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遠い昔のTV番組を再現しようというムチャな試み

エドガー・アラン・ポー

2009-08-07 14:32:42 | ミステリ

生誕200年とのこと、考えてみればずいぶん昔のヒトなのだ、フランスの大デュマより7年下、イギリスのディケンズよりは3年上、亡くなったのは1849年(若かったんだね)で、その前年にわが国の曲亭馬琴が没している(こちらは81歳)

当時はリアル小説の他に怪奇やファンタジーやホラーが存在してたけど、読者をだますのが目的の「ミステリ」はジャンルとしてまだなかった、そら「モルグ街」の評価が高い(クイーンの採点)のもしゃーないかもね

だけどそれだったら「汝こそその人なり」をもっと評価してもらいたい、これこそがどんな意味でもミステリの基本を押えた名作なのだ、その意味でポーをミステリの元祖とすることに私は全然異議がない

だけどはっきり言ってデュパンという探偵キャラのことは評価しない、「丁半必勝法」(盗まれた手紙)なんてジョークもいいとこで、この小ざかしい子供に、圧勝するのはむずかしいかもしれないがイーブンにするだけなら勝負感覚ゼロの私にだってわけはない、サイコロに相手をさせればよいのだ、ヒトの心は読めても未来予知はできまい、アッハッハッハ、ザマ見ろ(なんてムキになるほどのことじゃないが)、またサイコロの1が5回(正確には何回と言ったのか忘れた)続けて出たら、それは1しか出ないサイコロの可能性が高いんで、「次は1じゃない」に賭けるのは無謀というものだよ、デュパン殿?

というわけで私のポー作品ベスト5
1 汝こそその人なり
2 大うずまき
3 ウィリアム・ウィルソン
4 黒猫
5 落とし穴と振り子

1は文句なしのミステリ、2と5は迫真のスリラーというか冒険というべきか、3と4はホラーいや怪異、子供の時はさほどと思わなかったけど、考えれば考えるほどにコワいお話だと思う


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