怪しい中年だったテニスクラブ

いつも半分酔っ払っていながらテニスをするという不健康なテニスクラブの活動日誌

椎名誠「ソーメンと世界遺産」

2015-02-27 07:25:28 | 
やることもなく手持ちぶたさの時に全くの暇つぶしに椎名誠のコラムというかエッセイとかをよく読む。そういっても椎名誠もこういう類の本は文学作品とも思っていないようなので多分怪しからんと怒りもしないだろう。サンデー毎日連載の「ナマコのからえばり」シリーズも順番に読んでいてこれは第8巻。

このシリーズはどちらかというと日記風に日々の出来事を書いている。
海へ行って魚を釣りたき火を囲んで騒ぐのは「雑魚釣り隊」シリーズです。

地方へ行って三角ベースボールなどをやるのは「新宿赤マント」シリーズなのです。

たまに内容が被っていることがあるとは言え連載を何本も抱え、よく書くことができるものだと感心します。
ちなみにいきなり某月某日というように本当に日記風に書かれているところは作者がコラムの話題に窮している時だそうです。
今回笑ってしまったのは、「選挙戦『自ら』問題」。選挙戦の時はとかく宣伝カーがでかい声で「よろしくお願いします」と騒がしいのですが、ここで取り上げているのは自転車に乗って回ってきた人。
「○○○○でございます。わたくし今宣伝カーの後ろから自転車をこいでおります。水から自転車をこいで走っております。」と連呼していた。ずっと自転車をこいでいることだけを連呼している。政策を語るわけでもなく、ただ自転車に乗って走っている、ということを叫び続けている。わが街にもそれで有名な人がいます。ご丁寧に背中に「本人」と書いた旗指し物をつけています。よほど自信があるのか全国各地でこうやるんだと教えていました。元祖ではないでしょうが、教祖ぐらいにはなっています。でも最近では神通力にも陰りが見えてきたのか、あまりお呼びがかからないので呼ばれていないのに勝手に応援していくなどとしていますが本人としては御不満なのではないでしょうか。
あれは何が言いたいのだろうか???自分が自転車に乗れることを自慢しているのだろうか。椎名家の嫁なんか自転車の前と後ろに子供載せて幼稚園に行っているけど、自慢せずに黙って行っている。
ポイントはやっぱり「自ら」だというのが椎名家の結論。「わしはこんなにえらい議員なのに、自ら自転車に乗って選挙区を走っているんだから、そこんとこよーく見ろよ」ということか。その日、椎名家では大変だったとか。
「お茶もう一杯熱いのを頼む」
「わたくし、ただいま自ら急須にお湯を注いでいます。」
「ありがとうございます。わたくし自ら右手と左手でお茶碗を掴み、自らの口でお茶を飲もうとしています」
漫画ですね。でも選挙戦ではその漫画を有難がってみんな投票するのでやめられないのです。ここから選挙戦の可笑しさを縷々述べているのですが詳しくは本を読んでください。
民主的選挙の下では選挙民のレベルに等しいレベルの人が選ばれる…わが街もそうなんでしょう。
ところでここでは椎名誠の受診した健康診断の話もあり個人情報を大公開しています。おおむね正常みたいで、一時高かった血圧も薬を飲むことなくスライスした玉ねぎを毎朝食べて改善したそうです。γGTPは160以上だったのですが、後の肝機能値は正常値なのでこれくらいは大目に見て問題なしとか。まあこれについては私もほぼ同じ数字なので「激しく同意」としておきます。もっとも私は椎名誠のようには飲めないので、体質が酒に弱いということでしょう。
ところで問題になるところもあり尿酸値は9.5とか。過去最高値だそうですが、この値はいつ痛風の発作が出てもおかしくないですね。早速プリン体ゼロのビールに変えたと書いてありましたが、あれはあまり美味しくないんですよね。体に悪いからこそプリン体というのは旨さの元なのです。
ところで過日ロンブーを見ていたら芸人の健康診断をやっていて有吉が尿酸値9.5。昨年より3キロほど太ったとかですが、仕事柄どうしても飲んで食べてしまうことが避けられないのでこれも職業病?
全部紹介するわけには行けませんが他にも思わずふふんと笑ってしまうところが満載です。
まあ、このナマコシリーズだけでなく赤マントシリーズでも雑魚釣り隊シリーズでも無理して寝っころがって読むことはしなくてもいいけど、暇な時にソファーでだらーっとしつつリラックスして読むには最適ですね。
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梅は咲いたか…

2015-02-24 21:13:18 | Weblog
日曜日神宮東公園を散歩すると梅の蕾が大分膨らんでいました。

枝によっては一つ二つ花が咲いているものも…
日も徐々に長くなってきて春が近づいてきています。

月末には花が咲いているでしょう。人によっては香りがあって桜より好きと言う人もいますが満開の桜とは比較にならないでしょう。
家に帰ってから、しばらくべランダにほかっておいたギンナンを料理?することに。
10粒ほどを封筒に入れて600ワットのレンジで30秒。
レンジの中でパンパンはぜるのですが、中には弾けないものも。こう言うのはペンチでこじ開ける。
中はきれいなギンナンです。でも小さい。とても売り物にはなりません。
塩を振って食べればちゃんとちゃんとのギンナンで美味しくいただきました。
純米酒をぐびぐび。
でも小さくてもギンナンは6~7粒食べればいいですね。
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2月21日瑞穂公園テニスコートの後はいつもの・・・

2015-02-23 20:35:22 | テニス
終わって7人全員でいつものしげすしへ。5時前なので当然お客は誰もいなくて2つのテーブルを占拠します。
森の熊さんはいまだ生ものは食べていないとか、ビールは自粛しているとかですが、まあ気にせず行きましょう。
最初はビールを2本だけ頼んでひとまず乾杯だけ。
生ものはちょっとと言うことなのでまずは「ぶり大根」を。

毎回違う器で出てきます。
この日はよく煮込まれていて大根には味が十分沁みていて骨までサクサクと食べれます。
やっぱりぶりの刺身もいるでしょう。

何故か3人テーブルで7切れ。最後の一切れには色々気を使います。
ビールを乾杯したら今度は焼酎「銀座のすずめ」のお湯割りへ。

7人なのですぐに空になってしまい、もう1本を追加。
今度は先回食べて美味しかったので「チカの塩焼き」を人数分の7匹。
頭から丸かじりできます。
これは生ものかどうか迷うところですが、蛸のぶつ切りもお願いします。

間八のかま焼きもお願いしたのですが、出てきたら大きくてびっくり。骨の間をほじくると食べ出があります。

焼酎もぐびぐびと飲んでいくと追加した1本も残りわずか。無理して全部飲まずに少しだけですが残しておくことに。
1時間ちょっとの間にOBさんは4回トイレに行きしかも1回の所要時間が長い。対抗してタケちゃんマンも行きます。コートでビールを飲んだ影響で私も3回とみんなが行くのでトイレが空くことが無く、水洗の水の流れが止まることがありませんでした。みんな歳を取るにしたがって前頭葉がスカスカになるのと比例して前立腺がパンパンになっていく…
〆は「バッテラ」と「鉄火」と「太巻き」を1人前づつで、半分ずつを盛ってそれぞれのテーブルにお願いしますと言う注文を出すと大旦那は?ちょっと難しい注文でしたでしょうか。

お勘定は一人2500円ほどでしたが、この日はタケちゃんマンが日ごろ領収書を提供しているお礼の確定申告還元セールということで出してくれました。
ゴチになりました
機嫌よく帰っていったのですが、瑞穂通に出てくると女将さんが自転車で追っかけてきました。私がカメラを忘れたので届けてくれたのです。そういえば先週もテーブルに忘れてきてその時は店の入り口で忘れ物と言われたのですが、一度ならず二度とどうも認知が進んできたようです。
ふらふらしつつ家に帰るとちょうど「男はつらいよ」が始まったところ。榊原るみがカワユイね~でも予想通り途中で寝ていました
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2月21日瑞穂公園テニスコート

2015-02-22 18:21:56 | テニス
金曜日は瑞穂通の八百玉で妙齢の美女二人と初老のじいさん3人で宴会。

ひれ酒を飲み、冷酒で「田酒」「磯自慢」「〆張鶴」と飲み進めていきました。

料理も美味しく

次の鰆磯自慢大吟醸粕漬け焼きが見かけはイマイチかもしれませんが抜群に美味しい。

グラタンに

平目のフライと

最後にたけのこご飯を食べるとおなかいっぱい。
酔いも結構回って家にたどり着いたら風呂に入らずと言うか入ろうとしたのですが力尽きて炬燵で寝込んでしまいました。床暖房も切られていて夜中に寒くて目が覚める。鼻水が出る中布団に潜り込み、朝起きてから風呂に入りました。なんか先週も同じようなことをしていたような…
と言うことで朝からけだるく天気はよかったのに午前中はぼーっとしていました。
昼過ぎてやっと気力を取り戻して13時40分には家を出て瑞穂公園テニスコートへ歩き出します
午後からは雲が出てきて今にもぽつりときそうになってきましたが、風はなくて気温もそんなに低くなくてテニスにはいい天気かも。
この日は4番コート。森の熊さん、タケちゃんマン、OBさん、はげ親父と乱打を早くも始めていて、1059さんがベンチにいました。さらにヤッターマンも来て久しぶりの7人の盛況
入れ替わってしばらく乱打をして一休み。どうも昨夜の後遺症か乱打をしてもまともに当たらないことが多い。なんだかな~
それでも持参したビールを飲んで気合を入れましょう。
じゃんけんして試合となるのですが、どういうわけかタケちゃんマンと森の熊さんはじゃんけんで必ず負ける。なんでだろうかな~

最初の試合は二日酔いコンビで1059さんと組んでヤッターマン、OBさん組と対戦。乱打の時と同様当たりそこねが多く、いいところなし。0:4の完敗でした。
ビールを飲んで気合を入れなおして今度ははげ親父と組んでヤッターマン、1059組と対戦。ここは意外なことにコンビネーション良くと言うかはげ親父が頑張ったというか粘り勝ちで3:1の勝利。
今度は森の熊さんと組んで1059、はげ親父組と対戦。希望的観測では勝てるはずだったのですが、一進一退の展開で結局2:2の引き分け。
ここまででタケちゃんマンは3試合こなしたのですが、ガラスの肘がもう限界とかでリタイア。順番が狂って入れ替わって組み換えしました。
今度はヤッターマンと組んでOBさん森の熊さん組と対戦。疲れもたまってきたのですが、ヤッターマンはまだまだ動けるので右に左に走って3:1で勝利。
最後の15分でもう1試合となったのですが、時間で切ることにしてもう一度ヤッターマンと組んで1059森の熊さん組と対戦。
お互いにサーブをキープして1:1となり、次に私のサーブもデュースになるのですが、時間なので次の1本勝負としたら、ここを落としてしまい終了。ちょっとしょうもない幕切れでした。
この日はタケちゃんマンの確定申告還元セールということで森の熊さんも含めて全員でしげすしへ行くことに。続きます。
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年金事務所の対応はグッドでした

2015-02-21 10:01:38 | Weblog
61歳になって、やっとと言うかいよいよと言うか年金受給年齢になりました。
共催組合から手続きの書類が来て、必要書類として年金加入期間証明が必要だそうです。
所管の年金事務所と言うことで熱田年金事務所に行ってきました。
まず総合受付で用件を言うと番号札をくれてひとまず受付書類を書くことに。
私の要件はいろいろある中でその他だったんですが、それを教えてくれるとよかったのに結構悩んでそこは空欄にしたまま待つことに。
待ち人数は3人で30分とあったのですが、実際には15分ほどで呼ばれました。
パーティションで仕切られた1番窓口でしたが、初老の担当者が最初にお待たせしましたとの言葉とともに名刺を出してくれて名乗ったのにはちょっとびっくり。条件反射でこちらも名刺を出さないといけないかと思ってしまいます。
要件を話すとパソコンをかちゃかちゃやってすぐに処理してくれました。申請書に住所と名前と基礎年金番号を書くのですが、やたらと名前と基礎年金番号を書くのはどうにかならないのでしょうか。最初の受付票から数えると名前は4回書きました。ただし本人が書いたということで印鑑は必要ありませんでした。必要だと書いてあったので、せっかく持って行ったのに。
身分証明も必要だと思ったのですが、私は自動車免許証を持っていないので家の中を探したら写真が付いた免許証として衛生管理者の免許があったので持って行ったのですが、それも必要なく健康保険証でOK、衛生管理者の免許証は有効期間が無いので書き換えすることなく写真もほぼ30年前のもの。これで通用するかという危惧もあり30年前の写真をさらすのも恥ずかしいので出さなくてよかった。
程なく加入期間を打ち出した紙を持ってきて内容を確認。後で郵送でもいいかというので「はい」。それほど急いでいないしすぐにいると言うと証明印を押すのに決済を取るのだろうからここからさらに何分か待つことになるのでしょう。
来週郵送してもらうことにしてこの日はこれで終了。結局全部で30分もかかりませんでした。
非常に丁寧で誠実な窓口対応で、他の行政機関も見習うべきでしょう。思えば消えた年金問題の時は年金事務所にお客が殺到して何時間待ちという時もあったとか。窓口でいきなり罵倒する人も多かったと思います。窓口に責任があるのではなく制度の問題なのですが、担当者としては理不尽な罵詈誹謗を受ける中で堪え難きを耐え、こう言う接遇を徹底してきたのでしょう。
いつも窓口対応では文句が多くクレーマーもどきのように言われている私ですが、ここは素直に「グッド」とほめておきす
厳しい状況の中でモチベーションを維持してきたのは立派です。
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吉田 類「酒場詩人の流儀」

2015-02-20 07:39:09 | 
毎週月曜日の夜9時からはいつも「吉田類の酒場放浪記」を見ている。
どことなくナルい曲(どうやら「エジプシャン・ファンタジー」という曲らしい)とともにいつものナレーション「酒場という名の聖地に酒を求め肴を求め彷徨う…」
なんということもない酔っ払いが大衆酒場で飲んでいるだけの番組ですが、ついつい見てしまいます。最近ではこの人気にあやかり女酒場放浪記などの類似番組もいくつか出てきました。でも、吉田類の酒場放浪記が一番ですね。
駅前の古くからやっている大衆酒場にふらりと入ってお奨めの肴を食べ、酒を飲む。たまたま店で飲んでいる人たちと交流しながら乾杯して回る。どちらかというと小汚いような店で出てくる肴もどて煮とか串焼きが多くて、しこたま飲んで食べて5千円もしないような店ばかり。どんなに酔っぱらっても店を出てから帰り際に「ではもう少しこの辺りで飲んできますか」と言いつつ去っていく…
最初はこの番組、吉田類が出演を渋っていたらBSだから誰も見る人いないし…と口説かれたとか。今では人気番組となって酒場に吉田類が登場するとすごい人気とか。
この本はそんな吉田類の最新作です。

そんな訳でこの本も図書館の予約が一杯で借りるのにかなり待たされました。中身は新聞に連載していたエッセイをまとめたものなのですが、「新潟日報」と「北海道新聞」なので当然ながら北海道と新潟の話題が多い。新聞連載なのでしょうが酒場での話よりも全国の心許す友との交歓とか野山を歩く中での自然とのふれあいとか故郷の高知県仁淀町の思い出とか至って真面に綴られています。
それにしても人気者になったせいかトークショウイベントに講演会にと日本全国を飛び回ってかつ飲みまわっているみたいで、もはや東京に現住所があるのかという状態みたいです。笑ってしまったのは、最近では東京の下町とか地方の盛り場で自分とそっくりのいでたちの男性と出会うことがあるとか、カールした髪の毛とハンティング帽をセットにした扮装グッズがネットで売られているとかだそうです。ちなみに、あの黒づくめの服ですが、ほとんどがアルマーニとか。お金かかっています。ある店ではいるはずのない弟と名乗る人が来店したとか。有名税ですね。そうかと思えば行きずりの方から「お体を大切にしてくださいね」と言葉をかけられることも多くなったとか。ある新聞の投句欄には「知らぬ地で俺も今宵は吉田類」という句が出ていたとか。これには思わず吉田類も噴き出してしまったそうです。
本業はイラストレーターにして俳人とかだそうですが、若かりし頃は山歩きと渓流釣りに没頭していたみたいで、そのころから日本全国を放浪していたみたい。今でも高尾山とか丹沢山系はわが庭のごとく歩いているみたいです。
番組を見ていれば分かりますが酒は高知県人の正統派らしく斗酒も辞さずというか。2升飲んだこともあるとか言っています。たまに番組の中でも半分ろれつが回っていなくなる時もあります。編集してあるので前後してあの酒は本当に飲んだのかと思う場面もあるのですが、たぶんテレビ画面に出ている以上に飲んでいるのでしょう。休肝日にはジョッキ2杯にするとかは阿川佐和子との対談でいっていました。
当然ながら俳句もお酒に纏わるものが多くて、俵万智と飲んだ時には
「汝も酔はば おぼろ月夜の タイタニック」
俵万智も酒豪なんでしたよね。
巻末に引用した俳句の一覧が載っていますが、気に入ったのを書いてみます
「懐手 竜馬は夢を 離さざる」
竜馬の懐に入っているのはピストルではなくて「夢」。高知県人の志が出ていますね。
「グッバイを 鞄に詰めて 冬の旅」
今や日本列島を旅してまわり、俳句と酒との仲ものっぴきならなくなって暇なしの前のめりの日々を送っている、そんな日々の一句です。
「火酒過ぎて 亡者の船に 揺られたる」
これは二日酔いの句でしょうが、わかりますね~。
これだけ毎日酒を飲めるというのは体力があるのでしょうが、ご自愛していただきたいものです。
ちなみに酒場放浪記の気分の色濃いものを読みたいのであればNHK出版の「酒場歳時記」も併せて読んだ方がいいと思います。でもどうしてこれがNHK出版なのでしょうか。
もちろんTBSから番組本は出ていて、

これはもう第8巻まででています。
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「猫を抱いて象と泳ぐ」小川洋子

2015-02-18 07:33:57 | 
この本の題名を見て内容を想像できるだろうか。
小川洋子の小説は題名からは訳が分からない内容のものが多い。「ブラフマンの埋葬」って言うけどブラフマンって何?「ことり」が鳥とお話しできるおじさんの話って想像だにしないよね。
この本も何だろうと思って最初を読んでみると
「リトル・アリョーヒンが、リトル・アリョーヒンと呼ばれるようになるずっと以前の話から、まずは始めたいと思う。」
これは一体全体、外国の物語か?
リトル・アリョーヒンていうのはどこの国の人?
実はアリョーヒンていうのはロシア人でチェスの世界での伝説の名人の名前。
この小説は天才的なチェス少年の物語です。チェスの基礎知識がないといまいち理解できないところがあるのですが、そんなところはスルーして乏しい将棋の基礎知識で想像しながら読んでも十分心に沁みわたります。

チェスに天賦の才がありながら、何故か盤上を見て指すことができずに、盤の下に潜り込んでしか指せない少年。
少年が愛していたデパートの屋上で大きくなりすぎて下に降りることができずそのまま屋上で一生を終えた象のインディラ。
少年にチェスの手ほどきをした古い回送バスに住んでいたマスター。
マスターの「慌てるな、坊や」と言う言葉は力強くリフレインしています。
マスターの飼っていた猫の名前が「ポーン」で、少年はいつもチェスの盤の下で猫を抱いて心を落ち着けていました。
その猫を抱いてチェスの盤の下の海原を象と一緒に泳いでいる少年。どうやらこれが題名の由来です。
少年は人前に出ることが無くと言うか人前に出ることができなくてチェスの盤の下に潜って人形の「リトル・アリョーヒン」を操ることによってチェスを指すのですが、チェスは単に勝ち負けを競うのではなくて盤上でその人の人生と言うか志を醸しだすもの。
お互いの死力を尽くしつつ最強でなく最善の道を探る駒の動きによって美しい棋譜が出来上がっていきます。駒の動きに隠された暗号から、バイオリンの音色を聴き取り、虹の配色を見出し、どんな天才も言葉にできなかった哲学を読み取っていく。ライバルたちが指す一手一手の中に一瞬の光を発見し深く心打たれる試合。チェスと言う海に自ら発する光だけを頼りに泳ぐ少年の姿。チェスと言うもののゲームの奥深さに読む人を誘います。
まったく浮世離れした物語ですが、物悲しくて、なぜか心が洗われる小説です。
いつも少年を励ます言葉「慌てるな、坊や」
ここに出てくる主人公の少年も回送バスで半ば隠遁生活を送っていて少年にチェスを教えたマスターもデパートの屋上を降りることができない象のインディラも「リトル・アヒョーヒン」の助手をしていたミイラと言う名の少女も「リトル・アヒョーヒン」の製作費を出した富豪の老嬢も、みんなどこか悲しい。でもそんな悲しい人生を恨むことなく、自らの運命に抗うことなく、自分たちの務めを一生懸命全うしています。
チェックメイト。
人生って勝ち負けだけではなくて、悲しくも美しいもの…


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2月14日瑞穂公園テニスコートの後はいつもの・・・

2015-02-16 07:17:20 | テニス
終わっていつものようにしげすしへ。
まだ時間が早いので奥のテーブルで大旦那が新聞を読んでいました。
その奥のテーブルに4人で陣取り、まずはビールで乾杯。
前回と同じでお勧めのぶりの刺身をいただきます。

前回と違ってこの日は1切れは小さいのですが8切れありました。
脂が乗っていてウマ~い。
この日は寒いのでビールは1本だけにして焼酎のお湯割りに。
「銀座のすずめ」を1本ください。

この日は前回頼んだイワシのたたきが無いので、イワシの生姜煮を。

4人なのでちゃんと4切れあります。5人で来れば5切れなのかな?
どうもあまり進歩が無いのですが、またしても前回頼んだぶり大根を注文。

今回は夕方のディナータイムだからなのか出てきた器が違う。
なんかちょっと高級そうで量も多そうですが目の錯覚?
ここで大将がぶりのアラ焼をサービスで出してくれました。ありがとうございます。

焼酎をぐびぐび。
それではホワイトボードに書いてあるので「小鯛の笹漬け」を。

若狭の名物ですよね。
刺身をもう一つと「カジキの刺身」

と、ここで大将が何やら怪しげな中国のお酒を持ち出してきて1杯飲んでみなさいとのこと。
マオタイ酒なの?アルコール分は40度あります。中国語で何やら書いてあるのですがよく分からない。

小さなグラスでぐびりと飲むのですが、マオタイ酒ほど癖はないか…でも香りが強い。
1059さん曰く紫禁城で飲んだ40度の「牛乳酒」と似ているとか。
かなり香りが強いので中華料理のエビチリとか麻婆豆腐とか回鍋肉の香辛料が強い料理には合いそうですが和食にはちょっとちょっとかな。
もっと飲んでもいいよと言われたのですが、1杯でもういいです。
口直しではないのですが、大将がチカの塩焼きを勧めてくれたので、お願いします。

北海道の淡水魚ですよね。ワカサギの仲間だったかな。骨まで食べれます。
この時点で焼酎は1本飲んでしまい、〆に。
この日はバッテラに。

写真を撮る前に残り1切れになってしまいました。
最後にデザートにフルーツのパインが出てきて6時前に終了。

お勘定は9400円で一人2500円徴収。600円は基金へ入れておきました。
ここから歩いて帰ったのですが、さすがに疲れて足が重かったのでした。
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2月14日瑞穂公園テニスコート

2015-02-15 11:22:56 | テニス
前夜飲みすぎ騒ぎすぎたので、二日酔いの気分どんよりの朝でした。
飲みすぎると何故か出口方面が切れ血を見てしまいます。いきまないようにしなさいと言われるのですが、座ったままでいるわけも行かず、どうしても血を見てしまい便器を赤く染めるのでした。
とりあえずボラギノールをぬって午前中は静かに過ごしていました。
こんなんではテニスも欠席かと思ったのですが、お昼を食べると少し気分も落ち着き13時40分には家を出て歩き出しました
天気は雲が多めですが一応晴れ。でも風もあり気温は低くて寒い。
それでも瑞穂公園テニスコートまで歩いていると結構体も温まり汗もかいています。
コートに着くと1059さんとOBさんがいるだけ。6番コートでしたが、時間が来たので3人で乱打を始めます。はげ親父は胃腸風邪だそうですし、タケちゃんマンはガラスの肘でリタイア。森の熊さんやヤッターマンは?
しばらく乱打をやっているとヤッターマンが登場。これで何とか4人で試合ができます。
北陸上競技場ではジュニアのサッカーの試合をやっているのか結構声援の声がうるさい。

さらに暫くしてohーislさんが登場。5人になりました。
それではとじゃんけんして試合に。
最初は1059さんと組んでヤッターマン、OBさん組と対戦。結構風が強くて微妙にボレーのミスが多かったのですが、何とか2:2の引き分けに。
続いてヤッターマンと組んで1059、ohーisl組と対戦したのですが、ここでは1059さんのサーブがデュースの連続で1試合分以上やった気分で、結局ここを落としたことで戦意喪失したのか、この後もデュースのゲームがあったのですが、すべて落とし長い試合でしたが結果は0:4の完敗に。
一休みしてから今度はohーislと組んでOBさん、1059組と対戦。風の影響もあって一進一退の展開になり私がohーislの足を引っ張ります。結局2:2の引き分けがやっとでした。
一休みしているときに川沿いの桜の枝を見るともう芽がかなり膨らんできています。

春は一歩一歩近づいています。
今度はOBさんと組んでヤッターマン、ohーisl組と対戦。もうかなりばねが切れかけていたのですが、何とか1ゲームを取れたんですが、そこまでが精いっぱい。1:3でした。まあ、1ゲーム取れたから良しとしましょう。
最後はもう一度OBさんと組んでヤッターマン、1059組と対戦。1059さんはもうばねが伸びきった感じで、ここはなんと3ゲーム連取。ここで16時25分になったのでタイムアウト。終了してコート整備します。終わり良ければ総て良しとしておきましょう。
終わっていつもの4人でいつものしげすしへ行きます。
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2月11日瑞穂公園テニスコートの後はいつもの

2015-02-13 07:18:39 | テニス
テニスを終えて、頑なに帰るという森の熊さんを除いて5人でいつものしげすしへ。
まずはビールを2本で乾杯。
最初はお勧めのぶりの刺身。出てくるとちゃんと5人で食べやすいように5切れありました。

結構1切れが大きい。
タケちゃんマンは青魚は食べれないのですが、イワシのたたきも注文しました。

コートでビールを結構飲んできた(確か3人で500缶3本に350缶2本)ので、焼酎に。
キープしてあるのはなかったので麦焼酎の「銀座のすずめ」を1本おろすことに。水割りで飲みます。
ついでにぶり大根をお願いしたのですが、美味しかったのでもう1個追加。

焼酎をぐびり。
続いてマグロのカマ焼きを頼んだのですが、生憎切れているとか。それでは代わりにほほ肉ステーキをお願いします。

焼酎をぐびぐび飲んでいると大将がサービスでサヨリの干物を出してくれました。

あわせてゲソ焼も追加。

いつの間にか焼酎は1本なくなっていました。
なくなったところで〆にばってらと鉄火巻きを1人前づつ。

最後にフルーツのパインが出て終了。

お勘定は11000円ちょっと。一人2000円で端数は基金から出しました。
結構酔っぱらってしまい、店を出る時にはカメラは忘れておかみさんに持ってきてもらうはヘロヘロでした。
このままヘロヘロで歩いて帰ったのですが、家に着いたらソファーに倒れこんでひと眠り
夕飯にはおなかがまったく減っていなかったのですが、ここでも竹鶴をロックで飲んでしまい、昼から夜まで断続的に飲んだ日となりました。
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