以前居酒屋で飲んでいて、丁度その頃読んだばかりの有川浩の「阪急電車」をほめ、有川浩なんて言うけど男なんだ、初めて読んだけど面白いねと言っていたら、一緒に飲んでいたひげみのさんが、「図書館戦争」を持っているので今度送りますと言ってくれた。
後日言葉通りに「図書館戦争」を①から④まで、さらに「シアター!」「レインツリーの国」も一緒に送ってくれました。
「図書館戦争」は映画化されてばんばん宣伝していたのですが、設定があまりにも荒唐無稽な感があって、二の足を踏んでいました。しかし文庫本を読んでみると、本の世界に浸ってしまうので、荒唐無稽の設定に入り込んでしまい、これも面白い。何より作者の本と図書館に対する篤い思いが溢れています。
この頃の「はだしのゲン」の騒動を見ると検閲と言うものがいつの間にか忍び込んでくるというのもあながちありえない事ではないみたいです。
冒頭に書いてある図書館の自由に関する宣言
1 図書館は資料収集の自由を有する。
2 図書館は資料提供の自由を有する。
3 図書館は利用者の秘密を守る。
4 図書館はすべての不当な検閲に反対する。
図書館の自由が侵される時、われわれは団結して、あくまで自由を守る。
私たちが自覚して自由を守らないといつの間にか暗黒の時代になってしまうかもしれません。この本でも触れられているのですが、今でも放送禁止の言葉「盲撃ち、按摩、片手落ち、乞食、そしてなんと床屋まで」は数多くあります。私たちの知らない間に波風を立たせないよう言葉狩りが行われています。古典落語の名作が放送できない、それどころか演じることも難しくなる時代です。単なるエンターテイメントではなく、そういう時代の風潮にノンと言う強い意思がこの本には溢れています。
それにしても主人公の笠原郁は映画の宣伝のイメージが強くて、本を読んでいても栄倉奈々の顔が思い浮かんでくるのには閉口。相手役の堂上篤の岡田准一のイメージはなぜか薄いんですけど。もう少しごつい感じですかね。絶えずぶつかっている純情な二人の行方はお決まりのコースでハラホレしながら4巻までつないでいくのは有川浩の手馴れた仕事です。
二人を取り巻く手塚光と篠崎麻子、玄田竜介と折口マキ、小牧幹久と中沢毬江のいわば脇役人もそれぞれ魅力的で一癖あってうまく絡んでいます。個人的には篠崎麻子は如何に美人と言えども悪魔的過ぎて近寄りたくないですけどね。
と言うわけで4巻を楽しく読むことが出来ました。ひげみのさん、ありがとうございました。映画は見ていないのですが、どうだったんでしょう。ちょっと現実離れした世界にうまく入り込むことが出来ればいいんですけど・・・やっぱり主演は体育会系で足がきれいな栄倉かなぁ・・・
後日言葉通りに「図書館戦争」を①から④まで、さらに「シアター!」「レインツリーの国」も一緒に送ってくれました。
「図書館戦争」は映画化されてばんばん宣伝していたのですが、設定があまりにも荒唐無稽な感があって、二の足を踏んでいました。しかし文庫本を読んでみると、本の世界に浸ってしまうので、荒唐無稽の設定に入り込んでしまい、これも面白い。何より作者の本と図書館に対する篤い思いが溢れています。
この頃の「はだしのゲン」の騒動を見ると検閲と言うものがいつの間にか忍び込んでくるというのもあながちありえない事ではないみたいです。
冒頭に書いてある図書館の自由に関する宣言
1 図書館は資料収集の自由を有する。
2 図書館は資料提供の自由を有する。
3 図書館は利用者の秘密を守る。
4 図書館はすべての不当な検閲に反対する。
図書館の自由が侵される時、われわれは団結して、あくまで自由を守る。
私たちが自覚して自由を守らないといつの間にか暗黒の時代になってしまうかもしれません。この本でも触れられているのですが、今でも放送禁止の言葉「盲撃ち、按摩、片手落ち、乞食、そしてなんと床屋まで」は数多くあります。私たちの知らない間に波風を立たせないよう言葉狩りが行われています。古典落語の名作が放送できない、それどころか演じることも難しくなる時代です。単なるエンターテイメントではなく、そういう時代の風潮にノンと言う強い意思がこの本には溢れています。
それにしても主人公の笠原郁は映画の宣伝のイメージが強くて、本を読んでいても栄倉奈々の顔が思い浮かんでくるのには閉口。相手役の堂上篤の岡田准一のイメージはなぜか薄いんですけど。もう少しごつい感じですかね。絶えずぶつかっている純情な二人の行方はお決まりのコースでハラホレしながら4巻までつないでいくのは有川浩の手馴れた仕事です。
二人を取り巻く手塚光と篠崎麻子、玄田竜介と折口マキ、小牧幹久と中沢毬江のいわば脇役人もそれぞれ魅力的で一癖あってうまく絡んでいます。個人的には篠崎麻子は如何に美人と言えども悪魔的過ぎて近寄りたくないですけどね。
と言うわけで4巻を楽しく読むことが出来ました。ひげみのさん、ありがとうございました。映画は見ていないのですが、どうだったんでしょう。ちょっと現実離れした世界にうまく入り込むことが出来ればいいんですけど・・・やっぱり主演は体育会系で足がきれいな栄倉かなぁ・・・