ダリア「オーロラ」 Photo by NORIKO
引き続きDENTIST NORIKO REPORTです。
日本は国民皆保険で世界トップレベルの医療を受けられる
国ですが、それを支えているのは、医師たちの過酷な労働、
医療(ボランティア)精神です。
医者の平均寿命は他に比べて10年短いと言われます。
今のような現状が続いたならば、日本の医療はどうなってしまうのでしょうか。
医師数抑制、研修医制度の導入→勤務医師の過重労働、医療過疎→さらに医師への負担。
この図式はおかしいと思いませんか?
自分の仕事の不出来の後始末を他人に押し付けているように思えてなりません。
上記以外にも、いろいろ改革案が出てきましたが、
どれも一時しのぎで、根本的解決案とは思えません。
また、過激な勤務状態などはマスコミ報道されても、
医療過疎になる中核病院からいなくなってしまう医師たちの事情は
ほとんど報道されません。
彼らは自ら命を絶つほどまでに、追い詰められ、
ーー「今の状態でいつまで仕事ができるだろう」
「退職後は老人施設の嘱託くらいしかなく、普通のサラリーマン給与にも
程遠い薄給生活です。」と言うベテラン外科医もおり、将来への不安を持っています。(東洋経済より)ーー
これは医師個人の問題でもありますが、不安を抱えた医師たちが
勤務医を辞めれば、医療過疎が広がり患者さんが治療を受けられなくなる
深刻な問題でもあるのです。
問題の解決には国レベルでの対策が必要ですが、
前述のように受け入れがたい案で、
先進国日本は医療難民と医師の過労死急増の国になってしまうのでしょうか。
過重労働の責任の一端は受診者側にもあります。
救急外来を受診する患者さんの6割は「救急」ではなく、
その人達のために医師達は勤務時間が長くなり、
本当に急を要する人達が救急車を使えない事態も起きています。
良識ある受診をしていただきたいものです。
最後に、過激な勤務医を終え、定年後、島の診療所に赴任したベテラン外科医
の言葉が非常に重く響きます。
その医師は、お世辞にも立派とは言えない、いわゆる社宅に住んでいました。
「ここに来て自分の時間が持てる様になりました。」
「やっと良い医者になれたと思います。」
ダリア「悦び」
ダリア「北の里」
ダリア「桃ぼたん」 いずれも札幌百合が原公園
(しかしダリアの名前に 桃・ぼたん って......)
<kei 一般の人はただ手をこまねいているしかないんでしょうか......
医療問題に限らず 数多くの問題が噴出して 無力感と不安感だけが
じわじわ浸透しているようです。
しかし「困ったっ」と言いながらも
なんとか生き抜く知恵も我々は持っているはずと思いたいです。)
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