どういう業界だったら小説になるんだろうかとちょっと考えてしまいました。
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博物館「ダ・ヴィンチとアンギアーリの戦い」展

2018-03-14 15:41:23 | Weblog
土曜日は珍しくテニスもなくて完全休養日。
天気は晴れて暖かい日になったので家に閉じこもっているのはもったいない。
それでは博物館でも行ってみるか。
10時前にまず実家へ行き、目につくごみを拾うだけで掃除をしていない母を怒鳴りつつ掃除機をざっとかけてから、博物館まで歩いて行きます。
土曜日の午前なら空いているかと思ったのですが、入り口には人だかり。車もどんどん入ってきます。

まあ、天気がいいし、みんな考えることは同じようなものということでしょうか。
今は「ダ・ヴィンチとアンギアーリの戦い」展をやっています。

ダ・ヴィンチとついていますが、実際のダ・ヴィンチの絵が展示されいるわけではありません。
フィレンツェのベッキオ宮殿の五百人広間の壁画を依頼されて実際にダ・ヴィンチが制作に取り掛かったのですが、何らかの事情(油絵の具が壁に合わなかった?)で中止になってしまったのですが、その下絵は残っていて,後世それをもとに絵画として完成させているし、ダ・ヴィンチのその絵の構成は多くの影響を与えていることが分かる様に展示してあります。それだけでもダ・ヴィンチの天才が分かるのですが、その他色々なノートや草稿の写しもあってまさに万能の天才です。
ついでにと言うかダ・ヴィンチの活躍した時代を説明するためにマキュアべりの肖像画等もあって、これは塩野七生の出世作「チェーザレ・ボルジアあるいは華麗なる冷酷」を読んでいたので多少の予備知識もあって興味を持ってみることができました。
展示室の中は結構な人出で渋滞。あまりゆっくり見ることはできませんでしたが、この企画展も終盤で3月25にまでとあとわずか。追い込みの時期なのでこれぐらいは入らないとね。
お昼は家で食べると言ってあったので1時間ほどで出たのですが、レストランでは企画展にかこつけた特別のメニューもあるみたいです。

でもダ・ヴィンチの時代のフィレンツなりにカレーはあったんでしょうか。細かいことは詮索しないで楽しめればいいか。
まあ、人生暇つぶし、午前中はこれでそこそこ有意義に潰せました。
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久しぶりの干物つくり

2018-03-12 20:23:57 | Weblog
イオンの魚売り場を見ていると季節はずれの「鮎」を売っている。
当然養殖なのですが、18時過ぎで半額セールだったので迷いなく購入。

半額で3匹400円足らず。
この時期の養殖ものなので塩焼きではなくて干物にすることに。
まずは塩を振ってしばらく置いてから水洗いして塩気をとって水気をふき取ります。
これを背開きにします。

久しぶりなのでイマイチ包丁が震える。
包丁もしばらく研いでいないのがいけないか。
内臓はぷりぷりでうるかにしてもいいぐらいでしたが、養殖物はどうせ配合飼料だろうから美味しくないだろうし、潔く廃棄。
これを薄い塩水に漬けて30分。

川魚なので時間は短くても大丈夫。30分で十分です。
それをベランダで干すのですが、この日は風が強くて飛んでいきそう。
お陰で一晩干して朝になったらきれいに乾いていました。

干物と言えども出来立てが美味しいので夕飯の時に焼いて美味しい酒の肴になりました。

よく乾いていたので私は骨ごとバリバリ。
後には頭としっぽだけ残りました。
ちなみに塩水は、水400㏄に塩大匙1杯とお酒大匙1杯でした。
包丁は月に一度ぐらい握らないと腕がなまりますね。それから毎回研ぐことです。
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中野信子「脳はどこまでコントロールできるか?」

2018-03-09 21:53:40 | 
最近テレビの脳科学の専門家としてコメンテータとかに出ていることが多い中野信子さん。
脳科学というともっぱら池谷裕二の本を愛読していて、一度も著書を読んだことがなかったので手に取って読んでみました。

読んでみて正直それほど目新しい知見はなかったというと新書版だから当然か。
錯覚のメカニズムで「ゲシュタルト知覚」を説明しているのですが、ゲシュタルト心理学は私が学生時代にいたく感心して心理学の講義で聞いたことがあるのでもう40年以上前からあるもの。ゲシュタルトというのはドイツ語で全体性を持ったまとまりのある構造のことですが、人間の知覚というのは部分と全体とは違う、例えばある単語3つの認知時間とそれを組み合わせた言葉の認知時間は違う。脳は自分が見たいものを見ようとすると言った方がいいのか。これは心理学の分野なのですが、最近はfМRIなどを使って脳のどの部分が働いているとかどういう回路で信号が伝達されるかがだんだん解明されて来たので、脳科学的に人間の知覚構造が分かってきたということです。
興味が持てたところだけを書いてみると、
人間の脳には二重の意思決定回路があって
ひとつは、あらゆることに迅速に対応する「速いシステム」
もう一つは、論理的、理性的に判断する「遅いシステム」
人間は情報量の多さや変化の激しさに迅速に対応できるように、たいていは「速いシステム」はメインとして働いています。そのほうが生存戦略として有効だったのでしょう。でもこの速いシステムは荒っぽいのが欠点。間違いを検出するのは不得意です。
ところでカルフォルニア大学で誰をリーダーに選ぶかという実験をしたところ、優秀な人がリーダーに選ばれるのではなく「支配性」が高い人がリーダーに選ばれています。支配性の高い人は一番最初に発言してかつ、強い調子、確信に満ちた様子で話すのです。
この本でも安倍首相のことを書いていますが、安倍首相の力強く確信に満ちた態度が国民の高い支持率となっているということでしょうか。正直、安倍首相が「アベノミクス」の経済学的意味合いなり効果をどれだけ理解しているとは疑問ですが、集団同調圧力が強い日本で「この道しかない」と言われると肯いてしまうのが国民なんですね。
ちょっと話が飛びますが、コンラット・ローレンツという人が「攻撃」という本のなかで群れを成す魚についての実験を紹介しているのですが、群れの中の1匹だけを取り出してその魚から前脳を取りのぞいてみた。前脳のないこの魚は見、食べ、泳ぐ点では正常のものと変わらない。しかし、その個体が群れが離れた時仲間が1匹もついて来なくても一向に平気という行動上の特徴を持っている。餌を見つけたら、、あるいは何か別の理由でどこかへ行こうとしたら、仲間に影響を受けることなく決然と動き出す。すると、全群れが彼についていくのだ。手術を受けた魚は、その欠陥によって、まぎれもない「総統」になったと。欠陥を確信に満ちた態度と勘違いしないようにしなければ。でも日本人は勘違いしてついていきがちかも。指導者の前脳に欠陥が無いことを祈るばかりです。
脳には快楽中枢があって、快楽に関与する報酬系は生きていくのに必要なものを得たときに活性化するようにできていて「個体の維持」と「種の維持」の二つの内容がある。個体の維持は自分が生きていくために必要な食事とかを得ると快感を感じるようにできていて、「種の維持」では子孫を残すための行為=セックスに快感を感じるようにできている。人間に特徴的なことは、直接的な行為だけでなく「美しいもの」や「好奇心を満たすこと」「他者に褒められること・愛されること」「次世代を育てること」などより社会的・長期的な事柄も報酬系を活性化させるという点。
ところで理性的に判断していくと「種の生存」よりも「個体の維持」を優先する行動をとることが多くなる。最近の少子化というのは理性をつかさどる脳が発達しすぎたことによる必然の流れ…
男と女の違いとか依存症のメカニズムもドーパミンとセレトニンの量から説明していて、これは結構納得しますが、セレトニンとかドーパミンを直接外部から服用する方法とかはまだないんですよね。
まあ、200ページほどの新書ですので気軽に読んでみてください。
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