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■■【経営コンサルタントの発見・発想】見えないコトが、見える人<5>

2016-03-02 09:38:14 | 経営コンサルタントからのメッセージ

■■【経営コンサルタントの発見・発想】見えないコトが、見える人<5>

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★★ お客様の「望んでいること」が分かればいいのに・・・

★★ でも何もしていない、うまくできていない、どうすれば?

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 今回は、新ビジネスや問題解決のアイデア、新しい価値(サービス)を「発想する」後半で、思考を深め収束していくお話です。行動観察の結果に基づいて、かつてない新サービス(価値)の発想をまとめていきます。

 

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◆◆ いろいろある発想法の利用

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 使える「発想法」が世の中にはたくさんあります。書籍などを参考にして、その方法(フレームワーク)を利用するのが分かりやすいでしょう。私も数種類の方法と型を使っており、下図は既存の手法を参考にした一例です。ここでは初期ステップから数ステップ展開しながら発想し、新規アイデアを生み出していきます。

      

 

 また別の指針として、経験上、分かりやすく思考できる方法が2つあります。「①何かと何かを組み合わせる」、「②何かを取り除く、ゼロとか無しにする」というものです。

 

 ①は、発明やまだ存在しないものを生み出すのではなく、既存のもの、質の異なるものを使って考えます。「ヴュジャデ」(デジャヴ:既視感の逆読み?)という言葉をご存じでしょうか?既に存在し見慣れているものが、考え方の組み合わせや異なる使い方により、初めてとか、新しく見えるとかに感じることです。

 

 ②の例は、世の中にたくさんあります。料金を無料にする、カロリーや脂質をゼロにする、間のステップや部品の一部を取り除く(羽根のない扇風機の例)、などなど。最初はありえない気がしますが、実に面白いことが起こります。

 

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◆◆ アイデアがつながる

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 私は、普段ひらめいたこと、なぜかいいと感じたことなどを、PCやノートに記録しています。あるアイデアを練っているとき、全く別のことをしているときなどに、これらの記録が頭の中で相互にフッとつながって驚くことがあります。

 

 更にアイデアがつながる方法として、人とのコミュニケーションがあります。

 私は一昨年、大学の先生と共同で「創造性の開発」について研究を行いました。その中で「コミュニケーションの力」に感心したのです。試作した創造性開発ツールを数名のチームに試してもらったとき、他の人と作ったものを見せ合い対話することにより、個人の創造性が更に発展していく状況が確認できました。個人の知が自己を越えていき、他とつながっていくのです。そして再度自己に戻ってくると、また新たな創造が自己の中に芽生えてくるのです。

 

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◆◆ 発想をまとめる

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 アイデアを選択し、詰めていくときのコツの一つは、そのアイデアから自社に向けて「つながり」を考えることです。自社の既存の立ち位置と、アイデアに距離感がある場合、そのアイデアのために自社としてどうすべきか、何をすべきかと思考し、自社へ「つなげていく」ことを意識すれば、まとめやすくなります。

 

 結果としてアイデアから「仮説」を作ります。仮説は論理的であることも必要です。また、行動学や心理学に照らして裏付けできれば、後々人を説得することに役立ちます。

 

 そして何より「人」中心の方向を見失わないことです。アイデアが対象となる人に適用しづらい、使い勝手が悪い、物理的に困難ではいけません。例えば高齢者向けのサービスだと、どんな制約があるかイメージしてみてください。

 

 この「発想する」ところは、一番やりがいのある、奥深いステップです。一人ではなく数人で、自由なコミュニケーションの中で行うことをお勧めします。

 

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◆◆ 「壁」について

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 仮説ができ、次に進める前にぶつかる「壁」があります。実際にはもっと早く、活動を始める前からその壁が現われます。それは、企業として、また経営としてみたとき、仮説(新アイデア)を「承認できないという壁」です。

 アイデアが、従来の会社の方針、実績、経歴、立場とかなり異なる、ありえない、予め収益や成果が分かりにくい、投資額を越えている、あいまい過ぎる、リスクが大きすぎるとして、マネジメントからブレーキをかけられるのです。

 

 今までにない新しいこと、いわゆるイノベーションには、その壁を越えることが不可欠ですが、口で言うほど簡単ではありません。壁との戦いが、重要なヤマでもあります。諦めず、思考を止めず、何とか越えようとする強い意志やチームワーク、説得力が必要になります。

 

 ここでやろうとしていることは、人が他の人やモノと接したときの「経験」を行動観察で発見して発想し、他では得られない「新経験」を生み出そう、ということを狙っています。なかなか周りに分かってもらえない場面もあるでしょう。従来の延長である改善とか拡張とは異なり、新しいこと、創造、未知への挑戦なのです。

 

 もしかしたら、この壁が当ストーリーの最大のネックかもしれません。

 

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 次回<その6>が最終となります。手間や費用をできるだけかけないで、独自にすぐにでも始めてみましょう。「観察」から始める、新価値(サービス)発見・発想の活動を。当ストーリーは、ご自分の、または御社の今後を左右する「気づき」と「発見の習慣」が生まれることを狙っています。

 

ジャンル:
ビジネス実用
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