■■【経営コンサルタントのトンボの目】 いす型からシート、枕に変貌
経営コンサルタント事務所
B・M・S・21代表 山本 修 先生
日本経営士協会 常務理事 関西支部長
山本先生は、美容サロンを独立開業され、その経験を元にサロン経営者に「商品管理」「顧客管理」「計数管理」を提案し、サロン経営の生産性向上に成果を上げてこられました。近年は中小企業のコンサルタントとしてもご活躍中です。
また「日本経営士協会 常務理事」という重責を担うとともに「関西支部長」としても活躍されておられます。
※筆者詳細情報→ http://www.jmca.or.jp/meibo/pd/0060.htm
◆ いす型からシート、枕に変貌 ◆
~ マッサージ機、格安でも高機能 ~
かつてはチェア型が主流だったマッサージ機で、自前のいすの上に敷くシート型や首元に据えるまくら型などの商品が増えている。30万~40万円台が中心とされたチェア型と比べ、格段に値段が安いためで、最近では部位に特化したりヒーターを内蔵したりと機能性の高い商品も登場。高齢者に限らず幅広い世代の人気を集めている。
■人の手の温もり
椅子に敷くシート型のマッサージ機は、シート内部に電動の「もみ玉」と呼ばれる球状の突起を備えるタイプが多く、コリをほぐしたい部分にシートを当てて使用する。従来の主流だったチェア型のような複雑な動きは出来ないものの、高額なチェア型と比べ、10分の1程度の価格で購入出来るのが魅力だ。
健康機器などを製造するアテックス社(大阪市平野区)では、椅子に掛けて手軽に使えるシート型のマッサージ機「AX-HXT218」を販売。この機種は、「リズムたたき」と「ひねりもみ」という二通りの療法を同時に出来る。全ての「もみ玉」にヒーターを内蔵。人の手の温もりを再現した。温めながらマッサージの効果を高めるという。
担当者は「椅子やソファーでくつろぎながら肩や腰をマッサージ出来ます」と話す。マッサージ機の販売などを手掛けるドリームファクトリ(大阪市北区)は、首や太もものこりをほぐすのに最適なまくら型のマッサージ機「Dr.Air3のマッサージピロ―」を販売している。
高電圧をかけて電界を発生させ、治療する医療機器「電位治療器」などを製造してきた実績を商品開発に活かしたと言い、担当者は「家庭において頂きたいものを、よりお求めやすい価格で届けたい」と説明する。
■単価はアップ
調査会社GfKジャパンによると、平成27年の家電量販店のマッサージチェア市場は金額ベースで前年から2割減少。逆に単価は伸び、27年の税抜き平均価格は22万7千円と5%のびた。
これは比較的安いチェア型より低額なシート型などへの移行が進んでいるためとみられ、担当者も「チェアの需要の一部がシートにとられているのも一因」と指摘している。
実際、シート型等簡易機種の市場は金額ベースで3割ほど増えており、担当者はシートは依然、プラス成長が続いている。と分析する。
■変わる売り場
こうした消費者ニーズを反映し、大阪・梅田のヨドバシカメラマルチメディア梅田でも売り場の構成が大きく変化、チェア型の売り場が狭くなる一方でシート型の隣列スペースが増えている。「以前にはチェアを置いていたフロアに、今ではシートを置いています」と担当者。
同店は、ひざ下全体をつかんでほぐすフジ医療機器(大阪市中央区)のマッサージ機や、オムロンのクッションマッサージャーHM-341なども人気だという。
産経新聞 5月16日夕刊掲載記事より
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