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経営コンサルタントへの道

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【カシャリ!庭園めぐりの旅】宮城県大崎市 旧有備館および庭園5 兜島・鶴ヶ島・亀子中島 1465

2023-04-09 16:33:52 | 【カシャリ!庭園めぐりの旅】

  【カシャリ!庭園めぐりの旅】宮城県大崎市 旧有備館および庭園5 兜島・鶴ヶ島・亀子中島 1465

 

 

 若い頃からひとり旅が好きで、経営コンサルタントとして独立してからは、仕事の合間に旅をしたのか、旅行の合間に仕事をしたのかわかりませんが、カメラをぶら下げて【カシャリ! ひとり旅】をしてきました。

 旅のテーマは寺社や庭園めぐりです。

 日本には「日本庭園」と呼ばれる庭園だけではなく、「イングリッシュガーデン」など、海外の庭園形式をした庭園も多数あります。寺社を訪れたときに、想定していなかったところに、庭園を発見することがあります。

 下手の横好きで、【カシャリ! ひとり旅】を続けていますが、その一環で訪れた庭園を順次紹介してまいりたいと思います。

■ 宮城県大崎市 旧有備館および庭園5 兜島・鶴ヶ島・亀子中島 1465 

 「有備館」は、江戸時代の仙台藩家臣である岩出山伊達家が開設した、家臣の子弟を教育する郷学(学問所)です。開校は十代邦直が当主の嘉永3(1850)年頃と考えられ、岩出山城北側の隠居所・下屋敷の敷地内に開設されました。

 現存する有備館の「御改所(主屋)」は、二代宗敏の隠居所として延宝5(1677)年に建てられた可能性が高い建物で、下屋敷としても利用され「対影楼」と呼ばれました。

 明治維新後の明治2(1869)年には,有備館の御改所と附属屋は岩出山伊達家の居宅となり、庭園とともに守り伝えられてきました。

 昭和8(1933)年2月28日、居宅と庭園は「旧有備館および庭園」として国の史跡及び名勝に指定され、昭和45(1970)年に岩出山伊達家の厚意により岩出山町(現大崎市)に移管され、一般に公開されるようになりました。

 池を取り囲む庭園は、四季折々の景色を楽しむことができ、特に、晴れた日に見える、水に映える庭園と御改所は荘重で優美なたたずまいを見せてくれます。
 

アクセス
 宮城県大崎市岩出山字上川原町6 0229-72-1344
 営業時間 9:00-17:00(最終入館は16:30まで)
 定休日  月曜日(祝日の場合は翌日)・年末年始(12月29日~1月3日)
 料金
 【個人】 大人350円、高校生260円、小・中学生180円
 最寄駅
  JR陸羽東線有備館駅 最寄駅から徒歩1分

  東北新幹線古川駅で陸羽東線新庄方向行きの列車
 駐車場  あり
 公式サイト https://yubikan.jp/top.html

 

【コメント】

 新幹線古川駅でJR陸羽東線の山形県新庄駅方向に向かう列車に乗ります。1時間に一本ほどの本数で、時間帯によっては増減がありますので、時刻表の確認は不可欠です。

 古川駅周辺も、時間を過ごせるような喫茶店などはあまり期待できません。

 

 旧有備館庭園は、伊達家の関わり代表的な庭園のひとつです。交通の便はあまり良いところにあるわけではないのですが、訪れる価値はある庭園といえます。

 

 

右下方向が北

 

古川方向 ◀ 有備館駅▶ 新庄方向

 

 

 

 

 

 

 

北: 左上方向

 

 旧有備館庭園 兜島・鶴ヶ島・亀子中島 

 

 

御中島茶亭前から見た対岸

 

鶴ヶ島と亀子中島

 

右は対岸の「出先」

 

 

サルスベリの古木

 

付属屋前から右手に御中島を見ながら

 

小径を兜島方向に東進します。

 

 

御中島の茶亭が見えます

 

 

東進してきた小径の突き当たりから北方向を見ます。

 

中央に旧有備館付属屋や御中島に渡る土橋が見えます。

 

左手が兜島です。

 

岸から1m強しか離れていませんが独立してるので島です。

 

 

御中島の茶亭が松の木の間から顔を出しています。

 

 

左を見ますと入り口から対角線上にある最も奥に続く小径があり

 

小径に沿って竹の並木になっています。

 

<旧有備館6へ続く>

 

宮城県大崎市 旧有備館および庭園1 有備館駅と有備館の森公園   

宮城県大崎市 旧有備館および庭園2 周囲から覗く有備館庭園    

宮城県大崎市 旧有備館および庭園3 有備館庭園エントランスと付属屋




ユーチューブで視る 【カシャリ!庭園めぐりの旅】

写真集は、下記URLよりご覧いただくことができます。

静止画: http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmeisho.htm
映像:  http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmovie.htm 

【 注 】 映像集と庭園めぐりは、重複した映像が含まれています


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【カシャリ!庭園めぐりの旅】宮城県大崎市 旧有備館および庭園4 御中島と茶室 1465

2023-04-08 11:28:33 | 【カシャリ!庭園めぐりの旅】

 

  【カシャリ!庭園めぐりの旅】宮城県大崎市 旧有備館および庭園4 御中島と茶室 1465

 

 

 若い頃からひとり旅が好きで、経営コンサルタントとして独立してからは、仕事の合間に旅をしたのか、旅行の合間に仕事をしたのかわかりませんが、カメラをぶら下げて【カシャリ! ひとり旅】をしてきました。



 旅のテーマは寺社や庭園めぐりです。

 

 日本には「日本庭園」と呼ばれる庭園だけではなく、「イングリッシュガーデン」など、海外の庭園形式をした庭園も多数あります。寺社を訪れたときに、想定していなかったところに、庭園を発見することがあります。



 下手の横好きで、【カシャリ! ひとり旅】を続けていますが、その一環で訪れた庭園を順次紹介してまいりたいと思います。



■ 宮城県大崎市 旧有備館および庭園4 御中島と茶室 

 

 「有備館」は、江戸時代の仙台藩家臣である岩出山伊達家が開設した、家臣の子弟を教育する郷学(学問所)です。開校は十代邦直が当主の嘉永3(1850)年頃と考えられ、岩出山城北側の隠居所・下屋敷の敷地内に開設されました。



 現存する有備館の「御改所(主屋)」は、二代宗敏の隠居所として延宝5(1677)年に建てられた可能性が高い建物で、下屋敷としても利用され「対影楼」と呼ばれました。



 明治維新後の明治2(1869)年には,有備館の御改所と附属屋は岩出山伊達家の居宅となり、庭園とともに守り伝えられてきました。



 昭和8(1933)年2月28日、居宅と庭園は「旧有備館および庭園」として国の史跡及び名勝に指定され、昭和45(1970)年に岩出山伊達家の厚意により岩出山町(現大崎市)に移管され、一般に公開されるようになりました。



 池を取り囲む庭園は、四季折々の景色を楽しむことができ、特に、晴れた日に見える、水に映える庭園と御改所は荘重で優美なたたずまいを見せてくれます。

 

アクセス

 宮城県大崎市岩出山字上川原町6 0229-72-1344

 営業時間 9:00-17:00(最終入館は16:30まで)

 定休日  月曜日(祝日の場合は翌日)・年末年始(12月29日~1月3日)

 料金

 【個人】 大人350円、高校生260円、小・中学生180円

 最寄駅

  JR陸羽東線有備館駅 最寄駅から徒歩1分

  東北新幹線古川駅で陸羽東線新庄方向行きの列車

 駐車場  あり

 公式サイト https://yubikan.jp/top.html

 

【コメント】

 新幹線古川駅でJR陸羽東線の山形県新庄駅方向に向かう列車に乗ります。1時間に一本ほどの本数で、時間帯によっては増減がありますので、時刻表の確認は不可欠です。

 古川駅周辺も、時間を過ごせるような喫茶店などはあまり期待できません。

 旧有備館庭園は、伊達家の関わり代表的な庭園のひとつです。交通の便はあまり良いところにあるわけではないのですが、訪れる価値はある庭園といえます。

 

 

 

右下方向が北

 

古川方向 ◀ 有備館駅▶ 新庄方向

 

 

 

 

 

 

 

北: 左上方向

 

 

 

 旧有備館庭園 御中島と茶亭 

 

 

 

 

塀重御門

 

付属屋玄関の左側に、庭園に通じる門があります。

 

 

庭園は付属屋の前に広がり、御中島は、この写真左手

 

松の枝がわずかに見えます。

 

 

御中島

 

附属矢川から見た御中島北側

 

左手に見える土橋から島に渡れます。

 

 

右に御中島の松、左手(見えない)に塀重御門

 

写真を直進すると庭園右回りのコース

 

橋の左たもとに松が見えます。(下写真)

 

 

天皇・皇后行幸記念植樹の松

 

 

御中島への橋のたもとにある石

 

 

 

 

御中島への橋を渡る

 

 

橋奥に立つ松

 

 

御中島への橋を渡りきったところから見た付属屋(旧有備館)

 

左の松は、御中島の北に植えられた松

 

 

御中島の北所の松

 

 

御中島の小径を進むと左手に茶亭が見えてきました。

 

 

御中島南端から見た島の北半分

 

 

茶亭裏

 

 

御中島茶亭前から見た対岸

 

鶴ヶ島と亀子中島

 

右は対岸の「出先」

 

御中島対岸 出先、築山方向

 

<旧有備館5へ続く>

 

宮城県大崎市 旧有備館および庭園1 有備館駅と有備館の森公園   

宮城県大崎市 旧有備館および庭園2 周囲から覗く有備館庭園    

宮城県大崎市 旧有備館および庭園3 有備館庭園エントランスと付属屋







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【カシャリ!庭園めぐりの旅】宮城県大崎市 旧有備館および庭園3 有備館庭園エントランスと付属屋 1465

2023-04-07 14:46:57 | 【カシャリ!庭園めぐりの旅】

  【カシャリ!庭園めぐりの旅】宮城県大崎市 旧有備館および庭園3 有備館庭園エントランスと付属屋 1465

 

 

 若い頃からひとり旅が好きで、経営コンサルタントとして独立してからは、仕事の合間に旅をしたのか、旅行の合間に仕事をしたのかわかりませんが、カメラをぶら下げて【カシャリ! ひとり旅】をしてきました。

 旅のテーマは寺社や庭園めぐりです。

 

 日本には「日本庭園」と呼ばれる庭園だけではなく、「イングリッシュガーデン」など、海外の庭園形式をした庭園も多数あります。寺社を訪れたときに、想定していなかったところに、庭園を発見することがあります。

 下手の横好きで、【カシャリ! ひとり旅】を続けていますが、その一環で訪れた庭園を順次紹介してまいりたいと思います。



■ 宮城県大崎市 旧有備館および庭園2 周囲から覗く有備館庭園 

 「有備館」は、江戸時代の仙台藩家臣である岩出山伊達家が開設した、家臣の子弟を教育する郷学(学問所)です。開校は十代邦直が当主の嘉永3(1850)年頃と考えられ、岩出山城北側の隠居所・下屋敷の敷地内に開設されました。

 現存する有備館の「御改所(主屋)」は、二代宗敏の隠居所として延宝5(1677)年に建てられた可能性が高い建物で、下屋敷としても利用され「対影楼」と呼ばれました。

 明治維新後の明治2(1869)年には,有備館の御改所と附属屋は岩出山伊達家の居宅となり、庭園とともに守り伝えられてきました。

 昭和8(1933)年2月28日、居宅と庭園は「旧有備館および庭園」として国の史跡及び名勝に指定され、昭和45(1970)年に岩出山伊達家の厚意により岩出山町(現大崎市)に移管され、一般に公開されるようになりました。

 池を取り囲む庭園は、四季折々の景色を楽しむことができ、特に、晴れた日に見える、水に映える庭園と御改所は荘重で優美なたたずまいを見せてくれます。

アクセス
 宮城県大崎市岩出山字上川原町6 0229-72-1344
 営業時間 9:00-17:00(最終入館は16:30まで)
 定休日  月曜日(祝日の場合は翌日)・年末年始(12月29日~1月3日)
 料金
  【個人】 大人350円、高校生260円、小・中学生180円
 最寄駅
  JR陸羽東線有備館駅 最寄駅から徒歩1分

  東北新幹線古川駅で陸羽東線新庄方向行きの列車
 駐車場  あり
 公式サイト https://yubikan.jp/top.html

【コメント】

 新幹線古川駅でJR陸羽東線の山形県新庄駅方向に向かう列車に乗ります。1時間に一本ほどの本数で、時間帯によっては増減がありますので、時刻表の確認は不可欠です。

 古川駅周辺も、時間を過ごせるような喫茶店などはあまり期待できません。

 

 旧有備館庭園は、伊達家の関わり代表的な庭園のひとつです。交通の便はあまり良いところにあるわけではないのですが、訪れる価値はある庭園といえます。

 

右下方向が北

古川方向 ◀ 有備館駅▶ 新庄方向

新幹線古河駅で、陸羽東線新庄方向行きに乗り換え

20分ほどのところにあります有備館駅で下車

徒歩1分

 

 

 

 

入り口

正門は、左方向の庭園中央付近にあります。

 

庭園マップ

 

付属屋

入り口門を入ってすぐ左手に

かやぶき屋根、土壁でできた建物が見えます。

 

大きなサルスベリの古木が付属屋前に立っています。

 

正門(内側)

 

正門(道路側)

 

旧有備館付属屋入り口

 

 

入り口の間

掛け軸は、青木滄海の歌

 

炉のある部屋

玄関入って右の間(それより奥は撮影禁止)

 

下の間

 

中の間と奥が御上の間

 

中の間と御上の間の間にある欄間

 

御上の間

 

御上の間の床の間

 

御上の間の違い棚

 

御上の間の障子窓

 

宮城県大崎市 旧有備館および庭園1 有備館駅と有備館の森公園   

宮城県大崎市 旧有備館および庭園2 周囲から覗く有備館庭園    

宮城県大崎市 旧有備館および庭園3 有備館庭園エントランスと付属屋




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写真集は、下記URLよりご覧いただくことができます。

静止画: http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmeisho.htm
映像:  http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmovie.htm 

【 注 】 映像集と庭園めぐりは、重複した映像が含まれています


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【カシャリ!庭園めぐりの旅】 岩手県盛岡市 南昌荘6 北池を散策 池泉廻遊式庭園と明治時代の和風建築

2023-04-06 10:53:07 | 【カシャリ!庭園めぐりの旅】

  【カシャリ!庭園めぐりの旅】 岩手県盛岡市 南昌荘6 北池を散策 池泉廻遊式庭園と明治時代の和風建築

 

 

 若い頃からひとり旅が好きで、経営コンサルタントとして独立してからは、仕事の合間に旅をしたのか、旅行の合間に仕事をしたのかわかりませんが、カメラをぶら下げて【カシャリ! ひとり旅】をしてきました。

 旅のテーマは寺社や庭園めぐりです。

 日本には「日本庭園」と呼ばれる庭園だけではなく、「イングリッシュガーデン」など、海外の庭園形式をした庭園も多数あります。寺社を訪れたときに、想定していなかったところに、庭園を発見することがあります。

 下手の横好きで、【カシャリ! ひとり旅】を続けていますが、その一環で訪れた庭園を順次紹介してまいりたいと思います。

■ 岩手県盛岡市 南昌荘6 北池周辺を散策 西池と茶室 池泉廻遊式庭園と明治時代の和風建築

 

 南昌荘(なんしょうそう)は、盛岡駅南東2キロほどのところに位置し、2000年に一般公開されました。明治時代の和風建築と池泉回遊式庭園があり、盛岡の隠れた名所とも言われ、リピーターの多い所です。

 「四季折々、庭の表情を変え、日本の伝統的な建物が醸し出す安らぐ場所」という類いの声が訪問者から聞かれるそうです。

 いわて生活協同組合が所有し、春のひなまつりから各種作品の展示会、お茶会、コンサートなど多彩な催し物や、俳句会、趣味の会の会場としても利用されています。

 南昌荘の座敷は、2007年のNHK連続テレビ小説「どんど晴れ」の草笛光子さん演ずる大女将の部屋のモデルにもなりました。広い廊下や縁側とあわせて、老舗旅館の趣を味わえます。

 明治18年に建てられ、盛岡市の「保護庭園・景観重要建造物」に指定されています。庭園は、阿部仁太郎と川目末松という地元の庭師の作庭によります。阿部仁太郎の息子・阿部長太郎は、『大清水多賀庭園』を作庭していますので、阿部家は盛岡の有力作庭家一家でありそうです。

 「盛岡市自然環境及び歴史的環境保全条例」に基づいて、市内の由緒・由来のある建造物や都市景観上保全が必要な歴史的建造物を景観重要建造物としても指定しています

 南昌荘の庭園は、国登録記念物、盛岡市指定保護庭園・景観重要建造物に指定され、盛岡市の保護庭園として管理されているようです。

 この辺りの有力大名だった南部氏の城下町であっただけに、時代は異なるものの建物は盛岡市の保存建造物としても評価できます。

 『旧古河庭園』、『無鄰菴庭園』、『慶沢園』等とも並ぶ庭園と評価する人もいるほどの名園といえます。

 敷地が、主屋から池泉に向かってゆるやかに下っていく感じは、日本を代表する作庭家・小川治兵衛を彷彿させる造成になっています。一風変わった雰囲気を醸し出す石造物もあり、近代庭園という感じがあります。

 建物が高床式になっているところが、東京や関西でよく見られる近代庭園と一味違う所といえます。主屋の“南昌の間”から座って眺めても、見渡せるのが特徴でもあるといえます。

 桜、新緑、紅葉の時期は最高といえますが、四季を通じて近代日本庭園を味わえるところがお薦めです。

 茶房も利用できますので、お茶だけではなくコーヒーなども楽しめます。上述の南昌の間の窓際に席を取っていただくと庭園を見下ろす感じで楽しめます。ちなみに、お抹茶の和菓子には、中に栗の入ったおしぼりで、少々甘みが強いですし、大きめですので、それを前提にご注文されてはいかがでしょうか。


 元は1885年(明治18年)、盛岡出身の実業家・瀬川安五郎の邸宅の庭園でした。瀬川安五郎は、盛岡藩の両替商の家に生まれた後、明治維新に入ると生糸商として、また、秋田の荒川鉱山の経営に乗り出し、“みちのくの鉱山王”の異名をとるほどになりました。

 その後、所有車が何代かに変わり、現在は後述のように生活協同組合が運営しています。

 “平民宰相”の愛称のある原敬夫妻が1カ月滞在したり、伊藤博文が韓国皇太子・李垠殿下とともに訪れ園遊会を開いたりと中央の政治家も来訪するほどでした。

 大正時代には、岩手銀行の前身・盛岡銀行の頭取をつとめるなどで“金田一財閥”を築いた金田一勝定が購入し、増築され、現在にまで残っています。

 近年、南昌荘の歴史的な邸宅・庭園が高層マンションに建て替えられる話が持ち上がり、この文化遺産を守ろうと盛岡市の生活協同組合が購入して存続の危機期を回避できたそうです。

【アドバイス】
 

 冬期は、入園できる時間帯が短いのと、月曜日と火曜日の二日間が休園となっていますので、スケジュールを決める時に注意が必要です。

 また、公共交通機関の利用ですと、やや不便なところにあります。盛岡城址公園から、徒歩でも15~20分程度ですので、それも一考かと思います。
 また、住宅街に位置しますので、ナビなどを利用すると良いでしょう。
 

アクセス
 

 JR東北新幹線 盛岡駅より徒歩30分弱
 盛岡駅より路線バス「下の橋町」バス停下車 徒歩3分(所要時間:7分、 150 円、距離  1.7 km)
 〒020-0875 岩手県盛岡市清水町13-46
 

↑ クリック拡大

 

 

崩れた石灯籠も飾りのうち

 

西池から北池に渡る

 

北池

奥は主屋「南昌荘」

 

北池

他の二つの池に比して小さく、細長いです。

 

北池水源の石組み

ここから他の池に流れ込んでゆきます。

 

南昌荘池泉の水源

 

北池から続く踏み石

 

踏み石の先は南昌荘

「南昌の間」が高床式になっているのがよく解ります。

 

難焦燥したから西池庭園を望む

 

南昌荘前から太鼓橋・蓬莱橋方向を見る

左が東池

 

このあと、お抹茶をいただいて帰京の途へ

 

「南昌荘」 インデックス

盛岡市 南昌荘1 前庭と建物 池泉廻遊式庭園と明治時代の和風建築   

盛岡市 南昌荘2 名残雛と建物内部 池泉廻遊式庭園と明治時代の和風建築

盛岡市 南昌荘3 東池庭園と高砂松 池泉廻遊式庭園と明治時代の和風建築

盛岡市 南昌荘4 逢来橋と石像 池泉廻遊式庭園と明治時代の和風建築  

盛岡市 南昌荘5 西池と茶室 池泉廻遊式庭園と明治時代の和風建築   

盛岡市 南昌荘6 北池を散策 池泉廻遊式庭園と明治時代の和風建築   

 

  リスト http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmovie.htm

 

 

  ■ カシャリ! ひとり旅




ユーチューブで視る 【カシャリ!庭園めぐりの旅】

写真集は、下記URLよりご覧いただくことができます。

静止画: http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmeisho.htm
映像:  http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmovie.htm 

【 注 】 映像集と庭園めぐりは、重複した映像が含まれています


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【カシャリ!庭園めぐりの旅】 岩手県盛岡市 南昌荘5 西池と茶室 池泉廻遊式庭園と明治時代の和風建築

2023-04-06 10:23:00 | 【カシャリ!庭園めぐりの旅】

 

  【カシャリ!庭園めぐりの旅】 岩手県盛岡市 南昌荘5 西池と茶室 池泉廻遊式庭園と明治時代の和風建築

 

 

 若い頃からひとり旅が好きで、経営コンサルタントとして独立してからは、仕事の合間に旅をしたのか、旅行の合間に仕事をしたのかわかりませんが、カメラをぶら下げて【カシャリ! ひとり旅】をしてきました。

 旅のテーマは寺社や庭園めぐりです。

 日本には「日本庭園」と呼ばれる庭園だけではなく、「イングリッシュガーデン」など、海外の庭園形式をした庭園も多数あります。寺社を訪れたときに、想定していなかったところに、庭園を発見することがあります。

 下手の横好きで、【カシャリ! ひとり旅】を続けていますが、その一環で訪れた庭園を順次紹介してまいりたいと思います。

■ 岩手県盛岡市 南昌荘5 西池と茶室 池泉廻遊式庭園と明治時代の和風建築

 南昌荘(なんしょうそう)は、盛岡駅南東2キロほどのところに位置し、2000年に一般公開されました。明治時代の和風建築と池泉回遊式庭園があり、盛岡の隠れた名所とも言われ、リピーターの多い所です。

 「四季折々、庭の表情を変え、日本の伝統的な建物が醸し出す安らぐ場所」という類いの声が訪問者から聞かれるそうです。

 いわて生活協同組合が所有し、春のひなまつりから各種作品の展示会、お茶会、コンサートなど多彩な催し物や、俳句会、趣味の会の会場としても利用されています。

 南昌荘の座敷は、2007年のNHK連続テレビ小説「どんど晴れ」の草笛光子さん演ずる大女将の部屋のモデルにもなりました。広い廊下や縁側とあわせて、老舗旅館の趣を味わえます。

 明治18年に建てられ、盛岡市の「保護庭園・景観重要建造物」に指定されています。庭園は、阿部仁太郎と川目末松という地元の庭師の作庭によります。阿部仁太郎の息子・阿部長太郎は、『大清水多賀庭園』を作庭していますので、阿部家は盛岡の有力作庭家一家でありそうです。

 「盛岡市自然環境及び歴史的環境保全条例」に基づいて、市内の由緒・由来のある建造物や都市景観上保全が必要な歴史的建造物を景観重要建造物としても指定しています

 南昌荘の庭園は、国登録記念物、盛岡市指定保護庭園・景観重要建造物に指定され、盛岡市の保護庭園として管理されているようです。

 この辺りの有力大名だった南部氏の城下町であっただけに、時代は異なるものの建物は盛岡市の保存建造物としても評価できます。

 『旧古河庭園』、『無鄰菴庭園』、『慶沢園』等とも並ぶ庭園と評価する人もいるほどの名園といえます。

 敷地が、主屋から池泉に向かってゆるやかに下っていく感じは、日本を代表する作庭家・小川治兵衛を彷彿させる造成になっています。一風変わった雰囲気を醸し出す石造物もあり、近代庭園という感じがあります。

 建物が高床式になっているところが、東京や関西でよく見られる近代庭園と一味違う所といえます。主屋の“南昌の間”から座って眺めても、見渡せるのが特徴でもあるといえます。

 桜、新緑、紅葉の時期は最高といえますが、四季を通じて近代日本庭園を味わえるところがお薦めです。

 茶房も利用できますので、お茶だけではなくコーヒーなども楽しめます。上述の南昌の間の窓際に席を取っていただくと庭園を見下ろす感じで楽しめます。ちなみに、お抹茶の和菓子には、中に栗の入ったおしぼりで、少々甘みが強いですし、大きめですので、それを前提にご注文されてはいかがでしょうか。


 元は1885年(明治18年)、盛岡出身の実業家・瀬川安五郎の邸宅の庭園でした。瀬川安五郎は、盛岡藩の両替商の家に生まれた後、明治維新に入ると生糸商として、また、秋田の荒川鉱山の経営に乗り出し、“みちのくの鉱山王”の異名をとるほどになりました。

 その後、所有車が何代かに変わり、現在は後述のように生活協同組合が運営しています。

 “平民宰相”の愛称のある原敬夫妻が1カ月滞在したり、伊藤博文が韓国皇太子・李垠殿下とともに訪れ園遊会を開いたりと中央の政治家も来訪するほどでした。

 大正時代には、岩手銀行の前身・盛岡銀行の頭取をつとめるなどで“金田一財閥”を築いた金田一勝定が購入し、増築され、現在にまで残っています。

 近年、南昌荘の歴史的な邸宅・庭園が高層マンションに建て替えられる話が持ち上がり、この文化遺産を守ろうと盛岡市の生活協同組合が購入して存続の危機期を回避できたそうです。



【アドバイス】
 

 冬期は、入園できる時間帯が短いのと、月曜日と火曜日の二日間が休園となっていますので、スケジュールを決める時に注意が必要です。

 また、公共交通機関の利用ですと、やや不便なところにあります。盛岡城址公園から、徒歩でも15~20分程度ですので、それも一考かと思います。
 また、住宅街に位置しますので、ナビなどを利用すると良いでしょう。
 

アクセス
  JR東北新幹線 盛岡駅より徒歩30分弱
 盛岡駅より路線バス「下の橋町」バス停下車 徒歩3分(所要時間:7分、 150 円、距離  1.7 km)
 〒020-0875 岩手県盛岡市清水町13-46
 

 

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庭園南西奥

 

庭園南西奥に通じる石橋

東西の池を結ぶせせらぎ

 

茶室

石橋の畔に石灯籠が立ち、その奥に茶室があります。

 

茶室

結構多人数でも茶会を開けそうな茶室です。

 

茶室の北側・西池の畔に立つ四阿(あずまや)

倒れそうに見えますが、これで正常なようです。

ベンチ部分はゆがんでいません。

 

四阿の傍らに立つ石灯籠

 

四阿と太鼓橋の間に藤棚が見えます。

 

藤の根っこでしょうか モダンアートを連想させる形状

 

藤棚越しに見る太鼓橋・蓬莱橋

 

茶室前から西池庭園を望む

橋の右に四阿が立つ

 

西池

東池が細長く続いているのに対して

西池は円形に近い形状

 

西池の畔に立つ松

 

西池と四阿

 

西池と茶室

 

西池の石橋

 

西池に懸かる石橋

 

西池北半分

 

 

「南昌荘6」へ続く

盛岡市 南昌荘1 前庭と建物 池泉廻遊式庭園と明治時代の和風建築   

盛岡市 南昌荘2 名残雛と建物内部 池泉廻遊式庭園と明治時代の和風建築

盛岡市 南昌荘3 東池庭園と高砂松 池泉廻遊式庭園と明治時代の和風建築

盛岡市 南昌荘4 逢来橋と石像 池泉廻遊式庭園と明治時代の和風建築  

盛岡市 南昌荘5 西池と茶室 池泉廻遊式庭園と明治時代の和風建築   

盛岡市 南昌荘6 北池を散策 池泉廻遊式庭園と明治時代の和風建築   

 

  リスト http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmovie.htm

 

  ■ カシャリ! ひとり旅

 




ユーチューブで視る 【カシャリ!庭園めぐりの旅】

写真集は、下記URLよりご覧いただくことができます。

静止画: http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmeisho.htm
映像:  http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmovie.htm 

【 注 】 映像集と庭園めぐりは、重複した映像が含まれています


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【カシャリ!庭園めぐりの旅】 宮城県村田町 西湖山龍島院・庭園3 宮城県新観光名所百選 須弥山 1472

2023-04-04 17:28:36 | 【カシャリ!庭園めぐりの旅】

 


  【カシャリ!庭園めぐりの旅】 宮城県村田町 西湖山龍島院・庭園3 宮城県新観光名所百選 須弥山 1472


 



 


 若い頃からひとり旅が好きで、経営コンサルタントとして独立してからは、仕事の合間に旅をしたのか、旅行の合間に仕事をしたのかわかりませんが、カメラをぶら下げて【カシャリ! ひとり旅】をしてきました。

 旅のテーマは寺社や庭園めぐりです。


 日本には「日本庭園」と呼ばれる庭園だけではなく、「イングリッシュガーデン」など、海外の庭園形式をした庭園も多数あります。寺社を訪れたときに、想定していなかったところに、庭園を発見することがあります。

 下手の横好きで、【カシャリ! ひとり旅】を続けていますが、その一環で訪れた庭園を順次紹介してまいりたいと思います。

■ 宮城県村田町 西湖山龍島院・庭園3 宮城県新観光名所百選 須弥山 1472 


 


 「龍島院」(りゅうとういん)は、宮城県村田町にある曹洞宗の寺院で、山号を「西湖山(せいこざん)」といいます。

 室町時代(天授年間)新潟県村上市耕雲寺七世審岩正察和尚により開山した、重要伝統的建造物群保存地区である宮城県村田町にある伊達家の菩提寺です。

 京都にて永眠した柴田刈田三万石城主伊達宗高(政宗七男・二十歳)の遺骸を当院に葬って以来、 伊達家より寺領を授かりました。伊達政宗の息子である村田藩主・伊達宗高の御廟があります。

 斜面の高い位置にある龍門爆からの流れが見所の池泉観賞式庭園であり、ツツジやサツキが咲く5月頃が最も良い時期といわれています。

 北国八十八ヶ所霊場 第十一番札所
 柴田三十三観音霊場 第二十二番札所 (東禅寺19世住職内嶋大哲老師選定)

宝物・文化財
 本尊 釈迦牟尼仏像
 毘沙門天像(金銅製、正和元年作、政宗より宗高拝領)
 茶釜(政宗より宗高拝領)

三十三観世音菩薩
 三十三観世音菩薩は、今は廃寺となった定龍寺の本尊でした。定龍寺は、弘仁3年(813)人皇五十二代嵯峨天皇の御代に弘法大師が開山しました。現在の村田町白鳥神社西隣に併祀されていましたが、明治初年の神仏分離令布告に伴い、定龍寺は廃寺となり、御本尊三十三観世音菩薩は、明治十一年当院に遷座されました。

十一面観世音菩薩
 定龍寺秘仏十一面観世音菩薩は、昭和五十四年六月十七日村田観世音菩薩の御遷座百年祭りに当たり、白鳥神社より遷宮され、観音堂の内陣に奉祀されました。

聖観世音菩薩
 更に青銅製聖観世音菩薩は、昭和五十年に仙台市千葉三二郎氏の寄進によって建立されました。

 これらの三十三観世音菩薩、十一面観世音菩薩、聖観世音菩薩を総括して村田観世音菩薩といいます。
 毎年6月17日大祭法要が営まれます。
 


(公式サイトを基に作成)


 


■ アクセス


 


仙台市内より村田・蔵王・遠刈田行き路線バス「村田町役場前」バス停下車 徒歩5分
JR大河原駅から路線バス「村田営業所」バス停下車 徒歩7分
〒989-1305 宮城県柴田郡村田町大字村田字大槻下92
TEL 0224-83-2160 FAX 0224-83-5431
E-Mail houjyou@ryutoin.jp
<開園時間> 午前8時~午後5時(年中無休)
<拝観料>  100円


 


■ 庭園


 


  龍島院庭園は、様式的には、滝組を中心として造られた池泉観賞式庭園です。

 山の斜面に沿った自然の地形を生かした庭園で、中央に配された三尊石組が核となっています。古式ゆかしい石組と植栽は、その数や種類も多く、四季折々野趣に富んでいます。

 右奥を須弥山とみなした石組が配され、庭園の深奥に福寿・無量の霊泉が湧き出し、龍化爆へと流れ落ち、これが龍門瀑となって臥龍池へと注ぎます。「幽邃(ゆうすい)の境を感じさせる造り」という表現がありますが、まさに言葉通りの造作となっています。

 「龍化瀑」と命名された滝名の由来は、中国黄河にかかる龍門瀑の故事からとったそうです。即ちこの険瀑を登り得た魚のみが昇天し龍神に変化するとの伝説に基づきます。人生の「登竜門」という言葉は、ここに起源があることは周く知られています。

 山腹には、青銅製の龍も配されています。龍島院は正に古来より龍神信仰と、神秘に満ちた類い稀なお寺さんといえます。
 


 



小山に続く小径に庭園門が立っています


 


 



須弥山とみなす小山から池泉(臥龍池)を見下ろす


 


 



本堂横から庭園の須弥山部分を見上げることができました


石灯籠の奥が池泉です


 



池泉から須弥山を見上げる


多宝石塔の横に龍島が覗いています。


 


右奥を須弥山とみなした石組が配され、


庭園の深奥に福寿・無量の霊泉が湧き出し、


龍化瀑へと流れ落ち、これが龍門瀑となって臥龍池へと注ぎます。


「幽邃(ゆうすい)の境を感じさせる造り」という表現がありますが、


まさに言葉通りの造作となっています。


 



龍化瀑を表す青銅製の龍


 



 



臥龍瀑


須弥山とみなした石組が配され、


庭園の深奥に福寿・無量の霊泉が湧き出し、


龍化爆へと流れ落ち、


これが龍門瀑となって臥龍池へと注ぎます。


 



臥龍瀑の上流


 



池に下る踏み石


 



須弥山から見た本堂と手前に池泉


 



 



庭園門の横に立つ石像


 



 



 



 



 


 


 





ユーチューブで視る 【カシャリ!庭園めぐりの旅】

写真集は、下記URLよりご覧いただくことができます。

静止画: http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmeisho.htm
映像:  http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmovie.htm 

【 注 】 映像集と庭園めぐりは、重複した映像が含まれています


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【カシャリ!庭園めぐりの旅】 岩手県盛岡市 南昌荘4 太鼓橋・逢来橋と石像 池泉廻遊式庭園と明治時代の和風建築

2023-04-02 11:32:56 | 【カシャリ!庭園めぐりの旅】

  【カシャリ!庭園めぐりの旅】 岩手県盛岡市 南昌荘4 太鼓橋・逢来橋と石像 池泉廻遊式庭園と明治時代の和風建築

 

 

 若い頃からひとり旅が好きで、経営コンサルタントとして独立してからは、仕事の合間に旅をしたのか、旅行の合間に仕事をしたのかわかりませんが、カメラをぶら下げて【カシャリ! ひとり旅】をしてきました。

 旅のテーマは寺社や庭園めぐりです。

 日本には「日本庭園」と呼ばれる庭園だけではなく、「イングリッシュガーデン」など、海外の庭園形式をした庭園も多数あります。寺社を訪れたときに、想定していなかったところに、庭園を発見することがあります。

 下手の横好きで、【カシャリ! ひとり旅】を続けていますが、その一環で訪れた庭園を順次紹介してまいりたいと思います。

■ 岩手県盛岡市 南昌荘4 太鼓橋・逢来橋と石像 池泉廻遊式庭園と明治時代の和風建築

 

 南昌荘(なんしょうそう)は、盛岡駅南東2キロほどのところに位置し、2000年に一般公開されました。明治時代の和風建築と池泉回遊式庭園があり、盛岡の隠れた名所とも言われ、リピーターの多い所です。

 「四季折々、庭の表情を変え、日本の伝統的な建物が醸し出す安らぐ場所」という類いの声が訪問者から聞かれるそうです。

 いわて生活協同組合が所有し、春のひなまつりから各種作品の展示会、お茶会、コンサートなど多彩な催し物や、俳句会、趣味の会の会場としても利用されています。

 南昌荘の座敷は、2007年のNHK連続テレビ小説「どんど晴れ」の草笛光子さん演ずる大女将の部屋のモデルにもなりました。広い廊下や縁側とあわせて、老舗旅館の趣を味わえます。

 明治18年に建てられ、盛岡市の「保護庭園・景観重要建造物」に指定されています。庭園は、阿部仁太郎と川目末松という地元の庭師の作庭によります。阿部仁太郎の息子・阿部長太郎は、『大清水多賀庭園』を作庭していますので、阿部家は盛岡の有力作庭家一家でありそうです。

 「盛岡市自然環境及び歴史的環境保全条例」に基づいて、市内の由緒・由来のある建造物や都市景観上保全が必要な歴史的建造物を景観重要建造物としても指定しています

 南昌荘の庭園は、国登録記念物、盛岡市指定保護庭園・景観重要建造物に指定され、盛岡市の保護庭園として管理されているようです。

 この辺りの有力大名だった南部氏の城下町であっただけに、時代は異なるものの建物は盛岡市の保存建造物としても評価できます。

 『旧古河庭園』、『無鄰菴庭園』、『慶沢園』等とも並ぶ庭園と評価する人もいるほどの名園といえます。

 敷地が、主屋から池泉に向かってゆるやかに下っていく感じは、日本を代表する作庭家・小川治兵衛を彷彿させる造成になっています。一風変わった雰囲気を醸し出す石造物もあり、近代庭園という感じがあります。

 建物が高床式になっているところが、東京や関西でよく見られる近代庭園と一味違う所といえます。主屋の“南昌の間”から座って眺めても、見渡せるのが特徴でもあるといえます。

 桜、新緑、紅葉の時期は最高といえますが、四季を通じて近代日本庭園を味わえるところがお薦めです。

 茶房も利用できますので、お茶だけではなくコーヒーなども楽しめます。上述の南昌の間の窓際に席を取っていただくと庭園を見下ろす感じで楽しめます。ちなみに、お抹茶の和菓子には、中に栗の入ったおしぼりで、少々甘みが強いですし、大きめですので、それを前提にご注文されてはいかがでしょうか。


 元は1885年(明治18年)、盛岡出身の実業家・瀬川安五郎の邸宅の庭園でした。瀬川安五郎は、盛岡藩の両替商の家に生まれた後、明治維新に入ると生糸商として、また、秋田の荒川鉱山の経営に乗り出し、“みちのくの鉱山王”の異名をとるほどになりました。

 その後、所有車が何代かに変わり、現在は後述のように生活協同組合が運営しています。

 “平民宰相”の愛称のある原敬夫妻が1カ月滞在したり、伊藤博文が韓国皇太子・李垠殿下とともに訪れ園遊会を開いたりと中央の政治家も来訪するほどでした。

 大正時代には、岩手銀行の前身・盛岡銀行の頭取をつとめるなどで“金田一財閥”を築いた金田一勝定が購入し、増築され、現在にまで残っています。

 近年、南昌荘の歴史的な邸宅・庭園が高層マンションに建て替えられる話が持ち上がり、この文化遺産を守ろうと盛岡市の生活協同組合が購入して存続の危機期を回避できたそうです。

【アドバイス】
 

 冬期は、入園できる時間帯が短いのと、月曜日と火曜日の二日間が休園となっていますので、スケジュールを決める時に注意が必要です。

 また、公共交通機関の利用ですと、やや不便なところにあります。盛岡城址公園から、徒歩でも15~20分程度ですので、それも一考かと思います。
 また、住宅街に位置しますので、ナビなどを利用すると良いでしょう。
 

アクセス
 

 JR東北新幹線 盛岡駅より徒歩30分弱
 盛岡駅より路線バス「下の橋町」バス停下車 徒歩3分(所要時間:7分、 150 円、距離  1.7 km)
 〒020-0875 岩手県盛岡市清水町13-46
 

↑ クリック拡大

 

太鼓橋(蓬莱橋) 庭園最南端

主屋から、左手(東)の東池庭園を見ながら

芝広場を下ると東池と西池をつなぐせせらぎに出ます。

写真手前の蓬莱橋の下をせせらぎが流れています。

左奥には石像が立っています。

 

蓬莱橋を渡ることはできません。

その右手に木橋があります。

 

蓬莱橋と木橋

 

木橋から見た蓬莱橋

 

蓬莱橋対岸のたもとには雪が残り

左奥には石像が立っているのが見えます。

 

石像が二体、並んで立っています。

 

角度を変えてみても、顔らしく見えますが

なんだかわかりません。

モダンアートなのでしょうか。

 

現代風の観音様?

 

パゴダ

 

振り返ると高床の主屋「南昌の間」が見えます。

 

望遠を使うと「南昌の間」のつるしびなが見えます。

 

 

南昌荘5へ続く

 

盛岡市 南昌荘1 前庭と建物 池泉廻遊式庭園と明治時代の和風建築   

盛岡市 南昌荘2 名残雛と建物内部 池泉廻遊式庭園と明治時代の和風建築

盛岡市 南昌荘3 東池庭園と高砂松 池泉廻遊式庭園と明治時代の和風建築

盛岡市 南昌荘4 逢来橋と石像 池泉廻遊式庭園と明治時代の和風建築  

盛岡市 南昌荘5 西池と茶室 池泉廻遊式庭園と明治時代の和風建築   

盛岡市 南昌荘6 北池を散策 池泉廻遊式庭園と明治時代の和風建築   

 

  リスト http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmovie.htm

 

 

  ■ カシャリ! ひとり旅




ユーチューブで視る 【カシャリ!庭園めぐりの旅】

写真集は、下記URLよりご覧いただくことができます。

静止画: http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmeisho.htm
映像:  http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmovie.htm 

【 注 】 映像集と庭園めぐりは、重複した映像が含まれています


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【カシャリ!庭園めぐりの旅】 岩手県盛岡市 南昌荘3 東池庭園 池泉廻遊式庭園と明治時代の和風建築

2023-04-02 11:12:36 | 【カシャリ!庭園めぐりの旅】

 

  【カシャリ!庭園めぐりの旅】 岩手県盛岡市 南昌荘3 東池庭園 池泉廻遊式庭園と明治時代の和風建築

 

 

 若い頃からひとり旅が好きで、経営コンサルタントとして独立してからは、仕事の合間に旅をしたのか、旅行の合間に仕事をしたのかわかりませんが、カメラをぶら下げて【カシャリ! ひとり旅】をしてきました。

 旅のテーマは寺社や庭園めぐりです。

 日本には「日本庭園」と呼ばれる庭園だけではなく、「イングリッシュガーデン」など、海外の庭園形式をした庭園も多数あります。寺社を訪れたときに、想定していなかったところに、庭園を発見することがあります。

 下手の横好きで、【カシャリ! ひとり旅】を続けていますが、その一環で訪れた庭園を順次紹介してまいりたいと思います。

■ 岩手県盛岡市 南昌荘3 東池庭園 池泉廻遊式庭園と明治時代の和風建築

 

 南昌荘(なんしょうそう)は、盛岡駅南東2キロほどのところに位置し、2000年に一般公開されました。明治時代の和風建築と池泉回遊式庭園があり、盛岡の隠れた名所とも言われ、リピーターの多い所です。

 「四季折々、庭の表情を変え、日本の伝統的な建物が醸し出す安らぐ場所」という類いの声が訪問者から聞かれるそうです。

 いわて生活協同組合が所有し、春のひなまつりから各種作品の展示会、お茶会、コンサートなど多彩な催し物や、俳句会、趣味の会の会場としても利用されています。

 南昌荘の座敷は、2007年のNHK連続テレビ小説「どんど晴れ」の草笛光子さん演ずる大女将の部屋のモデルにもなりました。広い廊下や縁側とあわせて、老舗旅館の趣を味わえます。

 明治18年に建てられ、盛岡市の「保護庭園・景観重要建造物」に指定されています。庭園は、阿部仁太郎と川目末松という地元の庭師の作庭によります。阿部仁太郎の息子・阿部長太郎は、『大清水多賀庭園』を作庭していますので、阿部家は盛岡の有力作庭家一家でありそうです。

 「盛岡市自然環境及び歴史的環境保全条例」に基づいて、市内の由緒・由来のある建造物や都市景観上保全が必要な歴史的建造物を景観重要建造物としても指定しています

 南昌荘の庭園は、国登録記念物、盛岡市指定保護庭園・景観重要建造物に指定され、盛岡市の保護庭園として管理されているようです。

 この辺りの有力大名だった南部氏の城下町であっただけに、時代は異なるものの建物は盛岡市の保存建造物としても評価できます。

 『旧古河庭園』、『無鄰菴庭園』、『慶沢園』等とも並ぶ庭園と評価する人もいるほどの名園といえます。

 敷地が、主屋から池泉に向かってゆるやかに下っていく感じは、日本を代表する作庭家・小川治兵衛を彷彿させる造成になっています。一風変わった雰囲気を醸し出す石造物もあり、近代庭園という感じがあります。

 建物が高床式になっているところが、東京や関西でよく見られる近代庭園と一味違う所といえます。主屋の“南昌の間”から座って眺めても、見渡せるのが特徴でもあるといえます。

 桜、新緑、紅葉の時期は最高といえますが、四季を通じて近代日本庭園を味わえるところがお薦めです。

 茶房も利用できますので、お茶だけではなくコーヒーなども楽しめます。上述の南昌の間の窓際に席を取っていただくと庭園を見下ろす感じで楽しめます。ちなみに、お抹茶の和菓子には、中に栗の入ったおしぼりで、少々甘みが強いですし、大きめですので、それを前提にご注文されてはいかがでしょうか。


 元は1885年(明治18年)、盛岡出身の実業家・瀬川安五郎の邸宅の庭園でした。瀬川安五郎は、盛岡藩の両替商の家に生まれた後、明治維新に入ると生糸商として、また、秋田の荒川鉱山の経営に乗り出し、“みちのくの鉱山王”の異名をとるほどになりました。

 その後、所有車が何代かに変わり、現在は後述のように生活協同組合が運営しています。

 “平民宰相”の愛称のある原敬夫妻が1カ月滞在したり、伊藤博文が韓国皇太子・李垠殿下とともに訪れ園遊会を開いたりと中央の政治家も来訪するほどでした。

 大正時代には、岩手銀行の前身・盛岡銀行の頭取をつとめるなどで“金田一財閥”を築いた金田一勝定が購入し、増築され、現在にまで残っています。

 近年、南昌荘の歴史的な邸宅・庭園が高層マンションに建て替えられる話が持ち上がり、この文化遺産を守ろうと盛岡市の生活協同組合が購入して存続の危機期を回避できたそうです。

【アドバイス】
 

 冬期は、入園できる時間帯が短いのと、月曜日と火曜日の二日間が休園となっていますので、スケジュールを決める時に注意が必要です。

 また、公共交通機関の利用ですと、やや不便なところにあります。盛岡城址公園から、徒歩でも15~20分程度ですので、それも一考かと思います。
 また、住宅街に位置しますので、ナビなどを利用すると良いでしょう。
 

アクセス
 

 JR東北新幹線 盛岡駅より徒歩30分弱
 盛岡駅より路線バス「下の橋町」バス停下車 徒歩3分(所要時間:7分、 150 円、距離  1.7 km)
 〒020-0875 岩手県盛岡市清水町13-46
 

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南昌荘 東池庭園

南昌荘には3つの池泉があります。

東池庭園は、主屋から見て左手、

南北に細長く続いています。

 

湖尻から奥を眺めますと

高砂松の形の整った様子がわかります。

 

池尻に人差し指を上に上げたような石が配されています。

そこには何やら文字が彫られています。

蓬莱橋、高砂松などの字が読み取れますので、

池の説明書きの役割を果たしているのかも知れません。

 

池尻の石柱の下には船着き場があります。

 

高砂松

 

高砂松の対岸に立つ石灯籠

 

東池庭園最深部

氷結がまだ残っています。

石橋がアクセントとなっています。

右手の逢来橋という太鼓橋を渡って、

この石橋にたどり着けます。

 

蓬莱橋から見た東池庭園最深部

 

南昌荘4へ続く

 

盛岡市 南昌荘1 前庭と建物 池泉廻遊式庭園と明治時代の和風建築   

盛岡市 南昌荘2 名残雛と建物内部 池泉廻遊式庭園と明治時代の和風建築

盛岡市 南昌荘3 東池庭園と高砂松 池泉廻遊式庭園と明治時代の和風建築

盛岡市 南昌荘4 逢来橋と石像 池泉廻遊式庭園と明治時代の和風建築  

盛岡市 南昌荘5 西池と茶室 池泉廻遊式庭園と明治時代の和風建築   

盛岡市 南昌荘6 北池を散策 池泉廻遊式庭園と明治時代の和風建築   

  リスト http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmovie.htm

 

 

  ■ カシャリ! ひとり旅




ユーチューブで視る 【カシャリ!庭園めぐりの旅】

写真集は、下記URLよりご覧いただくことができます。

静止画: http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmeisho.htm
映像:  http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmovie.htm 

【 注 】 映像集と庭園めぐりは、重複した映像が含まれています


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【カシャリ!庭園めぐりの旅】 岩手県盛岡市 南昌荘1 前庭 池泉廻遊式庭園と明治時代の和風建築

2023-04-01 13:19:59 | 【カシャリ!庭園めぐりの旅】

  【カシャリ!庭園めぐりの旅】 岩手県盛岡市 南昌荘1 前庭と建物 池泉廻遊式庭園と明治時代の和風建築

 

 

 若い頃からひとり旅が好きで、経営コンサルタントとして独立してからは、仕事の合間に旅をしたのか、旅行の合間に仕事をしたのかわかりませんが、カメラをぶら下げて【カシャリ! ひとり旅】をしてきました。

 旅のテーマは寺社や庭園めぐりです。

 

 日本には「日本庭園」と呼ばれる庭園だけではなく、「イングリッシュガーデン」など、海外の庭園形式をした庭園も多数あります。寺社を訪れたときに、想定していなかったところに、庭園を発見することがあります。

 下手の横好きで、【カシャリ! ひとり旅】を続けていますが、その一環で訪れた庭園を順次紹介してまいりたいと思います。

■ 岩手県盛岡市 南昌荘1 前庭と建物 池泉廻遊式庭園と明治時代の和風建築

 

 

 

 南昌荘(なんしょうそう)は、盛岡駅南東2キロほどのところに位置し、2000年に一般公開されました。明治時代の和風建築と池泉回遊式庭園があり、盛岡の隠れた名所とも言われ、リピーターの多い所です。

 「四季折々、庭の表情を変え、日本の伝統的な建物が醸し出す安らぐ場所」という類いの声が訪問者から聞かれるそうです。

 いわて生活協同組合が所有し、春のひなまつりから各種作品の展示会、お茶会、コンサートなど多彩な催し物や、俳句会、趣味の会の会場としても利用されています。

 南昌荘の座敷は、2007年のNHK連続テレビ小説「どんど晴れ」の草笛光子さん演ずる大女将の部屋のモデルにもなりました。広い廊下や縁側とあわせて、老舗旅館の趣を味わえます。

 明治18年に建てられ、盛岡市の「保護庭園・景観重要建造物」に指定されています。庭園は、阿部仁太郎と川目末松という地元の庭師の作庭によります。阿部仁太郎の息子・阿部長太郎は、『大清水多賀庭園』を作庭していますので、阿部家は盛岡の有力作庭家一家でありそうです。

 「盛岡市自然環境及び歴史的環境保全条例」に基づいて、市内の由緒・由来のある建造物や都市景観上保全が必要な歴史的建造物を景観重要建造物としても指定しています

 南昌荘の庭園は、国登録記念物、盛岡市指定保護庭園・景観重要建造物に指定され、盛岡市の保護庭園として管理されているようです。

 この辺りの有力大名だった南部氏の城下町であっただけに、時代は異なるものの建物は盛岡市の保存建造物としても評価できます。

 『旧古河庭園』、『無鄰菴庭園』、『慶沢園』等とも並ぶ庭園と評価する人もいるほどの名園といえます。

 敷地が、主屋から池泉に向かってゆるやかに下っていく感じは、日本を代表する作庭家・小川治兵衛を彷彿させる造成になっています。一風変わった雰囲気を醸し出す石造物もあり、近代庭園という感じがあります。

 建物が高床式になっているところが、東京や関西でよく見られる近代庭園と一味違う所といえます。主屋の“南昌の間”から座って眺めても、見渡せるのが特徴でもあるといえます。

 桜、新緑、紅葉の時期は最高といえますが、四季を通じて近代日本庭園を味わえるところがお薦めです。

 茶房も利用できますので、お茶だけではなくコーヒーなども楽しめます。上述の南昌の間の窓際に席を取っていただくと庭園を見下ろす感じで楽しめます。ちなみに、お抹茶の和菓子には、中に栗の入ったおしぼりで、少々甘みが強いですし、大きめですので、それを前提にご注文されてはいかがでしょうか。


 元は1885年(明治18年)、盛岡出身の実業家・瀬川安五郎の邸宅の庭園でした。瀬川安五郎は、盛岡藩の両替商の家に生まれた後、明治維新に入ると生糸商として、また、秋田の荒川鉱山の経営に乗り出し、“みちのくの鉱山王”の異名をとるほどになりました。

 その後、所有車が何代かに変わり、現在は後述のように生活協同組合が運営しています。

 “平民宰相”の愛称のある原敬夫妻が1カ月滞在したり、伊藤博文が韓国皇太子・李垠殿下とともに訪れ園遊会を開いたりと中央の政治家も来訪するほどでした。

 大正時代には、岩手銀行の前身・盛岡銀行の頭取をつとめるなどで“金田一財閥”を築いた金田一勝定が購入し、増築され、現在にまで残っています。

 近年、南昌荘の歴史的な邸宅・庭園が高層マンションに建て替えられる話が持ち上がり、この文化遺産を守ろうと盛岡市の生活協同組合が購入して存続の危機期を回避できたそうです。

【アドバイス】
 

 

 冬期は、入園できる時間帯が短いのと、月曜日と火曜日の二日間が休園となっていますので、スケジュールを決める時に注意が必要です。

 

 また、公共交通機関の利用ですと、やや不便なところにあります。盛岡城址公園から、徒歩でも15~20分程度ですので、それも一考かと思います。
 また、住宅街に位置しますので、ナビなどを利用すると良いでしょう。
 

 

アクセス
 

 

 JR東北新幹線 盛岡駅より徒歩30分弱
 盛岡駅より路線バス「下の橋町」バス停下車 徒歩3分(所要時間:7分、 150 円、距離  1.7 km)
 〒020-0875 岩手県盛岡市清水町13-46
 

 

 

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正門

 

まだ雪が少し残っていました

 

開館日時を事前に確認することをお勧めします

 

 

 

 

玄関

 

「盛岡市自然環境及び歴史的環境保全条例」に基づいて、

 

市内の由緒・由来のある建造物や都市景観上保全が必要な

 

歴史的建造物を景観重要建造物としても指定しています。

 

 

 

 

南昌荘扁額

 

 

 

 

玄関左手

 

四季折々、庭の表情を変え、

 

日本の伝統的な建物が醸し出す安らぐ場所

 

という類いの声が訪問者から聞かれるそうです。

 

 

 

 

玄関前

 

 

 

 

玄関前

 

 

 

 

船形石

 

 

 

 

 

 

前庭

 

 

 

 

中二階「南昌の間」のある建物

 

建物が高床式になっているところが、

 

他でよく見られる近代建築と一味違う所といえます。

 

 

 

 

角度を変えると高床になっていることがよく解ります。

 

室内では中二階です。

 

 

 

 

松鶴の間のある建屋

 

 NHK連続テレビ小説「どんど晴れ」に

 

登場した部屋のモデルにもなった建物です。

 

 

 

 

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  ■ カシャリ! ひとり旅



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 



 






ユーチューブで視る 【カシャリ!庭園めぐりの旅】

写真集は、下記URLよりご覧いただくことができます。

静止画: http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmeisho.htm
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【 注 】 映像集と庭園めぐりは、重複した映像が含まれています


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【カシャリ!庭園めぐりの旅】 岩手県盛岡市 南昌荘2 名残雛と建物内部 池泉廻遊式庭園と明治時代の和風建築

2023-04-01 11:04:52 | 【カシャリ!庭園めぐりの旅】

 

  【カシャリ!庭園めぐりの旅】 岩手県盛岡市 南昌荘2 名残雛と建物内部 池泉廻遊式庭園と明治時代の和風建築

 

 

 

 若い頃からひとり旅が好きで、経営コンサルタントとして独立してからは、仕事の合間に旅をしたのか、旅行の合間に仕事をしたのかわかりませんが、カメラをぶら下げて【カシャリ! ひとり旅】をしてきました。

 旅のテーマは寺社や庭園めぐりです。

 

 日本には「日本庭園」と呼ばれる庭園だけではなく、「イングリッシュガーデン」など、海外の庭園形式をした庭園も多数あります。寺社を訪れたときに、想定していなかったところに、庭園を発見することがあります。

 下手の横好きで、【カシャリ! ひとり旅】を続けていますが、その一環で訪れた庭園を順次紹介してまいりたいと思います。

■ 岩手県盛岡市 南昌荘2 名残雛と建物内部 池泉廻遊式庭園と明治時代の和風建築

 南昌荘(なんしょうそう)は、盛岡駅南東2キロほどのところに位置し、2000年に一般公開されました。明治時代の和風建築と池泉回遊式庭園があり、盛岡の隠れた名所とも言われ、リピーターの多い所です。

 「四季折々、庭の表情を変え、日本の伝統的な建物が醸し出す安らぐ場所」という類いの声が訪問者から聞かれるそうです。

 いわて生活協同組合が所有し、春のひなまつりから各種作品の展示会、お茶会、コンサートなど多彩な催し物や、俳句会、趣味の会の会場としても利用されています。

 南昌荘の座敷は、2007年のNHK連続テレビ小説「どんど晴れ」の草笛光子さん演ずる大女将の部屋のモデルにもなりました。広い廊下や縁側とあわせて、老舗旅館の趣を味わえます。

 明治18年に建てられ、盛岡市の「保護庭園・景観重要建造物」に指定されています。庭園は、阿部仁太郎と川目末松という地元の庭師の作庭によります。阿部仁太郎の息子・阿部長太郎は、『大清水多賀庭園』を作庭していますので、阿部家は盛岡の有力作庭家一家でありそうです。

 「盛岡市自然環境及び歴史的環境保全条例」に基づいて、市内の由緒・由来のある建造物や都市景観上保全が必要な歴史的建造物を景観重要建造物としても指定しています

 南昌荘の庭園は、国登録記念物、盛岡市指定保護庭園・景観重要建造物に指定され、盛岡市の保護庭園として管理されているようです。

 この辺りの有力大名だった南部氏の城下町であっただけに、時代は異なるものの建物は盛岡市の保存建造物としても評価できます。

 『旧古河庭園』、『無鄰菴庭園』、『慶沢園』等とも並ぶ庭園と評価する人もいるほどの名園といえます。

 敷地が、主屋から池泉に向かってゆるやかに下っていく感じは、日本を代表する作庭家・小川治兵衛を彷彿させる造成になっています。一風変わった雰囲気を醸し出す石造物もあり、近代庭園という感じがあります。

 建物が高床式になっているところが、東京や関西でよく見られる近代庭園と一味違う所といえます。主屋の“南昌の間”から座って眺めても、見渡せるのが特徴でもあるといえます。

 桜、新緑、紅葉の時期は最高といえますが、四季を通じて近代日本庭園を味わえるところがお薦めです。

 茶房も利用できますので、お茶だけではなくコーヒーなども楽しめます。上述の南昌の間の窓際に席を取っていただくと庭園を見下ろす感じで楽しめます。ちなみに、お抹茶の和菓子には、中に栗の入ったおしぼりで、少々甘みが強いですし、大きめですので、それを前提にご注文されてはいかがでしょうか。


 元は1885年(明治18年)、盛岡出身の実業家・瀬川安五郎の邸宅の庭園でした。瀬川安五郎は、盛岡藩の両替商の家に生まれた後、明治維新に入ると生糸商として、また、秋田の荒川鉱山の経営に乗り出し、“みちのくの鉱山王”の異名をとるほどになりました。

 その後、所有車が何代かに変わり、現在は後述のように生活協同組合が運営しています。

 “平民宰相”の愛称のある原敬夫妻が1カ月滞在したり、伊藤博文が韓国皇太子・李垠殿下とともに訪れ園遊会を開いたりと中央の政治家も来訪するほどでした。

 大正時代には、岩手銀行の前身・盛岡銀行の頭取をつとめるなどで“金田一財閥”を築いた金田一勝定が購入し、増築され、現在にまで残っています。

 近年、南昌荘の歴史的な邸宅・庭園が高層マンションに建て替えられる話が持ち上がり、この文化遺産を守ろうと盛岡市の生活協同組合が購入して存続の危機期を回避できたそうです。

【アドバイス】
 

 冬期は、入園できる時間帯が短いのと、月曜日と火曜日の二日間が休園となっていますので、スケジュールを決める時に注意が必要です。

 また、公共交通機関の利用ですと、やや不便なところにあります。盛岡城址公園から、徒歩でも15~20分程度ですので、それも一考かと思います。
 また、住宅街に位置しますので、ナビなどを利用すると良いでしょう。
 

アクセス
  JR東北新幹線 盛岡駅より徒歩30分弱
 盛岡駅より路線バス「下の橋町」バス停下車 徒歩3分(所要時間:7分、 150 円、距離  1.7 km)
 〒020-0875 岩手県盛岡市清水町13-46
 

 

↑ クリック拡大

 

正門

まだ雪が少し残っていました

開館日時を事前に確認することをお勧めします

 

玄関

「盛岡市自然環境及び歴史的環境保全条例」に基づいて、

市内の由緒・由来のある建造物や都市景観上保全が必要な

歴史的建造物を景観重要建造物としても指定しています。

 

南昌荘扁額

 

玄関先の間

 

玄関から来客を迎える名残雛

 

中二階横の廊下

 

中二階への階段前

 

中二階「南昌の間」

 

中二階「南昌の間」床の間

 

中二階「南昌の間」正面

 

 

南昌の間外縁

ここで喫茶をすることができます

中二階「南昌の間」から見下ろす庭園は格別

 

お抹茶をいただきながら庭園を見下ろす。

敷地が、主屋から池泉に向かってゆるやかに下っていく感じは、

日本を代表する作庭家・小川治兵衛を彷彿させる造成になっています。

 

松鶴の間の前の縁側

広い廊下や縁側とあわせて、老舗旅館の趣を味わえます。

 

松鶴の間

3つの和室が縦列して並んでいます。

南昌荘の座敷は、2007年のNHK連続テレビ小説「どんど晴れ」の

草笛光子さん演ずる大女将の部屋のモデルにもなりました。

広い廊下や縁側とあわせて、老舗旅館の趣を味わえます。

 

松鶴の間

3つの和室の真ん中の部屋(十畳間)

 

「盛岡市自然環境及び歴史的環境保全条例」に基づいて、

市内の由緒・由来のある建造物や都市景観上保全が必要な

歴史的建造物を景観重要建造物としても指定しています

 

松鶴の間(一番奥)

 

松鶴の間(一番奥)の床の間

 

松鶴の間(一番奥)床の間に飾られた日本人形

 

松鶴の間(一番奥)

 

南昌荘3へ続く

 

盛岡市 南昌荘1 前庭と建物 池泉廻遊式庭園と明治時代の和風建築   

盛岡市 南昌荘2 名残雛と建物内部 池泉廻遊式庭園と明治時代の和風建築

盛岡市 南昌荘3 東池庭園と高砂松 池泉廻遊式庭園と明治時代の和風建築

盛岡市 南昌荘4 逢来橋と石像 池泉廻遊式庭園と明治時代の和風建築  

盛岡市 南昌荘5 西池と茶室 池泉廻遊式庭園と明治時代の和風建築   

盛岡市 南昌荘6 北池を散策 池泉廻遊式庭園と明治時代の和風建築   

 

 

 

 

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  ■ カシャリ! ひとり旅



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 



 






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【カシャリ!庭園めぐりの旅】 宮城県村田町 西湖山龍島院・庭園2 宮城県新観光名所百選 池泉 1472

2023-04-01 09:03:00 | 【カシャリ!庭園めぐりの旅】

 

  【カシャリ!庭園めぐりの旅】 宮城県村田町 西湖山龍島院・庭園2 宮城県新観光名所百選 池泉 1472

 

 

 若い頃からひとり旅が好きで、経営コンサルタントとして独立してからは、仕事の合間に旅をしたのか、旅行の合間に仕事をしたのかわかりませんが、カメラをぶら下げて【カシャリ! ひとり旅】をしてきました。

 旅のテーマは寺社や庭園めぐりです。

 日本には「日本庭園」と呼ばれる庭園だけではなく、「イングリッシュガーデン」など、海外の庭園形式をした庭園も多数あります。寺社を訪れたときに、想定していなかったところに、庭園を発見することがあります。

 下手の横好きで、【カシャリ! ひとり旅】を続けていますが、その一環で訪れた庭園を順次紹介してまいりたいと思います。

■ 宮城県村田町 西湖山龍島院・庭園2 宮城県新観光名所百選 池泉 1472 

 

 「龍島院」(りゅうとういん)は、宮城県村田町にある曹洞宗の寺院で、山号を「西湖山(せいこざん)」といいます。

 室町時代(天授年間)新潟県村上市耕雲寺七世審岩正察和尚により開山した、重要伝統的建造物群保存地区である宮城県村田町にある伊達家の菩提寺です。

 京都にて永眠した柴田刈田三万石城主伊達宗高(政宗七男・二十歳)の遺骸を当院に葬って以来、 伊達家より寺領を授かりました。伊達政宗の息子である村田藩主・伊達宗高の御廟があります。

 斜面の高い位置にある龍門爆からの流れが見所の池泉観賞式庭園であり、ツツジやサツキが咲く5月頃が最も良い時期といわれています。

 北国八十八ヶ所霊場 第十一番札所
 柴田三十三観音霊場 第二十二番札所 (東禅寺19世住職内嶋大哲老師選定)

宝物・文化財
 本尊 釈迦牟尼仏像
 毘沙門天像(金銅製、正和元年作、政宗より宗高拝領)
 茶釜(政宗より宗高拝領)

三十三観世音菩薩
 三十三観世音菩薩は、今は廃寺となった定龍寺の本尊でした。定龍寺は、弘仁3年(813)人皇五十二代嵯峨天皇の御代に弘法大師が開山しました。現在の村田町白鳥神社西隣に併祀されていましたが、明治初年の神仏分離令布告に伴い、定龍寺は廃寺となり、御本尊三十三観世音菩薩は、明治十一年当院に遷座されました。

十一面観世音菩薩
 定龍寺秘仏十一面観世音菩薩は、昭和五十四年六月十七日村田観世音菩薩の御遷座百年祭りに当たり、白鳥神社より遷宮され、観音堂の内陣に奉祀されました。

聖観世音菩薩
 更に青銅製聖観世音菩薩は、昭和五十年に仙台市千葉三二郎氏の寄進によって建立されました。

 これらの三十三観世音菩薩、十一面観世音菩薩、聖観世音菩薩を総括して村田観世音菩薩といいます。
 毎年6月17日大祭法要が営まれます。
 

(公式サイトを基に作成)

 

■ アクセス

 

仙台市内より村田・蔵王・遠刈田行き路線バス「村田町役場前」バス停下車 徒歩5分
JR大河原駅から路線バス「村田営業所」バス停下車 徒歩7分
〒989-1305 宮城県柴田郡村田町大字村田字大槻下92
TEL 0224-83-2160 FAX 0224-83-5431
E-Mail houjyou@ryutoin.jp
<開園時間> 午前8時~午後5時(年中無休)
<拝観料>  100円

 

■ 庭園

 

  龍島院庭園は、様式的には、滝組を中心として造られた池泉観賞式庭園です。

 山の斜面に沿った自然の地形を生かした庭園で、中央に配された三尊石組が核となっています。古式ゆかしい石組と植栽は、その数や種類も多く、四季折々野趣に富んでいます。

 右奥を須弥山とみなした石組が配され、庭園の深奥に福寿・無量の霊泉が湧き出し、龍化爆へと流れ落ち、これが龍門瀑となって臥龍池へと注ぎます。「幽邃(ゆうすい)の境を感じさせる造り」という表現がありますが、まさに言葉通りの造作となっています。

 「龍化瀑」と命名された滝名の由来は、中国黄河にかかる龍門瀑の故事からとったそうです。即ちこの険瀑を登り得た魚のみが昇天し龍神に変化するとの伝説に基づきます。人生の「登竜門」という言葉は、ここに起源があることは周く知られています。

 山腹には、青銅製の龍も配されています。龍島院は正に古来より龍神信仰と、神秘に満ちた類い稀なお寺さんといえます。
 

 

小山に続く小径に庭園門が立っています

 

本堂の脇を入ると池が見えてきます

 

庭園入り口(左)に石灯籠が立っています。

池には踏み石が並んでいます。

 

踏み石は須弥山とみなす小山の方向に続いています。

池泉廻遊式庭園ですので、

その奥に行くことはできません。

 

須弥山(しゅみせん)とは、

古代インドの世界観の中で中心にそびえる山のことです。

 

1月ということもあり、池には氷がはっていました。

 

対岸近くには、寒さで鯉が群れていました。

 

亀石の甲羅がホンモノの亀のように見えます。

 

池の最も奥方向を望む

 

池の奥方向へ、飛び石が並んでいます。

 

池の一番奥の畔にはサルスベリが立っています。

その根元に南天が植えてありました。

 

池の最深部から本堂方向を望む

 

庭園入り口近くに立つ石灯籠と飛び石

 

小山の方から池を見下ろす

 

 

 




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写真集は、下記URLよりご覧いただくことができます。

静止画: http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmeisho.htm
映像:  http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmovie.htm 

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【カシャリ!庭園めぐりの旅】 千葉県 成田山新勝寺 成田山公園・池泉廻遊式庭園 真言宗智山派大本山のひとつ

2023-03-30 15:47:33 | 【カシャリ!庭園めぐりの旅】

  【カシャリ!庭園めぐりの旅】 千葉県 成田山新勝寺 成田山公園・池泉廻遊式庭園 真言宗智山派大本山のひとつ

 

 

 若い頃からひとり旅が好きで、経営コンサルタントとして独立してからは、仕事の合間に旅をしたのか、旅行の合間に仕事をしたのかわかりませんが、カメラをぶら下げて【カシャリ! ひとり旅】をしてきました。

 旅のテーマは寺社や庭園めぐりです。

 日本には「日本庭園」と呼ばれる庭園だけではなく、「イングリッシュガーデン」など、海外の庭園形式をした庭園も多数あります。寺社を訪れたときに、想定していなかったところに、庭園を発見することがあります。

 下手の横好きで、【カシャリ! ひとり旅】を続けていますが、その一環で訪れた庭園を順次紹介してまいりたいと思います。
 

【 注 】

 当ブログでは、いったん発信したブログでも三々五々改訂を致し、再度アップロードしてご紹介しています。

 

名所旧跡  グロマコン 経営コンサルタントへの道

 

■■ 千葉県 成田山新勝寺

     https://www.naritasan.or.jp/

改訂: 2023/03/29

 

 成田山新勝寺(なりたさん しんしょうじ)は、千葉県成田市にある山号を「成田山」といいます。真言宗智山派の仏教寺院で、同派の大本山の一つです。

 本尊は不動明王で、不動明王信仰の一大中心地でもあります。そのため、成田不動、お不動さまなどといった通称でも広く親しまれています。

 開山は、宇多天皇の孫・寛朝大僧正で、平安時代中期の天慶3年(940年)と伝えられ、葉牡丹を寺紋としています。

 参詣者数において関東地方屈指の寺で、初詣の参拝客数は、300万人近く、社寺としては明治神宮に次ぐ全国第2位です。成田国際空港に近いこともあり、外国人観光客にも人気があります。((【Wikipedia】を基に作成)

 成田山の御本尊である不動明王は、真言宗の祖である弘法大師空海が自ら祈りをこめて敬刻開眼された像です。成田山では弘法大師が中国より伝来された真言密教の教えにより、千年以上、護摩祈祷を続けています。

 興教大師は高野山から根来に移り真言教学を再興させ、後に真言宗中興の祖と仰がれます。成田山は興教大師の教えを受け継ぐ真言宗智山派の寺院です。(公式サイトを基に作成)

 

■ 成田山公園・池泉廻遊式庭園

 「成田山 新勝寺」(なりたさんしんしょうじ)境内の東部に広がる公園が「成田山公園」(なりたさんこうえん)です。

 広大な敷地内には大きな池泉回遊式庭園や西洋庭園などがあり、東京の渋沢栄一邸跡『旧渋沢庭園』などを手掛けた近代の作庭家・2代目松本幾次郎・松本亀吉により作庭されました。
 

■ アクセス

大本山成田山新勝寺
所在地:〒286-0023 千葉県成田市成田1番地 0476-22-2111


 東関東自動車道成田ICから、国道295号線へ出て、寺台インターへ向う。
 首都圏中央連絡自動車道(圏央道)から、大栄JCTで東関東自動車道に乗り継ぎ、成田ICでお降りる。
 圏央道 茨城県区間全線開通でさらに便利

電車
「京成電鉄 京成成田駅」または「JR線 成田駅」より 徒歩15分
 

 

成田山新勝寺境内

新勝寺へは、成田駅から徒歩で15分ほどのところにあります。

駐車場は、市営・民間があり多数駐車できます。

 

新勝寺総門(そうもん)

 開基1070年の記念事業により、2008(平成19)年建立されました。

荘厳な雰囲気の総門は、高さ15mの総欅造りという見事なものです。

 蟇股(かえるまた)という欄間にあたる部分には、

十二支の木彫刻が施されています。

また、楼上には八体の生まれ歳守り本尊が奉安されています。

 成田山の表玄関として、多くの参詣者を迎えています。

 

成田山新勝寺 写真集

 

 

 

お寺さんに洋風庭園

平和大塔前からみおろせます

 

庭園入り口近く奥之院裏の桜が8分咲きでした

 

成田山公園・日本庭園入り口

 

庭園入り口付近に行きますと水の音が聞こえてきます。

「雄飛の滝」と命名されるに相応しい滝です。

 

滝壺のすぐ下流の踏み石

 

雄飛の滝から流れ落ちた水は

せせらぎとして流れ下ります

 

石橋がアクセントとなっています

 

石橋の下流方向に文殊の池が見えてきます

 

文殊の池

せせらぎから小滝で落ちた水が注ぎ込んでいます。

視覚だけではなく、聴覚を塚っての演出は憎いです。

 

「文殊の池」池畔の石灯籠

 

文殊の池から流れ出るところに石橋があり

龍樹の池に流れ込みます

 

龍樹の池

キラキラと輝く波の下を鯉が泳いでいます

 

龍樹の池を西側から望むと全体を見渡せます

 

龍樹の池からのせせらぎを踏み石で渡ると

龍智の池が左手(西)に見えてきます

 

龍智の池

雄飛の滝から流れ落ちた水が最後にたどり着く

最も西側にある池泉

 

龍智の池に浮かぶ浮見堂

 

龍智の池の池畔に立つ苔むして石灯籠

 

龍智の池東方向を見る

 

成田山新勝寺 写真集

 

  リスト http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmovie.htm

 

 

■ カシャリ! ひとり旅

 




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写真集は、下記URLよりご覧いただくことができます。

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【カシャリ!庭園めぐりの旅】 山梨県南都留郡富士河口湖町 河口湖美術館庭園 池泉観賞式の日本庭園

2023-03-26 16:35:06 | 【カシャリ!庭園めぐりの旅】

 

  【カシャリ!庭園めぐりの旅】 山梨県南都留郡富士河口湖町 河口湖美術館庭園 池泉観賞式の日本庭園

 

 

 若い頃からひとり旅が好きで、経営コンサルタントとして独立してからは、仕事の合間に旅をしたのか、旅行の合間に仕事をしたのかわかりませんが、カメラをぶら下げて【カシャリ! ひとり旅】をしてきました。

 旅のテーマは寺社や庭園めぐりです。

 日本には「日本庭園」と呼ばれる庭園だけではなく、「イングリッシュガーデン」など、海外の庭園形式をした庭園も多数あります。寺社を訪れたときに、想定していなかったところに、庭園を発見することがあります。

 下手の横好きで、【カシャリ! ひとり旅】を続けていますが、その一環で訪れた庭園を順次紹介してまいりたいと思います。

■■ 山梨県南都留郡富士河口湖町 河口湖美術館庭園 池泉観賞式の日本庭園

 

 河口湖美術館は、河口湖湖畔に立ち、平成3年4月に開館しました。

 設置目的は、美術に関する町民の知識及び教養の向上を図り、町民文化の発展に寄与するためと、美術を通して町の発展を願っています。

 提供する主なサービス  

   ①美術品及び美術に関する模写、模型、文献、写真、フィルム等を収集・保管・展示する

  ②美術に関する専門的、技術的な調査・研究

  ③美術に関する講演会、講習会、映写会、研究会を開催  建物へは、道路側から入り、正面に湖を遠目に見ながら右に行きます。

「天女の笛」と題する馬に乗った天女像が立っていて、その前をぐるりと廻ってエントランスになります。

 館内に入ると右手が受付、正面はミュージアムショップです。通路両サイドに展示室があり、エントランス右奥にカフェがあります。ショップやカフェのみの利用もできます。

 ミュージアムショップでは、ポストカードはもちろん、写真や書籍など富士山にまつわるグッズがが売られています。企画展時には期間限定グッズも置かれています。

 エントランスを入って東西に展示室があり、企画展が開催されています。その奥には“カフェ河口湖ビュー”があります。席数は十数席と多くはありませんが、全席からゆったりと河口湖を望む自然豊かな景色が広がっています。展示会の鑑賞後や湖畔散歩の途中に、一休みをするのもよいでしょう。(カフェのみの利用の場合は、受付で声を掛けるとよいでしょう)

 カフェからは、湖や周囲を囲む丘陵だけではなく、すぐ下に池のある小さな日本庭園も鑑賞できます。  

 

 

■ アクセス

 開館時間 10:00~16:00(入館は15:30まで)季節により変動有り  入館料  【企画展開催時】

  一般・大学生:800円(720円) 高校生・中学生:500円(450円)  【コレクション展開催時】

  一般・大学生:500円(450円) 高校生・中学生:300円(270 円) 小学生以下: 無料

 休館日 火曜日 展示替えの休館 年末  ( 繁忙期は無休 正月は開館)

 駐車場大型車:10台 普通車:50台

 所在地〒401-0304 山梨県南都留郡富士河口湖町河口3170

 問い合わせTEL. 0555-73-8666 FAX. 0555-76-7879  

 

 

 

美術館は湖畔に立つ

入り口を入ると正面に河口湖

右手に美術館建物が見えます

奥正面が河口湖が見えるカフェ

 

通路の絵画は撮影できます。

櫻井孝美氏「天地無上」

 

カフェ河口湖ビュー

 

カフェから見下ろす河口湖美術館庭園

 

建物のエントランスから出て、

ぐるりと廻ると庭園の水源地が見えてきます。

 

水源地近くのせせらぎ

 

池・河口湖方向に向かって流れが続きます

 

池の方に行くためには、

いったん河口湖がみえる広場に出ます。

そこには、何種類かの桜が植えられています。

 

広場側から池泉に近づきます。

 

池に近づくと、美術館の西側の建物が見えてきます。

カフェコーナーのあるところです。

 

美術館から見て、池の最も奥の部分

ここから河口湖に流れ込みます。

 

池畔には松がせり出しています。

その奥に石組みも見えます。

 

小さな池ながら中の島もあります。

 

美術館側から見る池泉

 

 

振り返ると河口湖が広がっています。

 

河口湖美術館 湖畔に立つ自然と調和した施設

河口湖美術館庭園 湖畔の池泉観賞式の日本庭園

 

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  ■ カシャリ! ひとり旅

 

 

 

 

 

 

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【カシャリ!庭園めぐりの旅】 宮城県仙台市 輪王寺庭園15 伊達家ゆかりの北山五山の一つ池泉回遊式庭園 三重塔周辺物と朱塗り橋 141101

2023-03-23 12:03:00 | 【カシャリ!庭園めぐりの旅】

  【カシャリ!庭園めぐりの旅】 宮城県仙台市 輪王寺庭園15 伊達家ゆかりの北山五山の一つ池泉回遊式庭園 三重塔周辺物と朱塗り橋 141101

 

 

 若い頃からひとり旅が好きで、経営コンサルタントとして独立してからは、仕事の合間に旅をしたのか、旅行の合間に仕事をしたのかわかりませんが、カメラをぶら下げて【カシャリ! ひとり旅】をしてきました。

 旅のテーマは寺社や庭園めぐりです。

 

 日本には「日本庭園」と呼ばれる庭園だけではなく、「イングリッシュガーデン」など、海外の庭園形式をした庭園も多数あります。寺社を訪れたときに、想定していなかったところに、庭園を発見することがあります。

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■ 宮城県仙台市 輪王寺庭園15 伊達家ゆかりの北山五山の一つ池泉回遊式庭園 三重塔周辺と朱塗り橋 141101

 輪王寺は、仙台の寺町であります北町地区にある、室町時代からの歴史のある伊達家ゆかりの寺院で、「北山五山」の一つと数えられています。

 輪王寺は、伊達家第九世大膳大夫政宗夫人、蘭庭明玉禅尼の所願により、第十一世、大膳大夫持宗により嘉吉元年(1441)太菴梵守和尚を開山として、奥州伊達郡梁川に創建されました。

 その後、伊達家の居城の遷移に従い、西山、米沢、会津、米沢、岩出山を転々とし、慶長七(1602)年、現在の地に移りました。

 明治維新後、輪王寺は伊達家の庇護を失い、さらに明治九年(1876)北山に発した野火のため、仁王門を残し七堂伽藍を全焼してしまいました。

 曹洞宗大本山、永平寺と總持寺の意を受けて、明治三十六年(1903)、福定無外和尚により、復興に着手し、現在の本堂と庫裡を完成しました。無外和尚は、庭園の建設にも意を注ぎました。次の五峰和尚により、梵鐘、位牌堂、坐禅堂、開山堂が完成し、七堂伽藍の全てが整いました。

 庭園には、茶室「半杓庵」が建設され、東北有数の名園となりました。

 昭和五十六年(1981)道閑和尚の時代に開山五百回大遠忌を記念して三重塔が建立され、昔日の偉容を回復するに至りました。

 

アクセス

 JR仙山線北山駅から徒歩15分ほどのところにあります。

 仙台駅から路線バスで、近くまで行くこともできます。

 

 

庭園
 無外和尚は庭園の建設にも意を注ぎ、その晩年にはほぼ現在の規模を備えた庭園が出来上がり、今日の輪王禅苑の基礎が整えられました。

 無外和尚以来の伽藍の復興と庭園の整備は次の日置五峰和尚(1893-1972)に受け継がれ、梵鐘・位牌堂・坐禅堂・開山堂が次々と完成して七堂伽藍のすべてが整い、庭園も茶室半杓庵が建設され東北有数の名園となりました。

 さらに昭和五十六年(1981)日置道閑和尚(1926-2009)の時代に開山五百回大遠忌を記念して三重塔が建立され、輪王寺は昔日の偉容を回復するほどに至りました。

 

境内と庭園

 

三重塔をいろどる周辺の諸物

 

輪王寺庭園の池泉は、大きく西池と東庭園とに分かれています。

西池の西側に三重塔が立ち、池にその華麗なる姿を映しています。

蘭亭堂の奥に三重塔があります。

蘭亭堂の前に配されている飛び石沿いにゆきますと

三重塔にでます。

朱塗りの橋や手水鉢、石や石灯籠などなど

いろいろな物が配されています。

 

どこを切り取っても絵になります

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

仙台市 輪王寺庭園1 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園 山門と参道

仙台市 輪王寺庭園2 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園 お悟りの道

仙台市 輪王寺庭園3 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園 境内散策  

仙台市 輪王寺庭園4 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園 本堂と周辺 

仙台市 輪王寺庭園5 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園1 はじまり 

仙台市 輪王寺庭園6 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園2 はじまり 

仙台市 輪王寺庭園7 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園3 飛び石堤  

仙台市 輪王寺庭園8 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園4 東池エリア 

仙台市 輪王寺庭園9 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園5 東池土橋  

仙台市 輪王寺庭園10 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園6 東池白砂庭園 

仙台市 輪王寺庭園11 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園7 本堂裏白砂庭園

仙台市 輪王寺庭園12 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園 蘭亭堂と周辺  

仙台市 輪王寺庭園13 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園 三重塔と周辺   

仙台市 輪王寺庭園14 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園8 白砂枯山水庭園 

仙台市 輪王寺庭園15 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園 三重塔周辺物と朱橋

 

 




ユーチューブで視る 【カシャリ!庭園めぐりの旅】

写真集は、下記URLよりご覧いただくことができます。

静止画: http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmeisho.htm
映像:  http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmovie.htm 

【 注 】 映像集と庭園めぐりは、重複した映像が含まれています


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【カシャリ!庭園めぐりの旅】 宮城県仙台市 輪王寺庭園14 伊達家ゆかりの北山五山の一つ池泉回遊式庭園8 三重塔前白砂枯山水庭園 141101

2023-03-22 12:33:00 | 【カシャリ!庭園めぐりの旅】

  【カシャリ!庭園めぐりの旅】 宮城県仙台市 輪王寺庭園14 伊達家ゆかりの北山五山の一つ池泉回遊式庭園8 三重塔前白砂枯山水庭園 141101

 

 

 若い頃からひとり旅が好きで、経営コンサルタントとして独立してからは、仕事の合間に旅をしたのか、旅行の合間に仕事をしたのかわかりませんが、カメラをぶら下げて【カシャリ! ひとり旅】をしてきました。

 旅のテーマは寺社や庭園めぐりです。

 日本には「日本庭園」と呼ばれる庭園だけではなく、「イングリッシュガーデン」など、海外の庭園形式をした庭園も多数あります。寺社を訪れたときに、想定していなかったところに、庭園を発見することがあります。

 下手の横好きで、【カシャリ! ひとり旅】を続けていますが、その一環で訪れた庭園を順次紹介してまいりたいと思います。

■ 宮城県仙台市 輪王寺庭園14 伊達家ゆかりの北山五山の一つ池泉回遊式庭園8 三重塔前白砂枯山水庭園 141101

 

 輪王寺は、仙台の寺町であります北町地区にある、室町時代からの歴史のある伊達家ゆかりの寺院で、「北山五山」の一つと数えられています。

 輪王寺は、伊達家第九世大膳大夫政宗夫人、蘭庭明玉禅尼の所願により、第十一世、大膳大夫持宗により嘉吉元年(1441)太菴梵守和尚を開山として、奥州伊達郡梁川に創建されました。

 その後、伊達家の居城の遷移に従い、西山、米沢、会津、米沢、岩出山を転々とし、慶長七(1602)年、現在の地に移りました。

 明治維新後、輪王寺は伊達家の庇護を失い、さらに明治九年(1876)北山に発した野火のため、仁王門を残し七堂伽藍を全焼してしまいました。

 曹洞宗大本山、永平寺と總持寺の意を受けて、明治三十六年(1903)、福定無外和尚により、復興に着手し、現在の本堂と庫裡を完成しました。無外和尚は、庭園の建設にも意を注ぎました。次の五峰和尚により、梵鐘、位牌堂、坐禅堂、開山堂が完成し、七堂伽藍の全てが整いました。

 庭園には、茶室「半杓庵」が建設され、東北有数の名園となりました。

 昭和五十六年(1981)道閑和尚の時代に開山五百回大遠忌を記念して三重塔が建立され、昔日の偉容を回復するに至りました。

 

アクセス

 

 JR仙山線北山駅から徒歩15分ほどのところにあります。

 仙台駅から路線バスで、近くまで行くこともできます。

 

 

庭園
 無外和尚は庭園の建設にも意を注ぎ、その晩年にはほぼ現在の規模を備えた庭園が出来上がり、今日の輪王禅苑の基礎が整えられました。

 無外和尚以来の伽藍の復興と庭園の整備は次の日置五峰和尚(1893-1972)に受け継がれ、梵鐘・位牌堂・坐禅堂・開山堂が次々と完成して七堂伽藍のすべてが整い、庭園も茶室半杓庵が建設され東北有数の名園となりました。

 さらに昭和五十六年(1981)日置道閑和尚(1926-2009)の時代に開山五百回大遠忌を記念して三重塔が建立され、輪王寺は昔日の偉容を回復するほどに至りました。

 

境内と庭園

 

三重塔前の白砂枯山水庭園

 

輪王寺庭園の池泉は、大きく西池と東庭園とに分かれています。

西池の西側に三重塔が立ち、池にその華麗なる姿を映しています。

蘭亭堂の奥に三重塔があります。

蘭亭堂の前に配されている飛び石沿いにゆきますと

三重塔にでます。

基壇周囲の二面に枯山水庭園がL字型に面しています。

 

 

蘭亭堂前から見る三重塔

この前に、白砂枯山水庭園があります。

 

枯山水庭園は、三重塔基壇の二面に面しL字型をしています。

この写真は、蘭亭堂側の庭園です。

 

枯山水庭園のすぐ横は蘭亭堂です

 

庭園の奥には石組みがありますが、

手前にはあまり石組みはありません。

 

庭園奥角部分の石組み

 

三重塔基壇から見た奥の角部分の石組み

 

三重塔基壇の他の面から見た角部分の石組みと

手前は道路側の石組み

 

 

仙台市 輪王寺庭園1 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園 山門と参道

仙台市 輪王寺庭園2 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園 お悟りの道

仙台市 輪王寺庭園3 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園 境内散策  

仙台市 輪王寺庭園4 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園 本堂と周辺 

仙台市 輪王寺庭園5 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園1 はじまり 

仙台市 輪王寺庭園6 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園2 はじまり 

仙台市 輪王寺庭園7 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園3 飛び石堤  

仙台市 輪王寺庭園8 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園4 東池エリア 

仙台市 輪王寺庭園9 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園5 東池土橋  

仙台市 輪王寺庭園10 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園6 東池白砂庭園 

仙台市 輪王寺庭園11 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園7 本堂裏白砂庭園

仙台市 輪王寺庭園12 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園 蘭亭堂と周辺  

仙台市 輪王寺庭園13 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園 三重塔と周辺   

仙台市 輪王寺庭園14 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園8 白砂枯山水庭園 

仙台市 輪王寺庭園15 伊達家ゆかり池泉回遊式庭園 三重塔周辺物と朱橋

 




ユーチューブで視る 【カシャリ!庭園めぐりの旅】

写真集は、下記URLよりご覧いただくことができます。

静止画: http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmeisho.htm
映像:  http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmovie.htm 

【 注 】 映像集と庭園めぐりは、重複した映像が含まれています


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