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遠い昔のTV番組を再現しようというムチャな試み

読まれないにはわけがある?

2014-09-07 22:09:28 | ミステリ
デュ・モーリア~レベッカ (河出版世界文学全集別巻-4) デュ・モーリア~レベッカ (河出版世界文学全集別巻-4)
価格:(税込)
発売日:1967

異色作家シリーズは無事ロングセラーを続けてる(何でエリンが引っかからんかったんだ?)ようだけどブラウンの創元文庫以外に他の作品が復刊されたヒトはいるのかにゃ?いやデュ・モーリアは現在けっこう入手可能な方なのかもわからんが・・・
いやもう子供の時はダイジェストを読んで正解だった、この全文はとにかくクドい(また訳文硬い)、自意識過剰なヒロインの、その頃はああもあったろう、これからこうもあるだろうという想像シーンが文章の半分ぐらいじゃないか、それに加えて根性悪な女中頭の「前の奥様はああだったこうだった」も相当にスサマジイ、そういうとこがかなりの部分(一部は記憶あり)削られててホントに幸いだった

イギリス人の著者がジェーン・エアを意識してないハズはないと思うけど、ダンナの性格違い過ぎ
「もっとも憎むものをさえ間接的にせよ殺害するというのは僕の趣味ではないのだよ」(byジェーンのロチェスタ、ウロ覚えでゴメン)
「なんにも後悔しない、ぼくはレベッカを殺してよかったと思っている」(byレベッカのマキシム、ネタばれゴメン、でもほとんど忘れてた、こんなはっきり言ってたとは)
どんな事情であれヒトを殺した上に死体を遺棄して罰を受けないのはよくないんじゃないか?いや奥さんが生きてるのに他の女の子と結婚しようとするのもよくはないけど・・・って重さが違うだろ!!!

館の炎上で話が終るのも共通、マキシムは(ロチェスタとは違って)視力を失くしてないんだよね、「私」がモノを読んで聞かせてるという最初の記述が何か曖昧で・・・

Rebecca2 Rebecca ともあれ私が古書でゲトしたのはこのもの、昭和50年に日本でドラマ化された(こちら)ので河出の全集から再版されたのであるらしい(奥付によれば)、ヒロイン関根恵子(当時20歳)、マキシム高橋幸治(当時40歳)、何かカッコイイよね、どんなアレンジだったんだか、だけど今やデータは皆無らしいのである・・・え、そ、その時点ですらそーなの???!!!


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