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■【成功企業・元気な会社・頑張っている社長】 安定感のある「三」と女性目線の「彩り」で発展を期待 1c08-3908

2023-09-05 12:03:00 | 【経営】 成功企業・元気な会社

■【成功企業・元気な会社・頑張っている社長】 安定感のある「三」と女性目線の「彩り」で発展を期待 1c08-3908

 経営コンサルタントを半世紀にわたってやってきた経験から、すこしでも皆様のご参考になればとお届けしています。

 成功企業・元気な会社・頑張っている社長は、皆様から寄せられたり、私が支援したり、見聞したりした企業の事例を紹介していますが、お陰様で、毎回拍手をいただいています。

 また、あなたのクライアント・顧問先やお知り合いの会社で、ここで紹介したい企業・団体等がありましたら、是非ご連絡ください。

■ 安定感のある「三」と女性目線の「彩り」で発展を期待 1c08-3908

 清流・仁淀川(によどがわ)の水の恵みを受けて栄えた1000年の紙の町・高知県土佐市に本社を置くS社は、土佐和紙の生産技術を活用した不織布を用いて、美容や調理、生活関連の商品の企画開発・販売を行っている。同社の商品は、「高知家のいい物・おいしい物発見コンクール」非食品部門の大賞や高知県地場産業大賞の奨励賞を受賞するなど、その品質の高さには定評がある。最近では、浅尾沈下橋(あそおちんかばし)など仁淀川流域が舞台として数多く登場するアニメ映画「竜とそばかすの姫」とのタイアップ商品を販売し、話題となった。

 同社は、不織布の製造・開発を手掛ける三和製紙を中心とした企業グループの一員である。他のグループ企業には、不織布を使用した化粧品や台所用品、介護用品などを製造・販売する三昭紙業や不織布の原料となる楮(こうぞ)を栽培するクリーンアグリなどがある。いずれも土佐市を拠点とし、土佐和紙の伝統を受け継いで活用しているのだが、社名を並べてみると、ひとつ気づいたことがある。「三」の付く社名が多いのだ。

 三彩の代表取締役である鈴木佐知代氏によると、「数字の3は安定感のある数字として、グループ企業の社名でよく用いている」という。そう言われてみると、「三」を使った語句には、三種の神器や徳川御三家、三位一体など、安定した感じを与えるものが多い。さらに、日本三景(松島、天橋立、宮島)や世界三大美女(クレオパトラ、楊貴妃、小野小町)、日本三大祭り(神田祭、祇園祭、天神祭)など、他にも候補がありそうだが、3つでまとめるとなぜかおさまりがいい。一説によると、「三」の代表格ともいえる三角形が安定した構造で、橋や建物の梁の部分によく使われており、こうしたことから安定感のある数字とのイメージが定着したという。

 話を三彩に戻すと、同社は「三」に、女性だけの会社で彩りを添えるという意味で「彩」を付けて社名にしたという。2012年の創業時は鈴木氏を含めて女性2人、現在も女性4人で仕事をしている。その社名のとおり、土佐和紙の安定した技術と品質に、女性ならではの目線で新しい工夫を施して商品を開発している。販路の拡大や情報発信力の強化、ブランドコンセプトの明確化など多くの課題を抱えているが、安定感と彩りで今後のいっそうの発展を期待したい。

  出典: e-中小企業ネットマガジン掲載承認規定に基づき作成

 

 
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