■■【経営コンサルタントQ&A】 経営士という資格は?
「経営コンサルタントって、一体何をやってくれるのですか?」と企業の経営者・管理職から訊かれることがあります。ガクッとしてしまいますが、われわれ経営コンサルタントが、平素きちんと説明をしたり、その仕事ぶりを見ていただいたりすることが少ないからと反省をしています。
また、これから経営コンサルタントを目指す人たちは、「中小企業診断士資格を取らないと経営コンサルタントにはなれない」「経営コンサルタントになるにはどうしたらよいのでしょうか」「高校生ですが、経営コンサルタントになるには大学のどの学部がよいでしょうか」等々いろいろな質問を受けます。
そのような質問にお答えして参りたいと思いますので、ご質問がありましたらお寄せください。
【質問】
経営士という資格は、どのような資格で、どのようにしたら取れるのでしょうか?
【回答】
「経営士」は、昭和23年に公認会計士法制定が国会で決まると当時の通産省や産業界の勧奨で、日本における最初の経営コンサルタント資格として昭和26年に発足準備が始まり、昭和28年9月10日より資格付与が開始された、伝統ある資格です。
10年遅れて昭和38年に中小企業診断士の資格が制定されるに当たり、当協会の先生方が中小企業診断士(当時「中小企業診断員」と呼ばれた)の育成に大変なる貢献をしてきました。
経営士と中小企業診断士とでは、資格付与のコンセプトが異なります。
経営士は、中小企業から大企業までを対象としたコンサルティングをすることを目的としています。
それに対して、中小企業診断士は、中小企業振興法に基づく、官公庁などへの届出などの業務を独占的に行うための資格です。
税理士が、税務申告書類を作成する資格を有するのと類似した業務の資格なのです。
したがって、審査基準も、その業務を行うための基本的な知識を身に付けているか否かにウェイトが高いのに対して、経営士の資格審査は、経験・実績・実力などのウェイトが高いのです。
経営士と中小企業の違い
http://www.jmca.or.jp/consultantjouhou/keieishi-chushi.htm
◆【経営コンサルタントの育成と資格付与】